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エプール星の豊かな自然と地球以上の多様な食物連鎖のなかで三咲に悲劇が

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 40歳四郎は心から18歳の綾香を愛しているはず・・・なのだが、さらに若い
15歳の彩子も可愛くてたまらずほぼ相思相愛、さらには(夫婦間は仮面で全く
冷え切っているとはいえ)24歳のセレブ美人人妻桂子とのSM変態セックスに
目覚めてしまい夢中になっている。
 桂子は一見おしとやかで清純な令嬢に見えるが性癖は何とドMであり四郎か
ら言葉責めばかりでなく、調教されるのを望んだ。少々痛いのも喜んで受け入れ
ている。
 四郎の想像を超えるものすごい金持ちであり、夫も外で浮気を散々して取り繕
うためか家で一人ポツンとしているであろう桂子には月200万与えて衣食や趣味
に関しては自由にさせている。まさか桂子の性格からして夫に隠れて浮気すると
は考えていないらしいが桂子は夫に
「喜んで趣味に遣わせていただきますw」
と四郎との逢瀬でのプレイを「趣味」と位置づけて、四郎の名義にしてもらい
ながら二人だけのSM専用のプレイルームを借りたほどだ。
 小道具や衣装も凝ったものを用意していく。
 メイドや召使、看護婦、女子生徒セーラー服、水着などのソフトな衣装は揃え
つつ、大胆な格好のモノ、痴漢プレイの際にビリビリに破られても構わないよう
な下着類なども揃え、さらには拘束や奴隷を調教するするための縄や吊り輪、
ろうそくや鞭、手錠、そしてついに「ギロチン台」まで購入したのである。
 

「ご主人様・・・お許しください・・・」
と桂子は四郎に首をギロチンの枷に嵌められながら許しを請う。
「いいや、許さん!私の大事な茶釜を割りおって!その首と引き換えでしか道
はない」
と四郎が言うと
「ご主人様・・・どうかこれで御堪忍を・・・」
と桂子は首と両手首を枷に嵌められたまま自分の口に近づけられた四郎の怒張
したイチモツを含み始める、
「お・・・美味しいです。ご主人様の将軍様・・・」
と桂子は本当に美味しそうに四郎のイチモツをしゃぶる。
 男性のモノを「将軍様」と呼ぶ女は四郎にとって桂子が初めてだ。
(かわいいな~、この女のマゾっぷり♪)
 こんな清楚風の若い人妻の見せる新たなエロチズムに四郎は嵌る。
 太い肉棒がますます硬くなると
「あーーん、素敵♪」
と桂子は思わず、口ではさんでいたロープを離してしまう。
 ガラガラ~っとギロチンの上から刃(もちろん偽物)が落ちて来て桂子の
首筋の前で止まる。
 桂子は首が斬られてしまったふりをして
「きゃあ・・・」
と言ってフェラを止めて動きを止める。
「可愛い我が性奴隷の生首だ♪」
四郎は動かなくなった桂子の頭部に両手を添えて持ち上げるふりをして
「我が性奴隷、桂子、不届き所業の結果自ら斬首刑希望し、このようにその
首級(しるし)をば主人である四郎が召し取ったなり!これを明日から
3日間我が家の前に晒し首にする。とくと桂子の死に顔を皆の衆よく見るの
じゃ」
と言うと死んだふりをしている桂子が
「わ・・・私の首・・・晒し首にされちゃうんですか?」
「ああ、美しい女の生首なら皆も見たいだろう」
「う・・・美しいだなんて・・・嬉しいです♪晒してください・・・フフ、
アハハ・・・(笑)」
と桂子は満足いくSMプレイに笑い出した。
「四郎さん、もっともっとこのように桂子の事、いじめ可愛がってから
おちんちんくださいね」
と再びパクリとちんちんを咥えて
「あら、今の間に少し萎えちゃったみたい。将軍様は私のもの・・・」
と言いながらフェラを続け出した。
 彼女とのエッチの相性は抜群でもう20回は穴の中に入れているであろ
う。

「桂子ともいい仲になっているようじゃないか。お前の精子、この八か月
で随分消費したんじゃないか?」
 桂子との逢瀬に満足して帰宅した四郎をマルクが待っていて笑いかける。
 綾香、彩子、桂子とリアルで三人の女と良い仲であり、彼女らと会えな
い日でも魅力的な大人のおもちゃや慰みものが揃っている。
 間もなく41歳になる男がこんな女遊びしていてどうなのかと思うが、
それが運命なのだから仕方ない。まだ綾香には他の女の気配を悟られてな
いからうまくやっているであろう。
「マルクさん、今夜はどのような用件で?」
「うむ、お前から献上された桂子の試料でこの一か月で早20頭の桂子を
量産することができて乳の生産量も飛躍的に増えた。肉用としても優秀
で他の若いメス達にもそれほど劣らない品質で評判じゃ。そして肉用に
処分された桂子からも取ってやったわい。ほれ、見ろ」
「あっ!」
 マルクの自室ルームに今までの6つに加えて頭部だけの桂子も並べら
れて、更に彼女の「顔(マスク)」も一枚、無残にも頭部から剥がされ
たのが他の6枚同様に吊るされて並んでいる。美女達の顔祭り、と言った
感じだ。美人でなければ怖いだろうが四郎は不思議と彼女らの顔マスク
が吊るされて並べられている姿を神々しく、至高の芸術を見ているよう
な気がした。
「素晴らしい・・・」
思わず四郎が言う。
「お前にもこのコレクションの価値がわかるか?」
「ええ」
と四郎は言いながら7つの顔を鑑賞する。
 下は三咲の9歳、上は桂子の24歳まで段階的に年齢が上になっていく
日本産美女達の顔の成長過程を見ているようだ。どれも美しい。
「しての、地球人のメスの培養養殖が成功して数を増やしたのはいいが、
また事故が起きての・・・」
とマルクは言った。
「事故?」
「一部始終撮ったものだが見たいか?」
「はい」
 マルクは黙って映像を見せる。

 どうやらマルクの管理している牧場らしい。
 その一区画に桂子から美咲までの7人のクローンが一体ずつ戯れている。
 勿論全員全裸である。
 年齢はバラバラだが仲が良いみたいで7人で妖精のように戯れて遊んで
いる。年が下の三咲や美波ははしゃいで駆けまわっている。かくれんぼで
遊んでいるように見える。
(あ!三咲~)
 

 まだ一か月半ほど前か、あの北海道の山地でヒグマに積極的な捕食対象
にされていたところを救って二日間我が可愛い娘のように抱いて過ごした
あの三咲(のクローンではあるが)がはしゃいでしまい、牧場の柵を越え
て逃げて行ったが誰も他のお姉さんたちは気付いてない。
 柵を越えてもずっと牧場内と思っているのか、元気な三咲はそのまま裸
で外側に走っていき隠れ場所を探そうとする。
 そんな三咲を地球より自然豊かで広大で色んな野生動物が暮らす中の
肉食獣が見逃すはずがなかった。
 家族五頭で暮らすある動物のリーダーでもある父親が鼻をうごめかせ、
妻や子供らに
「いい匂いがする、獲物だ!狩りをするぞ」
と命令する。
 五頭は茂みに隠れて周回し、一頭だけで全然警戒心なくうろちょろして
いる三咲を見つける。
(いい獲物だ!どうやら・・・二本足歩行のタイプのサルの仲間でまだ
子どものメスのようだ。これは御馳走だ。逃さないぞ、作戦を言う)
と妻と子どもたちに作戦を授ける。
 まだ狩りの経験が少ない子どもたちだが、ずいぶん食べ応えのありそ
うな、彼らにとっては大型の獲物に興奮しているようだ。
(慌てるなよ、お前たち。あのタイプのメスザルは決して足は速くない。
ちゃんと追い込めば必ず仕留められる)
(うん、パパ分かったよ!)
(僕がとどめを刺す役か~♪楽しみだな!)
五頭は所在の位置に分かれて父親の合図を待つ。
 父親が軽快して三咲の様子を伺いながら三咲の死角に回り込み、他の
四頭が所定の位置についたのを確認する。
「どこに隠れようかな~♪」
と言う三咲を突然背後から
「ガルル~!」
っと父親が飛び出して三咲に襲い掛かった。
「きゃあーー」
 三咲は慌てて逃げ出した。
 クローンの三咲は細胞の記憶の中にあれは昔(日本で)見た犬の、柴犬
よりはやや大型の・・・キツネ?コヨーテ??かしら?とか脳裏に浮かべ
ながらも兎に角怖そうな犬が急に向かってきたから反対方向に逃げると、
その左前方から、今度は大きさ自体はチワワより大きいくらいだが見た感
じは三咲を襲おうとらんらんとした目の犬が吠え掛かって襲い掛かってきた。
「きゃあーーー、美波お姉さん、桂子お姉さん助けて~」
と三咲は右手に旋回して逃げる。
 そこを今度は最初に襲い掛かってきたのと同じくらいの犬みたいのが襲い
かかってくる。
「もうイヤ、怖い!」
 三咲は敵が何匹いるのかわからないまま、追いかけて来る三頭から逃れる
ために元の牧場より反対側に追い込まれるが、さらに四頭目が襲い掛かって
きて逃げ場がなく、残り一か所しかない袋小路の方に追い込まれると最後の
一頭が、それも子犬より少し大きいくらいのダックスフントくらいだが、
興奮して飛び掛かってきた。
 既に体力も落ちてきた三咲は最後の五頭目の飛び掛かりをよけられず、
体をよろめかせて倒れてしまった。
 そこを後ろから追いかけてきた四頭が次々に三咲の四肢を押さえつける。
 父親が最後に三咲に飛び掛かった子どもに向かい
「止めを刺せ」
と命じるとその子どもは興奮したように泣きわめく三咲の喉首を
「ガブリ♪」
と噛みついた。
 三咲は絶叫を挙げようとしたが急所を咬まれてしまい動きが鈍る。
 犬のような動物の子どもは懸命に噛みつくが、まだ咬力が強くないのか、
三咲の息の根を止めることは出来ず、三咲はまだ最後の抵抗で体を動かす。
 他の子どもも一匹、隙間のある三咲の首の部分に噛みついて離さない。
 二匹の子どもが懸命に三咲の首を咬み続けるとやがて三咲の動きは弱ま
り動かなくなった。
 父親が子どもに合図すると二匹の子どもは三咲から離れた。
 父親は三咲の、メスザルの顔をひと舐めすると改めて鋭い犬歯を見せて
「ガブリっ!」
と力強く三咲の喉首に噛みつく、
 三咲の首筋から血が流れ、彼女の口は開いたまま動かなくなり、目の
瞳孔は完全に生気を失った。
 獲物に完全に止めを刺して死を確認した父親は狩りに成功した喜びの
咆哮を挙げた。
「ウォーーーーン」
 他の肉食獣に捕らえた獲物を奪われないように五頭は力を合わせて三咲
の体を茂みの奥に運び、やがて三咲の肉や骨を咀嚼する音が聞こえ始めた。
 彼らの豪華な食事が始まったのである。
 子どもたちは尻尾を立てて若いメスザルの肉の味を楽しんでいるようで
ある。
 三咲は宇宙の彼方の星で地球なら柴犬よりやや大型のイヌ科の動物の
一家に仕留められてしまい、食べられてしまったのだ。
 マルクは言う。
「あれは小型だが獰猛なハンターでの。自分らより三倍大きな獲物でも
瞬く間に仕留めてしまう。特にサルの仲間を主食にしているんだ」
と説明した。
 以前美波が大きな鷲に攫われて捕食されたのを見たが、クローンで、
しかも地球でない星の出来事とは言え、生々しく同じ人間の、それも見た目
の可愛い女の子が食物連鎖の中で肉食動物に積極的に獲物として狙われ、
捕食されるシーンは四郎にとってもなかなか衝撃ではあるが、何か興奮する
ものも覚える。もちろん本物の彼女らがそのような目に合いそうだったら
全力で守り、もし惨死したら凄く悲しむであろうが・・・。
 マルクは
「一応、今後も我々も牧場の管理を強化するが、一度自然界に迷いこんで
しまい死を迎えた者は弱肉強食の掟。俺はこの三咲を殺して食べた動物を
全く恨むつもりはないがな。これが我らエプール人と地球人の違いなの
かもな」
と言ってから
「八頭目の指令は間もなく出る。暫し待っておれ」
と言って消えていった。
 四郎はもう一度、三咲が狩られてしまうのを再生して見て見たいと
思った。四郎も最初の普通の一般的日本人の感覚から明らかに変化してきて
いる・・・。

                          <続く>


 
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