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第143話 着ていないVSほぼ裸
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昨年と同じ場所に魔動力車が止まり、皆が降ります。
「トリス、また運転が荒かったわよ。すこし気分が悪くなっちゃたじゃない…」
「すいません。メンテール先輩」
シャルル様に弄ってもらっていたとは言えないので、素直に謝っておきます。
え~と、ロッキはどこかな…。
「まぁまぁ、メンテールお姉ちゃん。早速川遊びの準備をしようよ」
「はい、そうですね」と、昨年と同じように着替えの出来る場所を魔法で作り始めてくれます。
「エリオンお姉ちゃん、元気ないね。どうしたの? 魔動力車酔いしたの?」
「いいえ、シャルル様。今回、せっかくシャルル様のお供が出来たのに全然お役に立てなかったと思いまして…」
「それに先輩達があんなに綺麗に…」
「な~んだ、そんなことを気にしていたの?」
「エリオンお姉ちゃんは物じゃないんだから、役に立つとか立たないとかは関係ないんだよ」
「必要な時に出来ることをしてくれれば良いんだから…」
「それにエリオンお姉ちゃんの良いところは皆にはないお調子者のところじゃない…」
「元気で明るくいてくれたほうが僕も嬉しいよ」
「ひどいですよ~、シャルル様。お調子者って褒め言葉になっていないです~」
「ハハ…、さぁ、先に水着に着替えておいでよ。皆で川遊びを楽しもう」
「はい! シャルル様」
「メンテールお姉ちゃん、サンディお姉さん達はどうだったの?」
「はい、少し話をしたところで、魔動力車の中で寝てしまわれました。旅でお疲れだったのかもしれませんね」
「そう…」
今はサンディお姉さん達も魔動力車から降り、メンテールお姉ちゃんが作った椅子に座っています。
「サンディお姉さん達、大丈夫ですか?」
「はい、シャ…ルル様。ちょっと安心したら寝てしまいました。今はスッキリしています」
「僕達はしばらく川で遊んでから夕方前にはエルスタイン領都へ着く予定で戻るつもりです」
「ここの川はエルスタイン領都では知られた場所なので、水着をお持ちなら一緒に遊ばれてはどうですか? 今日もしばらくすると暑くなってきそうですよ」
「そうですね。水着はありますが、ローザやオーリエ様に伺ってから気が向けば後から参加します」
「そうですか、ではゆっくりしていてくださいね」と言って、僕も別に作ってもらった着替える所に向かいます。
XX XY
「ロッキ、水着に着替える前に魔動力車のところにちょっと来てほしいんだけど…」
「トリス、なんで…? 早く着替えてシャルル様に見てもらいたいのに…」
「いいからお願い、もしあなたが気付けば良いことを教えてあげるわよ」
「良いこと…? まぁいいわ」
「それで…、魔動力車まで来たけれど何なの?」
「実はロッキに運転席を【乾燥】して欲しいの」
「【乾燥】ですって?」
トリスが指差したところを見ると、ちょうど運転座席がグッショリと濡れていました。
「なぜここがこんなに濡れて…」
ハッ!
「トリス、あなたさっきまで…」
スンスン…。
「ちょっと、ロッキ、においなんて嗅がないでよ!」
「……」
私が座席のにおいを嗅ごうとすると、トリスが顔を赤くして慌てて怒り出しました。
「ロッキの想像通りよ。早く【乾燥】してくれないかしら」
「それで、良い事って…?」
「もう、分かったわよ~」
「川からの帰りはロッキに運転してもらうつもりだけど、もしシャルル様が運転席に乗られたら、私の時と同じようにしてくださいって頼むのよ」
「分かった? 後はどうなろうと知らないからね!」
「……」
トリスが意味深な言い方をしていますが、おそらくシャルル様に身体を触ってもらったのでしょう。
とりあえず、シャルル様と運転席で二人きりになれるのは嬉しい事です。
「分かったわ。でも、川からの帰りもシャルル様が運転席に座られるようにトリスからも言ってよね」
「ええ、一応言ってあげるから…、早く【乾燥】してよ」
「私達も早く水着に着替えないといけないんだし…」
私はトリスに急かされて座席を【乾燥】します。
「あ~トリス、“もんも”をいくつか持って行ってくれるかしら、川で冷やして後で食べましょう」
「そ、そうね。シャルル様も喜ばれるわね」
XX XY
お姉ちゃん達が水着に着替えて僕の前に来ました。
クーシアのお店で前もって見ていましたが、今見てもなかなかすごい水着です。
最初に着替えて出てきていたエリオンお姉ちゃんも驚きを隠せないようです。
「シャルル様、メンテール先輩とフラン先輩の水着が…」
「う、うん。すごいよね」
メンテールお姉ちゃんの髪色に合わせた水着は二本の細い布地で股間と両胸の先端だけを隠しています。
フランお姉ちゃんは胸用の水着が白色で、パンツが髪色に合わせたオレンジ色です。
クーシアのお店では分かりにくかったですが、昨年キルシッカお姉ちゃんが着ていた少しキラキラした白色の布地でした。
その布地の真ん中に大きく開けられた所から柔らかそうな胸の谷間が見えています。
「シャルル様、メンテール先輩もフラン先輩もお尻がほとんど丸見えですよ」
特にフラン先輩はしゃがんだり屈むと見せてはいけない穴も見えそうです。
「エリオンお姉ちゃんの言いたいことは分かるけれど、これから出てくるトリスお姉ちゃんやロッキお姉ちゃんもすごいんだよ」
離れたところに座っているサンディお姉さん達も目を見開いてこちらを見ています。
「お待たせしました~」と、トリスお姉ちゃんが出てきました。
小さな黄色い三角形の布地が両胸と股間を隠しているだけで、首と背中と腰の左右で紐が結んであるだけです。
「やっぱりトリスお姉ちゃんには黄色が良く似合っているよね」
見えるところはほんの少しだけど…。
さぁ、最後はロッキお姉ちゃんか…。
きっとエリオンお姉ちゃんもサンディお姉さん達も驚くだろうなぁ。
「お待たせしました、シャルル様」
「……」
僕は驚きませんが、予想通りエリオンお姉ちゃんは声も出ないようです。
メンテールお姉ちゃんと同じ髪色の濃い青色の紐のみで作られていて、形はトリスお姉ちゃんの水着とよく似ています。
首に紐を掛け、胸の突起部分を隠すだけの小さな三角形の布地を突起部分に合わせて背中で紐を結んでいます。
パンツ部分も女性器の割れ目に沿ってわずかに巾がある紐を這わせれば、腰の左右で紐を結んでいるだけです。
女性器に紐が食い込んでいて、ほとんど何も着けていないように見えます。
まだ色の付いている生地で良かったかな…。
サンディお姉さん達も一瞬椅子から立ち上がり驚いていました。
「エリオン、あなたの水着が着ていない水着ね」
「確かに初めて見たけれど、肌色に合わせてあるなんて驚いたわ…」
「いえ、ロッキ先輩のほぼ裸水着には負けました。私の予想以上です」
なぜだか二人が勝負をした後のように感想を言い合っています。
「シャルル様、お尻を丸見えにするのが今の流行なんですか?」
「エリオンお姉ちゃん、僕に聞かれても分からないよ。でも確かにお尻だけ見ると何も穿いていないように見えるよね」
「先輩達には敵いませんよ…」
「じゃあ、皆の着替えも終わったし滝つぼの方へ行ってみようか」
「「「「「はい!」」」」」
「サンディさん、こちらに来られないならこの辺りにいてくださいね」
「分かりました、メンテールさん」
XX XY
「オーリエ様、見ましたか…。私、衝撃を受けました…」
「……」
「私も…」
「あれがこの国の水着なんでしょうか。ここからではシャルル様達の会話は聞き取れませんでしたが、ほとんど裸でしたね」
「最初にシャルル様と待っておられたエリオンさんの水着でも目を疑ったのに、最後のロッキさんはその…、紐だけでしたよ~」
「サンディ、落ち着いて…。オーリエ様は先ほどから固まっておられるのよ…」
「そうなの? ローザ…。オーリエ様の目が開いていたからつい…」
「それにしても、この国のメイドさんは…、いえメンテールさん達がすごいのかしら…?」
「いくら希少な男性の家にお仕えしているといっても、あそこまでされるとは…。よっぽどあの男の子の家が裕福なのね」
「オーリエ様はあのシャルル様のことをどこかの商人のボンボンとおっしゃっていたけれど、違うかもしれないわよ」
「紳士的で品があって、気遣いが出来て優しい方なんですもの…」
「確かに、あのメンテールさん達の言動を見ていると、お金や命令で縛られているとは思えないわね」
喜んで身体を見せていたような…。
「それにわざわざシャルル様に会わせてくださったのよ。普通のメイドが仕える者の許可も得ずに面会なんかさせないわよ」
「それはそうね。どこかのボンボンなら傲慢で意地汚くてわがままだものね」
「ここは他国とはいえ、あんなに素敵な男の子に出会えたのだから、オーリエ様にも考えを改めてもらう必要があるわね」
「そうね…」
「それよりローザ、そろそろオーリエ様を正気にさせてあげて」
「分かったよ」
ピシッ、ペシッ!
「あっ、あぅ~っ、ほっぺたが痛いわ…」
「オーリエ様、戻られましたしたか…」
「私は、一体…」
「オーリエ様は、ロッキさんの水着を見たところで意識が飛んでしまっていたようです」
「それで、メンテールさん達は?」
「はい、シャルル様と向こうに見える滝つぼの方へ遊びに行かれましたよ」
「私達も誘っていただいたのですから水着に着替えて行った方がいいのでは?」
「そうですよ、オーリエ様」
「サンディとローザは遊びたいのね」
「確かに暑くなってきましたからね。それにシャルル様はどこかの金持ちのボンボンではないかもしれませんよ。オーリエ様も態度を改められた方が良いと思います」
「そ…それは…」
一目見た時からあまりに格好良い男の子だったので、つい素っ気ない振りをしてしまったとはサンディ達には言えません。
「わ、分かったわ。では水着に着替えておいて、皆さんの休憩後からシャルル様と一緒に遊びましょう」
「「はい」」
「トリス、また運転が荒かったわよ。すこし気分が悪くなっちゃたじゃない…」
「すいません。メンテール先輩」
シャルル様に弄ってもらっていたとは言えないので、素直に謝っておきます。
え~と、ロッキはどこかな…。
「まぁまぁ、メンテールお姉ちゃん。早速川遊びの準備をしようよ」
「はい、そうですね」と、昨年と同じように着替えの出来る場所を魔法で作り始めてくれます。
「エリオンお姉ちゃん、元気ないね。どうしたの? 魔動力車酔いしたの?」
「いいえ、シャルル様。今回、せっかくシャルル様のお供が出来たのに全然お役に立てなかったと思いまして…」
「それに先輩達があんなに綺麗に…」
「な~んだ、そんなことを気にしていたの?」
「エリオンお姉ちゃんは物じゃないんだから、役に立つとか立たないとかは関係ないんだよ」
「必要な時に出来ることをしてくれれば良いんだから…」
「それにエリオンお姉ちゃんの良いところは皆にはないお調子者のところじゃない…」
「元気で明るくいてくれたほうが僕も嬉しいよ」
「ひどいですよ~、シャルル様。お調子者って褒め言葉になっていないです~」
「ハハ…、さぁ、先に水着に着替えておいでよ。皆で川遊びを楽しもう」
「はい! シャルル様」
「メンテールお姉ちゃん、サンディお姉さん達はどうだったの?」
「はい、少し話をしたところで、魔動力車の中で寝てしまわれました。旅でお疲れだったのかもしれませんね」
「そう…」
今はサンディお姉さん達も魔動力車から降り、メンテールお姉ちゃんが作った椅子に座っています。
「サンディお姉さん達、大丈夫ですか?」
「はい、シャ…ルル様。ちょっと安心したら寝てしまいました。今はスッキリしています」
「僕達はしばらく川で遊んでから夕方前にはエルスタイン領都へ着く予定で戻るつもりです」
「ここの川はエルスタイン領都では知られた場所なので、水着をお持ちなら一緒に遊ばれてはどうですか? 今日もしばらくすると暑くなってきそうですよ」
「そうですね。水着はありますが、ローザやオーリエ様に伺ってから気が向けば後から参加します」
「そうですか、ではゆっくりしていてくださいね」と言って、僕も別に作ってもらった着替える所に向かいます。
XX XY
「ロッキ、水着に着替える前に魔動力車のところにちょっと来てほしいんだけど…」
「トリス、なんで…? 早く着替えてシャルル様に見てもらいたいのに…」
「いいからお願い、もしあなたが気付けば良いことを教えてあげるわよ」
「良いこと…? まぁいいわ」
「それで…、魔動力車まで来たけれど何なの?」
「実はロッキに運転席を【乾燥】して欲しいの」
「【乾燥】ですって?」
トリスが指差したところを見ると、ちょうど運転座席がグッショリと濡れていました。
「なぜここがこんなに濡れて…」
ハッ!
「トリス、あなたさっきまで…」
スンスン…。
「ちょっと、ロッキ、においなんて嗅がないでよ!」
「……」
私が座席のにおいを嗅ごうとすると、トリスが顔を赤くして慌てて怒り出しました。
「ロッキの想像通りよ。早く【乾燥】してくれないかしら」
「それで、良い事って…?」
「もう、分かったわよ~」
「川からの帰りはロッキに運転してもらうつもりだけど、もしシャルル様が運転席に乗られたら、私の時と同じようにしてくださいって頼むのよ」
「分かった? 後はどうなろうと知らないからね!」
「……」
トリスが意味深な言い方をしていますが、おそらくシャルル様に身体を触ってもらったのでしょう。
とりあえず、シャルル様と運転席で二人きりになれるのは嬉しい事です。
「分かったわ。でも、川からの帰りもシャルル様が運転席に座られるようにトリスからも言ってよね」
「ええ、一応言ってあげるから…、早く【乾燥】してよ」
「私達も早く水着に着替えないといけないんだし…」
私はトリスに急かされて座席を【乾燥】します。
「あ~トリス、“もんも”をいくつか持って行ってくれるかしら、川で冷やして後で食べましょう」
「そ、そうね。シャルル様も喜ばれるわね」
XX XY
お姉ちゃん達が水着に着替えて僕の前に来ました。
クーシアのお店で前もって見ていましたが、今見てもなかなかすごい水着です。
最初に着替えて出てきていたエリオンお姉ちゃんも驚きを隠せないようです。
「シャルル様、メンテール先輩とフラン先輩の水着が…」
「う、うん。すごいよね」
メンテールお姉ちゃんの髪色に合わせた水着は二本の細い布地で股間と両胸の先端だけを隠しています。
フランお姉ちゃんは胸用の水着が白色で、パンツが髪色に合わせたオレンジ色です。
クーシアのお店では分かりにくかったですが、昨年キルシッカお姉ちゃんが着ていた少しキラキラした白色の布地でした。
その布地の真ん中に大きく開けられた所から柔らかそうな胸の谷間が見えています。
「シャルル様、メンテール先輩もフラン先輩もお尻がほとんど丸見えですよ」
特にフラン先輩はしゃがんだり屈むと見せてはいけない穴も見えそうです。
「エリオンお姉ちゃんの言いたいことは分かるけれど、これから出てくるトリスお姉ちゃんやロッキお姉ちゃんもすごいんだよ」
離れたところに座っているサンディお姉さん達も目を見開いてこちらを見ています。
「お待たせしました~」と、トリスお姉ちゃんが出てきました。
小さな黄色い三角形の布地が両胸と股間を隠しているだけで、首と背中と腰の左右で紐が結んであるだけです。
「やっぱりトリスお姉ちゃんには黄色が良く似合っているよね」
見えるところはほんの少しだけど…。
さぁ、最後はロッキお姉ちゃんか…。
きっとエリオンお姉ちゃんもサンディお姉さん達も驚くだろうなぁ。
「お待たせしました、シャルル様」
「……」
僕は驚きませんが、予想通りエリオンお姉ちゃんは声も出ないようです。
メンテールお姉ちゃんと同じ髪色の濃い青色の紐のみで作られていて、形はトリスお姉ちゃんの水着とよく似ています。
首に紐を掛け、胸の突起部分を隠すだけの小さな三角形の布地を突起部分に合わせて背中で紐を結んでいます。
パンツ部分も女性器の割れ目に沿ってわずかに巾がある紐を這わせれば、腰の左右で紐を結んでいるだけです。
女性器に紐が食い込んでいて、ほとんど何も着けていないように見えます。
まだ色の付いている生地で良かったかな…。
サンディお姉さん達も一瞬椅子から立ち上がり驚いていました。
「エリオン、あなたの水着が着ていない水着ね」
「確かに初めて見たけれど、肌色に合わせてあるなんて驚いたわ…」
「いえ、ロッキ先輩のほぼ裸水着には負けました。私の予想以上です」
なぜだか二人が勝負をした後のように感想を言い合っています。
「シャルル様、お尻を丸見えにするのが今の流行なんですか?」
「エリオンお姉ちゃん、僕に聞かれても分からないよ。でも確かにお尻だけ見ると何も穿いていないように見えるよね」
「先輩達には敵いませんよ…」
「じゃあ、皆の着替えも終わったし滝つぼの方へ行ってみようか」
「「「「「はい!」」」」」
「サンディさん、こちらに来られないならこの辺りにいてくださいね」
「分かりました、メンテールさん」
XX XY
「オーリエ様、見ましたか…。私、衝撃を受けました…」
「……」
「私も…」
「あれがこの国の水着なんでしょうか。ここからではシャルル様達の会話は聞き取れませんでしたが、ほとんど裸でしたね」
「最初にシャルル様と待っておられたエリオンさんの水着でも目を疑ったのに、最後のロッキさんはその…、紐だけでしたよ~」
「サンディ、落ち着いて…。オーリエ様は先ほどから固まっておられるのよ…」
「そうなの? ローザ…。オーリエ様の目が開いていたからつい…」
「それにしても、この国のメイドさんは…、いえメンテールさん達がすごいのかしら…?」
「いくら希少な男性の家にお仕えしているといっても、あそこまでされるとは…。よっぽどあの男の子の家が裕福なのね」
「オーリエ様はあのシャルル様のことをどこかの商人のボンボンとおっしゃっていたけれど、違うかもしれないわよ」
「紳士的で品があって、気遣いが出来て優しい方なんですもの…」
「確かに、あのメンテールさん達の言動を見ていると、お金や命令で縛られているとは思えないわね」
喜んで身体を見せていたような…。
「それにわざわざシャルル様に会わせてくださったのよ。普通のメイドが仕える者の許可も得ずに面会なんかさせないわよ」
「それはそうね。どこかのボンボンなら傲慢で意地汚くてわがままだものね」
「ここは他国とはいえ、あんなに素敵な男の子に出会えたのだから、オーリエ様にも考えを改めてもらう必要があるわね」
「そうね…」
「それよりローザ、そろそろオーリエ様を正気にさせてあげて」
「分かったよ」
ピシッ、ペシッ!
「あっ、あぅ~っ、ほっぺたが痛いわ…」
「オーリエ様、戻られましたしたか…」
「私は、一体…」
「オーリエ様は、ロッキさんの水着を見たところで意識が飛んでしまっていたようです」
「それで、メンテールさん達は?」
「はい、シャルル様と向こうに見える滝つぼの方へ遊びに行かれましたよ」
「私達も誘っていただいたのですから水着に着替えて行った方がいいのでは?」
「そうですよ、オーリエ様」
「サンディとローザは遊びたいのね」
「確かに暑くなってきましたからね。それにシャルル様はどこかの金持ちのボンボンではないかもしれませんよ。オーリエ様も態度を改められた方が良いと思います」
「そ…それは…」
一目見た時からあまりに格好良い男の子だったので、つい素っ気ない振りをしてしまったとはサンディ達には言えません。
「わ、分かったわ。では水着に着替えておいて、皆さんの休憩後からシャルル様と一緒に遊びましょう」
「「はい」」
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