上 下
68 / 97

第68話 コレクション

しおりを挟む
「へぇ~、今回は沖に出るんだ…」

「人数も多いですし、皆様の安全を考えるとさすがにビーチではどうかと思いまして…」

「ソフィアが考えてくれたんだからそれで良いよ」

レンタルだそうですが、大きな船のような乗り物を目の前にすると興味が湧きます。
現在ではヨットもNOGカーの一種らしく、停泊時に着水する時以外は海面上を飛行するそうです。

「玲、ヌーディストビーチじゃなくてごめんね」

「ビーチにいる方々に見せつけたかったですが、私もソフィア様の考えに同意しますよ。シャルル様、次の機会はぜひ…」

「ハハ…、そうだね…」

「もぅ、玲様ったらちゃっかり次の約束をされるんだから…。私も見せつけたかったですよ~」

「まぁまぁ、僕としてはあまりゲスい男性達の目には晒したくないんだけれどね」

玲とさくらに続いて皆が同じ様に言うのでそう答えておきます。
男性が僕一人なら絶対にまたしょうもない男性達に絡まれると思います。



「速くて気持ちが良いなぁ~!」

船型は船室から出ると速度が抑制されるそうですが、それでも体感速度は前々世で経験した感覚とは比べ物にならず、水面に接していないので波の影響もなく揺れたりしません。

船外には操縦席もあり、自動運転から手動にも切り替えられるようになっているようです。

「開放的ですね」

「こんな楽しみ方もあるのですね」

「文香と未央にも喜んでもらえて良かったよ」

ソフィア達かアイ達が前もって伝えていたのか、皆がスライムの服を着ていたので予想はしていましたが、既に全員が全裸になっています。
凄い光景だな…。

「シャルル様、一応予定していたポイントに着きました」

「ありがとう、ユーリ。じゃあ、のんびり日光浴したり泳ごうか。白夜、暑いのが苦手だって聞いていたけれど、日焼けしても治してあげるから安心してね」

「はい(×全員)」



「マスター、何かアクティビティはありませんか?」

「そうだな~」

昼食が済むと退屈なのか、マオがそう聞いてきます。

「じゃあ、海中散歩でもしてみようか!」

「海中散歩ですか!?」
「どうやって…?」

「あまり難しくはないと思うんだよね」

近くで聞いていた椿と好乃がすぐに反応しましたが、魔法が使える僕にとっては造作もないことです。



皆を船尾に集めると海面に桝状にした【結界】を配置します。

ソフィア達以外は指輪を渡してあるので【結界】も理解しており、興味深そうに見ています。

「皆、あの上に乗って」

僕の指示で皆が片足で踏面があることを確認してから乗り移りました。

「凄いですね~、【結界】でこんなことも…」

「板状にすれば水の上も歩けますよね!」

「「「「それもシャルル様の魔法ですか…」」」」

「小春の言うように確かに歩けるけれど、今回はちょっと違うよ。じゃあ、ちょっと足元に注意してね」

「「もしかしてご主人様(マスター)」」



「キャーッ(×全員)」
「「「落ちるぅ~」」」
「「海の中に入った~!?」」

「皆、落ち着いて、エレベーターのように床面が降下しているだけだから…」

床面が海の中に下がることによって側面の4面は透明の壁のようになり、天井面は一応空気穴として開けてある為空が見えています。

「凄い…(×全員)」

「海中水族館のようですね」

「ハハ…、クラリスの言うことが近いかも。望むのなら海底まで行けるかもね…」

床面を光らせ、酸素に気を付けながら深くしていきます。

「マスター、これなら沈没船を探せるのでは? お宝ゲットですよ」

「それは考えてもみなかったな…。でも、今はやめておくよ…」

よく考えればマイアミより東に行けば、あのバミューダ・トライアングルなのです。



海中散歩を堪能すると【結界】の床面を海面近くまで戻し、魔法で内側に温水を張り海面上で温水プールを楽しみます。

「ご主人様、船が近づいてきます!」

「えっ、こっちに? まさかぶつかりに来ていないよね?」

視界の中に同じ様な船がいるのは分かっていましたが、だだっ広い海で接近してくる意味が分かりません。

「何だか豪華そうな船ですね~」

「嫌な予感しかないな…。とりあえず皆はスライムで水着を…」



「ロバート様、大半が東洋人の様です」

「あなた達何ですか? いきなり…」

「(ロバート?)ソフィアの知人でもなさそうだね…」

黒服にサングラスの男性が僕達の船を見下ろしながらそんな事を言っています。

船の大きさは2倍近くありそうです。



「お前たち、ロバート様がお呼びだ。こちらへ上がって来てもらおう」

「嫌だけど」

「男は黙っていろ! 男はお前だけか?」

「そうですが…」

「ロバート様~、男は一人の様です」

(何だ、こいつら…)

この黒尽くめの男性は一々大きな声でロバートという者に報告しています。



「では、女だけこちらへ移動させろ」

「もしかして、あなたたちは誘拐組織…マフィアですか?」

「お前、ロバート様に向かって何を…」

「だったら、そのロバートの顔を見せろ! 見せられないのなら僕達にかまうな!」

僕が強くそう答えると黒尽くめの男性は一度引っ込みました。

今からでも船を出して魔法で妨害すればすぐに逃げられますがもう少し様子を見ます。



「私がロバートだ…」

「いきなり近づいてきて、用があるなら貴方がこちらに降りてきてください」

「お前、ロバート様に向かって…」

「よいよい…。確かに近づいたのは我々だな。では、お邪魔する…」



数分後、船体の側面に設けられた開口部が開くと先ほどのロバートと黒尽くめの男性が3人、そして予想外に10人の女性を引き連れて乗船してきました。

「小さい船だな…」

「だったら、13人も引き連れて乗ってこないでください」

「ハハ…、だからこちらに呼ぼうとしたのだが…」

「……、それで一体何の用なのですか? 私達は休暇で寛いでいるのです。できれば邪魔されたくはないのですが…」

「見るところ、君がそちらの女性達の主のようだね…」

「そうですね。全員パートナーですから…」

「ほぅ、それは予想外だったな…」

この若造にこれだけのパートナーが…?

「それで?」

「なに、この船で女性達が戯れていると部下が言うものでね。私のコレクションにふさわしいか見に来たのだよ」

「ふ~ん、要するにそちらの女性達は貴方のコレクションということですか…」

覗き見とは趣味が悪いな…。

「いかにも、美女揃いだと自負しておる」
「しかし、そちらも大半が東洋人系とはいえ勝るとも劣らないほどの美女達で驚きを禁じ得ないな…」

「失礼、明らかにこちらの方が勝っていると思いますが、もしそう思うのなら目がおかしいのでは…?」

「言うな若造。ハハ…、認めようじゃないか…」
「だからこそ単刀直入に言うがそちらの女性達を私に譲って欲しい…」

「ハァ? まさかとは思いましたが予想通りのことをおっしゃるのですね。大切なパートナーを譲る訳ないじゃないですか」
「私がそちらの女性達を譲ってくれと言えば譲ってくださるのですか?」

「ハハ…、交換ならしてやっても良いぞ」

「お断りです。あなたは女性達から愛されていないみたいですね…」
「もしかして、本当に攫ったとか弱みを握って脅しているのですか?」

ロバートの話に後ろで何とも言えない表情で佇んでいる女性達の目には精気が感じられません。
確かに美人なのにもったいない…。

「言うじゃないか…。私は気は長い方だけれどいつまでもニコニコはしていられないぞ」

「今度は脅しですか…。パターンですね」

黒尽くめの男性が前に立ち、ロバートの船から更に数人が姿を現します。

「どうとでも言うが良い、私たち以外に誰もいないこの海上で何ができる?」

「じゃあ、僕もあなたのコレクションを頂くことにしますよ」

「「「お前、何を言って…」」」

「お前たち、静かにしろ! そうだ、君の名前を聞いていなかったな。私はロバート・ボンビー、ボンビー家の者なのだが…」

「私はシャルル。貴方と違ってファミリーネームはありません。それに私は日本人なのでボンビー家と言われてもさっぱり…」

「シャルル様、ボンビー家はアメリカで100位以内に入る富豪です(ボソッ)」

「フフ…、そちらの女性は知っていたようだな…。抵抗せず譲った方が身のためだぞ」

「相手が誰であろうと関係ありませんよ。私も意外に強欲なのです」
「そうそう、こちらからも最後に聞いておきますが、そちらの船は所有されているのですか? こちらはレンタルなのですが…」

「ハハ…、やはりレンタルだったのか。船も保有できないのに美しい女性達を侍らせるとは分不相応だったな」
「お前達、シャルルとやらを痛めつけて女性達を確保、船も半壊にしてさしあげろ」

「「「ハッ!!」」」

「シャルル様…(×全員)」

「大丈夫だよ。アイとマオは皆と船を守って」

「お任せください!」

「マスター、メッタメタにしてやってください」



「ターッ」
「トーッ」
「ヤーッ」

(へっ…?)

ボクッ、ドカッ、バキッ…。

「おいおい、弱すぎだろ…」
「ロバートさん、僕もパートナー達にカッコいいところを見せたいから真剣に頼むよ」

「くそっ、他の者達、全員でこいつを始末しろ!」

「皆、今のうちに女性達を船内に保護してくれるかな?」

「はいっ(×全員)」

「シャルル、私のコレクションをどうするつもりだ…」

「譲ってくださるという事だったので…」

そうこうしているうちに更に12人の男性がこちらの船に乗り込んできます。



「フッフッフ…、3人ぐらい倒せても12人は無理だろう」

「あれ、ロバートさんは含まれていないの?」

「私が手を出すまでもない」

「情けないなぁ」

まぁ、どちらにせよ容赦はしないけれどな。



結果、12人を倒すのに3分も掛かってしまいました。

この場から女性達がいなくなったとたん武器を使ってくるのも姑息です。
まぁ、レーザー銃ぐらい何ともありませんが…。

「嘘だろ…、銃が利かないだと…」
「お前、まさか…異星人? 侵略者の操るリーマンなのか!?」

「正真正銘の人間だよ」
「さぁ、ロバートさんが最後だね」

「ちょ…ちょっと待て、わ…私の負けで良い」

「どういう意味かな? 【風刃】…」

バキッ、ボキッ、ドカッ!

「ふ…船に何をした!?」

「生ぬるいことを言うので船を破壊しているんだよ。“負けで良い”ってどういうこと? 【火壁】…」

ゴォォォォ~!

「あぁ、船体に火が…。やめてくれ~」

どうやって、火を付けたのだ…?

「だったら言い方があるよね?」

「……、負けを認めます。女性達は差し上げますから…」

「何を言っているの。勝ったら貰うのは最初に言っているじゃない」
「争いを吹っかけてきた慰謝料は…? 【雷撃】…」

ガラゴロ、ピシャ―――ッ!

「ヒィ~ッ、どうして私の船に稲妻が…」

「こんな不運もあるんだね…」
「それで…?」

「ご…500万ドルお支払いします」

「安過ぎ却下。僕を痛めつけてパートナー達を奪い、船まで壊そうとしたんだよ」
「僕達と新しく僕のモノとなった女性達を含め、それぞれに500万ドルだ!」

「そんな…、い…1億2500万ドルだって…」

「富豪なら安いものだろ? ほら早く判断しないと帰れなくなるぞ…。【風刃】…」

バキッ、ボキッ、グシャッ!

「あががが…、わか…分かりました。お…お支払いします」

「最後に言っておくよ。今後、女性をコレクションしていることが分かればボンビー家を潰すぞ!」

「は…はひぃ~」



とりあえず【意識操作】でロバートとボディーガード達の記憶から僕達のこと、コレクションにしていた女性達のことを消去し、後日、1億2500万ドルをバウアー家に届けるよう指示をしておきます。

振り込んでもらいたいところですが、記憶を操作しても記録が残っては面倒です。

もちろんバウアー家に報復が無いように、現金を運び込んだ後、更にその経緯や記憶も消去されるように操作をしておきました。

「ご主人様、終わりましたか?」

「うん、何とかね。まさかこんな事に巻き込まれるだなんてね…」

「アメリカは物騒ですね…」

「本当だよ」

「でもマスター、お宝ゲットではありませんが、美女をゲットしましたよ~」

「ハハ…ハ…、ロバートにはああ言ったけれど無理やりゲットするつもりはないけれどね」
「さて、床に転がっているロバート達を救命艇に放り込んだら女性達と話をするか」

残念ながらもうすぐ船は沈んでしまうことでしょう。
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!

よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です! 僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。 つねやま  じゅんぺいと読む。 何処にでもいる普通のサラリーマン。 仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・ 突然気分が悪くなり、倒れそうになる。 周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。 何が起こったか分からないまま、気を失う。 気が付けば電車ではなく、どこかの建物。 周りにも人が倒れている。 僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。 気が付けば誰かがしゃべってる。 どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。 そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。 想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。 どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。 一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・ ですが、ここで問題が。 スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・ より良いスキルは早い者勝ち。 我も我もと群がる人々。 そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。 僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。 気が付けば2人だけになっていて・・・・ スキルも2つしか残っていない。 一つは鑑定。 もう一つは家事全般。 両方とも微妙だ・・・・ 彼女の名は才村 友郁 さいむら ゆか。 23歳。 今年社会人になりたて。 取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。

生贄にされた少年。故郷を離れてゆるりと暮らす。

水定ユウ
ファンタジー
 村の仕来りで生贄にされた少年、天月・オボロナ。魔物が蠢く危険な森で死を覚悟した天月は、三人の異形の者たちに命を救われる。  異形の者たちの弟子となった天月は、数年後故郷を離れ、魔物による被害と魔法の溢れる町でバイトをしながら冒険者活動を続けていた。  そこで待ち受けるのは数々の陰謀や危険な魔物たち。  生贄として魔物に捧げられた少年は、冒険者活動を続けながらゆるりと日常を満喫する!  ※とりあえず、一時完結いたしました。  今後は、短編や別タイトルで続けていくと思いますが、今回はここまで。  その際は、ぜひ読んでいただけると幸いです。

母親に家を追い出されたので、勝手に生きる!!(泣きついて来ても、助けてやらない)

いくみ
ファンタジー
実母に家を追い出された。 全く親父の奴!勝手に消えやがって! 親父が帰ってこなくなったから、実母が再婚したが……。その再婚相手は働きもせずに好き勝手する男だった。 俺は消えた親父から母と頼むと、言われて。 母を守ったつもりだったが……出て行けと言われた……。 なんだこれ!俺よりもその男とできた子供の味方なんだな? なら、出ていくよ! 俺が居なくても食って行けるなら勝手にしろよ! これは、のんびり気ままに冒険をする男の話です。 カクヨム様にて先行掲載中です。 不定期更新です。

俺だけに効くエリクサー。飲んで戦って気が付けば異世界最強に⁉

まるせい
ファンタジー
異世界に召喚された熱海 湊(あたみ みなと)が得たのは(自分だけにしか効果のない)エリクサーを作り出す能力だった。『外れ異世界人』認定された湊は神殿から追放されてしまう。 貰った手切れ金を元手に装備を整え、湊はこの世界で生きることを決意する。

元外科医の俺が異世界で何が出来るだろうか?~現代医療の技術で異世界チート無双~

冒険者ギルド酒場 チューイ
ファンタジー
魔法は奇跡の力。そんな魔法と現在医療の知識と技術を持った俺が異世界でチートする。神奈川県の大和市にある冒険者ギルド酒場の冒険者タカミの話を小説にしてみました。  俺の名前は、加山タカミ。48歳独身。現在、救命救急の医師として現役バリバリ最前線で馬車馬のごとく働いている。俺の両親は、俺が幼いころバスの転落事故で俺をかばって亡くなった。その時の無念を糧に猛勉強して医師になった。俺を育ててくれた、ばーちゃんとじーちゃんも既に亡くなってしまっている。つまり、俺は天涯孤独なわけだ。職場でも患者第一主義で同僚との付き合いは仕事以外にほとんどなかった。しかし、医師としての技量は他の医師と比較しても評価は高い。別に自分以外の人が嫌いというわけでもない。つまり、ボッチ時間が長かったのである意味コミ障気味になっている。今日も相変わらず忙しい日常を過ごしている。 そんなある日、俺は一人の少女を庇って事故にあう。そして、気が付いてみれば・・・ 「俺、死んでるじゃん・・・」 目の前に現れたのは結構”チャラ”そうな自称 創造神。彼とのやり取りで俺は異世界に転生する事になった。 新たな家族と仲間と出会い、翻弄しながら異世界での生活を始める。しかし、医療水準の低い異世界。俺の新たな運命が始まった。  元外科医の加山タカミが持つ医療知識と技術で本来持つ宿命を異世界で発揮する。自分の宿命とは何か翻弄しながら異世界でチート無双する様子の物語。冒険者ギルド酒場 大和支部の冒険者の英雄譚。

システムバグで輪廻の輪から外れましたが、便利グッズ詰め合わせ付きで他の星に転生しました。

大国 鹿児
ファンタジー
輪廻転生のシステムのバグで輪廻の輪から外れちゃった! でも神様から便利なチートグッズ(笑)の詰め合わせをもらって、 他の星に転生しました!特に使命も無いなら自由気ままに生きてみよう! 主人公はチート無双するのか!? それともハーレムか!? はたまた、壮大なファンタジーが始まるのか!? いえ、実は単なる趣味全開の主人公です。 色々な秘密がだんだん明らかになりますので、ゆっくりとお楽しみください。 *** 作品について *** この作品は、真面目なチート物ではありません。 コメディーやギャグ要素やネタの多い作品となっております 重厚な世界観や派手な戦闘描写、ざまあ展開などをお求めの方は、 この作品をスルーして下さい。 *カクヨム様,小説家になろう様でも、別PNで先行して投稿しております。

異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~

宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。 転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。 良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。 例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。 けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。 同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。 彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!? ※小説家になろう様にも掲載しています。

大学生活を謳歌しようとしたら、女神の勝手で異世界に転送させられたので、復讐したいと思います

町島航太
ファンタジー
2022年2月20日。日本に住む善良な青年である泉幸助は大学合格と同時期に末期癌だという事が判明し、短い人生に幕を下ろした。死後、愛の女神アモーラに見初められた幸助は魔族と人間が争っている魔法の世界へと転生させられる事になる。命令が嫌いな幸助は使命そっちのけで魔法の世界を生きていたが、ひょんな事から自分の死因である末期癌はアモーラによるものであり、魔族討伐はアモーラの私情だという事が判明。自ら手を下すのは面倒だからという理由で夢のキャンパスライフを失った幸助はアモーラへの復讐を誓うのだった。

処理中です...