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50 ニナside
しおりを挟む許さない!!!
セドリックは私のものよ!!
あんなやつ!!
無理やり乗せられた馬車の中で先ほどのことを思い出す。
客間に通されたのになかなかセドリックは来ないし、ま、綺麗な客間だったから私のためにセドリックが、用意してくれたんだろうしそこはいいけど。
部屋にやっと入ってきたと思ったらあの日いなくなった疫病神が私のセドリックと手を繋いで入ってきた!!
いつも言葉を発しないくせに今日は流暢にしゃべりはじめてなんかうるさく言っていたわ。
お父様に言いつけてやるんだから!!
「王女様、この国のお菓子を買って参りました。」
専属のメイドからお菓子を受け取る。
なにこれ!焼き菓子?見た目が全然可愛くないじゃない!!
「もっとマシなもん買ってこれないの!?こんなのいつも食べてるものと変わりないじゃない!!もっと見た目が派手なもの持ってきなさいよ!!」
外にいたメイドへお菓子を箱ごとぶつける。
あぁ、イライラする!!!
ルイに投げつけたティーカップも当たらなかったし!!
私が1番なのよ!!
ルーチェに着くまでイライラがおさまることはなかった。
「お父様!!ルイに酷いことされた!!」
そう言えばお父様は絶対にルイに痛い目を見せてくれるわ。
「可愛いニナ、どうしたんだい?」
お父様が頭を撫でながら話を聞いてくれた。
「あの疫病神め、よりによってサベルクに泣きついたか。サベルクが急に我々に敵対などおかしいと思った。あいつのせいだったのか。」
「お父様、サベルクが敵対って、、?」
今そう言ったわよね、、?
サベルクは友好国でしょ?大体、私とセドリックは結婚するのよ?
「他国からのリークでな。サベルクがこのルーチェを攻撃しようとしているみたいなんだ。ルイが私たちを陥れるために嘘ばかりついて私たちが悪いように言ったに違いない!!」
「ルイのせいなのね!!やっぱりあいつは疫病神だわ!!!」
私がいるのに攻撃しようとするなんておかしいもの!!ルイが何かしたんだわ!!
そうよ!だって今日のセドリックの態度おかしいもの!ルイのせいだわ!!!
なんであの時死ななかったのよ!!
「お父様、ルイのせいで私たちまた不幸になるの?」
「いや、私は他国と手を組むことにしたんだ。ルイを殺してくれるよう頼んだから時間の問題だ。ルイが死ねば全て丸くおさまる。可愛いニナ、お前はセドリック様と結婚する準備でもしてゆっくり待っているんだ。」
さすがお父様!!
セドリック様の横にルイが立っているなんて許されないのよ。
ルイは初子なのに男なんだからこの世にいちゃダメなのよ。世間から見れば私こそがこの国の初子で第一王女でセドリックの婚約者に相応しいの!!
あぁ、はやく結婚したいわセドリック!
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