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第561話 隠されていた祠
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お披露目会から一夜明け…。
記念すべき『シャルルの塔』での最初の一夜はトトだったのですが、お尻の穴やおしっこの出る穴を開発してあげた後、“三穴プレイ”でイカせまくると、自然に受精までして感無量と言う感じでした。
僕も気持ち良かったのは言うまでもありません。
トト以外は昨晩の内にそれぞれの寝所へ帰っているので受精した事を気付かれることはありませんでしたが、同じエルスタイン領の都市長達に知られるのも時間の問題でしょう。
多分リリアンは都市長の中で一番にトトが受精した事に不満は言わなくても残念がるはずです。
昨晩の相手がトトだと知った時もガッカリして悲しそうな目で僕を見ていました。
そんなリリアンを受精させればマドリーンとエリシモアも悔しがるので、結局は次の機会に残り三人も受精させることになると思います。
『シャルルの塔』では今日から本格的に皆の手が入ります。
早速フランとソニアは厨房の調理器具などを揃えたり、ロッキは食材の貯蔵と整理を始めています。
食材管理責任者がロッキ一人なので、ロッキが産休に入るまでにベラお姉さんとルゥお姉さんをパートナーにした方が良さそうです。
そういえば、シェリーの所の調理責任者であるチェルシーお姉さんと、食材管理責任者のベラお姉さんが『シャルルの湯』に20回入って特典を得たとナースが言っていたよな…。
しばらく女性器の観察の成果を待って声を掛けたいと思います。
他に手の空いているメイド達も殺風景だったリビング・ホールを居心地良くしたり、表に出て庭造りも始めていますし、“誕生の儀”を済ませた者は自分の部屋を決め内装を自分の好みにしているようです。
肝心の裸像については時間がある時にシエラから順番に作っていこうと思っています。
XX XY
「じゃあ、僕達も散策に出かけようか?」
皆が作業をしている間、僕はアイとマオを連れて改めて“風の谷”を探索です。
『シャルルの塔』の北側にある大きな湖より向こうはまだ未確認なのです。
慌ただしかったけれどオーリエの“誕生の儀”までちょっと一息かな。
「そういえばまだ“風の谷”を全部見ていませんでしたね」
「山脈に挟まれていて細長い地形だけれど、意外に大きそうなんだよね」
“風の谷”はエルスタイン領都から北西にあり、王領との領界である大きな山脈の一部で発見しました。
もし『シャルルの塔』の建設地が“風の谷”の中央辺りだとすると、ここから北のカプランド領近くまで続いているかもしれません。
▲▲□□□□□□ ▲
▲滝□□湖□□□□ ▲
▲□□□□□□□ ▲
▲▲ ▲
▲ ■ ▲
▲ シャルルの塔 ▲▲
▲▲ ▲
▲ ▲▲
▲ ▲
▲ ▲
▲ ▲
▲▲ N ▲▲
▲ 上 ▲
▲ ▲
▲ ▲
▲▲▲ ▲▲
▲ ▲
▲▲▲
【王領】 ▲▲▲【エルスタイン領】
▲▲▲
▲▲▲
しばらく三人で【飛行】しましたが森や丘陵地がほとんどで、所々岩盤が見えているところがあるぐらいです。
やはり都市や町などは風化してしまったのかもしれません。
《ご主人様、あそこにトンネルらしき穴が…》
《えっ、どこ?》
《あの山脈の麓です。木々で見えにくいですが…》
《本当だ…。もしかしたら埋められた道かもしれないね》
以前ルーシャから大戦時に侵略されないために道を塞ぐこともあるという話を聞いた事があります。
“風の谷”は山脈に囲まれているので、出入りする手段はトンネルの方が多いのかもしれません。
《かなり大きな道だったようだね…》
空から近づくと近辺は荒れ果てており、鬱蒼とした木々で道の痕跡も消されようとしていますが、目を凝らすと“風の谷”の中央に向かって伸びているのがかろうじて分かります。
《ご主人様、反対側に抜けられるかもしれませんよ》
《マスター、向こう側にも町や村があるかもしれませんね》
《そうだね。埋められていれば復旧すれば…》
ここからだと王領側かカプランド領側か分かりませんが、とりあえずトンネルの前に降り立ち入ってみることにします。
「ご主人様、これって…」
「うん、トンネルじゃなくて“転移の祠”だね」
しかし、これまでに見た“転移の祠”の中ではかなり大きい方です。
「マスターこの“転移の祠”はどこに繋がっているのでしょうか?」
「それはやっぱり行ったことのある場所かな…」
小さい頃“転移の祠”は領主達が各領と行き来する為に使われていました。
それから僕も行ったことのある祠へ転移できるようになったのですが…。
「ご主人様、この“風の谷”から外へ出るだけの“転移の祠”かもしれませんよ。山々に囲まれていて外へ出る為の山道のような物も見当たりませんでしたし…」
「なるほど…、昔はそんな使い方をしていた可能性もあるのか…」
僕はすぐに【転移門】を使えるようになったので“転移の祠”について深く考えたことはありませんでしたが、かつては行き先の選択や固定が出来たかもしれないのです。
「マスター、試してみましょうよ! マスターならどこへ転移しても戻って来られますからね」
「まぁね」
マオの言うようにどこへ転移しても問題はありません。
「じゃあ、転移してみよう!」
薄汚れた祠の中央に立つと試しに魔力を注いでいきます。
「こ…ここは…?」
「転移できました!?」
「たぶんね…」
使ってみた感想はこれまでの“転移の祠”と変わりません。
特に目的地を指定していなかったのですが、転移出来たということはアイの考えは間違っていなかったようです。
しかし、転移先は真っ暗で息苦しく感じます。
「何も見えませんね…」
「ちょっと待って…。【照明】っと…」
差し当たって簡易な【照明】魔法を創造し、頭上に光源を配置してみます。
「祠の中心から続いているのはあっちの方ですが行き止まりみたいですよ」
「もしかして、この祠は封鎖されているんじゃないかな…」
こちらの“転移の祠”もかなりの広さがあり出入り口と思われる方向へ進むと、大きな岩や大量の石、それに倒木や土などで埋められているように見えます。
(何かの理由で隠されている…?)
「とりあえず、ここから出てみよう」
もし隠されているのならこれらを崩して出るのもあれなので、僕たちが通れるだけの横穴を魔法で掘り進めます。
「あっ、抜けました!」
「以外に距離がありましたね」
「そうだね」
マオとアイが言うように、それだけ深く出入り口が埋められているのでしょう。
開口部に近づくとその先には地面がなく、僕達が岩山の中腹辺りに抜け出てきたことが分かります。
「二人共行くよ、【飛行】…」
【飛行】して正規の道を確認しようとしましたが道のようなものは無くなっており、もはや出入り口もただの岩山のよう見えています。
やはり封鎖してからかなりの年月が経っているようです。
「ご主人様、ここはどこでしょうか?」
「どこだろう…?」
肌から感じる気候や風土は知った物ではなく、この岩山の上空から360度見渡しても地平線ばかりです。
その事からも“風の谷”から山脈を抜けた場所ではないのが理解できます。
「マスター、人を探して聞いてみましょうよ」
「そ…そうだね、【検索】!」
「……、この周辺には人はいないみたいだね…。遠くに見える平地を目指して飛んでみよう」
【検索】の範囲はかなり広くなっているはずですが、人の反応はありませんでした。
しばらく【飛行】すると、ようやく【検索】の範囲内に人々の反応がありました。
それも予想以上の数です。
《あっちにたくさんいるよ》
《本当ですね、見えました》
《何でしょう? たくさんの人達が魔法を使っているようですよ》
《なっ!? あれって争っているんじゃ…》
マオの言うように二つの団体が相手方に対して攻撃しているように見えます。
【検索】では、双方1500人~2000人ほど、ほとんど女性ですが所々男性もいるのが分かります。
《ご主人様、ここはローマン帝国でもバルトリア王国でもなさそうですね》
《未知の大陸みたいだね》
二国全ての領主がパートナーなのですから争いはありえません。
何となくそんな気はしていましたが、まさかあの“転移の祠”が新たな大陸に繋がっていただなんて…。
《マスター、どうしますか?》
《とりあえず、もっと近づいてみよう。【不可視】…》
ローマン帝国でもバルトリア王国でもなければ今は姿を見られない方が良さそうです。
《本当に争っているんだ…》
上空から見える足元には二つの団体が攻撃し合っているのが分かります。
それは賊同士という規模を超え、あちらこちらで負傷者が倒れていくのです。
(それにしても何でこんな争いを…)
《ご主人様、どちらも男性達が指示しているみたいですよ》
《あっ、マスター、あの男性が魔法を使いました!》
《何だって!?》
マオの言葉に耳を疑いましたが、確かに男性が【火球】を使っていたようです。
その後も注視していると他の男性達も様々な属性の魔法を使っています。
《ご主人様、どうも女性達をぶつけて戦わせているようですね》
《……》
アイの言うように女性達の争いは激しいものでした。
かつて盗賊だったパートナーのアシュリとフラネルが可愛く見えるぐらい魔法の規模で攻撃性も強いように見えました。
その男性達がアシュリ達ぐらいなのですが、安全なところから指示をしているばかりです。
又、それぞれの後方に見える陣らしき場所は男性ばかりのようです。
《仕方がない…、止めるか…》
関わって良いものかどうか分かりませんが、目の前でたくさんの女性が負傷していくのは忍びありません。
《マオ、戦場の中央に分断するぐらいの全開の【火壁】を頼めるかな》
マオ達はあくまで僕のサポートですが、僕が創ったり使える魔法は使えます。
《かしこまりました。いよいよ私の時代ですね!》
《そんな時代は来ないから…。あっ、倒れている負傷者に気を付けてね!》
記念すべき『シャルルの塔』での最初の一夜はトトだったのですが、お尻の穴やおしっこの出る穴を開発してあげた後、“三穴プレイ”でイカせまくると、自然に受精までして感無量と言う感じでした。
僕も気持ち良かったのは言うまでもありません。
トト以外は昨晩の内にそれぞれの寝所へ帰っているので受精した事を気付かれることはありませんでしたが、同じエルスタイン領の都市長達に知られるのも時間の問題でしょう。
多分リリアンは都市長の中で一番にトトが受精した事に不満は言わなくても残念がるはずです。
昨晩の相手がトトだと知った時もガッカリして悲しそうな目で僕を見ていました。
そんなリリアンを受精させればマドリーンとエリシモアも悔しがるので、結局は次の機会に残り三人も受精させることになると思います。
『シャルルの塔』では今日から本格的に皆の手が入ります。
早速フランとソニアは厨房の調理器具などを揃えたり、ロッキは食材の貯蔵と整理を始めています。
食材管理責任者がロッキ一人なので、ロッキが産休に入るまでにベラお姉さんとルゥお姉さんをパートナーにした方が良さそうです。
そういえば、シェリーの所の調理責任者であるチェルシーお姉さんと、食材管理責任者のベラお姉さんが『シャルルの湯』に20回入って特典を得たとナースが言っていたよな…。
しばらく女性器の観察の成果を待って声を掛けたいと思います。
他に手の空いているメイド達も殺風景だったリビング・ホールを居心地良くしたり、表に出て庭造りも始めていますし、“誕生の儀”を済ませた者は自分の部屋を決め内装を自分の好みにしているようです。
肝心の裸像については時間がある時にシエラから順番に作っていこうと思っています。
XX XY
「じゃあ、僕達も散策に出かけようか?」
皆が作業をしている間、僕はアイとマオを連れて改めて“風の谷”を探索です。
『シャルルの塔』の北側にある大きな湖より向こうはまだ未確認なのです。
慌ただしかったけれどオーリエの“誕生の儀”までちょっと一息かな。
「そういえばまだ“風の谷”を全部見ていませんでしたね」
「山脈に挟まれていて細長い地形だけれど、意外に大きそうなんだよね」
“風の谷”はエルスタイン領都から北西にあり、王領との領界である大きな山脈の一部で発見しました。
もし『シャルルの塔』の建設地が“風の谷”の中央辺りだとすると、ここから北のカプランド領近くまで続いているかもしれません。
▲▲□□□□□□ ▲
▲滝□□湖□□□□ ▲
▲□□□□□□□ ▲
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▲ ■ ▲
▲ シャルルの塔 ▲▲
▲▲ ▲
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▲▲ N ▲▲
▲ 上 ▲
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▲▲▲ ▲▲
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▲▲▲
【王領】 ▲▲▲【エルスタイン領】
▲▲▲
▲▲▲
しばらく三人で【飛行】しましたが森や丘陵地がほとんどで、所々岩盤が見えているところがあるぐらいです。
やはり都市や町などは風化してしまったのかもしれません。
《ご主人様、あそこにトンネルらしき穴が…》
《えっ、どこ?》
《あの山脈の麓です。木々で見えにくいですが…》
《本当だ…。もしかしたら埋められた道かもしれないね》
以前ルーシャから大戦時に侵略されないために道を塞ぐこともあるという話を聞いた事があります。
“風の谷”は山脈に囲まれているので、出入りする手段はトンネルの方が多いのかもしれません。
《かなり大きな道だったようだね…》
空から近づくと近辺は荒れ果てており、鬱蒼とした木々で道の痕跡も消されようとしていますが、目を凝らすと“風の谷”の中央に向かって伸びているのがかろうじて分かります。
《ご主人様、反対側に抜けられるかもしれませんよ》
《マスター、向こう側にも町や村があるかもしれませんね》
《そうだね。埋められていれば復旧すれば…》
ここからだと王領側かカプランド領側か分かりませんが、とりあえずトンネルの前に降り立ち入ってみることにします。
「ご主人様、これって…」
「うん、トンネルじゃなくて“転移の祠”だね」
しかし、これまでに見た“転移の祠”の中ではかなり大きい方です。
「マスターこの“転移の祠”はどこに繋がっているのでしょうか?」
「それはやっぱり行ったことのある場所かな…」
小さい頃“転移の祠”は領主達が各領と行き来する為に使われていました。
それから僕も行ったことのある祠へ転移できるようになったのですが…。
「ご主人様、この“風の谷”から外へ出るだけの“転移の祠”かもしれませんよ。山々に囲まれていて外へ出る為の山道のような物も見当たりませんでしたし…」
「なるほど…、昔はそんな使い方をしていた可能性もあるのか…」
僕はすぐに【転移門】を使えるようになったので“転移の祠”について深く考えたことはありませんでしたが、かつては行き先の選択や固定が出来たかもしれないのです。
「マスター、試してみましょうよ! マスターならどこへ転移しても戻って来られますからね」
「まぁね」
マオの言うようにどこへ転移しても問題はありません。
「じゃあ、転移してみよう!」
薄汚れた祠の中央に立つと試しに魔力を注いでいきます。
「こ…ここは…?」
「転移できました!?」
「たぶんね…」
使ってみた感想はこれまでの“転移の祠”と変わりません。
特に目的地を指定していなかったのですが、転移出来たということはアイの考えは間違っていなかったようです。
しかし、転移先は真っ暗で息苦しく感じます。
「何も見えませんね…」
「ちょっと待って…。【照明】っと…」
差し当たって簡易な【照明】魔法を創造し、頭上に光源を配置してみます。
「祠の中心から続いているのはあっちの方ですが行き止まりみたいですよ」
「もしかして、この祠は封鎖されているんじゃないかな…」
こちらの“転移の祠”もかなりの広さがあり出入り口と思われる方向へ進むと、大きな岩や大量の石、それに倒木や土などで埋められているように見えます。
(何かの理由で隠されている…?)
「とりあえず、ここから出てみよう」
もし隠されているのならこれらを崩して出るのもあれなので、僕たちが通れるだけの横穴を魔法で掘り進めます。
「あっ、抜けました!」
「以外に距離がありましたね」
「そうだね」
マオとアイが言うように、それだけ深く出入り口が埋められているのでしょう。
開口部に近づくとその先には地面がなく、僕達が岩山の中腹辺りに抜け出てきたことが分かります。
「二人共行くよ、【飛行】…」
【飛行】して正規の道を確認しようとしましたが道のようなものは無くなっており、もはや出入り口もただの岩山のよう見えています。
やはり封鎖してからかなりの年月が経っているようです。
「ご主人様、ここはどこでしょうか?」
「どこだろう…?」
肌から感じる気候や風土は知った物ではなく、この岩山の上空から360度見渡しても地平線ばかりです。
その事からも“風の谷”から山脈を抜けた場所ではないのが理解できます。
「マスター、人を探して聞いてみましょうよ」
「そ…そうだね、【検索】!」
「……、この周辺には人はいないみたいだね…。遠くに見える平地を目指して飛んでみよう」
【検索】の範囲はかなり広くなっているはずですが、人の反応はありませんでした。
しばらく【飛行】すると、ようやく【検索】の範囲内に人々の反応がありました。
それも予想以上の数です。
《あっちにたくさんいるよ》
《本当ですね、見えました》
《何でしょう? たくさんの人達が魔法を使っているようですよ》
《なっ!? あれって争っているんじゃ…》
マオの言うように二つの団体が相手方に対して攻撃しているように見えます。
【検索】では、双方1500人~2000人ほど、ほとんど女性ですが所々男性もいるのが分かります。
《ご主人様、ここはローマン帝国でもバルトリア王国でもなさそうですね》
《未知の大陸みたいだね》
二国全ての領主がパートナーなのですから争いはありえません。
何となくそんな気はしていましたが、まさかあの“転移の祠”が新たな大陸に繋がっていただなんて…。
《マスター、どうしますか?》
《とりあえず、もっと近づいてみよう。【不可視】…》
ローマン帝国でもバルトリア王国でもなければ今は姿を見られない方が良さそうです。
《本当に争っているんだ…》
上空から見える足元には二つの団体が攻撃し合っているのが分かります。
それは賊同士という規模を超え、あちらこちらで負傷者が倒れていくのです。
(それにしても何でこんな争いを…)
《ご主人様、どちらも男性達が指示しているみたいですよ》
《あっ、マスター、あの男性が魔法を使いました!》
《何だって!?》
マオの言葉に耳を疑いましたが、確かに男性が【火球】を使っていたようです。
その後も注視していると他の男性達も様々な属性の魔法を使っています。
《ご主人様、どうも女性達をぶつけて戦わせているようですね》
《……》
アイの言うように女性達の争いは激しいものでした。
かつて盗賊だったパートナーのアシュリとフラネルが可愛く見えるぐらい魔法の規模で攻撃性も強いように見えました。
その男性達がアシュリ達ぐらいなのですが、安全なところから指示をしているばかりです。
又、それぞれの後方に見える陣らしき場所は男性ばかりのようです。
《仕方がない…、止めるか…》
関わって良いものかどうか分かりませんが、目の前でたくさんの女性が負傷していくのは忍びありません。
《マオ、戦場の中央に分断するぐらいの全開の【火壁】を頼めるかな》
マオ達はあくまで僕のサポートですが、僕が創ったり使える魔法は使えます。
《かしこまりました。いよいよ私の時代ですね!》
《そんな時代は来ないから…。あっ、倒れている負傷者に気を付けてね!》
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