DNAの改修者

kujibiki

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第369話 四人目の仲間?

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ユーグラから王領方面にある町から、4日掛けてケープノット領都に戻ってきました。

あれからフラネルとアシュリも覚醒させてあげると驚くほど変貌しました。
慌ただしい旅でしたがクリス、アシュリ、フラネルと親睦を図れたと思います。

フラネルはキルシッカともお風呂に入ったことがあるらしく、あの若々しくて艶やかな肌を羨ましく思っていたそうなのです。

今も僕と一緒に魔動力車の乗客室に座っていますが、太ももや腕、胸元の肌をうっとりと眺めながら手で擦っています。

よっぽど嬉しかったのかな…。
お風呂に入った翌朝は僕が寝ていようとお構いなしに裸で飛び付いてきたぐらいです。

面白い事に乳首の周りの色が違っている所、すなわち乳輪がキルシッカと同じでプックリとしていて、いわゆるパフィーニップルになっていたのです。
薄褐色の肌の女性には多いのかな…。

アシュリの印象もガラリと変わりました。
元々体型が良いのはメイド服姿を見ていて分かってはいたのですが、お風呂で全裸を見た時は一瞬アスリートかと思ったぐらい筋肉質で硬そうだったのです。

まぁ、僕の能力を持ってすれば硬い内には入りませんので全身がフニフニになるまで揉んであげました。
アシュリにとってマッサージは想像を絶する感覚だったのでしょう。
胸を揉んだり乳首を弄っているだけで何度も気を失っていました。

翌朝には全身が、特に胸がプニプニと柔らかくなったことになぜかショックを受けていて、驚いて理由を聞くと、どうも胸の全部が筋肉で出来ていると思っていたようなのです。
せっかくの綺麗な胸なのでもう硬くはさせません。

それにお風呂でおしっこを噴き出してしまったと慌てたり、朝になってベッドにお漏らしをしたと証拠隠滅の為にベッドを燃やそうとしたり大変でした。
アイが知らせてくれなかったら僕も少し燃えていたかもしれません。

朝から愛液や潮について説明するのは大変でしたが、自身の変貌を見て身体が軽く活力が漲っているのを感じるとアシュリも裸のまま抱き付いてきていました。
意外にも3人の中では一番恥ずかしがり屋のようです。



「シャルル様、今日はこの後どうされますか?」

「うん、もう夕方前だから宿にチェックインするよ。今晩も皆一緒の大部屋で良いから…」

「は…い…」

そう静かに答えるフラネルは顔を少し赤くし、身体をモジモジとさせていました。
昨日も大部屋だったのでどうなるか想像したのでしょう。

《ご主人様、今晩こそ4Pですか?》

《だからまだフラネル達とはセックスをしないよ。この3人を連れて旅をする機会はあまりないからね。3人の身体を洗うのは大変だけれど人のを見て慣れておいてもらわないと…ね…》

《これまでのようにさっさと気を失わせてくださいね。その後は私がゆっくりとお相手いたしますので…》

《アイの欲望は底なしだねぇ》

《え~っ、ご主人様の性欲と同じですよ~》

《……》



XX XY



翌朝、朝食を済ませるとエルスタイン領都に戻る前にマイヤお姉さんの所に寄ることにします。

ケープノット領都から僕だけ王城へ“転移の祠”を使って【転移】しようかと思ったのですが、クリス達の事もあるので一度エルスタイン領都の“転移の祠”に魔動力車を置き、王城に【転移】することにしたのです。

クリス達も覚醒したわけだし、僕と一緒ならグレイス様も許して下さるでしょう。



ガチャ…。
「おはようございま~す」

「シャ…シャルル様~」
「それに皆さん…」

「シャルル様、まさかアシュリさん達も…?」

「あぁ…うん…、マイヤお姉さんと同じだね」

「そ、そうですか…。失礼な言い方ですが皆さん見違えるほどお綺麗ですよ」

「前の姿を思えばそう言われても仕方がないですね」
「ありがとう、マイヤさん」
「フフ…、本当ね…」

「そうです、それで模倣品の事はどうなりましたか?」

「うん、それについて報告しておこうと思って来たんだよ」
「結果的には残念だけれど逃げられたよ。でもほぼ王都の商人のクズで間違いないね。あいつが雇ったらしい盗賊と戦うことになったのだけれど全員捕まえたからいずれ白状するんじゃないかな」

「そ…そうですか…、盗賊と戦われただなんて…」

「それで模倣品を作っていた魔道具製作所は見つかったの?」

「はい、エバーミット様たちが関係者を確保されたそうです」

「そう、良かった」

「後はあのクズだけだね。僕達はこれから王都に向かってケープノット領から戻ってきたところを捕まえるよ」
「もしかしたら追われているなんて思ってもみないんじゃないかなぁ」

ガラン…。

「あっ、マイヤ…、おは…よ…う…」

(えっ、なに? この格好良くてたくましい男性は…)
側には目の覚めるような艶やかで綺麗な女性達も立っています。

「あぁ…、ロ…ロクサーヌ…」

「ロクサーヌお姉さん、久しぶりだね」

「はい? お目にかかった記憶が…」

「ロクサーヌ、シャルル様よ」

「うそぉ~っ! 冗談はやめてよ~」
「確かにシャルル様が大きくなられたらこんな感じになられるとは思うけれど、私達よりも大きいし、まさかシャルル様と同名?」

「「「……」」」

「……」
ロクサーヌお姉さんにはあまり会えていなかったからなぁ。
やっぱりこれが普通の反応なんだね。

「ロクサーヌ、シャルル様は“男”になられて大きくなられたのよ…」

「……、本当に…?」

「ロクサーヌお姉さん、驚いたかもしれないけれど本当に僕だよ」
「“男”になったら身体も大きくなってね、それに髪や瞳が黒色になったんだよ」

そう言いながら頭に巻いていた布地を取り、ロクサーヌお姉さんの側に寄ります。

「黒色の髪に瞳…」

夜の色なのにこんなにキラキラとしてまるで鉱石のようです。

「それで、ロクサーヌはどうしたの?」

「へっ…? いや、そろそろ“シャルルの渦”の運送かなぁと思ってね」

「マイヤお姉さん、“シャルルの渦”が販売出来そうなの?」

「はい、少量ですが各領都100セットを準備しました」
「今回は各領都で一斉販売を予定しています」

「それは凄いね~」

「エバーミット様からは大小の容器を外注すればと言われましたが、信用できない者には任せられませんので、少量ずつになりますが私の魔道具製作所で生産することにしています」

「うん、マイヤお姉さんの好きにすれば良いよ。でも“シャルルの風”は早く各都市にも配れるようになりたいね。今回の事もあるし…」

「そうですね。頑張って急ぎます」

「でも無理はしちゃダメだよ」

「はい! でも…私が疲れてしまったらまたお願いしますね」

「う…うん、いいよ」

今度はセックスになるかな…。

「なにぃ~、シャルル様、何のことですかぁ~?」

「ロ、ロクサーヌお姉さんもいつも運送ありがとう。いずれエルスタイン領内ではこちらの3人が運送をしてくれることになっているんだよ」

僕は話をごまかすためにクリス達をロクサーヌお姉さんに紹介します。

「もし、鉱石の採掘に集中したいなら言ってね。ずっとロクサーヌお姉さんに甘えてきたけれど、こちらのクリス達のように僕個人のメイドも揃ってきたし、取りに来させるようにもするから…」

「えっ!? そ…そんな…こと…」

私とシャルル様の接点が無くなっちゃう…。

「だ、大丈夫です。続けさせてください…」
そうだ…、だったら…。
「シャルル様…、私を…、私も…雇ってください!」

「えっ!?」

「ロ、ロクサーヌ…」

「それって運送の仕事として?」

「はい…、もう私個人の採掘ではマイヤの使う鉱石の足しにもなりません。もちろん機会があればシャルル様と一緒に鉱石を採りに行きたいとは思っていますが、エルスタイン領都へ行くことは私の楽しみの一つなのです」

「今でもシャルル様の弟子になれたらと思いますが、弟子がダメなら仕えさせていただきたいのです」

「そうなんだ…。そう言えばごめんね。機会があれば一緒に鉱石を採りに行くって約束をしていたよね…」
「分かったよ…、ロクサーヌお姉さんがそう望むなら雇ってあげる」

「ほ…本当ですかぁ~!」

「シャ、シャルル様…」

「「「……」」」

「ただし、ロクサーヌお姉さんにもメイドの訓練をしてもらわないといけないんだけれど…」

「もちろん、シャルル様にお仕え出来るならなんでもしますっ」

「そう、じゃあ後日“シャルルの渦”をエルスタイン領都に持ってきてくれた後から屋敷で訓練してもらう事にするよ」

「分かりました! ありがとうございます」

(ロクサーヌ…)



XX XY



少しマイヤお姉さんの所で長話になりましたが、これから王都に向かう為に一度“転移の祠”でエルスタイン領都に戻ります。

「シャルル様、あのロクサーヌさんがいずれ仲間になるのですか?」

「うん、そうだよ。ロクサーヌお姉さんは採掘者としても優秀なんだ」
「これまでずっと“シャルルの風”をケープノット領都からエルスタイン領都まで運んで来てくれていたんだよ」

「それに土属性だから偶然にも四属性の仲間が揃うことになるね」

まさかロクサーヌお姉さんがあんな風に考えていたことは意外でしたが、心のどこかで気になっていたことは確かです。
マイヤお姉さんが羨ましそうな顔をしていたなぁ。
住む場所は違っていても僕の大切な女性の一人には違いありません。

「さて、フラネル達より早く訓練が終わるかなぁ~」

「ひどいですよ、シャルル様。私達も頑張ってメンテールさんのしごきに耐えたのですよ~」

「ハハハ…、そうだったね」

ケープノット領都の“転移の祠”の中に入ると、エルスタイン領都の“転移の祠”へ【転移】します。

祠の隅にグレイス様用の魔動力車が置いてあるのが見えるので、王城におられる事でしょう。
僕達はその横に魔動力車を止めて降りると王城に向けて【転移】するのです。



「すごいです。こんなに小さな“転移の祠”があるなんて…」

「この“転移の祠”は王城に繋がっているからね、他人に言ったらダメだよ。他の領主様も知らないんだから…」

「「「はい…」」」



XX XY



「な…何者です!?」

「ミ…ミレーヌお姉さん、僕だよ、シャルルだよ」

王城内に入ると早速不審者扱いされてしまいました。
確かに僕達は異様だけれど…、う~ん、やっぱり分からないかなぁ。

「シャルル様ですって?」
「そんな…馬鹿な…」

「ほら、クリスにアシュリ、フラネルも一緒だよ…。屋敷にいたでしょ?」
「うちの屋敷のメイド服も着ているし…」

「そんなに綺麗な女性が…? でもその紫色の髪の女性はいたような気がします…」

「この方は間違いなくシャルル様ですよ。先日“男”になられて大きくなられたのです」

「わ、分かりました。なんだか納得できませんがシャルル様かルーシャ様しか王城に【転移】は出来ないでしょうし…」

「良かった…。グレイス様はおられますか?」

「どうぞ、こちらへ…」



コンコン、コン。

「はい…」

ガチャ…。
「グレイス様、シャルル様がお見えになられました」

「シャルル様ですってぇ~!」
「へっ……?」

グレイス様が出入口から入ってきた僕を見るとピタッと動きを止めてしまわれました。
まさに僕に駆け寄って抱き付こうという体勢です。
よくその体勢で止まれたものです。

「グレイス様、シャルルです」

ハッ…!
「シャルル様…?」

グレイス様は静静と近づくと、僕を頭から足元まで見た後、顔を近づけてスンスンと匂いを嗅いで来られました。

「シャルル様です!」

そう言いながらギュっと抱き付いてこられました。
えっ!? 一体何が判断基準なんだろう…。
とりあえずすぐに分かってもらえて良かったです。

グレイス様に促されて長椅子に座ると、グレイス様は僕にくっ付くように座り、向かい側にクリス達3人が座りました。

ホーリーお姉さんとミレーヌお姉さんは部屋の隅でお茶の用意をしながら時折こちらを見てはコソコソと話しています。

「シャルル様、お久しぶりです。お会いしたかったですよ」
「匂いですぐに反応したのですが、私とあろう者が見た目に惑わされてしまいました。反省します…」

「グレイス様が謝ることなんて…」
「少し前に“男”になって変貌してしまって…、その後にお父さんが亡くなって…」

「知っております…」
「実は先日エルスタイン領都に伺ったのです。シャルル様はお留守でしたがルーシャ様からは全てお話を聞いております」

「ルーシャ様からシャルル様が変貌されたとは聞いていましたが、まさかこれほどとは…」

「私とも“せっくす”をしてくださいね…(ボソッ)」と、耳元でクリス達に聞こえないように言ってこられました。



「もしかして、この者達も“シャルル様の奇跡”を体験したのですか…?」

「うん、この間ね…」
「左からクリス、アシュリ、フラネルだよ」

「そうですか、皆さんもシャルル様に認められたのですね。その意味を忘れてはいけませんよ!」

「「「は、はいっ!」」」

3人とも直接女王様と座って対面するとは思っていなかったようで緊張でガチガチです。

「そうそうシャルル様、先日私がエルスタイン領都へ伺いましたのは、“シャルルの風”の模倣品がユーグラ近郊で出回っているとお知らせする為だったのです」

「そうみたいだね」
「僕達も偶然ケープノット領都にいてマイヤお姉さんから聞いたんだよ」
「それからユーグラ近郊の町まで犯人を追ってみたんだけれど残念ながら逃げられちゃったよ」

「やはりそうだったのですか…」
「それで犯人はやっぱり王都の商人だったのですか?」

「おそらくね。マイヤお姉さんから聞くところによると、模倣品を製作した魔道具製作所の関係者は確保されたそうだから、とりあえずその商人も確保してケープノット領都に連れて行けばハッキリすると思うよ」

「面通しして証言させるのですね」

「おそらく早ければ今日、明日にでも王都に戻ってくるだろうね」

「ホーリー、ドラと言う者が王都に戻ってきたら知らせが来るようにしてください」

「か、かしこまりました」
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