DNAの改修者

kujibiki

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第542話 レニエの願い

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昨晩はルーシャが満足するまでセックスをしてあげ、今朝もスライムを渡した上で起き上がれなくなるまでしてあげました。

シエラ達もそうでしたが、早目に受精してしまったパートナーにとっては、改めてセックスを知った感覚だったみたいです。
今では魔道具やお尻の穴も使うようになっていたからね…。

6ヶ月振りにイキ過ぎて少しおかしくなっていましたが、エンジェルが母乳を飲みたがる時までには目を覚まして欲しいと思います。

さて、次のシェリーまでは日数があったのでその間に公衆浴場を作っておかないとな…。



XX XY



「シャルル様~、おはようございます」

「おはようムーラン、朝から来るって珍しいね。今日は休日なの?」

僕が出掛けようとする前にムーランがやって来ました。
お腹が少し出てきたようですが“ふとう”の作業は大丈夫なのでしょうか…。
そろそろ従業員達や町の人達にも体形の変化を気付かれるかもしれません。

「違いますが、実はお願いがあって…」

「どうしたの? 何でも言ってよ」

「あの…、レニエさんがシャルル様に会いたいそうなのです」

「レニエ…さん? あぁ、ムーランの家で会った女性だね。その女性がどうして?」

「はい…」

私は年始にレニエさんがチェスカ様もシャルル様のパートナーだと知ったこと、そして珍しい食べ物を見つければシャルル様に会えると思っていることを説明しました。

「なるほど…。レニエお姉さんにチェスカもパートナーだと言う事が知られたと…」
「まぁ、口止めしてあるなら良いよ。それより、そのレニエお姉さんは何かを見つけたから僕に会いたいと言っているんだよね?」

「はい、チェスカ様より同じ町にいる私に伝えた方が良いと思ったそうです」

「じゃあ、今から会うよ。ちょうど王都へ行く予定だったからね。レニエお姉さんをムーランの家へ呼んでくれるかな」

「はいっ」



XX XY



ガチャ…。

ハァ~、ハァ~。

「シャ…ルル…様、お待たせしました~!」

ムーランから今からシャルル様が会ってくださると知らされ、急いでムーランの家まで来ました。

「そんなに慌てなくても。僕もさっき来た所だから…」
「僕の方こそ忙しい時に呼んでごめんね」

必死の形相で緊張感が漂ってきます。
こんな雰囲気の女性だったかな…。

「そんな…こと…。こんなに早く会っていただけるとは思いもしませんでした」

昨日の今日なのにムーランはどうやってシャルル様に伝えてくれたのかしら…?
まぁ、そんな事はどうでも良いわね…。

「チェスカから聞いたと思うけれど珍しい食べ物を探しているからね。早速だけれど聞いても良いかな?」

「は…はい、これです」

「……」
食べ物かと思っていましたが、小さな袋に入っている所を見ると香辛料の類かもしれません。

受け取って中を見ると予想通り小さくて丸い実を乾燥させたような物が見られます。

(この世界では初めて見るかも…)
(でも、これってもしかして…)

一粒を親指と人差し指で摘まむと力を加え軽く潰してみます。

(この香り…、まさか本当に…)

「ど…どうですか、シャルル様…。珍しくはなかったですか?」

不安そうに、今にも泣き出しそうな顔をしてそう聞いてきます。

「レニエお姉さん…」

「は…い…」

「これは大発見だよ。僕の探していた香辛料の一つだよ!」

オールスパイスが手に入るだなんて…。

「ほ…本当ですか!?」

レニエお姉さんはそう驚くと、緊張から解き放たれ安心したのかクタクタと床に座り込んでしまいました。
僕は彼女の手を取り、椅子に座らせます。



「それで、この実はどこで見つけたの?」

「実はシャルル様も面識のある、ボンという男性の村だったのです」

「ボン? 誰だったかな…?」

男性の名前なんて全てクズだったはず…。
必死で思い出しても詐欺をしたドラと逃亡中のソクという男性だけです。

「ムーランをパートナーにしようとしていた男性です…」

「あぁ~」

顔は思い出せませんが状況は思い出すことができ、一応相槌を打っておきます。

話を聞くと、その男性と同じ村に住む女性のパートナーがかつて村の外で見つけたそうです。
乾燥すると不思議な香りがして、かじると体調や気分が良くなったとか…。

そのパートナーは既に亡くなっており、詳しい採取場所は分からないそうです。

「すみません。採取場所まで調べられれば良かったのですが…」

「そんな事はないよ。これがある事も分かったし、村の外で誰の物でもないのなら探して手に入れるだけだよ」

レニエお姉さんから村の場所を聞いてロッキに任せようか…、でも王領内ならチェスカに頼んで探してもらう方が良いか…。

「ちなみにこの実は何て呼ばれていたの?」

「その女性は“オルスの実”と呼んでいましたね。パートナーがオルスという人だったそうです」

「ハハ…、そうなんだ…」

オールスパイスが“オルス”ね…。
偶然似たような名前だったけれど、まさか故人の名前からとは…。

とりあえずレニエお姉さんがこれを見つけた功績はとっても大きいです。

「それで…、レニエお姉さんは僕に会って何を望むの?」



「はい…?」
(えっ、望み…?)

シャルル様から突然そう言われ戸惑ってしまいます。

私の見つけた物がシャルル様が探しておられた物のようで、喜んでもらえたのがとっても嬉しくて思いもよらない言葉だったのです。

望みと言えば、私はシャルル様と食事したりゆっくり話したかった…のよね…。

「シャルル様と食…」

ハッ…。
そう言いかけた所でシャルル様の側にいるムーランが目に入りました。
黙ってシャルル様とのやり取りを見ていたようです。

ムーランが私を見てる…。
艶めかしい姿、黒色に変化した左眼…。
体型が良かったのに今はお腹が少し出てきているのよね…?

そのムーランが何かを言いたそうな…、いえ、私の返答を気にしているようです。
そうだったわ…、私は、私も…。

「シャルル様、私もムーランと同じようにして下さい!」

食事するだけじゃない、私もムーランやチェスカ様のようになりたかったのです。



「……、それはどういう意味かな…?」

「私もムーランやチェスカ様と同じようにパートナーにして下さい!」

「レニエ…さん…」

「ムーラン、私は幼馴染みで年下のあなたが艶やかになるのを見て、いつの間にか焦ったり嫉んでいたのかもしれない。年上のチェスカ様が若々しくなるのを見て羨んでいたのかもしれない。パートナーが出来るとそんなに幸せそうな顔が出来るのかとも思ったわ…」

「それでも、シャルル様に初めてお会いした時に言葉には出来ない感情が芽生えたのも本当なの。どんなきっかけでも良いからシャルル様に私の事を知ってもらいたかったの…」

「レニエさん…」

「……」
レニエお姉さんは根が真面目なんだな…。
嫉んでいたなんて普通は僕達の前で言えないよね…。
ハハ…、“ふとう”の組合長を任されていたのも分かる気がするよ…。

「分かったよ…。レニエお姉さんをパートナーにしてあげる」

「本当ですか、シャルル様!?」

「良かったですね。レニエさん…」

私がそう言葉を掛けると、にこやかにほほ笑みながら薄っすら涙を流されていました。
レニエさんは私の様に運ではなく、自分の行動と意思を示してシャルル様にパートナーにしていただいたのです。

何だか私も初心を思い出したような気がします。
シャルル様のパートナーとしてもっと頑張らないと…ね。



XX XY



その晩、せっかくなのでチェスカの指導の下一緒にお風呂に入り、セックスをしてパートナーにしてあげました。

状況が飲み込めず終始戸惑っていましたが、未知なる快感には抗えず、最後には何もかも出し切って気を失っていました。

チェスカより若いとはいえ日頃の疲れや弱っている所が多かったのか、かなり若々しく変貌したので、ムーランが覚醒したときより注目されるかもしれません。

女性器の観察についてはチェスカやムーランから教わってもらう事にします。
今朝、“イケないモード”もチェスカと一緒に試してもらったので、これからの感度の向上に期待です。



XX XY



「ムーラン、いるかしら~」

「レ…レニエ…さん!?」

「その反応は分かるわ…。以前私がムーランを見て思った以上に変貌したものね…」

シャルル様がおっしゃるには年齢が高かったり、疲れや弱っている所が多い人ほど変貌するそうです。
チェスカ様も私を見て驚いておられました。

「とっても艶やかで若々しいですよ~」

「シャルル様にいっぱい胸や乳首、女性器やくりを弄ってもらったわ。ムーランやチェスカ様と同じようにくりの皮も剥いていただいたのよ…」

これまで二人が顔を赤くし、身体をモジモジしていたのが私にも分かりました。
自分の身体があんなに気持ち良く感じるなんて思いもしませんでした。

それに、パートナーになる為の“せっくす”…。

まさかシャルル様のあの大きな男性器が私の子宮に繋がる穴に入るだなんて…。
最初は子宮に繋がる穴にある薄い膜が破けてとても痛かったですが、【治療】して下さると経験したことのない快感に子宮と身体が蕩けてしまいました。

今でもシャルル様の男性器が入っているように感じ、ポッカリ開いた穴から“あい液”というものが溢れ出てきているように感じます。

“すらいむ”が“下着もーど”で女性器に張り付いているだけでも気持ちが良いのよね…。

「以前は覚醒から“せっくす”まで一度にしてくださらなかったのですよ。レニエさんは本当に幸運ですね」

「そうみたいね…」
「そうそう、私もチェスカ様に『レニエ・シャルル』を認めてもらえたのよ。“ふとう”でもムーランに追いつけるよう頑張らないとね」

「それは…私もうかうかしていられませんね」

チェスカ様ったら…。
まさか本当にそうなりましたか…。

「それで、シャルル様の“オルスの実”はどうなったのですか?」

「シャルル様はチェスカ様に任されるみたいよ。場所を伝えておいたわ」

それもあって昨晩は私をチェスカ様の所へ連れて行かれたようです。

「良かったぁ」

あれだけ喜ばれていたのですから、また美味しい物を考えられているのかもしれませんね。

「それで、女性器の観察について教えて欲しいのだけれど…」

「フフ…、パートナーになれたと言ってもこれからはレニエさんの努力次第ですからね。シャルル様がおっしゃったかどうか分かりませんが、パートナーは既に何十人、いえ百人近くはいるのよ」

「う、嘘でしょ…!?」

私って何番目なの…?

「それに、私のように左眼がシャルル様と同じ黒色になっているのは受精…、シャルル様と“誕生の儀”をしたということなの」
「このお腹の中にはシャルル様との子供がいるのよ…」

「まさか…、そんな…。領民が子宮で受胎するだなんて…(あっ…)」

そういえば、チェスカ様が受精しなかったと残念がっておられたわ…。
シャルル様が男性器から出されるあの大量の精液で直接子宮で受精するのだったわね…。

イクと同時にお腹の奥に熱い精液を出してもらうと身震いがするほど気持ちが良いのです。
そして子宮に繋がる穴から溢れ出たそれは白くてトロッとしていて、口にすると少し甘くて美味しくて、もっと“せっくす”がしたくなるのです。

「それよりレニエさん、これと同じ腕輪を頂きましたか?」

「えっ、それは頂いて…いない…」

「これはシャルル様のお住まいに行く為の魔道具なのです。頂けるようになるには…もう分かりますよね?」

そうだわ、ルーシャ様達にレニエさんを紹介しに行かないと…。

「……生半可な努力じゃもう“せっくす”をしてもらえないかもしれないのね…」

(えっ?)
「レ…レニエさんの頑張り次第ですね…」

シャルル様はそんなことはされませんが、レニエさんのために黙っておきましょう。

「では、“すらいむ”の使い方を教えますね。常に最大限に活用していればきっと感度もすぐに向上しますし、シャルル様もレニエさんに会いに来てくださいますよ」

「本当!? 私、頑張るわ!」

今朝教えていただいた“イケないもーど”は、効果があるとシャルル様もおっしゃっていたものね。

気持ち良くて、苦しくて…、その後はイキ過ぎておかしくなりそうだったけれどムーランに追い付く為に頑張るんだから…。
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