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かき氷はイチゴ味が一番

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2024年10月30日以降

石破茂首相と日本経済

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 さて、安倍政権時代に石部茂と言う男が何故一部で人気あったのか私には
さっぱりわからない。
 私は安倍晋三と言う保守派や右翼的思考(※そもそも今の日本の民衆で本当
に右派とか左派とか理解して言っている人は少ないと思うが)には大人気で
あった政治家を一部は評価し、多くは疑問・批判的である。
 その評価の一つは外交的感覚である。
 そもそも外交が苦手な日本人であれだけトランプと言う超個性的な米大統領
とコミュニケーション取れる人物はそうそう居ない。
 これが石破首相ならまあ無理だ。理由は後で述べよう。
 もう一つ評価するのは私利私欲に溺れた上に無能な自民党の腐った連中の中
で安倍という人物は「私利私欲の蓄財」よりも「強い日本を興す」「そのために
尽力した」というところで他の連中に比べればまだひとかどの政治家ではあった
と思われるところだ。
 人柄もあの自民党のなかで神撫王はあるほうだからこそ二度も首相の座になれ
長期政権を誇れたのだと思う。
 ただし、単に人柄だけではない。
 彼は
「絶対に野党に政権交代を許さない永久に強固な自民党一党独裁」
に向けてあれこれしたからこそ支持を得たのだ。
 対して石破さんは安倍政権の中では
「アウトロー」
的な存在で、これが民衆の中の判官びいきと言うか、権力者に対するアンチテーゼ
のような象徴で気を引いたように思う。
 その時から彼は安倍氏ら主流とは異なる趣の発言をして目立っていた。
 しかし私は当時から思っていた。
「威勢のいいこと言っているが具体性はないな」
「時々主張が変わってないか?」
「結局何を言いたいのかはっきりしないイメージがある」
 結論。
「この人、信用ならないんじゃないの?自民党内では主流でないからひねくれてこ
ういうこと言って目立とうとしているけど、本当は権力志向が強いんじゃないの?
でも人柄や能力はあまり信用されてないから主流になれないんじゃないの?」
と考えていた。
 勿論人柄や能力だけでなく、選挙において金を動かせるかとか派閥やらの人脈で
動く世界だからその時は実は能力があるのに活かされていないかもしれないなぁ、
とは思っていた。

 しかしである。
 首相の座に就いたとたん、本来の無能さと不誠実さ、単に権力だけ欲しかったと
いうのを私は看破した気がします。
 ドラえもんで言えば、出木杉君を中心に女子にちやほやされているのを拗ねて
見ていたのび太がドラえもんの道具の力で出木杉君の地位に就けてしまって得意
になった途端、本性がつい出てきてしまい自滅していく、みたいなパターンが
浮かぶのである。
 まず中身が何もない、そして選挙前、もっと言えば安倍・菅政権時代にアウトロー
だったころ言っていたことがことごとく身を潜め、すっかりなびいてしまっている
ことだ。
 少しでも政権の座に居座りたい、というのしかないんでは?
 前に言っていたことを反故にしたり、疑問な点もいくつかある。
 アウトローの時は好きなこと言えても、いざ首相の座に就けば色々気付くことや
しがらみもあり思うように改革ができないということは考慮してもあまりにも節操
がないというか信頼が出来ないことが多い。
 まず衆議院の解散総選挙である。
 全くもって無駄であったし、むしろ自民の逆風のなかで行った最悪に近い結果に
なった。
 そもそも天皇から総理大臣の任命まで受けていない時点で解散総選挙行っている
時点でなかなか無知と言うのか不敬というのか・・・。
 経済音痴については言うまでもない。
 私は安倍晋三氏は日本を正しく誘導する政治家としては決して好ましくないと考
えているが、彼はケチではない。お坊ちゃんの良い部分、おおらかさがありその面
がトランプと相容れた要因でもある。
 対して石破はケチだ、それもかなりケチだと思う。
 彼は緊縮財政と増税すればいいという短絡的思考で日本の経済は良くなる(という
か政府の財政は良くなる)と考えているがまさにケチな貧乏人の考え。
 だが国を富ますのは増税ではない。
 増税する側の民衆と企業が潤ってこそ増税は可能であり経済を回すことができるが
先に増税ではまたデフレの不況に逆戻り。いや、円安+海外の輸入品のコストも
あがるからスタグフレーションに陥る。
 しかし頭でかちで増税すれば出世できる財務省という実は国のがん細胞連中がひし
めく省とドケチで仲間と料亭で食事するより一人でカップラーメン食っている方が
好きな石破氏とは気が合うだろう。
 兎に角自分の手元に蓄財できれば豊かになるという発想で周りが見えていない。
 安倍氏も経済的感覚が個人的に優れていたかは別にして彼はブレーンの意見などを
聞いてそれなりに判断していたとは思うし、少なくとも石破氏よりは国民の所得が
上がるような経済政策は考えていたと思う(だけど消費税を二回上げたのは私には
マイナス評価に動いている)。
 そんなケチで王者の風格が無い、よく言えば決して上流家庭でないところでケチ
というのが悪ければ堅実節約志向で生きてきてようやく主役の座に就いた秀才程度
の者をトランプは認めて打ち解けるか?否、相手にされないと思う。
 私はトランプは超個性的ではあるが、ビジネスの場で経験を積んできて修羅場を
幾つもくぐっている人物だと思っている。あの超大国アメリカの民衆の圧倒的支持
を受けて二度目の大統領に就任するほどの男である。
 彼は相手の人物を少し会話していけば腹の底、または相手が大物かそうでないか、
自分にとって利があるか無いかなどすぐ見抜くと思う。
 その点で安倍氏は2017年1月にトランプが初めて大統領に就任した際、先進七か
国の首相の中ではドイツのメルケルに次いで重鎮であったが、メルケルとトランプは
勿論水と油のなかで安倍氏だけがトランプの懐に入って話ができる存在だったという
石破氏より優位な点があったのはあるにしても、あのトランプとあれだけ交われた
のは安倍という人物をトランプ氏自身も買っていた証拠である。
 首相の座についてから
「あー、やっぱりね、馬脚を現したわい」
という感しかない今の首相である。
 ついでに父親は良くも悪くもやはりややアウトロー気味で
「自民党をぶっ壊す!」
と構造改革を断行した小泉純一郎の息子である進次郎は石破氏よりさらに中身が
何にもなく見た目の良さと父親の七光りだけでここまで来て結局自民の重鎮らに
なびいて出世しようとしているだけの男と言うのも選挙を通じて更によくわかった。
 日銀総裁も岸田政権時は政権とどこか連携しながら(本当は日銀と政権は独立
し合ってなければならない)金利上げを行っていたり模索していた気がするが、
今の石破氏のことはやはり経済音痴と考えてるのか距離は置いているように見える
が私の気のせいか?
 国の財政を豊かにしたければ、まず国民の可処分所得を上げるように、そのため
には企業が利潤をもっと上げられるようにするのが基本である。
 アメリカ次期大統領のほうがその点では日本の今の政権よりずっと考えを持って
いる。
 
 江戸時代中期、八代将軍徳川吉宗は「享保の改革」を行い、中興の祖と呼ばれた
が、実際は功罪半々である。
 功績としては幕府の財政を立て直し、法を整えて江戸の市中の治安を良くし、
農政にも力を注ぎ多くの新田開発で食料を増やそうとしたが、緊縮財政しすぎて
五代将軍綱吉、六代将軍家宣の頃の町民らの活気による庶民文化はすっかり衰退
したことである。洋書解禁で実学面が伸びたことは評価できるが、吉宗の治世が
20年も経つ頃には民衆からの人気はすっかり衰えた(ただし吉宗自身はケチな男
ではない)。
 その時、吉宗に対抗するかのように現れたのが尾張徳川家七代目当主「徳川宗春」
である。
 彼は紀州家出身の吉宗に思うところがあったのかは定かでないが、おひざ元名古
屋では江戸の吉宗の緊縮財政とは真逆の開放経済を行った。
 しかし極端すぎたのと尾張家の財力がそれを見合うほどまでなかったので数年
で破綻しかけてしまったが、一時の名古屋は江戸や京、大阪を凌ぐ繁盛であった
という。
 彼の著書である「温治政要」。石破氏も読まれてみてはいかがかな?

                               <完>
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