78 / 567
第78話 領主会議ーバルゼ領編1
しおりを挟む
バルゼ領編がスタートです。
ジワジワと人間関係が進んでいく?かも…。
XX XX XX XX XX XX
「ふぅ~、お母様ったら話が長いんだから…」
「もうすぐ領主会議なのですから仕方がありませんよ…。ナーナルン様もしっかり他の領主様にご挨拶なされませんと…」
私達はメイドのフィルとそんなやり取りをしながらお母様の執務室から自分の部屋に向かっています。
「それに、シャルル君、シャルル君ってなによ?」
「結局、ほとんどそのシャルル君という男の子の話だったじゃない」
「シャルル様はエルスタイン領主であるルーシャ様のご子息で、今回初めてバルゼ領都に同行されてくるのです」
「何でもシクスエス様がルーシャ様に頼んで来ていただくそうなのですよ」
「えっ、お母様が? お母様が頼み事ってめずらしいよね」
「私も噂でしか聞いていませんが、シクスエス様が初めてシャルル様に会われたときに、ナーナルン様のパートナーにとお願いされたそうです」
「初めて会ったって…、かなり前なんでしょ?」
そんな頃から私に…。
「昨年にもカプランド領都で行われた領主会議に初めて同行された時にお会いされたそうですが、とてもかわいくて、格好良くて、たくましい男の子になっておられたそうです」
「カプランド領主のサリー様のご令嬢であるジェシカ様も大変興味を持たれているとか…」
「ナーナルン様も一目で気に入ってしまうかもしれませんよ~」
「……」
フィルが噂で聞いたと言っている割にはかなり詳しく話してきます。
「気に入るって言ってもね…」
“女”になるのもまだずいぶん先だというのに…ね。
「私としましてはルーシャ様と、領主会議にいつも同行されているというシエラさんという方お二人に興味がありますね」
「ネル先輩が言うにはお二人ともとても若々しくてお綺麗なんだそうですよ」
あの悔しがり方は相当なのでしょうね…。
「フィルは22歳でしょ? そんなこと気にしなくても大丈夫なんじゃない…?」
「ありがとうございます。ナーナルン様」
「でも、ネル先輩が言うにはそういう年齢的なことでは無さそうなのです」
「領主会議の冒頭はいつもルーシャ様の若々しさの話題かららしいですよ」
「そんなことを聞くと、今度の領主会議が少し楽しみになってきたわ」
お母様からもシャルル君に決して嫌われないようにと厳命されましたけど、どれほどの男の子なのかしら…。
格好良くてたくましいとは言っても、バルゼ領都にいる男の子達と同じじゃないのかなぁ。
そうこう話しているうちに部屋に戻るのでした。
XX XY
『さて、今年も領主会議の時期になりましたか。一年はあっという間ね…』
「“転移の祠”についても依然分からないままですしね」
『シャルルとの旅じゃなかったら、領内視察や各都市長との領内会議を取りやめて“転移の祠”で往復したいところです』
「そうですね。シャルル様との旅の楽しさを知ったら、シャルル様がいない領主会議なんて行く気にもなれませんね」
『シエラ…、あなたそんな…ひどい…』
「まぁ、その…、今回もシャルル様が同行されるのですから良かったじゃないですか」
私も内心は嬉しくて仕方がありません。
『そ、そうね…』
『それで、そろそろ同行させる者を決めようと思ってね』
「前回と同じ者じゃないんですか?」
『そう思っていたのですが、めずらしくメンテールが同行したいと言っていましたし、シャルルにしても屋敷内に知った顔が増えてきているようですしね』
「そうですね。やっぱりこの一年で変わってきたのはお風呂の橋を作ったキルシッカでしょうか…」
「シャルル様も顔を見たら声を掛けていらっしゃるそうですよ」
「以前は薄褐色の肌を気にしていたようですが、少しずつ気にしないようになって表情も明るくなってきたようです」
『シャルルのおかげでしょうね』
「それにしてもメンテールもですか…」
『まぁ、岩風呂の件もありますし、昔からシャルルの遊び相手にもなってくれていましたからね』
意外に面倒見が良いのです…。
それに、シャルルと湖に行ってからは自分から積極的に話すようになりましたからね…。
「それでどうされますか?」
『そうですね。ヌエットが残念がるでしょうが、ヌエットの代わりにキルシッカを、メルモアの代わりにメンテールを連れて行くことにしましょう』
XX XY
コンコン、コン。
ガチャ…。
「シャルル様~!」
ヌエットお姉ちゃんが僕の部屋に飛び込んできました。
「どうしたんですか、ヌエット!? シャルル様の部屋へいきなり入ってくるなんて」
トリスお姉ちゃんがヌエットお姉ちゃんをしかっています。
「ど、どうしたのヌエットお姉ちゃん?」
そうたずねるやいなや、ヌエットお姉ちゃんが泣き出しそうな顔をしています。
「実は、今回のバルゼ領都で行われる領主会議に同行できなくなったんです…」
「「えっ!?」」
トリスお姉ちゃんも知らなかったのか驚いていました。
「じゃあ、代わりに誰が同行するのかしら…」
「なんでも、メンテール先輩とキルシッカのようです」
「メンテール先輩がメルモア先輩の代わりなんだそうです」
「そうなんだ~。キルシッカお姉ちゃんは元々バルゼ領の近くの出身だと言っていたからそれでかな?」
「ルーシャ様にも何か考えがあったのかもしれませんね」
「そんなぁ~、シャルル様もトリス先輩も冷静過ぎますぅ~」
「まぁまぁ、今回も帰りは“転移の祠”を使うみたいだから、早く帰ってこられるよ」
「でも…、でも~、せっかくまたシャルル様と一緒にお風呂に入れたり眠れたりって楽しみにしていたのに…」
「……」
ヌエットお姉ちゃんがどんどん暗い雰囲気になっていきます。
「そ…そうだ、この間言っていた岩風呂の改良の件だけど、済ませておいてくれた?」
「はい…、それは済ませてキルシッカにも伝えておきましたけど…」
「じゃあ、その改良した岩風呂で一番に一緒に入ってあげるよ。だから今回は我慢してね」
「「えっ!?」」
「本当ですか、シャルル様。バルゼ領都に向かわれる前にお願いしますね」
トリスお姉ちゃんは我慢して黙っているようです。
「まぁ、キルシッカお姉ちゃんの作業次第かな…」
「急いでやらせます!」と、少しだけ元気になって部屋を出て行きました。
「そうかぁ、もうすぐ領主会議の時期なんだねぇ」
僕は再びトリスお姉ちゃんと二人になった部屋でそうつぶやくのでした。
XX XY
「キルシッカ! あなた今度のバルゼ領都で行われる領主会議にお供で同行するんですってね」
「もう知っているの? エリオン…」
私もさっきルーシャ様から知らされたところなのに…。
「さっきヌエット先輩に会った時にあまりに落ち込んだ様子だったので聞いてみたらそう教えてもらったの」
「そう…なんだ…」
ヌエット先輩はシャルル様と領主会議に同行されるのを楽しみにされていたからなぁ。
それで、さっき岩風呂の改良を急がれていた時も少し元気が無かったのね。
「それにしても良いわね~、シャルル様と旅が出来て…」
「そうね、まさか同行させていただけるとは思っていなかったからとても嬉しいわ」
「まぁ、今回は魔動力車の運転を覚えるためでもあるんだけれどね」
「そうかぁ、キルシッカは年齢の割りに背が高いものね。私はシャルル様と変わらない大きさだから、このままじゃ運転すら任せてもらえないかも…」
胸が大きくなるよりも身長が大きくなって欲しかったな…。
「じゃあ、私は岩風呂の改良を急ぐように言われているから行くね」
シャルル様との旅が待ち遠しいです。
ジワジワと人間関係が進んでいく?かも…。
XX XX XX XX XX XX
「ふぅ~、お母様ったら話が長いんだから…」
「もうすぐ領主会議なのですから仕方がありませんよ…。ナーナルン様もしっかり他の領主様にご挨拶なされませんと…」
私達はメイドのフィルとそんなやり取りをしながらお母様の執務室から自分の部屋に向かっています。
「それに、シャルル君、シャルル君ってなによ?」
「結局、ほとんどそのシャルル君という男の子の話だったじゃない」
「シャルル様はエルスタイン領主であるルーシャ様のご子息で、今回初めてバルゼ領都に同行されてくるのです」
「何でもシクスエス様がルーシャ様に頼んで来ていただくそうなのですよ」
「えっ、お母様が? お母様が頼み事ってめずらしいよね」
「私も噂でしか聞いていませんが、シクスエス様が初めてシャルル様に会われたときに、ナーナルン様のパートナーにとお願いされたそうです」
「初めて会ったって…、かなり前なんでしょ?」
そんな頃から私に…。
「昨年にもカプランド領都で行われた領主会議に初めて同行された時にお会いされたそうですが、とてもかわいくて、格好良くて、たくましい男の子になっておられたそうです」
「カプランド領主のサリー様のご令嬢であるジェシカ様も大変興味を持たれているとか…」
「ナーナルン様も一目で気に入ってしまうかもしれませんよ~」
「……」
フィルが噂で聞いたと言っている割にはかなり詳しく話してきます。
「気に入るって言ってもね…」
“女”になるのもまだずいぶん先だというのに…ね。
「私としましてはルーシャ様と、領主会議にいつも同行されているというシエラさんという方お二人に興味がありますね」
「ネル先輩が言うにはお二人ともとても若々しくてお綺麗なんだそうですよ」
あの悔しがり方は相当なのでしょうね…。
「フィルは22歳でしょ? そんなこと気にしなくても大丈夫なんじゃない…?」
「ありがとうございます。ナーナルン様」
「でも、ネル先輩が言うにはそういう年齢的なことでは無さそうなのです」
「領主会議の冒頭はいつもルーシャ様の若々しさの話題かららしいですよ」
「そんなことを聞くと、今度の領主会議が少し楽しみになってきたわ」
お母様からもシャルル君に決して嫌われないようにと厳命されましたけど、どれほどの男の子なのかしら…。
格好良くてたくましいとは言っても、バルゼ領都にいる男の子達と同じじゃないのかなぁ。
そうこう話しているうちに部屋に戻るのでした。
XX XY
『さて、今年も領主会議の時期になりましたか。一年はあっという間ね…』
「“転移の祠”についても依然分からないままですしね」
『シャルルとの旅じゃなかったら、領内視察や各都市長との領内会議を取りやめて“転移の祠”で往復したいところです』
「そうですね。シャルル様との旅の楽しさを知ったら、シャルル様がいない領主会議なんて行く気にもなれませんね」
『シエラ…、あなたそんな…ひどい…』
「まぁ、その…、今回もシャルル様が同行されるのですから良かったじゃないですか」
私も内心は嬉しくて仕方がありません。
『そ、そうね…』
『それで、そろそろ同行させる者を決めようと思ってね』
「前回と同じ者じゃないんですか?」
『そう思っていたのですが、めずらしくメンテールが同行したいと言っていましたし、シャルルにしても屋敷内に知った顔が増えてきているようですしね』
「そうですね。やっぱりこの一年で変わってきたのはお風呂の橋を作ったキルシッカでしょうか…」
「シャルル様も顔を見たら声を掛けていらっしゃるそうですよ」
「以前は薄褐色の肌を気にしていたようですが、少しずつ気にしないようになって表情も明るくなってきたようです」
『シャルルのおかげでしょうね』
「それにしてもメンテールもですか…」
『まぁ、岩風呂の件もありますし、昔からシャルルの遊び相手にもなってくれていましたからね』
意外に面倒見が良いのです…。
それに、シャルルと湖に行ってからは自分から積極的に話すようになりましたからね…。
「それでどうされますか?」
『そうですね。ヌエットが残念がるでしょうが、ヌエットの代わりにキルシッカを、メルモアの代わりにメンテールを連れて行くことにしましょう』
XX XY
コンコン、コン。
ガチャ…。
「シャルル様~!」
ヌエットお姉ちゃんが僕の部屋に飛び込んできました。
「どうしたんですか、ヌエット!? シャルル様の部屋へいきなり入ってくるなんて」
トリスお姉ちゃんがヌエットお姉ちゃんをしかっています。
「ど、どうしたのヌエットお姉ちゃん?」
そうたずねるやいなや、ヌエットお姉ちゃんが泣き出しそうな顔をしています。
「実は、今回のバルゼ領都で行われる領主会議に同行できなくなったんです…」
「「えっ!?」」
トリスお姉ちゃんも知らなかったのか驚いていました。
「じゃあ、代わりに誰が同行するのかしら…」
「なんでも、メンテール先輩とキルシッカのようです」
「メンテール先輩がメルモア先輩の代わりなんだそうです」
「そうなんだ~。キルシッカお姉ちゃんは元々バルゼ領の近くの出身だと言っていたからそれでかな?」
「ルーシャ様にも何か考えがあったのかもしれませんね」
「そんなぁ~、シャルル様もトリス先輩も冷静過ぎますぅ~」
「まぁまぁ、今回も帰りは“転移の祠”を使うみたいだから、早く帰ってこられるよ」
「でも…、でも~、せっかくまたシャルル様と一緒にお風呂に入れたり眠れたりって楽しみにしていたのに…」
「……」
ヌエットお姉ちゃんがどんどん暗い雰囲気になっていきます。
「そ…そうだ、この間言っていた岩風呂の改良の件だけど、済ませておいてくれた?」
「はい…、それは済ませてキルシッカにも伝えておきましたけど…」
「じゃあ、その改良した岩風呂で一番に一緒に入ってあげるよ。だから今回は我慢してね」
「「えっ!?」」
「本当ですか、シャルル様。バルゼ領都に向かわれる前にお願いしますね」
トリスお姉ちゃんは我慢して黙っているようです。
「まぁ、キルシッカお姉ちゃんの作業次第かな…」
「急いでやらせます!」と、少しだけ元気になって部屋を出て行きました。
「そうかぁ、もうすぐ領主会議の時期なんだねぇ」
僕は再びトリスお姉ちゃんと二人になった部屋でそうつぶやくのでした。
XX XY
「キルシッカ! あなた今度のバルゼ領都で行われる領主会議にお供で同行するんですってね」
「もう知っているの? エリオン…」
私もさっきルーシャ様から知らされたところなのに…。
「さっきヌエット先輩に会った時にあまりに落ち込んだ様子だったので聞いてみたらそう教えてもらったの」
「そう…なんだ…」
ヌエット先輩はシャルル様と領主会議に同行されるのを楽しみにされていたからなぁ。
それで、さっき岩風呂の改良を急がれていた時も少し元気が無かったのね。
「それにしても良いわね~、シャルル様と旅が出来て…」
「そうね、まさか同行させていただけるとは思っていなかったからとても嬉しいわ」
「まぁ、今回は魔動力車の運転を覚えるためでもあるんだけれどね」
「そうかぁ、キルシッカは年齢の割りに背が高いものね。私はシャルル様と変わらない大きさだから、このままじゃ運転すら任せてもらえないかも…」
胸が大きくなるよりも身長が大きくなって欲しかったな…。
「じゃあ、私は岩風呂の改良を急ぐように言われているから行くね」
シャルル様との旅が待ち遠しいです。
0
お気に入りに追加
150
あなたにおすすめの小説
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
伯爵家の次男に転生しましたが、10歳で当主になってしまいました
竹桜
ファンタジー
自動運転の試験車両に轢かれて、死んでしまった主人公は異世界のランガン伯爵家の次男に転生した。
転生後の生活は順調そのものだった。
だが、プライドだけ高い兄が愚かな行為をしてしまった。
その結果、主人公の両親は当主の座を追われ、主人公が10歳で当主になってしまった。
これは10歳で当主になってしまった者の物語だ。
ダンマス(異端者)
AN@RCHY
ファンタジー
幼女女神に召喚で呼び出されたシュウ。
元の世界に戻れないことを知って自由気ままに過ごすことを決めた。
人の作ったレールなんかのってやらねえぞ!
地球での痕跡をすべて消されて、幼女女神に召喚された風間修。そこで突然、ダンジョンマスターになって他のダンジョンマスターたちと競えと言われた。
戻りたくても戻る事の出来ない現実を受け入れ、異世界へ旅立つ。
始めこそ異世界だとワクワクしていたが、すぐに碇石からズレおかしなことを始めた。
小説になろうで『AN@CHY』名義で投稿している、同タイトルをアルファポリスにも投稿させていただきます。
向こうの小説を多少修正して投稿しています。
修正をかけながらなので更新ペースは不明です。
魔境に捨てられたけどめげずに生きていきます
ツバキ
ファンタジー
貴族の子供として産まれた主人公、五歳の時の魔力属性検査で魔力属性が無属性だと判明したそれを知った父親は主人公を魔境へ捨ててしまう
どんどん更新していきます。
ちょっと、恨み描写などがあるので、R15にしました。
「クズスキルの偽者は必要無い!」と公爵家を追放されたので、かけがえのない仲間と共に最高の国を作ります
古河夜空
ファンタジー
「お前をルートベルク公爵家から追放する――」それはあまりにも突然の出来事だった。
一五歳の誕生日を明日に控えたレオンは、公爵家を追放されてしまう。魔を制する者“神託の御子”と期待されていた、ルートベルク公爵の息子レオンだったが、『継承』という役立たずのスキルしか得ることができず、神託の御子としての片鱗を示すことが出来なかったため追放されてしまう。
一人、逃げる様に王都を出て行くレオンだが、公爵家の汚点たる彼を亡き者にしようとする、ルートベルク公爵の魔の手が迫っていた。「絶対に生き延びてやる……ッ!」レオンは己の力を全て使い、知恵を絞り、公爵の魔の手から逃れんがために走る。生き延びるため、公爵達を見返すため、自分を信じてくれる者のため。
どれだけ窮地に立たされようとも、秘めた想いを曲げない少年の周りには、人、エルフ、ドワーフ、そして魔族、種族の垣根を越えたかけがえの無い仲間達が集い―― これは、追放された少年が最高の国を作りあげる物語。
※他サイト様でも掲載しております。
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
スカートの中を覗きたい騎士団員達
白木 白亜
ファンタジー
超美人で噂の新米騎士、クレナ。
彼女が騎士団に入団すると決まったとき、騎士団には女性用の制服がなく、クレナ専用にわざわざデザインされた。
しかし、それは黒く、短くてしかも横にスリットの入ったタイトスカートで……
そんな中で、いろんな団員が偶然を装ったり連携したりして必死にパンチラを狙う下品な話。
※この物語はスライムにマッサージされて絶頂しまくる女の話のスピンオフ的作品となります。
不定期更新です。
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる