異世界から元の世界に派遣された僕は他の勇者たちとは別にのんびり暮らします【DNAの改修者ー外伝】

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第95話 ラスベガス

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「ソフィア、ユーリ、エブリン、こんにちは~」

「「「シャルル様~!」」」
「「「アイ様とマオ様もいらっしゃいませ~」」」

「聞きましたよ、宇宙に行っておられたのですよね?」

「うん、可憐の修学旅行の警護を兼ねてね」

「それに、『ミスター・ユニバース』の優勝、おめでとうございます」

「「おめでとうございます」」

「やっぱり知っているんだ…。急遽出場することになってね…」

先日、フランチェスカさん達が言っていたように結果だけが発表されたのです。
特別枠だったからか、それとも配慮なのか、僕だけは国籍が記載されていませんでした。

「だってシャルル様ですもの…」

「映像で見たかったですよ~」

「他の代表者がかわいそうなぐらいです」

「ハハ…」

一応ファンクラブと秘密結社が出来たことを伝えておきます。

「それで、またしばらくフロリダに?」

「「セックスをしに来てくださったとか?」」

「残念だけれど違うよ」

「え~っ!」
「いつでも準備は出来ていますぅ」
「そうです、せめて一ハメでも…」

(一ハメって…)
「ようやく少し時間に余裕が出来たから、前に招待されていたラスベガスに行く予定なんだよ。それで今回はナディア、ケイト、キャサリン、バービー、アメリア、リンダを連れて行ってあげようかと思ってね」
「あれからずっとここにいるから気分転換も必要でしょ」

「「「そんな~、私達も~」」」

「それは多過ぎ…。大体招待されたのは僕とアイとマオだけだからね…」

余分に費用が掛かりそうなら払うつもりです。



「シャルル様~!(×6)」

「皆、元気にしていた?」

「はいっ!(×6)」

「今日はこれから皆をラスベガスに連れて行ってあげようと思ってね」

「本当ですか!?(×6)」

「ちょっと待った~! 【淫紋】の一番小さな者はお留守番です!」

「そんなぁ~(×6)」

「マオの冗談だからね…」

「【淫紋】の一番小さな者はセックスをしてもらえません!」

「えぇ~っ!(×6)」

「ハハ…、これもアイの冗談だから…」

「「本気なのですが…」」

「マオ様、アイ様~(×6)」

「仕方が無いですね…、今回はご主人様に訓練の成果を見ていただくことになりますからね」

「皆さんの後にもパートナーは増えているんですよ~。その意味は分かりますよね~?」

「が…頑張ります!(×6)」

「ハハ…、アイもマオもあまり皆を脅かさないように…」

クラリスはまだ学校から帰ってきていませんでしたので、ソフィア達に挨拶をしてラスベガスに転移します。



XX XY



以前下見をしていたおかげで、コーエル様のホテル『THE:C』にはものの数分で到着しました。

普通ならNOGカーで乗り付けるところですが、手ぶらで歩いてやって来る僕達を見てドアマンが驚愕していました。
美女を8人も連れていれば尚更です。

フロントでバネッサ・コーエル様に連絡をしてもらうようにお願いするとロビーでお茶をしながら待ちます。

その間にも宿泊客やカジノに来た人達が僕達を驚いた表情で眺めて行くのです。

「やっぱり私達ってかなり変貌しているのですね」

「いつもソフィア様たちを見ているので気にもしませんでしたが…」

「皆、艶やかで瑞々しくて美しいからね」

6人は前の富豪の下で訓練されていたのか所作も美しいのです。



「シャルル様! お待たせいたしました。お久しぶりです」

「コーエル様、ご招待していただいていたとはいえ突然で申し訳ありません」

「そんな…、お待ちしておりました。アイ様とマオ様にもお会いできて嬉しいです」

「また少しお痩せになったようですね」

「驚きました…」

「せっかく皆様に綺麗にしていただきましたので、二度とあんな風にならないように頑張っているのです。マスタベーションをするほど身体が締まってくる感じもありますからね」

「施術をさせていただいた甲斐がありますよ」

【意識操作】の魔法も効果が出ているようです。

「シャルル様にそう言っていただけると嬉しいです。それで…、そちらの方々は…?」

「僕のパートナー達です。せっかくですから旅行を兼ねてと思いまして。もちろん追加人数分の料金はお支払いするつもりです」

僕がそう紹介するとナディア達が順番に挨拶を交わします。

「そんな、料金は必要ありません。お泊りいただく部屋なら10人でも大丈夫ですよ。お好きなだけ滞在してください」

えっ、アイ様とマオ様以外にもこんなにパートナーの方が…。

「ありがとうございます」

「では、早速お部屋に案内させますね。夕食時にはお呼びしますのでどうぞお寛ぎください」
「カジノでお楽しみいただいてもかまいませんよ」

「もちろんこの機会にカジノを楽しんでみようとは思っていましたが、一番大きなカジノはどこなのですか?」

「えっ、私達のホテルではご不満でしょうか?」

「コーエル様、ご主人様はホテルにご迷惑をかけないように考えておられるのです」

「マスターは強運の持ち主ですからホテルの売り上げを失うことになりますよ」

「そんな…、まさか…」

シャルル様達の真面目な顔を見ると冗談をおっしゃっているようには見えません。

「では、南に1ブロック行った『MIRAGE(ミラージュ)』はどうでしょう。ラスベガスでも三本の指に入るほどカジノが大きいですよ」

隣の『CHAOS(カオス)』も大きいですが、シャルル様達は目立ちますからね…。
変に目を付けられたら困ります。

「それなら気兼ねなく遊べそうだよ」

「マスター、金庫を空っぽにしてやりましょう」

「マオ、泥棒じゃないし、映画でもないんだから…」



XX XY



「ドリ~ス! ドリス、いるの~!?」

「マム、大きな声で何度も呼ばなくてもいるわよ」
「どうしたのこんな時間に帰ってきて?」

見たことも無いぐらい慌てています。

「今晩はあなたも一緒にホテル内で夕食よ。準備をしておいてね」

「えっ、良いけれど…何がどうしたの?」 

「以前話したエステティシャンの方々がホテルに来られたの」

「えっ、マムを施術した?」

「そうよ、あなたを紹介して施術をお願いしないとね」

たくさんのパートナーを連れての休暇のようだから依頼を受けてくださるか心配です。



XX XY



「凄い部屋だな~」

僕達の為に用意された部屋は最上階にあるスイートの一室で、聞いていたように10人は余裕で泊まる事が出来る広さで、マスターベッドは4人がゆったり眠れそうな大きさです。

(パーティーも出来るのか?)

広い屋上にはプールやジャグジー等も完備しています。
フロリダでもそうでしたが、大きさはともかく、こういった設備は高級ホテルのスタンダードみたいです。



「皆、いつの間に裸に…」

僕が室内を見回っている間にナディア達全員が裸になっています。

「アイ様とマオ様が旅行の時は全裸だと…」

「ソフィア様達と旅行に行かれた時もそうだったと聞いています」

「ソフィア様のお屋敷でもプライベートタイムは全裸で過ごしているんですよ…」

「えっ、そんな事になっているの?」

「ご主人様、【淫紋】を見ると彼女達も訓練を頑張っていたようですよ」

「マスターからスライムを頂いているので当然でしょう」

「そうです、成果を見ていただかないと…」

「私達はシャルル様の為にあるのですから…」

「ずいぶん感度も良くなったと思います」

「まぁ、皆が良いのなら文句はないかな…」

目の保養にもなりますし、【淫紋】の大きさが一目瞭然です。
本当に裸族が増えたな…。



「ご主人様、夕食にはまだ早いですからコーエル様から教えてもらったカジノにでも行ってみますか?」

「えっ、今服を脱いだところだよね? また着るの?」

「じゃあ、早速セックスでも…」

「まぁ、せっかくの旅行だしそんなに慌てなくても…。ナディア達はもっと感度を上げたい?」

「はい、皆さんに少しでも追いつきたいです!(×6)」

「じゃあ、6人には先日解禁したモードを体験してもらおうか。その間僕達はプールなどで寛いでいるよ」

「新しいモードですか…?」

「皆は二人部屋だよね? それぞれの部屋に戻ったら“イケないモード”を発動させてみると良いよ」
「ちょうど夕食時には正気になっていると思うから…」

「……(×6)」

「その上で今晩は皆とセックスをしてあげるからね!」

「はいっ!(×6)」

「マスター、今回の旅行中に『100イキ苦行』を体験させても良いですね」

「そうか、6人はまだだったよね」

ナディア達はソフィア達の『100イキ苦行』の結果を見ているので、そう聞いた途端緊張した表情を見せています。
でも【淫紋】を見る限りでは大丈夫そうでしょう。

『100イキ苦行』が済めば【転移門】の指輪も渡すことになるので、旅行が終われば本格的に東海岸と西海岸に拠点を設けても良さそうです。



XX XY



「こちらへどうぞ」

「ありがとうございます」

夕方になり僕達はホテルスタッフの方に案内され、ホテルにあるレストラン内の部屋に通されました。
さすがに僕達もフォーマルな装いに身を包んでいます。

ナディア達も正気に戻って良かったよ。
“イケないモード”の反動が凄くて大変だったみたいで、まだ余韻が残っているのか時折身震いしています。

「コーエル様、お招きいただきありがとうございます」

「こちらこそお時間を作っていただきありがとうございます」
「皆様、とても素敵なお召し物ですね」

先ほどまでは少し露出度が高めのカジュアルな装いでしたが、今は高貴な方々にしか見えません。

「ハハ…、でもこういった格好はあまり着慣れていなくて…」

「ありがとうございます(×8)」

「そちらの方は?」

「紹介します。私の娘なのです」

「初めまして、ド…ドリス・コーエルと申します」

まさか、この男性がエステティシャンなの?

「シャルルです。そしてこちらからアイ、マオ、ナディア、ケイト、キャサリン、バービー、アメリア、リンダです」

僕の紹介に合わせてそれぞれが挨拶を交わします。

「皆さん全員がパートナーですか…(美し過ぎます…)」

「ハハ…、これでも一部なのです。40人程いますからね」

「えっ、な…? うそ…」

「ド…ドリス、シャルル様なら当然よ。それだけの方なのだから…」

私も思わず声を出してしまう所でしたが、神様なのですから納得も出来ます。



大きなテーブルを11人で囲み、和やかに食事が進みます。

「へぇ~、ケイトさんが元LFL(ランジェリーフットボール)の選手で、バービーさんも元体操の選手だったのですか…」

「長い期間ではありませんでしたが…」

「今はシャルル様のおかげで体操選手の頃より充実した毎日を過ごせていますよ」

「ドリスさんは現役のテニス選手だったのですね…」

「どこかで見たことがあると思っていました」

「有名な選手なんだ…。僕とアイとマオは少し前にアメリカに来たばかりでよく知らなくて…」

「そんな…。一応プロですが今は上位ランカーでもありませんし…」

「……シャルル様! こんな時に申し訳ありませんが、娘の施術をお願いできないでしょうか?」

「コーエル様、どうされたのですか?」

「シャルル様、実は私は事故にあって療養中なのです。現在はリハビリをしているのですが、先日変貌したマムを見て、言葉は悪いですが気分転換に施術を受けたいとマムに紹介してくれるようにお願いしていたのです」
「それでいつかホテルに来てくださるとマムから聞いていて…」

「そうだったのですか…」

ドリスさんが母親に代わり説明をしてくださいます。

「お仕事であればお客様の依頼動機は関係ないですね」

「これも一つの縁ですからね」

「アイ様、マオ様…。もちろん今回のご招待と娘の依頼は別ですのでご安心ください」

「分かりました。マオの言うようにこれも縁ですからね」

「「ありがとうございます」」
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