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2024年9月16日以降
アメリカ大幅利下げでも・・・円高にならず?
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正直やや拍子抜けしました。
アメリカは0.5%の利下げを敢行しましたが、円高で私は1ドル=138円辺り
まで進むのかな、と思いきや逆にやや円安に動く1ドル=143~144円台に落ち
着いています。
どういうこと???
まずは市場は9月に0.5%利下げを織り込み済だったと考えられます。
それにしてもまだアメリカは少なくとも1%は、すなわち4%を割るかどうか
までは近いうちに利下げすると思います。
もしそれでもなお1ドル135円にすら届かない円高限界とすれば、2030年まで
に1ドル200円を余裕で突破も起こり得るかもしれませんね。
いずれにしても長期的に見れば円は弱い。ドルに対しては相対的に円安の流れは
例え次期大統領が円安嫌いのトランプとしても止められないでしょう。
それよりも今の時点であまり円ドル相場が動かなかった理由として大きいのは
「アメリカの景気後退はソフトランディングで食い止められる」
と予想している向きが多いからではないでしょうか?
過去アメリカが5%台あたりから短期で利下げした局面は二回あります。
一回目はITバブル崩壊とアルゼンチンデフォルトなどが懸念された2001年。
二回目はサブプライムローン問題が発覚した2007年夏から翌年のリーマンショ
ックにかけての2008年。
いずれも当時は深刻な金融危機に世界が不安を覚えていた頃。
となると現在のアメリカも金利の動きだけ見れば、金融危機前夜!
・・・のようにはあんまり思えません。
21世紀になってからの過去二回に比べたら、具体的な材料がない状態だから。
むしろ今は懸念事項だったインフレ上昇に歯止めが見えて、インフレで苦しんだ
経済活動を活性化させる良い利下げと歓迎されているようにも見えます。
実際手放しで安心はできないが、直近のアメリカの経済指標は弱い部分もある
けどすべてが悪いわけではなく、経済状況が深刻ではない数値も幾つか示されて
いる。
利下げの結果、企業や個人が金を借りやすくなり、生産意欲や消費意欲が高まり
有効求人も上がるようになれば懸念されるような景気後退までにはならない公算も
大きい。
相対的に近い未来に対して明るいイメージを描けるアメリカのドルの方が円より
買われる理屈になる。
アメリカが景気が悪くならなければ勿論日本にとっても都合は良い。
何といっても日経平均株価は、日本企業の業績はアメリカダウであったりアメリ
カの景気の方に連動しやすいのだから。
これは日本だけに限らず、メキシコやブラジルなど中南米も、欧州もカナダも、
そして実は中国も同様である。
政治的にはいがみ合っていても経済的には米中も互いに切りたくても切れない
ほど関連し合っている。
例えば米国債券を世界で多く保有している外国は日本と中国であるから。
まあ、兎に角9月の段階でこの調子なら12月で日経平均4万円回復はおろか、
過去最高値を更新するかもしれない。
ただ、あまり速すぎる上昇は過去何度もここで書いてきたようにミニバブルとも
いえるので個人的には上昇スピードは実体経済と乖離しすぎない程度にして
欲しいところだ。
<完>
アメリカは0.5%の利下げを敢行しましたが、円高で私は1ドル=138円辺り
まで進むのかな、と思いきや逆にやや円安に動く1ドル=143~144円台に落ち
着いています。
どういうこと???
まずは市場は9月に0.5%利下げを織り込み済だったと考えられます。
それにしてもまだアメリカは少なくとも1%は、すなわち4%を割るかどうか
までは近いうちに利下げすると思います。
もしそれでもなお1ドル135円にすら届かない円高限界とすれば、2030年まで
に1ドル200円を余裕で突破も起こり得るかもしれませんね。
いずれにしても長期的に見れば円は弱い。ドルに対しては相対的に円安の流れは
例え次期大統領が円安嫌いのトランプとしても止められないでしょう。
それよりも今の時点であまり円ドル相場が動かなかった理由として大きいのは
「アメリカの景気後退はソフトランディングで食い止められる」
と予想している向きが多いからではないでしょうか?
過去アメリカが5%台あたりから短期で利下げした局面は二回あります。
一回目はITバブル崩壊とアルゼンチンデフォルトなどが懸念された2001年。
二回目はサブプライムローン問題が発覚した2007年夏から翌年のリーマンショ
ックにかけての2008年。
いずれも当時は深刻な金融危機に世界が不安を覚えていた頃。
となると現在のアメリカも金利の動きだけ見れば、金融危機前夜!
・・・のようにはあんまり思えません。
21世紀になってからの過去二回に比べたら、具体的な材料がない状態だから。
むしろ今は懸念事項だったインフレ上昇に歯止めが見えて、インフレで苦しんだ
経済活動を活性化させる良い利下げと歓迎されているようにも見えます。
実際手放しで安心はできないが、直近のアメリカの経済指標は弱い部分もある
けどすべてが悪いわけではなく、経済状況が深刻ではない数値も幾つか示されて
いる。
利下げの結果、企業や個人が金を借りやすくなり、生産意欲や消費意欲が高まり
有効求人も上がるようになれば懸念されるような景気後退までにはならない公算も
大きい。
相対的に近い未来に対して明るいイメージを描けるアメリカのドルの方が円より
買われる理屈になる。
アメリカが景気が悪くならなければ勿論日本にとっても都合は良い。
何といっても日経平均株価は、日本企業の業績はアメリカダウであったりアメリ
カの景気の方に連動しやすいのだから。
これは日本だけに限らず、メキシコやブラジルなど中南米も、欧州もカナダも、
そして実は中国も同様である。
政治的にはいがみ合っていても経済的には米中も互いに切りたくても切れない
ほど関連し合っている。
例えば米国債券を世界で多く保有している外国は日本と中国であるから。
まあ、兎に角9月の段階でこの調子なら12月で日経平均4万円回復はおろか、
過去最高値を更新するかもしれない。
ただ、あまり速すぎる上昇は過去何度もここで書いてきたようにミニバブルとも
いえるので個人的には上昇スピードは実体経済と乖離しすぎない程度にして
欲しいところだ。
<完>
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