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第417話 運がない
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サマンサ様の所へご挨拶に伺った後、教えていただいた“シャルル巻き”のお店に向かっています。
とっても美味しいお菓子だそうですが、オーリエさんがシャルルという男性のパートナー候補になられたと聞いてしまいなんだか気分が沈んでしまいます。
ハァ~。
「まさか本当に先を越されているだなんて…(ボソッ)」
こうなったらオーリエさんが決めた男性より素敵な男性を見つけたいものです。
それには私もそのシャルルという男性に一度会っておかないといけませんね…。
「モ…モナミ様…、すごい人ですよ…」
「本当ねぇ。あそこが“シャルル巻き”のお店ね」
一目瞭然、この広場に入ってきた人々は一様にある一角のお店を目指しているのが分かります。
「モナミ様早く行きましょう。良い匂いがしてきます」
「じゃあナンシー、席をお願いね…」
「いらっしゃいませ~」
「三人なのですが店内に席はありますでしょうか?」
「え~っと、申し訳ありません、只今満席のようです。しばらくお待ちいただくか表の大樹の周りにあるテーブル席で召し上がっていただくしか…」
「でも一番奥にあるテーブル席が空いているようですが…」
「あちらは特別席で私達の大切な方や領主様達、又はその関係者の為に空けてあるのです」
「それなら…、こちらの方は…」
「わ…私はパレス領領主ローレン・パレスの娘、モナミ・パレスです。先ほどサマンサ様の所へ伺った時にこちらを教えていただいたのです」
「そ…そうでしたか…、失礼しました。先日はローレン様にもお越しいただいたのですよ」
「えっ…、お…お母様が…?」
サマンサ様はそんなことを言っておられませんでしたが…。
「では、奥の席へどうぞ。すぐに他の者が注文を伺いに参ります」
「ありがとう…」
案内されたお店の一番奥にあるこの場所は他の席よりも少し高い位置にあり、座っていても店内が見渡せるようになっています。
そのおかげで店頭からも誰も座っていない事が分かったのですが、かなりの人数が座れそうなので私達三人で座っているのは少し目立ちますね。
「モナミ様、とっても艶やかで女性らしい従業員の方でしたね」
「それよりモナミ様、こちらの従業員の方の制服は先ほどグリシャさんが着ておられたメイド服と同じでは?」
「そ…そうみたいね」
厨房にもたくさんの従業員の方がいるようでしたし…。
「いらっしゃいませ~。ご注文をお伺いいたします」
「は…初めてなのでお薦めを三人分お願いできますか?」
「かしこまりました。少々お待ちくださいね」
「イリナ~、次はあなたの番よ~」
「は~い、じゃあパスチェ後はお願いね~」
今の方はイリナさんと言うのですね。イリナさんの代わりに入って来られたパスチェさんという方もとても艶やかでお綺麗です。
「お待たせいたしました~。“ばななんのシャルル巻き”と“よーぐる”の飲み物です」
「これが“シャルル巻き”ですか…、早速頂いてみましょう」
フフ…、エプロンの模様はこれなのですね。
「「美味しそうです」」
パク…、パクリ…、パクッ…。
「「「むふぅ~~~っ! お…美味しい~!」」」
「ちょっと二人とも声が大きいわよ」
「「モナミ様こそ…」」
店内で大きな声を出してしまったので、皆がこちらを振り返って見ていました。
「ほ…本当に美味しいわね」
「想像以上です…。甘いのに軽くてさっぱりしたクリームに“ばななん”の食感がたまりません」
「こんなお菓子があっただなんて…」
「じゃあ、この“よーぐる”の飲み物は…」
「“よーぐる”ってあの“よーぐる”ですよね。それが飲み物に…?」
ゴク…、ゴクリ…、ゴクッ…。
「「「ぷはぁ~、これも美味しい~!」」」
「ミルクと絶妙な割合で混ぜてあるのね」
飲み易くて口の中がさっぱりしてまた“シャルル巻き”を食べたくなります。
パクパク…、ゴクゴク…。
(((これは確かに…)))
サマンサ様が食べ過ぎないようにと言っていたことが分かります。
でも、一度口にしたら手が止まらないのです。
「ナンシー…、おかわりを…」
「もちろんです、モナミ様…。すいませ~ん、おかわりをお願いします」
「は~い」
「今なら“あかべりーのシャルル巻き”もありますがどうされますか?」
「種類があるのですか?」
「はい、少し前から“あかべりーのシャルル巻き”も始めました。先日は期間限定で“ぱいんのシャルル巻き”も販売していたのですよ」
「“ぱいん”ですって!?」
パレス領でよく食べられている果実じゃない…。
「では、先ほどの“ばななん”と“あかべりー”の物をそれぞれに一つずつ…」
「かしこまりました~」
「ネンネ~、あなたで最後よ~」
「分かったわ。すぐに行くよ~」
店頭におられた方はネンネさんと言うのですか、イリナさんと交代でお店から出ていかれるようです。
「お待たせいたしました~。“ばななんのシャルル巻き”と“あかべりーのシャルル巻き”です」
「「これも美味しそうです」」
「じゃあ次は“あかべりー”の方から…」
パク…、パクリ…、パクッ…。
「「「お…美味しすぎるぅ~!」」」
注意していないと叫びそうになります。
「すごい…、“ばななんのシャルル巻き”とはクリームが変えてあるのですね」
「瑞々しい“あかべりー”にはこのしっとりしたクリームが合いますよ~」
「まさか中身によって食感も微妙に変えてあるだなんて、すごいお菓子です」
「このお菓子をシャルルという男性が考えられたのですよね。尊敬しますよ」
「私もルージュ領都へ移り住みたくなりました」
「テラもナンシーも何を言って…」
二人の言いたいことは分かります。私も毎日食べたいくらいですよ…。
気が付けば3切れ分をあっという間に食べてしまっていました。
テラとナンシーも空になったお皿を前にジィ~っと私の顔を見ています。
まさか、まだ食べたいと…。
「まさか…モナミさん…ですか?」
私の名前を呼ぶ声が聞こえて振り返ると、アデルさんともう一人女性が立っていました。
この女性もこのお店の従業員の方と同じ制服を着ておられます。
「ア…アデルさん…、どうしてここに…」
「それはこちらが聞きたいですよ。もしかしてまだ旅の途中ですか?」
「えぇ、昨日ルージュ領都に着いて先ほどサマンサ様にご挨拶に伺ったところです」
「シャルルという男性の事を知って、サマンサ様に伺ったらこちらの“シャルル巻き”を考えられたと聞きまして…」
「それでアデルさんは?」
「私は昨年の領主会議でこちらに伺った時にサマンサ様から教えていただいて、それ以来何度も食べに来ているのですよ。私のお気に入りのお店です」
「そうでしたか…」
面倒でも昨年領主会議に付き添って来ていれば良かったわ…。
「ネンネさ~ん、私とクーシアさんに“ばななん”と“あかべりー”を一つずつ、それから飲み物は“あかべりーミルク”で…」
「かしこまりました~」
アデルさんが注文を済ませると、クーシアという方と一緒に席に着かれました。
“あかべりーミルク”ってなにかしら…?
「アデルさん、エンターシャ様は一緒じゃないの?」
「えっ…、え~っと、サマンサ様の所に向かわれたのかしら…」
モナミさんがシャルルのことを知った以上、シャルルに連れて来てもらったとは言えません。
シャルルも今は迎えに来ないでよ~。
「そう…」
「お待たせいたしました~。“ばななんのシャルル巻き”と“あかべりーのシャルル巻き”、それから“あかべりーミルク”です」
「「ありがとう~」」
「……」
あれが“あかべりーミルク”…、多分“あかべりー”とミルクが混ざっているのね。
二人が目の前で食べ始めました。
「モナミさんはもう食べられたのでしょう。幾つ食べたのですか?」
「3つです…」
「分かります。私も最初は3切れをあっという間に食べてしまいましたよ」
「でも、食べ過ぎない方が良いですよ~」
あの禁断症状の辛さは今でも忘れられません。
でもシャルルと一緒に住むようになって他にも美味しい物を食べているおかげか禁断症状が出ることもなくなりました。
シャルルの事を想って過ごしているとなんだかとっても幸せで気にならないのですよねぇ。
お母様達も覚醒してもらってからそんなことを言っていませんでしたし…。
フフ…、モナミさんには耐えられるかしら…。
「アデルさん、どうしたのですかニアニアして…」
それにしても少し前にジャトワン領都でお会いした時と雰囲気が全く違います。
表情が晴れやかになっただけではなく、まだこの間“女”になられたばかりなのになんだか女性らしくなられたような…。
「いえ、なんでも…」
ハッ!
「アデルさん、以前エンターシャ様が言っておられましたが気に入っている男性がいるとか…。もしかしてあれから上手くいったのですか?」
「えっ、まぁ一応パートナー候補にはなりました。(私が…ですけれど)」
「そんな…、羨ましい…ですね」
オーリエさんに引き続きアデルさんまで…。
年上の私にパートナー候補すら見つかっていないのが不安になります。
「モナミさんもいずれ素敵な男性に巡り会えますよ」
シャルル以上の男性はいませんが気休めにそう言っておきましょう。
今シャルルが来ていたらモナミさんはどうされたでしょうか…。
見た目は綺麗で体型も良いのに…、残念ながら運がないようです。
とっても美味しいお菓子だそうですが、オーリエさんがシャルルという男性のパートナー候補になられたと聞いてしまいなんだか気分が沈んでしまいます。
ハァ~。
「まさか本当に先を越されているだなんて…(ボソッ)」
こうなったらオーリエさんが決めた男性より素敵な男性を見つけたいものです。
それには私もそのシャルルという男性に一度会っておかないといけませんね…。
「モ…モナミ様…、すごい人ですよ…」
「本当ねぇ。あそこが“シャルル巻き”のお店ね」
一目瞭然、この広場に入ってきた人々は一様にある一角のお店を目指しているのが分かります。
「モナミ様早く行きましょう。良い匂いがしてきます」
「じゃあナンシー、席をお願いね…」
「いらっしゃいませ~」
「三人なのですが店内に席はありますでしょうか?」
「え~っと、申し訳ありません、只今満席のようです。しばらくお待ちいただくか表の大樹の周りにあるテーブル席で召し上がっていただくしか…」
「でも一番奥にあるテーブル席が空いているようですが…」
「あちらは特別席で私達の大切な方や領主様達、又はその関係者の為に空けてあるのです」
「それなら…、こちらの方は…」
「わ…私はパレス領領主ローレン・パレスの娘、モナミ・パレスです。先ほどサマンサ様の所へ伺った時にこちらを教えていただいたのです」
「そ…そうでしたか…、失礼しました。先日はローレン様にもお越しいただいたのですよ」
「えっ…、お…お母様が…?」
サマンサ様はそんなことを言っておられませんでしたが…。
「では、奥の席へどうぞ。すぐに他の者が注文を伺いに参ります」
「ありがとう…」
案内されたお店の一番奥にあるこの場所は他の席よりも少し高い位置にあり、座っていても店内が見渡せるようになっています。
そのおかげで店頭からも誰も座っていない事が分かったのですが、かなりの人数が座れそうなので私達三人で座っているのは少し目立ちますね。
「モナミ様、とっても艶やかで女性らしい従業員の方でしたね」
「それよりモナミ様、こちらの従業員の方の制服は先ほどグリシャさんが着ておられたメイド服と同じでは?」
「そ…そうみたいね」
厨房にもたくさんの従業員の方がいるようでしたし…。
「いらっしゃいませ~。ご注文をお伺いいたします」
「は…初めてなのでお薦めを三人分お願いできますか?」
「かしこまりました。少々お待ちくださいね」
「イリナ~、次はあなたの番よ~」
「は~い、じゃあパスチェ後はお願いね~」
今の方はイリナさんと言うのですね。イリナさんの代わりに入って来られたパスチェさんという方もとても艶やかでお綺麗です。
「お待たせいたしました~。“ばななんのシャルル巻き”と“よーぐる”の飲み物です」
「これが“シャルル巻き”ですか…、早速頂いてみましょう」
フフ…、エプロンの模様はこれなのですね。
「「美味しそうです」」
パク…、パクリ…、パクッ…。
「「「むふぅ~~~っ! お…美味しい~!」」」
「ちょっと二人とも声が大きいわよ」
「「モナミ様こそ…」」
店内で大きな声を出してしまったので、皆がこちらを振り返って見ていました。
「ほ…本当に美味しいわね」
「想像以上です…。甘いのに軽くてさっぱりしたクリームに“ばななん”の食感がたまりません」
「こんなお菓子があっただなんて…」
「じゃあ、この“よーぐる”の飲み物は…」
「“よーぐる”ってあの“よーぐる”ですよね。それが飲み物に…?」
ゴク…、ゴクリ…、ゴクッ…。
「「「ぷはぁ~、これも美味しい~!」」」
「ミルクと絶妙な割合で混ぜてあるのね」
飲み易くて口の中がさっぱりしてまた“シャルル巻き”を食べたくなります。
パクパク…、ゴクゴク…。
(((これは確かに…)))
サマンサ様が食べ過ぎないようにと言っていたことが分かります。
でも、一度口にしたら手が止まらないのです。
「ナンシー…、おかわりを…」
「もちろんです、モナミ様…。すいませ~ん、おかわりをお願いします」
「は~い」
「今なら“あかべりーのシャルル巻き”もありますがどうされますか?」
「種類があるのですか?」
「はい、少し前から“あかべりーのシャルル巻き”も始めました。先日は期間限定で“ぱいんのシャルル巻き”も販売していたのですよ」
「“ぱいん”ですって!?」
パレス領でよく食べられている果実じゃない…。
「では、先ほどの“ばななん”と“あかべりー”の物をそれぞれに一つずつ…」
「かしこまりました~」
「ネンネ~、あなたで最後よ~」
「分かったわ。すぐに行くよ~」
店頭におられた方はネンネさんと言うのですか、イリナさんと交代でお店から出ていかれるようです。
「お待たせいたしました~。“ばななんのシャルル巻き”と“あかべりーのシャルル巻き”です」
「「これも美味しそうです」」
「じゃあ次は“あかべりー”の方から…」
パク…、パクリ…、パクッ…。
「「「お…美味しすぎるぅ~!」」」
注意していないと叫びそうになります。
「すごい…、“ばななんのシャルル巻き”とはクリームが変えてあるのですね」
「瑞々しい“あかべりー”にはこのしっとりしたクリームが合いますよ~」
「まさか中身によって食感も微妙に変えてあるだなんて、すごいお菓子です」
「このお菓子をシャルルという男性が考えられたのですよね。尊敬しますよ」
「私もルージュ領都へ移り住みたくなりました」
「テラもナンシーも何を言って…」
二人の言いたいことは分かります。私も毎日食べたいくらいですよ…。
気が付けば3切れ分をあっという間に食べてしまっていました。
テラとナンシーも空になったお皿を前にジィ~っと私の顔を見ています。
まさか、まだ食べたいと…。
「まさか…モナミさん…ですか?」
私の名前を呼ぶ声が聞こえて振り返ると、アデルさんともう一人女性が立っていました。
この女性もこのお店の従業員の方と同じ制服を着ておられます。
「ア…アデルさん…、どうしてここに…」
「それはこちらが聞きたいですよ。もしかしてまだ旅の途中ですか?」
「えぇ、昨日ルージュ領都に着いて先ほどサマンサ様にご挨拶に伺ったところです」
「シャルルという男性の事を知って、サマンサ様に伺ったらこちらの“シャルル巻き”を考えられたと聞きまして…」
「それでアデルさんは?」
「私は昨年の領主会議でこちらに伺った時にサマンサ様から教えていただいて、それ以来何度も食べに来ているのですよ。私のお気に入りのお店です」
「そうでしたか…」
面倒でも昨年領主会議に付き添って来ていれば良かったわ…。
「ネンネさ~ん、私とクーシアさんに“ばななん”と“あかべりー”を一つずつ、それから飲み物は“あかべりーミルク”で…」
「かしこまりました~」
アデルさんが注文を済ませると、クーシアという方と一緒に席に着かれました。
“あかべりーミルク”ってなにかしら…?
「アデルさん、エンターシャ様は一緒じゃないの?」
「えっ…、え~っと、サマンサ様の所に向かわれたのかしら…」
モナミさんがシャルルのことを知った以上、シャルルに連れて来てもらったとは言えません。
シャルルも今は迎えに来ないでよ~。
「そう…」
「お待たせいたしました~。“ばななんのシャルル巻き”と“あかべりーのシャルル巻き”、それから“あかべりーミルク”です」
「「ありがとう~」」
「……」
あれが“あかべりーミルク”…、多分“あかべりー”とミルクが混ざっているのね。
二人が目の前で食べ始めました。
「モナミさんはもう食べられたのでしょう。幾つ食べたのですか?」
「3つです…」
「分かります。私も最初は3切れをあっという間に食べてしまいましたよ」
「でも、食べ過ぎない方が良いですよ~」
あの禁断症状の辛さは今でも忘れられません。
でもシャルルと一緒に住むようになって他にも美味しい物を食べているおかげか禁断症状が出ることもなくなりました。
シャルルの事を想って過ごしているとなんだかとっても幸せで気にならないのですよねぇ。
お母様達も覚醒してもらってからそんなことを言っていませんでしたし…。
フフ…、モナミさんには耐えられるかしら…。
「アデルさん、どうしたのですかニアニアして…」
それにしても少し前にジャトワン領都でお会いした時と雰囲気が全く違います。
表情が晴れやかになっただけではなく、まだこの間“女”になられたばかりなのになんだか女性らしくなられたような…。
「いえ、なんでも…」
ハッ!
「アデルさん、以前エンターシャ様が言っておられましたが気に入っている男性がいるとか…。もしかしてあれから上手くいったのですか?」
「えっ、まぁ一応パートナー候補にはなりました。(私が…ですけれど)」
「そんな…、羨ましい…ですね」
オーリエさんに引き続きアデルさんまで…。
年上の私にパートナー候補すら見つかっていないのが不安になります。
「モナミさんもいずれ素敵な男性に巡り会えますよ」
シャルル以上の男性はいませんが気休めにそう言っておきましょう。
今シャルルが来ていたらモナミさんはどうされたでしょうか…。
見た目は綺麗で体型も良いのに…、残念ながら運がないようです。
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