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約束

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「今何を言っても信じられないと思う。信じなくてもいい。これは俺が君に宣言する誓いだ。君のこと、俺の全てをかけて愛すよ。君は俺のこと大嫌いでいい。俺がその何倍も大きい値で愛すから。そうすれば2人の値を足してもプラスになるだろう?周は俺のこと嫌いなままでもいい。俺を一生恨んでもいい。でも、俺は君のこと一生大事にする。絶対にこれまでみたいな思いさせない。信じなくていい。これは俺の気持ち。」

「・・・・・・僕のは嫌いなんだぞ。お前のこと。お前の周りのやつも。誰も彼ものことが嫌いだ。僕自身のことも、嫌いだ。」

「それでいいよ。毎日俺に嫌いって言ってもいい。俺のこと殴ってもいい。蹴ってもいい。それぐらい俺は罪深いことをした。俺の人生で1番の後悔だ。」

「・・・・殴られるのも、蹴られるのも、痛いんだぞ。」

「周は我慢してきたんでしょ。だったら俺も我慢する。」

「・・・僕は殴ったり蹴ったり、しない。」

「そっか。周は優しいね。したいこと、して欲しいこと、言って?そんなんで罪滅ぼしをするつもりはないけれど、宣言した通り周を笑顔にしたいから、だから、望みは出来るだけ叶えたい。」

望み、、。

「・・・お母さん、の、遺骨と遺影が、勝俣さんの家にあって、取りたかったけど、警察の人に、ダメって言われて、」

「うん。わかった。警察には顔が効くから大丈夫だよ。すぐに取り戻してくる。仏壇も用意しようね。」

「ぶ、仏壇までは、いいよ、悪いし、」

「ううん。周のこと産んでくれた周のお母さんに俺もお線香あげたいから。俺がしたいから用意するの。

お母さん、喜ぶかな。仏壇。
お母さんに毎日話しかけれる。

もうお母さんに話しかけられなくなってから何日も経つ。
お母さんに話したいこといっぱいあるんだ。

「・・・あり、がとう」

「うん。お礼なんていらないよ。」


久しぶりのフカフカのベッド。
暖かい部屋。

信用はしない。
僕の初恋の人。でも大嫌いな人。

その人と今日からここで一緒に暮らす。

「周、ご飯にしよう?内臓が傷ついていたから当分はおかゆとかスープとかね。」

そう言って持ってきてくれたのはお味噌汁とおかゆ。

あったかい料理なんて久しぶりだ。
ご飯自体、久しぶりだし。

「はい、あーん。」

何してんだこいつ。

「・・・自分で食べる。」

「絶対安静だから!俺が食べさせるの!ほら!口開けて!!」

そう言われて仕方なく口を開ける。

あ、美味しい。

暖かい。おいしい。ご飯だ。

ご飯、食べれる。

「え、周!え?どうしたの?美味しくない?なんで泣いて、え、どうしたら」

涙が止まらない。あそこまでの飢えは初めて経験したんだ。本当に死ぬと思ったんだ。ずっとお腹は空いていたけど、あそこまでは初めてで、ずっと死にたいって思っていたはずなのに、いざ死にそうになると怖かったんだ。

「周?どうしたの?美味しくなかった?嫌いだった?」

「・・・違う。」
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