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第7話 来襲
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旅館の部屋で美味しい朝食をいただき、皆で露天風呂に入ってきた後、御所の地下にある部屋に【転移門】で戻ってきました。
さくらは戻って来るとヨロヨロと変な歩き方をしてオフィスに向かいました。
一度家にも帰るって言っていたかな…。
「温泉は気持ち良かったねぇ~」
「その代り帰ってくると閉塞感が更に酷いです」
「次はどこの温泉にしましょう~」
「さくらなら一般客が泊まれない旅館でも予約できるから助かるよ」
「マスター、さくらさんをパートナーにして良かったでしょ?」
「ハハ…、そうだね」
今朝4Pをした後、神妙な面持ちで改めてパートナーにして欲しいとお願いされました。
僕としてはセックスをした時点でパートナーにしたつもりだったのですが…。
現代の日本にも様々な婚姻の種類があるそうで、さくらの願いを聞き入れ『契約結婚』と言う形にしました。
『事実婚』でも良かったのですが、僕のパートナーだと証明される方が嬉しいのと、複数の女性をパートナーにする場合は『契約結婚』の方が都合が良いそうです。
その為、早速僕達の戸籍も用意すると言っていました。
ピンポーン。
パシュ―――ッ。
「シャルル、昨晩はどこに行っていたんだよ。一緒に飯でも食おうと思っていたのによ。朝食にも来やがらねえし」
「そうなんだ…。出掛けていて今帰って来た所なんだよ」
「出掛けるのは自由だって聞いていたけれど…」
騒がしいな~。
戦士の向井曜介はニアニアとアイとマオを見ているし、盗賊の嵯峨博も黙ったまま部屋の中を見回しています。
「え~っ、三人は一緒の部屋なの~!?」
「本当だ~」
「当然じゃないですか。浴場もシャワーだけじゃなければご主人様と一緒に入りますよ」
「マスターとは一心同体ですからね」
(マオ、確かに意味は合っているけれど…)
「三人はそんな関係だったのですか~?」
「只野さんもどちらかとそう言う関係なんでしょ?」
「アイさん、ど…どういう意味ですか!?」
「だって…」
アイが只野由香さんの側に行くと、耳元で他の皆に聞こえないように何かを言っています。
おそらく処女じゃないことを言ったのでしょう。
只野さんはすぐに顔を真っ赤にして「違います!」と一言叫んで出ていきました。
魔術師の女性も後を追って出ていき、他の男性達は唖然としています。
「それより、桂司君は何か用があったの?」
「いや、侵略者との戦いや俺達の前の世界での武勇伝を聞かせようと…」
「侵略者との戦いは興味深いけれど武勇伝はいいよ。お互いに前の世界でしてきたことなんてここでは関係ないからね」
「ハハッ、桂司、一本取られたな」
「確かに前の世界は関係ないな。俺達は神の為に力を示すのだ」
(やっぱり神か…。戦士の向井曜介は脳筋っと…)
XX XY
「ただいま…って、誰も居ないか…」
いくら私が養っているとはいえ、さすがに日中はパートナーもいません。
仕事にでも行っているのかな…?
今日中にパートナーとの『共生婚』を解消しないと…、私の心と身体はシャルル様の物となったのです。
裸同士で触れ合う感触、力強く胸を揉まれ乳首を弄られる快感、そしてシャルル様の男性器が私の子宮と繋がり一体となる幸福感…。
(あぁ~シャルル様、シャルル様…、もうシャルル様の事しか考えられないわ)
はふぅ~。
まだシャルル様の男性器でいっぱい突かれた子宮がおかしいわ。
熱くてドクドクして蕩けてあそこから出てきそう…。
家に帰るまでの道のりも皆が私を見ていたような気がしました。
股が閉じられなくて変な歩き方ですからね…。
あの気持ち良さに比べたらブレックスってお遊びみたいなものなのね。
この歳になって初めて女性の悦びを知りました。
とりあえず荷物をまとめて本部の空き部屋に送ってもらうように手配しましょう。
XX XY
「由香、一体どうしたのよ。何か嫌なことでも言われたの?」
アイさんが由香に何かを言った後、私達の部屋に戻ってきました。
「すみれ…、何でもないの…、何でも…」
どうしてアイさんには私が処女じゃないって分かったのかしら。
すみれにも言ったことがないのに…。
私が違うって言ったように、もちろん桂司たちの誰かが相手でもありません。
前の世界では私は聖職者の僧侶。
勇者の一員として強くなる為だけの生活に明け暮れ、目的を達成した後は各国の王子様達から求婚をされたこともありましたが誰か一人を選べず、そんな時にこちらへ帰って来られることになり、久しぶりにオナニーをした時に快感のあまりつい処女膜を破ってしまったのです。
「驚いたよね。シャルル様達は同じ部屋なんだね~」
「本当に仲が良さそうだもの。二人とも恋人なのでしょう」
私と違って羨ましいわ。
シャルル様は異世界で生まれ変わったと言っていました。
だったらアイさんとマオさんは異世界で出会った女性なのね…。
「ちょっと美人過ぎるのが癪だけれどね」
「そうね、フフ…」
すみれが私を気遣っておどけてくれます。
アイさんが私だけに言ってきたということは、すみれは処女なのでしょう。
『緊急、緊急…、京都北部に侵略者が現る。桂司組は至急殲滅に向かわれたし…』
「おっ、京都に来たのか…? 曜介、博、司令室に向かうぞ」
「おう!」
「……」
桂司組が駆け出していくので僕達も一応付いて行きます。
パシュ―――ッ。
「どんな状況なんだ!?」
「はい、侵略者が舞鶴に上陸したようです。数は不明」
「一宮さんは居ないのか?」
「はい、只今所用で外出中との事です」
「昨日の夕方からシャルルさん達と外出されてから一度も司令室には…」
「シャルル、そうなのか?」
「昨日は外で夕食をご馳走してもらったんだよ。もちろん、アイとマオも一緒だよ。今朝は用事があるって言っていたかな…」
「一宮さんと夕食だと~。俺達は誘ってもらったこともないのに…」
「ハハ…ハ…」
もう手も出しているとは言えないな…。
「ほんと、気にいらねぇなぁ~」
パシュ―――ッ。
「「桂司…」」
「よし、すみれと由香も揃ったな。じゃあ舞鶴へ向かうぞ!」
「只野由香さん、アイが変なことを言ったみたいでごめんね」
「ううん、シャルル様は気にしないで。私こそ取り乱してごめんなさい」
まさか、シャルル様もアイさんから聞いていないわよね…。
「シャルル、お前はここに居ろよ。俺達だけで十分だからな」
「もちろん、一宮さんからの要請もないしお任せするよ。お手並み拝見ってね」
「ハッ、言ってろ…」
そう言うと桂司君の足元に魔方陣みたいなのが現れ、5人は転移して行きました。
瞬時に司令室の映像に5人が映し出されます。
パシュ―――ッ。
ハァ~、ハァ~。
「状況は?」
「一宮…指令…!?(×全員)」
「シャルル様~! こちらでしたか…」
「さく…一宮さん、桂司組が現地に向かったよ」
さくらが身体を擦り付けるように近寄ってきます。
「一宮指令…、本当に一宮指令なのですか?」
「誰なの?」
「えっ、若返ってる!?」
「一宮指令が別人のようです…」
「皆、何を言っているの。今は桂司組の戦闘に集中しなさい!」
「は…はいっ(×全員)」
「規模は…、1万ほどですか…」
「多いの? 少ないの?」
「多くはないですね。舞鶴には日本軍の基地もあるので余裕でしょう」
「そうなんだ」
「シャルル様、よく見て下さいね。人間に見える者は侵略者に改造され操られている元人間です。あれは頭か心臓を破壊すれば良いので日本軍に任せておけばかまいません。それより、前に少しお話しました触手のような脚を生やした個体です。通称タコはレーザー銃で撃ったところで死にません。軟体生物で心臓のような物がいくつもあるらしく全てを破壊するか物理的に消滅させるしかないのです」
「へぇ~」
「そして…あの黒い物体。私達はGと呼んでいますが、人類が忌み嫌う生物を侵略者が改造した生物兵器なのです。飛び掛かってきますので、Gも近づかれる前に消滅させるのが安全です」
「ですが、レーザー銃で手足ぐらいは飛ばせても、ほとんど跳ね返されます」
「うわぁ~、大きい~っ」
「気持ち悪いです」
「Gってそのままじゃない」
マオの言うようにGは全長1mほどになっており、高速で這っています。
僕としては二足歩行の生物に改造されなくて良かったと思うしかありません。
火星、大丈夫だよね…?
「ですから勇者様達には人間もどき以外の殲滅を優先的にお願いしているのです」
「あれ、グレイは?」
「あいつらはテロや誘拐を主にしています。20世紀から人類に紛れていたと聞きます。人に化けるのが上手く簡単に内陸に入ってくるので要注意です。ですから、こうやってあからさまに侵略行為をする事はないですね」
「今ではリーマンを乗っ取ってテロ活動や誘拐もするので困っています。ただ、なぜかグレイは女性に化けることはありません」
「あぁ、だから本部内部は生身の女性ばかりだったのか…」
「さすがシャルル様、気付かれましたか…」
「七家の当主、政治家、侵略者対策機関の要職は全て女性です。おそらく諸外国も最前線の日本ほどではないと思いますが同じような対策をしていると思われます」
「すごい、徹底しているんだな…」
女性が政治の主要に就いているとは僕がいた時代とは反対です。
「シャルル様、見て下さい。すみれさんが火炎魔法を使用されました。タコとGには効果的です」
「なるほどね…」
攻撃的な魔法を使えるのは勇者の桂司君と魔術師の山本すみれさんだけか…。
戦士の向井曜介と盗賊の嵯峨博も単体でタコ数体を相手に出来るようですが、すばやいGには対応できていないようです。
僧侶の只野由香さんは付与や補助、回復魔法か…。
向井君や嵯峨君の素早さや防御力を上げたり、山本すみれさんのMPを回復させる等をしているようです。
(広範囲消滅させるような魔法が効果的なんだな…)
わざわざ一体一体を相手にする必要が無いのは、武器を持たない僕達に向いているかもしれません。
「シャルル様達は魔術師…(いえ、シャルル様はハーレム王でしたね)ですが、大丈夫でしょうか?」
「うん、問題はないよ。武器で攻撃しなくて良いからね」
それに僕達はこの世界でも魔力に困ることもありません。
「一宮指令、小浜に別の侵略者が現れました! その数約1万」
「時間差ですって!? 舞鶴は囮…?」
「だったら僕達が行くよ。桂司組のやり方も見たからね」
「でも、小浜には日本軍は居ないのです。人型の相手もすることになりますよ」
「問題ないよ」
まぁ、元人間と言うのは気が引けるけれど、改造されているのなら仕方がないよね。
さくらは戻って来るとヨロヨロと変な歩き方をしてオフィスに向かいました。
一度家にも帰るって言っていたかな…。
「温泉は気持ち良かったねぇ~」
「その代り帰ってくると閉塞感が更に酷いです」
「次はどこの温泉にしましょう~」
「さくらなら一般客が泊まれない旅館でも予約できるから助かるよ」
「マスター、さくらさんをパートナーにして良かったでしょ?」
「ハハ…、そうだね」
今朝4Pをした後、神妙な面持ちで改めてパートナーにして欲しいとお願いされました。
僕としてはセックスをした時点でパートナーにしたつもりだったのですが…。
現代の日本にも様々な婚姻の種類があるそうで、さくらの願いを聞き入れ『契約結婚』と言う形にしました。
『事実婚』でも良かったのですが、僕のパートナーだと証明される方が嬉しいのと、複数の女性をパートナーにする場合は『契約結婚』の方が都合が良いそうです。
その為、早速僕達の戸籍も用意すると言っていました。
ピンポーン。
パシュ―――ッ。
「シャルル、昨晩はどこに行っていたんだよ。一緒に飯でも食おうと思っていたのによ。朝食にも来やがらねえし」
「そうなんだ…。出掛けていて今帰って来た所なんだよ」
「出掛けるのは自由だって聞いていたけれど…」
騒がしいな~。
戦士の向井曜介はニアニアとアイとマオを見ているし、盗賊の嵯峨博も黙ったまま部屋の中を見回しています。
「え~っ、三人は一緒の部屋なの~!?」
「本当だ~」
「当然じゃないですか。浴場もシャワーだけじゃなければご主人様と一緒に入りますよ」
「マスターとは一心同体ですからね」
(マオ、確かに意味は合っているけれど…)
「三人はそんな関係だったのですか~?」
「只野さんもどちらかとそう言う関係なんでしょ?」
「アイさん、ど…どういう意味ですか!?」
「だって…」
アイが只野由香さんの側に行くと、耳元で他の皆に聞こえないように何かを言っています。
おそらく処女じゃないことを言ったのでしょう。
只野さんはすぐに顔を真っ赤にして「違います!」と一言叫んで出ていきました。
魔術師の女性も後を追って出ていき、他の男性達は唖然としています。
「それより、桂司君は何か用があったの?」
「いや、侵略者との戦いや俺達の前の世界での武勇伝を聞かせようと…」
「侵略者との戦いは興味深いけれど武勇伝はいいよ。お互いに前の世界でしてきたことなんてここでは関係ないからね」
「ハハッ、桂司、一本取られたな」
「確かに前の世界は関係ないな。俺達は神の為に力を示すのだ」
(やっぱり神か…。戦士の向井曜介は脳筋っと…)
XX XY
「ただいま…って、誰も居ないか…」
いくら私が養っているとはいえ、さすがに日中はパートナーもいません。
仕事にでも行っているのかな…?
今日中にパートナーとの『共生婚』を解消しないと…、私の心と身体はシャルル様の物となったのです。
裸同士で触れ合う感触、力強く胸を揉まれ乳首を弄られる快感、そしてシャルル様の男性器が私の子宮と繋がり一体となる幸福感…。
(あぁ~シャルル様、シャルル様…、もうシャルル様の事しか考えられないわ)
はふぅ~。
まだシャルル様の男性器でいっぱい突かれた子宮がおかしいわ。
熱くてドクドクして蕩けてあそこから出てきそう…。
家に帰るまでの道のりも皆が私を見ていたような気がしました。
股が閉じられなくて変な歩き方ですからね…。
あの気持ち良さに比べたらブレックスってお遊びみたいなものなのね。
この歳になって初めて女性の悦びを知りました。
とりあえず荷物をまとめて本部の空き部屋に送ってもらうように手配しましょう。
XX XY
「由香、一体どうしたのよ。何か嫌なことでも言われたの?」
アイさんが由香に何かを言った後、私達の部屋に戻ってきました。
「すみれ…、何でもないの…、何でも…」
どうしてアイさんには私が処女じゃないって分かったのかしら。
すみれにも言ったことがないのに…。
私が違うって言ったように、もちろん桂司たちの誰かが相手でもありません。
前の世界では私は聖職者の僧侶。
勇者の一員として強くなる為だけの生活に明け暮れ、目的を達成した後は各国の王子様達から求婚をされたこともありましたが誰か一人を選べず、そんな時にこちらへ帰って来られることになり、久しぶりにオナニーをした時に快感のあまりつい処女膜を破ってしまったのです。
「驚いたよね。シャルル様達は同じ部屋なんだね~」
「本当に仲が良さそうだもの。二人とも恋人なのでしょう」
私と違って羨ましいわ。
シャルル様は異世界で生まれ変わったと言っていました。
だったらアイさんとマオさんは異世界で出会った女性なのね…。
「ちょっと美人過ぎるのが癪だけれどね」
「そうね、フフ…」
すみれが私を気遣っておどけてくれます。
アイさんが私だけに言ってきたということは、すみれは処女なのでしょう。
『緊急、緊急…、京都北部に侵略者が現る。桂司組は至急殲滅に向かわれたし…』
「おっ、京都に来たのか…? 曜介、博、司令室に向かうぞ」
「おう!」
「……」
桂司組が駆け出していくので僕達も一応付いて行きます。
パシュ―――ッ。
「どんな状況なんだ!?」
「はい、侵略者が舞鶴に上陸したようです。数は不明」
「一宮さんは居ないのか?」
「はい、只今所用で外出中との事です」
「昨日の夕方からシャルルさん達と外出されてから一度も司令室には…」
「シャルル、そうなのか?」
「昨日は外で夕食をご馳走してもらったんだよ。もちろん、アイとマオも一緒だよ。今朝は用事があるって言っていたかな…」
「一宮さんと夕食だと~。俺達は誘ってもらったこともないのに…」
「ハハ…ハ…」
もう手も出しているとは言えないな…。
「ほんと、気にいらねぇなぁ~」
パシュ―――ッ。
「「桂司…」」
「よし、すみれと由香も揃ったな。じゃあ舞鶴へ向かうぞ!」
「只野由香さん、アイが変なことを言ったみたいでごめんね」
「ううん、シャルル様は気にしないで。私こそ取り乱してごめんなさい」
まさか、シャルル様もアイさんから聞いていないわよね…。
「シャルル、お前はここに居ろよ。俺達だけで十分だからな」
「もちろん、一宮さんからの要請もないしお任せするよ。お手並み拝見ってね」
「ハッ、言ってろ…」
そう言うと桂司君の足元に魔方陣みたいなのが現れ、5人は転移して行きました。
瞬時に司令室の映像に5人が映し出されます。
パシュ―――ッ。
ハァ~、ハァ~。
「状況は?」
「一宮…指令…!?(×全員)」
「シャルル様~! こちらでしたか…」
「さく…一宮さん、桂司組が現地に向かったよ」
さくらが身体を擦り付けるように近寄ってきます。
「一宮指令…、本当に一宮指令なのですか?」
「誰なの?」
「えっ、若返ってる!?」
「一宮指令が別人のようです…」
「皆、何を言っているの。今は桂司組の戦闘に集中しなさい!」
「は…はいっ(×全員)」
「規模は…、1万ほどですか…」
「多いの? 少ないの?」
「多くはないですね。舞鶴には日本軍の基地もあるので余裕でしょう」
「そうなんだ」
「シャルル様、よく見て下さいね。人間に見える者は侵略者に改造され操られている元人間です。あれは頭か心臓を破壊すれば良いので日本軍に任せておけばかまいません。それより、前に少しお話しました触手のような脚を生やした個体です。通称タコはレーザー銃で撃ったところで死にません。軟体生物で心臓のような物がいくつもあるらしく全てを破壊するか物理的に消滅させるしかないのです」
「へぇ~」
「そして…あの黒い物体。私達はGと呼んでいますが、人類が忌み嫌う生物を侵略者が改造した生物兵器なのです。飛び掛かってきますので、Gも近づかれる前に消滅させるのが安全です」
「ですが、レーザー銃で手足ぐらいは飛ばせても、ほとんど跳ね返されます」
「うわぁ~、大きい~っ」
「気持ち悪いです」
「Gってそのままじゃない」
マオの言うようにGは全長1mほどになっており、高速で這っています。
僕としては二足歩行の生物に改造されなくて良かったと思うしかありません。
火星、大丈夫だよね…?
「ですから勇者様達には人間もどき以外の殲滅を優先的にお願いしているのです」
「あれ、グレイは?」
「あいつらはテロや誘拐を主にしています。20世紀から人類に紛れていたと聞きます。人に化けるのが上手く簡単に内陸に入ってくるので要注意です。ですから、こうやってあからさまに侵略行為をする事はないですね」
「今ではリーマンを乗っ取ってテロ活動や誘拐もするので困っています。ただ、なぜかグレイは女性に化けることはありません」
「あぁ、だから本部内部は生身の女性ばかりだったのか…」
「さすがシャルル様、気付かれましたか…」
「七家の当主、政治家、侵略者対策機関の要職は全て女性です。おそらく諸外国も最前線の日本ほどではないと思いますが同じような対策をしていると思われます」
「すごい、徹底しているんだな…」
女性が政治の主要に就いているとは僕がいた時代とは反対です。
「シャルル様、見て下さい。すみれさんが火炎魔法を使用されました。タコとGには効果的です」
「なるほどね…」
攻撃的な魔法を使えるのは勇者の桂司君と魔術師の山本すみれさんだけか…。
戦士の向井曜介と盗賊の嵯峨博も単体でタコ数体を相手に出来るようですが、すばやいGには対応できていないようです。
僧侶の只野由香さんは付与や補助、回復魔法か…。
向井君や嵯峨君の素早さや防御力を上げたり、山本すみれさんのMPを回復させる等をしているようです。
(広範囲消滅させるような魔法が効果的なんだな…)
わざわざ一体一体を相手にする必要が無いのは、武器を持たない僕達に向いているかもしれません。
「シャルル様達は魔術師…(いえ、シャルル様はハーレム王でしたね)ですが、大丈夫でしょうか?」
「うん、問題はないよ。武器で攻撃しなくて良いからね」
それに僕達はこの世界でも魔力に困ることもありません。
「一宮指令、小浜に別の侵略者が現れました! その数約1万」
「時間差ですって!? 舞鶴は囮…?」
「だったら僕達が行くよ。桂司組のやり方も見たからね」
「でも、小浜には日本軍は居ないのです。人型の相手もすることになりますよ」
「問題ないよ」
まぁ、元人間と言うのは気が引けるけれど、改造されているのなら仕方がないよね。
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