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触れる れおんside
しおりを挟む「周、そんな恥ずかしがらずに出てきなって。」
キスし終わったときのあのなんとも言えない空気が俺は心地よかったけれど周は恥ずかしくてたまらないようだ。
布団にこもって出て来なくなってしまった。
トトとココは遊びだと思ってるのか周の入った布団の中に進んで行った。
時々中から鳴き声が聞こえるから3人で楽しんでいるんだろう。
ちょっとジェラシーを感じるのは仕方ないと思う。
ずっと好きだった人とやっとの思い出付き合えて、キスまでさせてくれて。
なのに数分後の今は俺じゃない奴とイチャイチャしてるんだから。
「ねぇ、しゅーう?トトとココだけじゃなくて俺ともイチャイチャしよーよ。」
なんの反応もないと思ったその時、もぞもぞと動いたと思うと鼻から下は布団の中に入ったまま周のがぴょっこりと生えてきた。
「れおん。・・・・・ギュッてして欲しいって言ってもいい?」
可愛すぎる、、、、
「・・もう言ってるじゃん。」
誰よりも大切な人を抱きしめるこの瞬間がこんなに幸せだなんて思わなかった。
「ねぇ、れおん?僕、れおんにいつか恩返しする。れおんのお願い叶える。」
「俺に恩返し?別にしなくていいのに。俺が好きな人のためにしたことだし。俺がしたくてしたんだから。」
そういうと、頬をぷくっと膨らませてなんだか怒り顔。
?マークが浮かぶ。そんなに嫌なこと言った?
「な、なんでわかんないのさ。ばか。」
いやわかんないよ。なに?そんなに怒る?
「だって本当のことだよ?恩返しなんていらないって思ってる。」
「そ、そうじゃなくて!!だから、その、れおんが、僕のこと大切にしてくれてるの、ちゃんと受け止めたから、その・・・・まだ今は、怖いけど、でも、僕、れおんと、その・・・」
その続きは、期待してもいいことなのか?
さっき言っていた俺の願い。
俺の願いは周が幸せであること。それが一番。でも、もし叶うのならばと思ってる願いが、ある。
「れおんと、つ、番になって、か、家族になってほしい。」
「・・・ほんとに?これ夢じゃない?」
「本当のとこ言うと、今はまだ正直怖い。すぐには無理だと思う。・・・でも、れおんとのことを願ってるのも本当、だよ。」
「・・・うん。焦らなくていい。ゆっくりでいいんだよ。でも、俺、周のこと一生かけて幸せにするって決めてるから。それにね、番になりたい。それは本心として、周が怖いままならならなくてもいいんだからね?それでも俺は一生周のそばから離れないんだから。」
昔からそうだ。
周が俺の中で常に一番なんだから。
周と初めて会った日は多分ずっと忘れないだろうな。
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