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潜入
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もう車椅子なしでも少しなら歩けるようになったし、れおんは呼ばずにトイレに行こうと思ったけど、喉が渇いたからリビングに行こうと向かうと聞こえてしまったんだ。
「明日のパーティーで、3人とも地獄に落とすつもり。周の家族かもしれないけど、周を傷つけた時点で俺の敵だから。周の父親も義理の母親もだし、何より剛ってやつが許せない。なんでかわかんないけど剛ってやつは俺のこと好きみたいでそれ利用するつもり。」
そーっと部屋に戻る。
れおんは僕のために明日のパーティーで何かする気なんだ。
でも1番気になったのは、剛さんがれおんのこと好きだってこと。
れおんを信じてないわけじゃないけど、これまでにたくさんのものを剛さんに奪われてきた。その埋め込まれた恐怖心がれおんを取られるかもしれないって、そう思っている。
それに、れおんがトトやココや僕みたいに暴力振るわれたら、どうしよう。
怖い。
恐怖心でいっぱいいっぱいではあったけど僕はれおんが出かけた少し後にマンションを抜け出した。れおんの服を借りて。僕の家の事なんだ。本当は僕が解決しなくちゃいけない事なんだ。
昨日の夜どこでパーティーするの?
大きいパーティー?って聞いたらあっさり教えてくれたからそこへ向かう。
「申し訳ございませんが、招待状がなければ入ることができません。」
ど、どうしよう。
一旦外に出てみると庭の壁に小さい穴があって体の小さい俺なら入れるかなって思って入ってみると、通れた!
中の様子を見てみると、
え!れおんがお父様にワインかけてる。
そのあと、お父様にれおんが言ってくれた言葉が嬉しくて嬉しくて仕方なかった。涙が溢れた。
そんな中気づいたんだ。剛さんがれおんのことを見つめていることを。
僕も同じだからわかる。あれは、れおんのことが好きだって目だ。
やっぱり会場に入ろうと思ってもう一度入り口に行く。
「お、お願いします。入れてください。」
「だめだだめだ!帰って!子供が来るところじゃないんだから!」
無理なのかな。どうしたら、中に入れるの。
「どうしたの~?その子誰?」
かっこいいお兄さん、、
「あ、北野様。それが、中に入れてくれと言って聞かなくて。」
「どっかの財閥の子?名前は?」
「ま、増田周、です。」
名前を言った途端かっこいいお兄さんがニヤリと笑った。
「君が、周君か。うん。入れてあげて?俺の知り合いってことでさ。」
「し、しかし!」
「俺がいいって言ってんの。ほら、周君、おいで。れおんの近くまで連れて行ってあげる。」
え、なんで僕とれおんのこと、、、
疑問が残るが秘密と言われてしまってそれ以上聞けなかった。
イケメンお兄さんは会場の近くまで連れてきてくれた。
「ここからは一人で大丈夫?」
「はい。イケメンお兄さん、ありがとうございます。」
「頑張って。」
そう言って去って行った。
会場をチラリとみるとれおんが剛さんと話しているのを見つけた。
あ、だめ!!
剛さんが少し背伸びをしてれおんの唇に触れようとしているのが見えた?
れおんのもとへ走る。
「明日のパーティーで、3人とも地獄に落とすつもり。周の家族かもしれないけど、周を傷つけた時点で俺の敵だから。周の父親も義理の母親もだし、何より剛ってやつが許せない。なんでかわかんないけど剛ってやつは俺のこと好きみたいでそれ利用するつもり。」
そーっと部屋に戻る。
れおんは僕のために明日のパーティーで何かする気なんだ。
でも1番気になったのは、剛さんがれおんのこと好きだってこと。
れおんを信じてないわけじゃないけど、これまでにたくさんのものを剛さんに奪われてきた。その埋め込まれた恐怖心がれおんを取られるかもしれないって、そう思っている。
それに、れおんがトトやココや僕みたいに暴力振るわれたら、どうしよう。
怖い。
恐怖心でいっぱいいっぱいではあったけど僕はれおんが出かけた少し後にマンションを抜け出した。れおんの服を借りて。僕の家の事なんだ。本当は僕が解決しなくちゃいけない事なんだ。
昨日の夜どこでパーティーするの?
大きいパーティー?って聞いたらあっさり教えてくれたからそこへ向かう。
「申し訳ございませんが、招待状がなければ入ることができません。」
ど、どうしよう。
一旦外に出てみると庭の壁に小さい穴があって体の小さい俺なら入れるかなって思って入ってみると、通れた!
中の様子を見てみると、
え!れおんがお父様にワインかけてる。
そのあと、お父様にれおんが言ってくれた言葉が嬉しくて嬉しくて仕方なかった。涙が溢れた。
そんな中気づいたんだ。剛さんがれおんのことを見つめていることを。
僕も同じだからわかる。あれは、れおんのことが好きだって目だ。
やっぱり会場に入ろうと思ってもう一度入り口に行く。
「お、お願いします。入れてください。」
「だめだだめだ!帰って!子供が来るところじゃないんだから!」
無理なのかな。どうしたら、中に入れるの。
「どうしたの~?その子誰?」
かっこいいお兄さん、、
「あ、北野様。それが、中に入れてくれと言って聞かなくて。」
「どっかの財閥の子?名前は?」
「ま、増田周、です。」
名前を言った途端かっこいいお兄さんがニヤリと笑った。
「君が、周君か。うん。入れてあげて?俺の知り合いってことでさ。」
「し、しかし!」
「俺がいいって言ってんの。ほら、周君、おいで。れおんの近くまで連れて行ってあげる。」
え、なんで僕とれおんのこと、、、
疑問が残るが秘密と言われてしまってそれ以上聞けなかった。
イケメンお兄さんは会場の近くまで連れてきてくれた。
「ここからは一人で大丈夫?」
「はい。イケメンお兄さん、ありがとうございます。」
「頑張って。」
そう言って去って行った。
会場をチラリとみるとれおんが剛さんと話しているのを見つけた。
あ、だめ!!
剛さんが少し背伸びをしてれおんの唇に触れようとしているのが見えた?
れおんのもとへ走る。
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