異世界から元の世界に派遣された僕は他の勇者たちとは別にのんびり暮らします【DNAの改修者ー外伝】

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第63話 告白

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「コーエル様も1000万ドルだけでしたね」

「それで十分だよ。その代わりラスベガスに所有されているホテルに無料で招待してくださったんだから…」

マオは残念がっていますが1000万ドルも貰えば、追加で100万ドル、200万ドルを貰ってもそう変わらないので、ちょっとした好意の方がありがたく感じます。

セレブの2回目以降は設定料金を下げても良いかな…。

「ご主人様、ラスベガスへはこの機会に行くのですか?」

「今回はやめておくよ。コーエル様がラスベガスへ帰ってからしばらくしてからだね」

コーエル様の変貌にしばらくは周りも騒がしくなることでしょう。
肥満女性からの依頼が増えたら大変だな…。



「シャルル様、アイ様、マオ様、おはようございます」
「ソフィア様、申し訳ありません。私も起きられませんでした…」

「仕方がないわよ。クラリスはケインに送らせたから…」

「エブリンもイキまくっていたからね」

秘書のユーリもそうでしたが、メイドだけあってとっても献身的でした。
前世ではメイド=パートナーだったものな…。

これで一巡しましたが、4人ともマスタベーションを頑張っていたようです。

「シャルル様、今回はいつまで滞在してくださるのですか?」

「そうだね~、一応用事は終わったし…。ユーリ、何かあったの?」

「シャルル様が日本へ帰国される時に私達もふみかさん達に挨拶をしに伺おうと思っているのです。それでユーリがNOGエアーの予約を気にしてくれているのでしょう」

「そうだったんだ…(ソフィア達が日本へ…)」

やはりこの機会に…。

「ソフィア、ユーリ、エブリン、これから大事な話をするからね!」

「「「えっ? は、はい…(ゴクリ…)」」」



外国人に勇者だと言っても分かってもらえないと思い、異世界から帰ってきた日本人だということを打ち明けます。

“異世界”という言葉にも怪訝な顔をされ、僕がどうかしたのかと心配されたのですが、掌に【火球】や【水球】を作って見せると信じてくれました。

「シャルル様は異星人…」

「エブリン、違うから…(いや、一応前世は異星人か…)」
「日本人だった僕が異世界に転生して、再び地球人として戻ってきたんだよ」

「では、さっきの【火球】は本当に魔法…?」

フィクションでしかありえないことが現実に…。

「そうだよ。僕たちは侵略者を地球から排除するために神様に遣わされたんだ」

実際にはハーレムを作りに来たようなものだけれど…。

「シャルル様達は神の使徒…ということですね」

「まぁ、そうなるかな。あっ、キリスト教とか関係ないから…」

十字をきって崇めようとする三人を制止します。
死神様の使徒とは言えないな…。



「それではエステも魔法なのですか?」

「ううん、あれは魔法じゃなくて僕個人の特殊能力かな」
「魔法と言えば、スライムが魔法の道具だね。僕の魔力が自動的に供給されているんだよ」

「スライムが魔法の道具…」

そうですよね…、こんなに気持ちが良い物を現代の、異星人の技術でも作れるわけがないのです。

「皆さんの【淫紋】も魔法なんですよ」

「「納得しましたよ…」」

「私達はそんな神様の使徒であるシャルル様のパートナーに…」

「マスターの男性器は神器ですからね!」

(マオ、武器から神器にクラスアップしてるよ…)

「ご主人様の精液は生命の源なのです!」

「凄い…、でも良く分かります!」
「不老の霊薬…、若返りの秘薬ですね」
「一滴残らずさせていただきます」

「ソフィア、それにユーリとエブリンも間違ってはいないけれど大げさにしないでね」

何だか魔法よりも僕の男性器と精液の方が説得力があるみたいです。

「それでどうして今その話を…?」

「そうだった。実は魔法を使えば一瞬で日本に帰れるんだ…」

「「「……ハイ?」」」

「だから、NOGエアーを利用しなくても行き来できるってこと」

「そんな事が可能なのですか…」

「実は僕達も今回はNOGエアーを使っていないんだよね。要するに密入国なんだ。ハハ…」

「それで空港に迎えが必要なかったのですね…」

「そういうこと」
「そういう訳で今すぐにでも日本に帰ろうと思えば帰れるし、ソフィア達を連れて行くことも出来るからNOGエアーの予約は必要ないんだよ」

「もう何が何だか…」

「ハハ…、僕達の存在は国家機密でもあるから他言無用だよ」

「「「もちろん、シャルル様のパートナーなのですから絶対に話しません!」」」



XX XY



「クラリス、一昨日クラリスのパートナーとジャンが決闘したんだってね」

「ハァ~、キャロルは口も軽いし耳も早いのね」
「あなたがジャンに言うから大変だったわ」

「ひっど~い。私はクラリスが付き纏われないようにと思って…」

クラリスのパートナーがジャンに負ければクラリスがフリーになると思っていたのにね…。
私より先に結婚だなんて…。

「はい、はい…。もう、いいわ」

「もう、ジャンに勝ったんだから良いじゃない」
「今度は観戦していた女性達の話題になってたわよ。とっても格好良くて強いんですってね」
「私にも決闘の事を教えてくれれば見に行ったのに…」

ジャンが道場を破門になったという噂も聞きました。
破門になるほどの決闘って…。

「……」
キャロルに教えるわけがないじゃない…。

「ところで、そのダーリンとやらはいつまでフロリダにいるの?」

「えっ、どうして?」

「会わせてくれないの?」

「ダーメ(会わせるわけないじゃない)」

「良いじゃな~い」

「仕事で来られているからダメね。(仕事は昨日で終わったのよね…)」

フフ…、一昨日は何度もセックスをしていただけました。
訓練のおかげで感度が向上していたのには自分でも驚きました。
記憶は朧気ですが、身体はイキまくった感覚を覚えています。

エブリンも今朝は起こしに来なかったし…。
あれだけセックスをしていただければ当然よね…。

思い返すと膣の中に入っているスライムをキュッと締め付けてしまいます。
(あんっ…)

「羨ましい…(ボソッ)」

うぅ~、一人だけ艶やかに瑞々しくなって幸せそうに~。



XX XY



「シャルル様、お母様、ただいま~」

「お帰り~、クラリス」

「学校はどうでした?」

「うん、ジャンは現れなかったわ。キャロルは決闘の結果も知っていたけれど…」

「そう…、それなら問題はなさそうね」

「でも学校に決闘を見ていた門下生の女性がいるらしくてシャルル様の事が噂になっているみたいよ」

「ハハ…ハ…」

「ご主人様、やはりパートナー候補者を一人か二人は…」

「マスター、この際直接“学園編”なんてどうですか? 生徒会長や息女を落としてみたり…」

「今更面倒だよ。だいたいそんなラノベの定番みたいな…」

結局前世では忙しすぎて学校に通えず、友達を作る前にパートナー(候補)が増えていったんだよなぁ。
ちょっと気持ちが揺らぎます。

「まぁ、縁と運に任せるよ…」

とりあえずクラリスのパートナーとしても知られたと思うので過剰な詮索はされないでしょう。



「それよりクラリス、今晩日本へ行きますよ」

「えっ、今晩? 明日も学校が…、もちろん休むわ!」

「それが大丈夫なのですよ」

「シャルル様ですからね~」

「今日は楽しかったです」

「何? ユーリやエブリンまで…、私がいない間にまた遊びに行ったのね~、ひっど~い!」

「まぁまぁ」

今日は魔法を使えることを打ち明けてから、ソフィア達の案内でラスベガスの下見に行ったり、ついでにロサンゼルスに遊びに行っていたのです。

コーエル様に教えていただいていたホテルが想像以上の豪華さで驚きました。
宿泊させてもらえるのが楽しみです。

「とにかく20時に出発するから晩御飯もゆっくり食べられるよ」

20時に向かえば日本の9時頃になります。
2~3時間の滞在してもクラリスの通学には影響は無いでしょう。

「あっ、アイ、玲の屋敷に他の六家の皆を集めるように伝えておいてね」

「分かりました」



XX XY



「皆集まったね、そろそろ行こうか」

思ったより早い帰国になりましたが、打ち明けたおかげでいつでも直接来ることが出来るようになりました。
これからアメリカでの行動範囲も広がりそうですし良い機会だったと思います。

「「「はいっ」」」

「えっ…(何?)」
「ユーリとエブリン、その恰好は…?」

私服姿が珍しい訳ではありませんが、見たこともないドレスを身に纏っています。
スライムを身に着けているからってあんなに肌を露出させて…。

「今日、ロスでシャルル様に買っていただきました~」

「高級ブランドのセミオーダーですよ~」

「私も~」

「えっ、お母様まで!?」
「……ユーリ、ロスってロサンゼルスなの~~~!?」

って、私だけ普段着じゃない…。

「そうですよ」

「今日は暇だったから観光も兼ねてね…」

「ずるい、ずるい! シャルル様も酷いです!」

「クラリスはまたの機会にね。あっ、荷物は必要ないからね…」

クラリスがショックで嘆いているのをよそに僕は【転移門】を発動させます。



「何なの?」

「では、行きますよ」
「お先に~」

「皆さんをお待たせするのも悪いですからね」
「楽しみです…」
「日本ってどんなところでしょうか…」

「お…お母様? これは一体…」

突然現れた真っ黒の空間の中にアイ様とマオ様が入っていかれると、続けてお母様達も入っていきました。

「さぁ、僕達も行くよ」

「えっ、え~っ!」

シャルル様に腰を抱かれ歩みを進めると、少しずつ身体が吸い込まれていくようでした。
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