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2024年9月16日以降
1年ぶり以上に1ドル140円を割る
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まあ遅かれ早かれ、1ドル130円台は来ると思ってました。
恐らく、ここ2年くらいは1ドル130円台を中心に、一時的には120円台後半ま
ではあるかもしれません。
しかし長期的には円安のトレンドであり、3年後には再び1ドル140円台になり
2030年には1ドル200円を目指して動くのではないでしょうか?
もともと1985年のプラザ合意以降の円高約40年の歴史で1ドルが160円台に
なった今年と言うのは「歴史的な円安」と言われてますが、既にかつてのよう
な「加工貿易」で貿易で国際競争力が抜きんでていた時代は昔、そして食料自
給率などは緩やかに低下していき、更には資源も乏しい国。
奇跡的なイノベーションや新しい産業を興すか、国際的に絶対的に強い分野
でも強化できなくては少子高齢化は著しいこの日本では、アメリカに相対的に
は勝てません。
アメリカはまだまだ10年は若い世代が多く、国土もあり資源にも恵まれ、
先進国では珍しい食料輸出国です。
円とドル、相対的に国際取引で価値があり信用高いのはドルです。
ただ短期的には円ドル相場は日米の政策金利の格差にあるとされ、日本は想定
外の金利上昇でアメリカはインフレ対策の高金利政策から利下げに転換しようと
するポイントで景気の波の中で考えればおおまか順当な流れなのがアメリカ
です。
考えてみてください。アメリカはインフレ対策とはいえ、金利を5.5%まで上
げる実力があるのです。対して日本はほぼゼロ金利が0.25%になっただけで大騒
ぎですが、これを5.5%どころか1%にすら到底できる力はありません。
対して物価は輸入に頼り、円安傾向も拍車をかけて上がり続け庶民を苦しめて
います。
庶民のなかの体感インフレ率はここ4年、年平均5%以上だったのではないで
しょうか?
円は弱い通貨に成り果てています。
ただ金利政策とそこを突いてくる投機家や大規模な海外金融機関の空売りやら
キャリートレードやらで操作されていますが、実体経済がそれに合っていく形
になると、やはりやがてどこかで円安傾向に入るでしょう。
日経平均株価上昇のためには円安と円高どちらがいいかは正直何とも言えませ
ん。
個人的には幾らか円安が望ましいとは思いますが、どちらも極端なのは望まし
くありません。
円高になっても1ドル125円程度なら日本机上が十分収益をあげることができ
る範囲内です。
まだ円高が進んでも心配なんかすることありません。
ただ115円ラインになるとジリ貧で国際収支での実質利益も少なくなり、株価
が伸びるには苦しいラインになって来るやもしれません。
私の当面の2~3年の理想の適正範囲は125円~142円あたりで動き、2030年に
向けても170円程度までの比較的緩やかな円安なら良し、です。
「円高は国際的に通貨の価値が高いわけで多くの外貨を得れるしメリットが大きい」
という意見もありますが、残念ながら今の日本は大きな円高には耐えられない。
バブル崩壊以降で日経平均が下落傾向にあったり、不況と言われるときは必ず
円高になっています。
1995年1ドルが79円になったとき、ここから就職氷河期と言われる転換期になり、
1997年から1998年にはアジア通貨危機や北海道拓殖銀行・山一証券などが経営破
綻する「平成大不況」「リストラ」という言葉が流行った時期。2002~2003年は
アルゼンチンのディフォルト、ITバブル崩壊後の余波などで再び冷え込み、日経平均
は2003年3月にバブル崩壊後最低の7000円台を記録し、更に2008年のリーマンショ
ック以降の2009年は相対的にドルより円の方がマシとばかりに円高傾向で1ドルは
80円台。日経平均は2003年3月の最低記録をまたまた更新することに。
アベノミクスは私は別に安倍晋三内閣がもたらしたものでなく、世界の潮流から
たまたま流れに乗れただけに過ぎないと思ってます。
ただしいて安倍内閣が意図的に起こして日経平均株価を上げるのに貢献したのは
「円安誘導政策」だったと考えています。
しかし単純な円安であれば日経平均はあがるものではない。
やはり企業の業績や財務基盤がしっかりしてなくてはならない。
その点、日本は平成大不況時は大手銀行を、また日本航空(JAL)や東京電力な
どに対しては寛大とも優遇ともいえる支援をしています。
いわゆる自力で経営基盤が崩壊している企業、「ゾンビ企業」を公的な援助で
倒産させないのは本当はマイナス効果なんですね。
さてさて、平成大不況という言葉も今は昔感もあるこの2024年9月。
極端に1年後に1ドル120円を割るにならなければ、2030年には日経平均5万円
に向けた道が開かれると思っている私ですが、今から多少の円高は自然な流れ、
想定内と思って落ち着いて投資を続けられてください。
<完>
恐らく、ここ2年くらいは1ドル130円台を中心に、一時的には120円台後半ま
ではあるかもしれません。
しかし長期的には円安のトレンドであり、3年後には再び1ドル140円台になり
2030年には1ドル200円を目指して動くのではないでしょうか?
もともと1985年のプラザ合意以降の円高約40年の歴史で1ドルが160円台に
なった今年と言うのは「歴史的な円安」と言われてますが、既にかつてのよう
な「加工貿易」で貿易で国際競争力が抜きんでていた時代は昔、そして食料自
給率などは緩やかに低下していき、更には資源も乏しい国。
奇跡的なイノベーションや新しい産業を興すか、国際的に絶対的に強い分野
でも強化できなくては少子高齢化は著しいこの日本では、アメリカに相対的に
は勝てません。
アメリカはまだまだ10年は若い世代が多く、国土もあり資源にも恵まれ、
先進国では珍しい食料輸出国です。
円とドル、相対的に国際取引で価値があり信用高いのはドルです。
ただ短期的には円ドル相場は日米の政策金利の格差にあるとされ、日本は想定
外の金利上昇でアメリカはインフレ対策の高金利政策から利下げに転換しようと
するポイントで景気の波の中で考えればおおまか順当な流れなのがアメリカ
です。
考えてみてください。アメリカはインフレ対策とはいえ、金利を5.5%まで上
げる実力があるのです。対して日本はほぼゼロ金利が0.25%になっただけで大騒
ぎですが、これを5.5%どころか1%にすら到底できる力はありません。
対して物価は輸入に頼り、円安傾向も拍車をかけて上がり続け庶民を苦しめて
います。
庶民のなかの体感インフレ率はここ4年、年平均5%以上だったのではないで
しょうか?
円は弱い通貨に成り果てています。
ただ金利政策とそこを突いてくる投機家や大規模な海外金融機関の空売りやら
キャリートレードやらで操作されていますが、実体経済がそれに合っていく形
になると、やはりやがてどこかで円安傾向に入るでしょう。
日経平均株価上昇のためには円安と円高どちらがいいかは正直何とも言えませ
ん。
個人的には幾らか円安が望ましいとは思いますが、どちらも極端なのは望まし
くありません。
円高になっても1ドル125円程度なら日本机上が十分収益をあげることができ
る範囲内です。
まだ円高が進んでも心配なんかすることありません。
ただ115円ラインになるとジリ貧で国際収支での実質利益も少なくなり、株価
が伸びるには苦しいラインになって来るやもしれません。
私の当面の2~3年の理想の適正範囲は125円~142円あたりで動き、2030年に
向けても170円程度までの比較的緩やかな円安なら良し、です。
「円高は国際的に通貨の価値が高いわけで多くの外貨を得れるしメリットが大きい」
という意見もありますが、残念ながら今の日本は大きな円高には耐えられない。
バブル崩壊以降で日経平均が下落傾向にあったり、不況と言われるときは必ず
円高になっています。
1995年1ドルが79円になったとき、ここから就職氷河期と言われる転換期になり、
1997年から1998年にはアジア通貨危機や北海道拓殖銀行・山一証券などが経営破
綻する「平成大不況」「リストラ」という言葉が流行った時期。2002~2003年は
アルゼンチンのディフォルト、ITバブル崩壊後の余波などで再び冷え込み、日経平均
は2003年3月にバブル崩壊後最低の7000円台を記録し、更に2008年のリーマンショ
ック以降の2009年は相対的にドルより円の方がマシとばかりに円高傾向で1ドルは
80円台。日経平均は2003年3月の最低記録をまたまた更新することに。
アベノミクスは私は別に安倍晋三内閣がもたらしたものでなく、世界の潮流から
たまたま流れに乗れただけに過ぎないと思ってます。
ただしいて安倍内閣が意図的に起こして日経平均株価を上げるのに貢献したのは
「円安誘導政策」だったと考えています。
しかし単純な円安であれば日経平均はあがるものではない。
やはり企業の業績や財務基盤がしっかりしてなくてはならない。
その点、日本は平成大不況時は大手銀行を、また日本航空(JAL)や東京電力な
どに対しては寛大とも優遇ともいえる支援をしています。
いわゆる自力で経営基盤が崩壊している企業、「ゾンビ企業」を公的な援助で
倒産させないのは本当はマイナス効果なんですね。
さてさて、平成大不況という言葉も今は昔感もあるこの2024年9月。
極端に1年後に1ドル120円を割るにならなければ、2030年には日経平均5万円
に向けた道が開かれると思っている私ですが、今から多少の円高は自然な流れ、
想定内と思って落ち着いて投資を続けられてください。
<完>
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