異世界から元の世界に派遣された僕は他の勇者たちとは別にのんびり暮らします【DNAの改修者ー外伝】

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第88話 修学旅行14

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「シャルル様、大丈夫だったのですね」

「うん、この通り全員問題なし」

僕達は月面基地での日程を終え、宇宙ステーションへ戻ってきています。
明日にはようやく日本へ帰還です。

「突然月面基地付近で戦闘が行われていると知った時は驚きましたよ」

「かぐやもほとんど無いって言っていたものな…」

今のところグレイとの接触などについては極秘になっています。

「……それで、どうして彼女が…」

理由は一目瞭然なのですが、艶やかに若々しく変貌した竹林かぐやさんがシャルル様の側にいるのです。

「パートナーになってもらったので宇宙そらにも紹介しておこうと思ってね。それに宇宙ステーションと行き来が出来るとかぐやの気分転換にもなると思って…」

「フフ…、気分転換ならシャルル様の下へ伺いますよ」

「なっ…、私もシャルル様の下へ行きますから…」

「まぁ、いきなり来てもらっても、いないかもしれないけれどね」

「二人共、まずは最低でも【淫紋】が1/10以上にならなければいけませんよ」

「他のパートナー達による試練がありますからね」

「「アイ様、マオ様…、試練…ですか…?」」

「同じパートナーの一員として認められるかどうか、ある意味私達より厳しいところがありますからね」

「マスターにセックスをしていただくという事はそういう事です」

「「……はい。頑張ります」」

「詩子さんや百合さんもですよ」

「何十人もパートナーがいるのですから、地上に戻れば簡単にセックスをしてもらえませんよ」

「「は…はい」」

「まぁまぁ4人共、まずは僕達が教えた通り訓練を頑張れば良いから…。そうすれば自然に感度も上がるよ」

「シャルル様に喜んでいただける身体になります!(×4)」

「ハハ…、楽しみにしているよ」
「じゃあ、最後の晩は宇宙でパートナーにした4人と5Pをしようか」

「はいっ(×5)」

「ご主人様、私達は残りの生徒達の覚醒を…」

「数人婚約者やパートナー候補がいるみたいですけれどね」

「マオ、そういう生徒は無理に覚醒しちゃダメだよ。後で面倒な事になるから…」

「分かっています。外れてもらっていますよ」

「イク事を知れないなんてかわいそうですね…」

「仲間外れですものね…」

「詩子、百合…(そうか…、仲間外れになる可能性があるのか…)」
「分かったよ。アイ、マオ、婚約者がいるような生徒にも【淫紋】以外は同じようにしてあげて」

「そうですね。それなら…」

「【淫紋】の完成はパートナーになる為の最低条件ですからね。印が付く訳でも傷物になる訳でもありませんから…」

「井筒先生、私達も宇宙そらさんやかぐやさんにに負けないように頑張らないといけませんね」

「そうね…」

私は毎日10回以上イカないといけないから、いざとなれば“アクメモード”やあの“イケない…”で…。



XX XY



翌朝、全ての用事が済むと、僕達は宇宙そらとかぐやに見送られ日本に向けて出発しました。

用事とは昨晩覚醒された生徒の触診とクリ剥きです。

結局可憐さんを含む30人の生徒の内5人に婚約者やパートナー候補がいたようで、その5人以外には学校で【淫紋】の話はしないように伝えてあります。

ちなみに可憐さん以外の29人は以下の通りです。

東山刹那、宮本史乃、山城雪、初音ひかる、千畳亜矢子

和久菊子、石山和香、小鳥遊希実、長谷晶、中富真理愛

柊まどか、二階堂香織、小泉曜子、神谷ありす、如月瞳

松下雛子、千宮京香、永瀬推子、九十九百(もも)、藍沢果歩

遠山里穂、鴬涼子、仁科七海、佐伯美佐

※柏木水尚、※野々宮唯(ゆい)、※葵明日香、※帝塚山凛子、※水樹誠(まこと)

※印は婚約者等あり

この内何人がパートナーになるかな…。



「皆さ~ん、修学旅行は以上となります」
「家に帰るまでが旅行ですからね。気を付けて帰るように…」

「は~い!(×全員)」

「最後に、この修学旅行で一番お世話になったシャルル様、アイ様、マオ様にお礼を言いましょう」

「シャルル様、アイ様、マオ様、ありがとうございました(×全員)」

「「「本当に楽しい旅行でした」」」
「「もっと早く覚醒していただきたかったです…」」
「シャルル様達に出会えて幸運ですよ」
「「「またお会いしたいです」」」

「フフ…、それは皆さん次第ですね」

「皆さんの成長を期待していますよ」

「はい、アイ様、マオ様(×全員)」

「僕も皆さんと旅行が出来て楽しかったです。少しイレギュラーな事もありましたが、全てが良い思い出になったと思います」
「当分再会する機会はないかもしれませんが、マオの言うように皆さんの成長を願っていますよ」

教室で着席する皆を見ると言動はJCのままですが、行く前よりずいぶん大人っぽくなったようにも見えます。

「はいっ(×全員)」



XX XY



「シャルル様、アイ様、マオ様、可憐様、お帰りなさいませ」

「里中さん、ただいま。わざわざ迎えに来てくれたんだ…」

「当然ですよ」

「塔子、ただいま~。久しぶりね」

「10日振りですからね」

「う~~~んっ、やっと思いっきりオナニーが出来るぅ~」

「可憐様、いきなりそれですか?」

「だって、皆がいてゆっくりオナニーが出来なかったんだもの…」

「シャルル様、お帰りに合わせて六家の皆様もお待ちですよ」

「皆も来ているんだ…」

何だか一気に日常へ戻された気分です。
そろそろ皆にも“アクメモード”と“イケないモード”を解禁しておくか…。



XX XY



「お母様、ただいま~!」

「菊子おかえりなさい…って、どうしたの? 何だか艶やかで瑞々しくなって…」

「フフ、良いでしょう」

「宇宙に行ったせい?」

「内緒、ちょっとお母様みたいになったでしょ?」

「そ、そうね…(本当ね…)」

「修学旅行は本当に楽しかったわ~」

「宇宙旅行なんて心配したわ。宝条家の意向でも…」

「それが、宝条家がシャルル様っていう男性の警護員を同行させてくれたのよ」

行先が宇宙じゃなかったらシャルル様に出会えていなかったかもね…。

「シャ、シャルル様ですって!?」

「ど、どうかしたのお母様?」

「いえ…」

娘の口から出た名前に驚愕します。

「とっても素敵な男性なの…」
「それで…、私…、シャルル様のパートナーになりたいと思っているの」
「クラスのほとんどがパートナー候補なのよ…(ボソッ)」

「何ですって~!? 菊子、そんな事…勝手に…」

「お母様もシャルル様に会えば納得するわよ。格好良くて逞しくて…、そうそう、まだ発表はされていないかもしれないけれど今年の『ミスター・ユニバース』で優勝されたのよ」

「……」
京都におられることは想像できましたが、こんな身近に…。
でも、あのシャルル様だと決まったわけではありません。

「菊子、他にシャルル様の特徴は…?」

「うん、身長が高くて黒色の髪と瞳で…、まぁ名前は外国人みたいだけれど日本人だそうだからね。それに…、アイ様とマオ様っていうとても美しい方をパートナーにされているの」

「アイ様とマオ様…」

確定しました。
シャルル様に間違いありません。

会いたくても会えないシャルル様達がまさか娘の修学旅行に同行されていただなんて…。
宝条家と関係があるとか…?

「お母様…?」

驚かれるのは分かりますが、予想外の反応です。

「……」
菊子がシャルル様のパートナーになれば繋がりが持てるのでは…。

とにかく、まもなく【淫紋】も完成しそうですし、再びシャルル様にお会い出来るのです。



XX XY



「京香様、お帰りなさいませ」

「洋子さん、ただいま…」

「どうしてそんなに…?」

「フフ…、艶やかで瑞々しいかでしょ?」

「はい…」

「この修学旅行で人生観が変わったわ…」

シャルル様のように格好良くて逞しくて素敵な男性に出会えたのは奇跡だわ。
可憐様と宝条家には感謝ね…。

「はい?」

「洋子さん覚えてる? 以前宝条家のスパについて調べてもらったわよね?」

「はい…、結局分からず仕舞いでした」

「その件はもういいの」

可憐様が使っておられたスパは“魔力風呂”と“スライム風呂”という物だったのです。

どういう技術か分かりませんが、アイ様やマオ様、シャルル様にお願いしないと使えない物のようです。
毎日入れたら最高なのにな…。

「……」
何でしょう、人生観が変わったとおっしゃっていましたが、お嬢様がとても大人になられたように感じます。

「そうそう、私にもついにパートナーの目途、いいえ、パートナーにしていただきたい男性が出来ました」

「本当ですか!?」

「屋敷に帰ったらお母様に相談しないと…」

しかし、何としても説得するつもりです。
他のクラスメイトも同じなのですから…。

フフ…、色々と目標が出来て楽しいわね。



XX XY



「シャルル様!」

「あっ、さくら、お帰り」

玲達七家の皆と話し終えた頃、さくらが帰ってきました。

「シャルル様、グレイと遭遇されたそうですね」

「良く知っているね。いきなりだったから驚いたよ」

伊達に侵略者対策本部長ではないようです。

「もしかして、数日前から世界各地で小規模な爆発が続いているのは…」

「あぁ、僕がグレイに命令して同胞たちの宇宙船を破壊して回ってもらっているんだよ」

仕事が早いな…。
それにしてもグレイは世界中にいるのか…。
それで外国の女性も拉致されていたんだな…。

「やっぱり…」

以前、タコにも同じようなことをされていましたものね。

「ついでにグレイの母星でも破壊工作を仕組んでおいたからね。地球への派遣も少なくなると思うよ」

「グ…グレイの母星にまで行かれたのですか!?」

「ハハ…、さすがにそれについては知らなかったか。発表はされないと思うけれど、グレイの母星に奴隷として拉致されていた人たちがいたんだよ」
「それを知って少しでも助けてあげようと…」

宇宙船を拿捕したことも説明しておきます。

「ハァ~、シャルル様やアイ様、マオ様にかなう者がいるとは思えませんが気を付けてくださいね」
「お腹の子の父親でもあるのですから…」

「…そうだね。とにかく今回のグレイとの遭遇はこちらに利があったと思うよ」

その後現れたエローヌ達も僕達に手を出したグレイたちに腹を立てていましたが、僕達の方がやり返したのを知って納得してくれたようです。

タコもいずれ元から叩いた方が良さそうだな。



XX XX XX XX XX XX

ここまで読んでいただきありがとうございます。

修学旅行編という訳ではありませんが長かったですね(笑)

下書きが無くなり焦っていますが、まだ当分は続く予定です。
不規則な更新になってしまうかもしれませんが、これからも読んでいただけると嬉しいです。
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