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第51話 勇者達(4組目)
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「シャルル様、今日は本部へ来て下さいね。杏組が帰ってきますので」
「杏…って女性なの?」
女性の勇者!?
「そうです。紅一点と言うのでしょうか。ちなみに最初に帰って来た勇者達ですね」
「パーティーは女性三人、男性二人の五人組です。本当はもう一人いたそうですが…」
「そうなんだ…」
珍しいけれど無くも無いな…。
《ご主人様、これは楽しみですね~》
《勇者になるくらいだからね。気が強そうなイメージだよ》
《勇者がどんな武器を持っていても女性ならマスターの武器には勝てませんよ》
《……》
「それにパーティーにはユニークな種族もいますからね。お楽しみに…」
「エロフと獣人以外に…?」
さくらが僕にお楽しみにという事は女性なのでしょう。
XX XY
さくらのオフィスにいると突然床に魔法陣のような物が現れ、5人が転移してきました。
「たっだいま~!」
「ちょっと杏さん、オフィスに直接転移しないで自分達の部屋にして下さいよ。それか指令室に…」
「ごめん、ごめん…」
「……」
もし留守にしていたら…と、さくらが少し怒っています。
そう謝る彼女とすぐに目が合います。
「ふ~ん、あなた達が5組目ね…」
「初めまして、シャルルと言います。こちらがアイ、そしてこちらがマオです」
品定め感が凄いな…。
今思えば桂司組の山本すみれさんや只野由香さんもそんな感じだったかな。
いや桂司組は全員日本人だったからけっこうジロジロ見られていたか…。
「うわぁ~、格好良い~。アイさんとマオさんもとっても綺麗…」
「ハハ…、ありがとうございます」
すぐにそんな声が聞こえてきたので、アイとマオも改めて挨拶を交わします。
「私は未森杏…、それに…」
晶子の言うように本当に格好良い男性ね…。
特にアイさんとマオさんは同性なのに見蕩れてしまいます。
「わ…私は山上晶子って言います」
「え~っと、そしてこちらからアーノルド、フォル、ワイフィスト・カストール」
「アーノルドはエルフ、フォルは人族、ワイフィーはサキュバスなのよ」
「凄い面々ですね…。サキュバスの方は初めて見ましたよ」
そういえば初めて御所に来た時にさくらがサキュバスがいるって言っていたよな…、忘れていたよ。
魔族って人間と変わらないんだな…。
アーノルド君はエルフなので精霊術師、フォル君は白魔術系の神官らしい。
それでカストールさんが黒魔術師と…。
聖属性とか闇属性という表現ではないようです。
異世界も色々だな…。
「あ~そうか、エルフはレイアさんにあったのね…」
「はい…」
「俊成組には獣人のビルマさんもいるからねぇ~」
「シャルルさんは日本人だったのですよね?」
未森さんと話していた僕の事をジィ~っと見ていた山上さんが聞いてきます。
「そうですよ。僕は日本で死んで異世界で生まれ変わったので容姿が変わっているんです」
この説明もようやく最後だな。
「ほぇ~っ」
「背も高くて細マッチョだなんて…、素敵です」
「ハハ…、ありがとうございます」
《ご主人様、山上さんという方はチョロそうですね》
《アイ…、それよりワイフィストさんの視線が気になるよ…》
未森さんや山上さんの後ろからもっと奥深く吟味しているように見てくるのです。
何かを試しているのかな?
《マスター、サキュバスだからですよ~》
《ご主人様の精気に反応している訳ですね。ビルマさんの嗅覚とは違う何かがあるのでしょう》
《……》
「そうそう、皆さんの職業は?」
「三人とも魔術師です」
「「嘘~っ!?」」
「「「……」」」
「それに僕達は魔物などがいない世界にいたのです。レベルやスキル等も有りませんでしたからね。おそらくこちらにも違う使命で送られてきていると思います」
「「えっ…、何それ…?」」
「あ~、杏さん。シャルル様達には重大な使命があって既に七家の意向で侵略者への対抗を外されているのよ」
「もちろん、緊急時には戦闘に加わってくださるから…」
「そう…なんだ…(重大な使命…?)」
シャルルさんの事を様付?
「……それよりさくらさん、さっきから思っていたけれど、どうしてそんなに若返った様になっているの?」
まるであのTVに出ていた高遠しずくみたい…。
「そうね杏、そっちの方が気になるわね」
(良かった…)
なんだか有耶無耶になり話題はさくらの変貌に移ります。
「エ…エステよ…。最近エステに嵌まっているのよ…」
「晶子、未来の技術は凄いわね~。(カスタムじゃないんだ…)」
「本当ね~、私達が歳をとっても若々しくいられるかもよ」
「……」
なるほど、未来の技術だと思える事もあるんだな…。
若返って戻ってきたからそんなに気にならないのか…。
山本さんや只野さん達もそうだったし。
「未森さん、一つ聞いていいかな…?」
「何かしら…?」
「皆は向こうの世界で死んでこっちに来たの? それとも来た時に若返ったの?」
「神様に転移させられる時に若返ったのよ。元の歳は聞かないように!」
「ハハ…、そんな事は聞かないよ。僕達は前の世界で寿命を迎えて来たんだ…」
「だから皆もそうなのかなぁって思ってね」
やっぱり全員がこっちの成人年齢になっているんだな…。
「そうだったの…(まさかそんなに年上だったとはね…)」
「私達にとっては青春のやり直しみたいな感じね…。日本に戻って来られて嬉しいけれど浦島太郎みたいね」
「ハハ…、本当だね」
男性のアーノルドとフォル、サキュバスのカストールさんは一言も話をせず、5人とも自分達の部屋へ戻っていきました。
「シャルル様、杏組はどうでしたか?」
「能力は分からないけれど真面目そうなパーティーだね。男性達は僕を睨んでいたようだけれど…」
「フフ…、アーノルド君はエルフで自意識過剰でプライドが高いですからね。シャルル様の格好良さに驚いたのでしょう。彼は力のない地球人の男性を見下していますから…」
「まぁ、エルフの男性はイメージ通りだね。エローヌに会わせた方が良いのかな?」
ちなみにアーノルド君の年齢だけを【生体判別】で見ると128歳でした。
薄々は分かっていましたが、エロフ達は8年で1歳年齢を重ねるのかもしれません。
「エローヌさんに聞いてからで良いのでは? 貴重な男性のエロフですけれどね…」
「そうだね…」
そうするとエローヌは僕達と同い年なんだな…。
フィオーネが192歳だったから24歳ぐらいか…。
それでも長寿命なんだからかなり若い部類なんだろうな…。
「フォル君は杏さんがシャルル様の事を気に入るか心配でもしていたのでしょう。杏さんに付いて来たと言っていましたからね」
「そうなんだ。わざわざ異世界から付いて来たのはよっぽどなんだよね」
杏さんのフォル君に対する気持ちは知りませんが、さくらの話を聞く限りでは手を出さないように気を付けなければなりません。
「杏…って女性なの?」
女性の勇者!?
「そうです。紅一点と言うのでしょうか。ちなみに最初に帰って来た勇者達ですね」
「パーティーは女性三人、男性二人の五人組です。本当はもう一人いたそうですが…」
「そうなんだ…」
珍しいけれど無くも無いな…。
《ご主人様、これは楽しみですね~》
《勇者になるくらいだからね。気が強そうなイメージだよ》
《勇者がどんな武器を持っていても女性ならマスターの武器には勝てませんよ》
《……》
「それにパーティーにはユニークな種族もいますからね。お楽しみに…」
「エロフと獣人以外に…?」
さくらが僕にお楽しみにという事は女性なのでしょう。
XX XY
さくらのオフィスにいると突然床に魔法陣のような物が現れ、5人が転移してきました。
「たっだいま~!」
「ちょっと杏さん、オフィスに直接転移しないで自分達の部屋にして下さいよ。それか指令室に…」
「ごめん、ごめん…」
「……」
もし留守にしていたら…と、さくらが少し怒っています。
そう謝る彼女とすぐに目が合います。
「ふ~ん、あなた達が5組目ね…」
「初めまして、シャルルと言います。こちらがアイ、そしてこちらがマオです」
品定め感が凄いな…。
今思えば桂司組の山本すみれさんや只野由香さんもそんな感じだったかな。
いや桂司組は全員日本人だったからけっこうジロジロ見られていたか…。
「うわぁ~、格好良い~。アイさんとマオさんもとっても綺麗…」
「ハハ…、ありがとうございます」
すぐにそんな声が聞こえてきたので、アイとマオも改めて挨拶を交わします。
「私は未森杏…、それに…」
晶子の言うように本当に格好良い男性ね…。
特にアイさんとマオさんは同性なのに見蕩れてしまいます。
「わ…私は山上晶子って言います」
「え~っと、そしてこちらからアーノルド、フォル、ワイフィスト・カストール」
「アーノルドはエルフ、フォルは人族、ワイフィーはサキュバスなのよ」
「凄い面々ですね…。サキュバスの方は初めて見ましたよ」
そういえば初めて御所に来た時にさくらがサキュバスがいるって言っていたよな…、忘れていたよ。
魔族って人間と変わらないんだな…。
アーノルド君はエルフなので精霊術師、フォル君は白魔術系の神官らしい。
それでカストールさんが黒魔術師と…。
聖属性とか闇属性という表現ではないようです。
異世界も色々だな…。
「あ~そうか、エルフはレイアさんにあったのね…」
「はい…」
「俊成組には獣人のビルマさんもいるからねぇ~」
「シャルルさんは日本人だったのですよね?」
未森さんと話していた僕の事をジィ~っと見ていた山上さんが聞いてきます。
「そうですよ。僕は日本で死んで異世界で生まれ変わったので容姿が変わっているんです」
この説明もようやく最後だな。
「ほぇ~っ」
「背も高くて細マッチョだなんて…、素敵です」
「ハハ…、ありがとうございます」
《ご主人様、山上さんという方はチョロそうですね》
《アイ…、それよりワイフィストさんの視線が気になるよ…》
未森さんや山上さんの後ろからもっと奥深く吟味しているように見てくるのです。
何かを試しているのかな?
《マスター、サキュバスだからですよ~》
《ご主人様の精気に反応している訳ですね。ビルマさんの嗅覚とは違う何かがあるのでしょう》
《……》
「そうそう、皆さんの職業は?」
「三人とも魔術師です」
「「嘘~っ!?」」
「「「……」」」
「それに僕達は魔物などがいない世界にいたのです。レベルやスキル等も有りませんでしたからね。おそらくこちらにも違う使命で送られてきていると思います」
「「えっ…、何それ…?」」
「あ~、杏さん。シャルル様達には重大な使命があって既に七家の意向で侵略者への対抗を外されているのよ」
「もちろん、緊急時には戦闘に加わってくださるから…」
「そう…なんだ…(重大な使命…?)」
シャルルさんの事を様付?
「……それよりさくらさん、さっきから思っていたけれど、どうしてそんなに若返った様になっているの?」
まるであのTVに出ていた高遠しずくみたい…。
「そうね杏、そっちの方が気になるわね」
(良かった…)
なんだか有耶無耶になり話題はさくらの変貌に移ります。
「エ…エステよ…。最近エステに嵌まっているのよ…」
「晶子、未来の技術は凄いわね~。(カスタムじゃないんだ…)」
「本当ね~、私達が歳をとっても若々しくいられるかもよ」
「……」
なるほど、未来の技術だと思える事もあるんだな…。
若返って戻ってきたからそんなに気にならないのか…。
山本さんや只野さん達もそうだったし。
「未森さん、一つ聞いていいかな…?」
「何かしら…?」
「皆は向こうの世界で死んでこっちに来たの? それとも来た時に若返ったの?」
「神様に転移させられる時に若返ったのよ。元の歳は聞かないように!」
「ハハ…、そんな事は聞かないよ。僕達は前の世界で寿命を迎えて来たんだ…」
「だから皆もそうなのかなぁって思ってね」
やっぱり全員がこっちの成人年齢になっているんだな…。
「そうだったの…(まさかそんなに年上だったとはね…)」
「私達にとっては青春のやり直しみたいな感じね…。日本に戻って来られて嬉しいけれど浦島太郎みたいね」
「ハハ…、本当だね」
男性のアーノルドとフォル、サキュバスのカストールさんは一言も話をせず、5人とも自分達の部屋へ戻っていきました。
「シャルル様、杏組はどうでしたか?」
「能力は分からないけれど真面目そうなパーティーだね。男性達は僕を睨んでいたようだけれど…」
「フフ…、アーノルド君はエルフで自意識過剰でプライドが高いですからね。シャルル様の格好良さに驚いたのでしょう。彼は力のない地球人の男性を見下していますから…」
「まぁ、エルフの男性はイメージ通りだね。エローヌに会わせた方が良いのかな?」
ちなみにアーノルド君の年齢だけを【生体判別】で見ると128歳でした。
薄々は分かっていましたが、エロフ達は8年で1歳年齢を重ねるのかもしれません。
「エローヌさんに聞いてからで良いのでは? 貴重な男性のエロフですけれどね…」
「そうだね…」
そうするとエローヌは僕達と同い年なんだな…。
フィオーネが192歳だったから24歳ぐらいか…。
それでも長寿命なんだからかなり若い部類なんだろうな…。
「フォル君は杏さんがシャルル様の事を気に入るか心配でもしていたのでしょう。杏さんに付いて来たと言っていましたからね」
「そうなんだ。わざわざ異世界から付いて来たのはよっぽどなんだよね」
杏さんのフォル君に対する気持ちは知りませんが、さくらの話を聞く限りでは手を出さないように気を付けなければなりません。
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