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朝
しおりを挟むちょっと無理しすぎたみたいで2~3日は安静にしておくように言われた。
体、弱くなったのかな?ちょっと出かけただけで体がこんなに疲れるだなんて想像すらつかなかった。
早く働いてれおんに少しでもお金返したいんだけどな。
「周?大丈夫?2~3日安静にって聞いたけど。」
「うん。大丈夫だよ?」
「周、、、どうしたの?なんか気になることでもある?」
「・・・僕、こんなに体弱くなっちゃって。困る、、、よね?」
れおんが少し怖い顔をしたから、見たくなくて下を向く。
するとすぐにふわっと優しい匂いに包み込まれた。
「周、俺はは君の何?」
「・・・恋人、、」
「そうでしょ?周は俺が体悪くなったら嫌になるの?」
間髪入れずに首を振る。そんなこと絶対にない。心配でたまらないと思う。
「でしょ?言ったよね?俺が発見した時命が消えそうだったんだよ?ボロボロで、傷ついてて、俺怖かったんだ。
今はまだ制限あるかもしれないけれど、俺は何より周がいなくなっちゃうことが1番嫌だから。いっぱい寝て、食べて、元気になってほしいってそう思ってるだけだよ。」
「・・うん。ありがと。」
そう言ってくれたこと、抱きしめられていることがなんだか照れ臭くて、でも嬉しくて。
それを伝えたくてれおんの背中に手を回す。これが今の僕の精一杯だった。
「もう、寝よっか。このまま抱きしめて寝てもいい?」
「う、ん。いいよ。」
家族と完全に決別した日。
何年も苦しんできたのに、終わるのは一瞬だった。こんなにあっさりするものだって思わなかった。
でも、今、なんだかすっきりしているのはれおんがそばにいてくれたからだと思う。
あんなに周りを信じれなかった僕がこうして誰かに抱きしめられながら眠れる日が来るなんて思ってなかった。
「周、大好き。」
「・・・俺も。」
そうして2人でお互いの存在を確かめ合うように、離したくないと思い抱きしめ合いながら眠った。
「れ、おん?朝?」
朝起きると目の前にれおんのドアップ。
「俺の恋人が可愛すぎて見つめてた。トトもココもいるよ?」
トトもココもれおんの近くで僕のことを見て来る。
なんだか恥ずかしいような嬉しいような。
「ははっ、!同じような目してる!」
「っ、、!!かわいい!!笑った顔可愛すぎ!!!」
---コンコン、
「れおん様、周様、朝食の用意ができております。」
村重さんが呼びにきてくれるまでずっと布団から出ることなんて話して、抱きしめてもらってを繰り返した。
なんだか心がホワホワするような朝だった。
数時間後、あんな人が訪ねてくるだなんてこの時は思わなかった。
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