48 / 190
気持ちは揺れ動いてはいけない
しおりを挟む
リーマンショック以来、世界中のあらゆる投資家たちは心中いつも何かしらの
「疑念」を抱きながらそれぞれが売り買いをして、機関投資家や投機者たちは
仕掛けてきたり様子見をしたりしている。
その疑念は言うまでもなく
「リーマンショック級の大暴落の再来」
である。
それ以前の1987年のブラックマンデーや1929年の世界恐慌なども引き合いに
だしながら
「その時と兆候が似ている云々」
などと言いながら警告を発したり、理解している気でいる。
しかしそんなの私だって責任取る必要ないなら言える。
「暴落の危機はいつだってある」
ただそれはアナリストだの、経済評論家なる者をしても素人並みに正確に言い
当てることなど難しい。
なるほど、現在なら中国発の不動産バブル崩壊が当たるかもしれないが連中は
それを理由に3年ほど前から「世界恐慌の発端」みたいに言ってきた。
しかしアメリカのサブプライムからリーマンショックの流れと中国の不動産バ
ブル崩壊はとてもじゃないが同列ではない。
まだ先進国内でくすぶるインフレのほうが要因としてはまだありえることだ。
日本のバブル崩壊から失われた30年とリーマンショックの教訓は先進国のなか
では細心の注意を持って活かされている。
もちろん当局だけの統制や政策だけで全てをコントロールできないのが経済の
難しいところであるが、現在のところ株価が3割以上下落するような大暴落は
確率的に極めて低い、と私は考える。
世界の金融市場の大半を占める先進国内での庶民達の経済活動に異常気配の
行動や気になるニュースは耳にしない。
1割程度の下落であれば通常にいつでも起きるノイズみたいなものだ。
そのようなときにやたら流れるネガティブな発信に惑わされることなく己の
決めた投資法を淡々と続けるべきだ。
ネガティブな発信が適度に流れるうちは寧ろ健全だ。
怖いのは楽観的過ぎる見方がほぼ全方位的に見られて、普段株に興味ない人
まで
「株買いたい」
「投資用の不動産を買おうかな?」
などという声がちまたに溢れ出したりした頃であろう。
1929年、ある投資家は靴磨きの貧しい少年ですら株を話題にしたときに危機
を感じて撤収を決めたという。
<完>
「疑念」を抱きながらそれぞれが売り買いをして、機関投資家や投機者たちは
仕掛けてきたり様子見をしたりしている。
その疑念は言うまでもなく
「リーマンショック級の大暴落の再来」
である。
それ以前の1987年のブラックマンデーや1929年の世界恐慌なども引き合いに
だしながら
「その時と兆候が似ている云々」
などと言いながら警告を発したり、理解している気でいる。
しかしそんなの私だって責任取る必要ないなら言える。
「暴落の危機はいつだってある」
ただそれはアナリストだの、経済評論家なる者をしても素人並みに正確に言い
当てることなど難しい。
なるほど、現在なら中国発の不動産バブル崩壊が当たるかもしれないが連中は
それを理由に3年ほど前から「世界恐慌の発端」みたいに言ってきた。
しかしアメリカのサブプライムからリーマンショックの流れと中国の不動産バ
ブル崩壊はとてもじゃないが同列ではない。
まだ先進国内でくすぶるインフレのほうが要因としてはまだありえることだ。
日本のバブル崩壊から失われた30年とリーマンショックの教訓は先進国のなか
では細心の注意を持って活かされている。
もちろん当局だけの統制や政策だけで全てをコントロールできないのが経済の
難しいところであるが、現在のところ株価が3割以上下落するような大暴落は
確率的に極めて低い、と私は考える。
世界の金融市場の大半を占める先進国内での庶民達の経済活動に異常気配の
行動や気になるニュースは耳にしない。
1割程度の下落であれば通常にいつでも起きるノイズみたいなものだ。
そのようなときにやたら流れるネガティブな発信に惑わされることなく己の
決めた投資法を淡々と続けるべきだ。
ネガティブな発信が適度に流れるうちは寧ろ健全だ。
怖いのは楽観的過ぎる見方がほぼ全方位的に見られて、普段株に興味ない人
まで
「株買いたい」
「投資用の不動産を買おうかな?」
などという声がちまたに溢れ出したりした頃であろう。
1929年、ある投資家は靴磨きの貧しい少年ですら株を話題にしたときに危機
を感じて撤収を決めたという。
<完>
0
お気に入りに追加
14
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる