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しおりを挟む「ルイ様、毎日お腹いっぱいご飯を召し上がってくださいね?あと、1日8時間は眠ること、体を冷やさないように、それにお勉強は無理しない程度に、あと、、「アンナ、ルイが困っているぞ。サベルクとは正式に同盟を結んだのだ。いつでも来れる。しばしの別れだ。」
3日間僕はずっとアンナにべったりだった。セドと話した次の日はルカが出てきてくれたけどその後は出てきていない。
だからルカの分もたくさんアンナに甘えた。アンナの子供たちともたくさん話してたくさんらモフモフさせてもらった。
セドが伝えてたみたいでアンナには僕が18になってからのルーチェでの様子に心を痛めていた。
僕は今幸せだから大丈夫だって言ったけど、それでもアンナは僕を1人にしたことが悔いだと言ってくれた。
それに僕はアンナがなぜ狙われたのか聞いてアンナへの大好きの気持ちが大きくなった。
ルーチェの国王に僕が幽閉されていることを抗議してくれたんだ。後にも先にもルーチェの国民で僕のために何かしてくれるのはアンナだけだ。
「アンナっ!僕手紙書くから!それに!僕も会いに行くから!」
「ルイよ、アンナと私とは血は繋がっていないが我らの愛し子であることに違いはない。ルイに何かあればすぐにかけつける。」
あっ、尻尾、、。
レオ殿の尻尾が僕に巻き付いた。尻尾はアンナと子供達にしか触らせないって言ってたのに。
「レオ殿、、尻尾、、、。」
「そなたなら良いぞ?我が愛し子。」
恐る恐るモフモフする。ミケ様たちのも触らせてもらったけど、ふわふわ感が段違いだ。すごい、モフモフ。
「レオ殿!ありがとうございます!!」
「あぁ、ほら、アンナ挨拶して帰るぞ。」
「えぇ、ルイ様、セドリック様と仲良くするんですよ?」
「うん!またね!アンナ!!」
最後にぎゅっとアンナが抱きしめてくれ、耳元でコソッと
「ルカ様も、お元気でいてくださいね。それと、アンナとした約束守ってくださいね?」
ルカにも言ってくれたのが僕は嬉しかった。
「うん、アンナも体に気をつけてね。」
すごく、胸がいっぱいになる3日間だった。アンナと再会できた。すごく嬉しくて、嬉しいって言葉だけじゃ表現できないほどだった。
「ルイ、おいで。」
部屋でセドが手を広げてくれたのでらそこに飛び込む。
「セド、どうしたの?」
「んー?だって、3日間アンナさんにルイが取られてたから。ルイの充電。」
「夜一緒に寝てたよ?」
「夜だけじゃ足りるわけないでしょ。」
セドが甘えてる、、、。かわいい。
「セド、大好き。」
「うん、僕も大好き。」
「・・・ルーチェへの攻撃はいつするの?」
この流れで聞くことじゃないのは分かってるけど、どうしても気になる。
あんな場所でだったけれど僕が18年以上住んだ国だから。
「2週間後、サベルクとラフマから同時に進軍する。」
「一般の人にも痛いことする?」
「進軍はするけど、降伏するかは確認するさ。僕らが潰したいのはあの王家だけ。」
「うん、僕が辛かったように僕みたいに初子だった男の子も辛かったのかなって、最近思うんだ。ルーチェにいたころはそんな風に考えられなかったけど、今この国に来て幸せになったから辛い思いしてる子を助けたいなって思ったんだ。」
「・・・戦場には連れてかないよ。」
む、、、。考えてることバレたか。
「セド。お願い。」
「ダメ。危険すぎる。」
「お願い。」
「絶対ダメ。」
むー、、どうしよう。絶対に許してくれなさそうだ。
僕も関係してるんだから、最後までこの目で見届けたいのに。当日までにどうするか考えるしかないよな。
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