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第20話 【閑話】お嬢様の学校

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「塔子、早く~」

「可憐様、もう少しゆっくりと歩いてください。股間が…」

今朝、シャルル様に身体を見ていただいた後、クリトリスの皮を剥いてもらったのですが、護衛職はパンツスタイルなので股間が擦れてたまりません。

最初は良く分からなかったのですが、クリが刺激されると女性器が濡れてしまうのです。
黒色のパンツですから目立ちませんが、下着はもうグッショリです。

「か…可憐様もクリを剥いてもらったんじゃ…?」

「だから下着は穿いていないわよ。長めのスカートにしたのもその為だから…」

「ノ…ノーパンですか…?」

「女性ばかりの学校で気にすることは無いわ…」

「それはそうですが…」

可憐様が在籍されている学校は京都で一番のお嬢様学校で、近畿一円から名家、財界人のご令嬢が集まってきています。
もちろん他の六家の皆様がお住まいの各都市にも同じように超の付くお嬢様学校があるのです。

「塔子もスカートにすれば良かったのに…。友達のお供の方にはスカートの方もいらっしゃるわよ」

「ですが、動きやすさを考えると…」

仲間の護衛達も戸惑っていました。
もちろんパンツスタイルを止めようと言う者もいましたが、玲様の許可無くすぐに制服を変えられる訳ではありません。
屋敷にいる皆が羨ましい…、パンツスタイルだと下着を穿き替えるのも大変です。



「可憐様、ギリギリとは珍しいですね」

「今朝はちょっと服選びに時間が掛かりまして…」

席に着くと隣の席の京香さんが声を掛けてこられます。

「可憐様、いつもお綺麗ですが、今日はその…何と言うか…一段と艶やかで…」

「私もそれを言いたかったの。髪が艶やかでお肌もプルプルなんですもの…」

胸もいつも以上にポヨポヨと揺れて柔らかそうです。

「ありがとうございます水尚さん、菊子さん。とっても気持ちの良いスパを体験しまして…」

クラスメイトは全員仲が良いですが、席の近い千宮京香さん、柏木水尚さん、和久菊子さんが特に仲の良いお友達です。

「それは羨ましい」
「私もぜひ体験してみたいものです」
「もう、可憐様だけずるいです~」



XX XY



「里中さん、もう授業は始まっていますよ」

「すいません、広瀬さん。トイレに行っていたもので…」

広瀬さんは千宮京香様のお供の方です。

「ですが、トイレより保健室に行った方が良いのでは? 顔がとっても赤いですよ。もしかして体調が?」

「いえ、大丈夫です。何度かトイレに行く事はあるかもしれませんが…」

お供と言っても授業中は別室で待機です。
授業中の映像はいつでも確認できますし、それぞれお嬢様の呼びかけが聞こえるようにもなっています。
(座っている分には大丈夫でしょう)

「それにしても里中さん、たった一日でどうしてそんなに若返ったようになったの…?」

「私も一目で気になっていたのよ」

「まさかカスタムしたの?」

「カスタムな訳が…、屋敷に新しいスパを作っていただいたのですよ。それが気持ち良かったからですね」

広瀬さんの他に、お嬢様が仲良くされている柏木家や和久家のお供の方も声を掛けてこられます。

「スパ…ですか…?」
「そんな事ある訳ないでしょ…」
「やっぱり宝条家は特別なのかしら…」

「ちょっと変わったスパだったのですよ…」

シャルル様の特別製ですけれどね。

「「「……?」」」

(シャルル様かぁ~)

今朝はあまりの嬉しさに裸を見ていただいた後、抱き着いてしまいました。
男性に抱き着く感触があんなに気持ちが良いだなんて…。

その上、自ら女性器を晒してクリトリスの皮を剥いていただいたのです。
とっても恥ずかしい事なのに断るという考えは一切ありませんでした。

さくらさんは置いておいて、玲様はいつの間にかシャルル様のパートナーに、それからエロフの方達、他の勇者グループの女性達もパートナーになられています。

今朝の変貌をきっかけに、私を含む従業員全員が密かにシャルル様のパートナーになりたいと淡い希望を抱いているのです。
料理人やメイド達はシャルル様と話す機会が多くて羨ましいわね。

シャルル様、今は何をされているのかな…。



XX XY



「私…、婚約者が出来そうですの…」

「水尚さんに!?」
「もうですか?」
「……」

「16歳になればパートナーになって子孫をね…」
「でも成人年齢が引き下げられたらもう少し早まるかもしれません」

「ふぅ~、私達も中等部2年ですからね。女性である以上責任が掛かりますから…」

「でも、パートナーを決める前にブレックスの相性を確認しておかないとね。お母様が相性が悪いと最悪だって言っていましたよ…」

「実は可憐様も子孫を残すための相手が決まっていたりして…」

宝条家は七家の一つとしてパートナーを設けないと聞いたことがあります。
優秀な精子提供者を探されるのよね…。

「もちろん決めているわよ」

「本当ですか!?」
「やっぱり可憐様ですね」
「どんな男性なのです」

「でも、まだ私がお願いしている所なの」
「背が高くて格好良くて、逞しい素敵な男性なのよ…」

「可憐様がそんなに…」
「お会いしてみたいですね~」
「そんな男性がいる家の噂を聞いた事がありませんよ」

「ダ~メ、私が認められるまで皆には会わせないんだから…」
「それに私の家に住んでもらっているのだもの…」

「「「え~っ!?」」」



XX XY



「可憐様、今日はなんだか嬉しそうでしたね」

「だってクラスの皆が私を見て綺麗になったって驚いてくれるのよ」

「可憐様は良いですよね…。私なんてカスタムしたのかと聞かれましたよ…」

私もあれからスパについて細かく聞かれましたが答えようがありませんでした。
二つの不思議なお風呂に入っただけなのですから…。

「フフ…、確かにカスタムね…」

「もう、酷いです。可憐様…」

「それより水尚さんに婚約者が出来るそうよ」

「そうですか、名家の方々は準備されるのが早いですね」

「私も望んだ相手がいると言っておいたわ…」

「可憐様、それはまずいのでは…。宝条家の次期精子提供者がシャルル様だと知られてしまったら大変なのでは…?」

「……、ま…まぁ、屋敷に住んでいただいているので見つかる事はないでしょう」

「まさか、そんなことまでおっしゃったのでは…?」

「だって皆が会いたいって言うから…」

「男性を屋敷に入れる事は本来なら有り得ないのですよ。まぁシャルル様は勇者の一人ですから可能性が無かった訳ではありませんが…、勇者様は機密事項ですし…、玲様に怒られますよ」

「そんな…」

「とりあえず、今日は寄り道しないでさっさと帰りましょう。私は早くパンツを脱ぎたいのです」



XX XY



「京香様、今日の学校はいかがでした?」

「洋子さん、今日は話題がいっぱいだったわ…」
「まずは水尚さんに婚約者が出来るそうなの…」

「柏木家ですか…」

近畿一円の造園業ですね…。

「早く後継ぎがいるみたい…」

「まぁ、お嬢様達なら早いに越したことはないでしょう。(私なんて男性の知り合いもいないのに…)」

「それにね、可憐様にも決まった男性がいるそうですよ」

「宝条家なら決まっていて当然でしょうね」

「でもね、精子提供者の方もお屋敷に住まわれているそうなの…」

「そ…そんなことがあるのですか!?」

精子提供者は表に出ないか、明かされないと聞いていましたが…。

「私に言われても分からないわよ。それにしても今日の可憐様は本当にお綺麗でした。とっても良いスパを体験されたそうよ」

「スパですか…」

お供の里中さんも驚くほど変貌されていましたがスパだとおっしゃっていましたね。
本当にカスタムじゃないのかしら…?

「洋子さん、そのスパを探ってくれるかしら。宝条家が利用するメーカーなら限定されるはずです」

「かしこまりました」

そんなスパを護衛の里中さんも一緒に利用させてもらえるのかしら…?
本当に羨ましいわね。

「あ~ぁ、私も早く婚約者を見つけておかないとなぁ~」

菊子さんより先に見つけておかないと話題に付いていけなくなりそうね。
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