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家族

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「今日は泊まっていきなさい。れおんの部屋はそのままにしてあるから2人で使ったらいい。」

「・・・分かった。周、家の中案内するよ。」

「うん。ありがとう。」

れおんに手を引かれ家の中を案内される。僕の実家もお金持ちだったけれど、ここは比にならないな。

ただただ豪華なだけでなく、品のある装飾品、絵画。おかねもちってかんじのいえなのに何故か落ち着く。不思議だ。

窓から見える庭には大きい松の木があって、季節の花も咲き乱れている。

「ここが俺の部屋ね。と言ってもアメリカから帰ってきてそんなにせずにあのマンションに暮らし始めたからここではほとんど暮らしてないんだけどね、幼稚園までは父さんたちと寝てたから部屋はなかったしね。」

れおんの匂いがうっすらしてる。でもマンションの方が匂いが濃いから落ち着く。

---コンコン

「れおん?お父さん呼んでるわよ。仕事のことで話あるって。」

「え、今?・・・周ごめん、ちょっと待ってて?」

「うん。いってらっしゃい。」

お義母さんもれおんと一緒に部屋を出ると思ったのに、こちらに近づいてきた。


「周くん、病院には通っている?」

「いえ、、、」

「周くんは少し発情期が遅かったでしょう?それに、初めての発情期で番になっているから、一度病院で診てもらった方がいいわ。私の通院しているところに紹介状書いてあげるから、れおんと行ってきなさい。」

「はい・・・・・・あの、僕とれおんが番なの、反対とか、しないんですか、、」

本人だからこそわかる。僕とれおんは釣り合ってない。

「反対?どうして?こんなに可愛いお嫁さんが来てくれるんでしょ?もう一人息子ができて嬉しいわよ?」

「でも僕はずっと、いろんな人と!」

唇に人差し指を当てられた。

「しっ、もちろん知ってるわ。知ってるからこそ言わせて?・・・ごめんなさい。もっと早く気づくべきだった。」

なんで、お義母さんが謝るの?

そこで話してくれたのは、南財閥が各財閥の不正も暴き、裁く役割を持っていて、今回のことも耳に入っていたそうだ。でも、証拠がなかった。

「私たちがもっと早く動けていれば、もっと早くあなたを助け出せたかもしれないのに、たくさん苦しかったわね。ごめんなさいね。でも、もう大丈夫よ。れおんがあなたを必ず守ってくれる。アメリカに行ってからのれおんはあなたと離れて死にそうになっていたわ。でも、あなたを守るためにたくさん努力していた。息子だから少しフィルターがかかっているのかもしれないけれど、れおんならあなたを支えていける。れおんを信じて?」

ぎゅっと抱きしめられた。
頭を撫でながら、よく頑張ったねって。

ツーっと、涙が出た。
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