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2024年9月16日以降
米金利大幅下げで安定してくるか・・・?
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日経平均株価は残念ながら日本企業の業績や世の中の多少の不況などよりも
アメリカダウやアメリカの金融政策決定、そして為替相場の方が遥かに影響
が大きい。
とどのつまりは日本企業の業績もアメリカ様の状況如何で大きく変わるという
わけだ。
そして直前の大方の予想通りにアメリカは政策金利を久々に下げた。それも
0.25%でなく0.5%の大幅下げだ。
インフレ対策よりも庶民や企業の経済活動を抑制する高金利を下げることが
可能になったという点の方がインフレ増大の恐れを上回ったという判断を市場
は歓迎のようでダウは史上最高値をさらに更新した。
また金利下げの割には円高が進行するどころか若干円安含みとなった日本の
株式市場も大幅高になった。
これについて私は一定評価はするものの、金融政策でコントロールできるの
は限定的であり、アメリカ経済が予想される経済後退(リセッション)を緩やか
なところで食い止めて今度は好景気に向けて発進できるのかどうかにかかって
いると思う。
結局は日経平均の行方はアメリカ様次第によるところが大半である。
ただ私はまだまだ短期でまた株価がうなぎ上りになるか?果たして円高は
140円を割ることはもうないのか?については非常に懐疑的だ。
まず為替相場であるが1985年プラザ合意による歴史的大幅円高以降の約40年
の流れで円ドル相場を見ると、今年の7月まで1ドル161円で一旦円安最高地点
までいった流れはそこから数年の流れで最安値130~135円程度の円高方向に動
いてボトムをくぐると今度は円安方向に180円程度まで目指して動くことに
なることを示している。このときの上振れが予想を上回ると一旦1ドル200円
超えもあるのが2029~2030年頃と思っている。
私自身は円高傾向が来ると思っているが120円台まで円が上昇する可能性は
それほど高くなく、125円を割る可能性は余程のサプライズが無いとありえな
いと思っているから過去にあった1ドル70円台や100円割れはもう今後起こる
ことはなく全体としては円安方向で動いていく認識である。
それに対してアメリカ経済に対する底力については私はとても信頼している。
日本や欧州の先進国に比べてアメリカはまだまだ少子高齢化社会などでは
なく、多くの若者世代を抱えて生産性は高く、また広大な国土を持ち食料
自給率はほぼ100%の国であるし資源も持っている。
相対的に世界での絶対的ナンバーワンの座は戦後以来20世紀に比べて落ちて
きてはいても当面、少なくとも20~30年は世界の経済をほぼ半分強は席捲す
るのは間違いない。
中国はアメリカに決して正面から挑み倒そうなどとは思っていない。
彼らも潜在的には大きな存在とはいえ、当面アメリカに経済的にも軍事的
にも到底及ばないのは彼らも良く知っている。
ただ短期的にはそのアメリカのダウもこれからも順当に史上最高値を更新
しながら伸びていくのかと言えば、近いうちに暴落とまではいわないものの
ちょっとした落ち込みがあってやや調整相場を二度、三度挟みながら長い目
でみれば伸びていくというちょっと苦労型になると考える。
勿論日経は基本的にダウに連動しやすいから同じような動きを見せよう。
年内は12月に4万円台回復すれば上々ではないだろうか。
逆に年内に日経が過去最高値を更新するくらい伸びたら来年はちょっとし
た反動の暴落から始まることを考えてしまう。
日本の主要な企業の業績は伸びている。それは積極的な株主還元政策や
PERはじめとする数値に現れており、日経平均全体で見るならPERなら約
20倍以内なら「適温相場」であり、約13倍以下なら「割安なほうでまだ
買われる余力が大きい範囲」であり、「17倍程度」が丁度いい塩梅という
感じである。
現在のところは約18倍。
PERだけ見れば全くバブルなんかでない。
そして企業の業績が上がればPERは簡単に16倍や15倍になり、そうすれば
そのたびに日経銘柄は買われていき株価は上がるだけの話だ。
長い目で見れば「買い」と言える。
<完>
アメリカダウやアメリカの金融政策決定、そして為替相場の方が遥かに影響
が大きい。
とどのつまりは日本企業の業績もアメリカ様の状況如何で大きく変わるという
わけだ。
そして直前の大方の予想通りにアメリカは政策金利を久々に下げた。それも
0.25%でなく0.5%の大幅下げだ。
インフレ対策よりも庶民や企業の経済活動を抑制する高金利を下げることが
可能になったという点の方がインフレ増大の恐れを上回ったという判断を市場
は歓迎のようでダウは史上最高値をさらに更新した。
また金利下げの割には円高が進行するどころか若干円安含みとなった日本の
株式市場も大幅高になった。
これについて私は一定評価はするものの、金融政策でコントロールできるの
は限定的であり、アメリカ経済が予想される経済後退(リセッション)を緩やか
なところで食い止めて今度は好景気に向けて発進できるのかどうかにかかって
いると思う。
結局は日経平均の行方はアメリカ様次第によるところが大半である。
ただ私はまだまだ短期でまた株価がうなぎ上りになるか?果たして円高は
140円を割ることはもうないのか?については非常に懐疑的だ。
まず為替相場であるが1985年プラザ合意による歴史的大幅円高以降の約40年
の流れで円ドル相場を見ると、今年の7月まで1ドル161円で一旦円安最高地点
までいった流れはそこから数年の流れで最安値130~135円程度の円高方向に動
いてボトムをくぐると今度は円安方向に180円程度まで目指して動くことに
なることを示している。このときの上振れが予想を上回ると一旦1ドル200円
超えもあるのが2029~2030年頃と思っている。
私自身は円高傾向が来ると思っているが120円台まで円が上昇する可能性は
それほど高くなく、125円を割る可能性は余程のサプライズが無いとありえな
いと思っているから過去にあった1ドル70円台や100円割れはもう今後起こる
ことはなく全体としては円安方向で動いていく認識である。
それに対してアメリカ経済に対する底力については私はとても信頼している。
日本や欧州の先進国に比べてアメリカはまだまだ少子高齢化社会などでは
なく、多くの若者世代を抱えて生産性は高く、また広大な国土を持ち食料
自給率はほぼ100%の国であるし資源も持っている。
相対的に世界での絶対的ナンバーワンの座は戦後以来20世紀に比べて落ちて
きてはいても当面、少なくとも20~30年は世界の経済をほぼ半分強は席捲す
るのは間違いない。
中国はアメリカに決して正面から挑み倒そうなどとは思っていない。
彼らも潜在的には大きな存在とはいえ、当面アメリカに経済的にも軍事的
にも到底及ばないのは彼らも良く知っている。
ただ短期的にはそのアメリカのダウもこれからも順当に史上最高値を更新
しながら伸びていくのかと言えば、近いうちに暴落とまではいわないものの
ちょっとした落ち込みがあってやや調整相場を二度、三度挟みながら長い目
でみれば伸びていくというちょっと苦労型になると考える。
勿論日経は基本的にダウに連動しやすいから同じような動きを見せよう。
年内は12月に4万円台回復すれば上々ではないだろうか。
逆に年内に日経が過去最高値を更新するくらい伸びたら来年はちょっとし
た反動の暴落から始まることを考えてしまう。
日本の主要な企業の業績は伸びている。それは積極的な株主還元政策や
PERはじめとする数値に現れており、日経平均全体で見るならPERなら約
20倍以内なら「適温相場」であり、約13倍以下なら「割安なほうでまだ
買われる余力が大きい範囲」であり、「17倍程度」が丁度いい塩梅という
感じである。
現在のところは約18倍。
PERだけ見れば全くバブルなんかでない。
そして企業の業績が上がればPERは簡単に16倍や15倍になり、そうすれば
そのたびに日経銘柄は買われていき株価は上がるだけの話だ。
長い目で見れば「買い」と言える。
<完>
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