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気持ち

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「トト、ココ、僕どうしたらいい?」

れおんは優しい。

トトもココも見つけてくれた。

何もかもが嫌いで、何も信じられない僕に手を差し伸べてくれた。

信じなくてもいいって言ってくれた。
れおんは僕のこと好きだって言ってた。

じゃあ僕は?
僕はれおんのことどう思ってる?


れおんのこと、小さい頃、好きだった。初恋の人だった。

じゃあ今は?他のこと考えずに、れおんのことだけ考えてみよう。

ドキドキドキドキ

答えはとっくにでてる。

れおんのこと、好きなんだ。

でも、僕はあんなにひどいこと言った。
れおんは何も悪くないのに。

それに、これまでずっと僕に近づく人は僕を人としてなんて扱ってくれなくて、れおんがそうなっちゃったら、もう僕は正気でいられないかもしれない。

怖い。

僕は何の役にも立たないのに、なんでここに置いてくれるの。
好きなだけで、置いてくれるなんてこと本当にあるのかな。

れおんに聞きたい。
でも、怖い。

僕が今ベッドに座ってもたれている背中の壁。向こう側はレオンの部屋。
それだけでもドキドキしてる。

れおんに、会いたい。

ボタンを押せば呼べるのに、まだまともに歩くことすらできない足で壁をつたいながらドアへ向かう

れおん。

---バタン

何日も歩いていないからもちろん歩くことなんてできなくて、部屋を出てすぐのところで倒れてしまった。


---バタバタッ

「周!?どうしたの!?なんで、ボタン押せば行くのに、、痛くない?」

---ギュッ

自分かられおんのことを抱きしめる。

「れおんは、僕のこと、本当に好きなの?」

「・・・好きだ。本当に、好き。」

「僕がこれまでたくさんおじさんに抱かれていても?僕が、役立たずでも?僕が汚くても?」

---ギュッ

僕が抱きしめるより何倍も力強く抱きしめられた。

「周のことが、好き。僕の恋人になってくれる?」

「・・・・・・・僕のことあいつらと同じように扱ったら、殺すからな。」

「物騒だね。でも、そんなこと絶対に起きない。片想い10年以上だぞ?幼稚園の時から好きだったんだから。」

幼稚園の時か、、ら??

「え、ほんとに?」

「え、気づいてなかったの?俺、周りの奴らと話さずに周とばっかり話してたじゃん。」

「待った気づいてなかった、、、ねぇ?僕も、さ、幼稚園の頃から好きだった、よ?」

「え、ほんとに?」

こくりと頷く。

そう。あの頃、僕は目の前に王子様が現れたと思って、その王子様のことが大好きになったんだ。

お母さん、王子様が現れるなんて御伽話存在しないって思っていたけど、王子様はいたみたい。


「ねぇ周、俺恋人になったならそろそろこいつらに認められたいな。」

そう言って指さしたれおんの後ろには威嚇して噛み付いているトトとココがいた。

「ははっ、攻撃されてんじゃん。・・トト、ココ、おいで。」

僕が2匹を呼ぶとれおんは僕を膝の上に横抱きにして乗せた。その僕の膝の上に2匹が乗る。

僕が触るとゴロゴロ喉を鳴らすのに、レオンが触ろうとするだけでシャーっと言ってイカ耳になっちゃう。

「・・・れおん、いつになるんだろうね、2匹に懐いてもらうの。」
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