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第三百五十五話
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この場所にオロチと虹蛇が来た事はすぐに察した。
しかし、見ず知らずの人間が居るではないか。
…怖い。 どうしよう…。 とりあえず、怖そうな雰囲気を出すとするか。
襲われたらその時は仕方ない。 弱肉強食だろう。
『虹蛇にオロチよ久しいな』
『あぁ』
「久しぶりなのじゃ」
まぁここまでは想定内。 問題は…。
『で、そこの小さき者は…』
「お初にお目に掛かります、マーガレット王国が国王。 テイル・フォン・マーガレットと申します。 偉大なる海の王である海蛇王様にお目に掛かれて光栄です」
意外にも丁寧な回答だ。
しかし、人目見て確信した。 こいつは人間なんかではない。
神だ。
一度見た事がある。 龍神王様と共にこの近くに一度だけ降りてきた…。
名は”創造神イナス” あれほどまでに絶対的な強者の気を放っている者は龍神王様とイナス様しか知らなかった。
だが、目の前の小さき者はそれをも〈凌駕する〉 力を持っている。
『そう。 “神” にそんな事言われるなんてな。 気分が悪いので、帰る』
怖すぎる。
ちょっとでも不興を買ったら消されてしまう。
逃げるしかない。
「ちょ! お、美味しいもの持ってきたんです! 良ければ食べませんか!!!」
お、美味しいもの???
な、なぜ?
この様な上位の者が何故こんな下々に…?
『美味しい物と言うのは…?』
「これとかどうですか…」
目の前の小さき者が出したのは小型のクラーケンの干からびた物だろうか…。
『これは…?』
「これはスルメというイカ…クラーケンの小型版の干した食べ物でお酒と言う飲み物によく合うんですよ」
『ぬ! 酒だと!』
「「あぁ、違う奴が酒に食いついた(のじゃ)…」」
むむ、あの気高かった虹蛇がこの小さき者とこんなに親し気…。
しかも、あの誰も寄せ付けない馬鹿みたいなオロチもなんか懐柔されている気が…。
実は凄い奴なのではないだろうか…。
『おい、海蛇王…。 お前、人化出来ただろう? いくら何でもその大きさでは可哀想だぞ』
「それもそうなのじゃ」
え、味方は居ない? 元々友人だなんて思ってはいなかったけれど…。
友人と言えるのは眷属になってくれたウミヘビとタツノオトシゴだけだ。
彼らは慕ってくれているがなんならウミヘビは蛇なのか怪しいし、タツノオトシゴに至っては蛇では無いだろう。
『仕方ない…』
するすると人化していく。
「え、女性だったの…」
「なんだ? 知らなかったのか? オロチ、はやく酒とやらを寄越せ」
『なぜこちらに言うんだ…』
「だ、だって小さき者に頼むの怖いだろう!」
『ついに本当の事言いやがった…』
「あっ…」
帰っても良いですか…。
『帰ろうなどとは考えない事だぞ』
あ、駄目ですか。 そうですか。
しかし、見ず知らずの人間が居るではないか。
…怖い。 どうしよう…。 とりあえず、怖そうな雰囲気を出すとするか。
襲われたらその時は仕方ない。 弱肉強食だろう。
『虹蛇にオロチよ久しいな』
『あぁ』
「久しぶりなのじゃ」
まぁここまでは想定内。 問題は…。
『で、そこの小さき者は…』
「お初にお目に掛かります、マーガレット王国が国王。 テイル・フォン・マーガレットと申します。 偉大なる海の王である海蛇王様にお目に掛かれて光栄です」
意外にも丁寧な回答だ。
しかし、人目見て確信した。 こいつは人間なんかではない。
神だ。
一度見た事がある。 龍神王様と共にこの近くに一度だけ降りてきた…。
名は”創造神イナス” あれほどまでに絶対的な強者の気を放っている者は龍神王様とイナス様しか知らなかった。
だが、目の前の小さき者はそれをも〈凌駕する〉 力を持っている。
『そう。 “神” にそんな事言われるなんてな。 気分が悪いので、帰る』
怖すぎる。
ちょっとでも不興を買ったら消されてしまう。
逃げるしかない。
「ちょ! お、美味しいもの持ってきたんです! 良ければ食べませんか!!!」
お、美味しいもの???
な、なぜ?
この様な上位の者が何故こんな下々に…?
『美味しい物と言うのは…?』
「これとかどうですか…」
目の前の小さき者が出したのは小型のクラーケンの干からびた物だろうか…。
『これは…?』
「これはスルメというイカ…クラーケンの小型版の干した食べ物でお酒と言う飲み物によく合うんですよ」
『ぬ! 酒だと!』
「「あぁ、違う奴が酒に食いついた(のじゃ)…」」
むむ、あの気高かった虹蛇がこの小さき者とこんなに親し気…。
しかも、あの誰も寄せ付けない馬鹿みたいなオロチもなんか懐柔されている気が…。
実は凄い奴なのではないだろうか…。
『おい、海蛇王…。 お前、人化出来ただろう? いくら何でもその大きさでは可哀想だぞ』
「それもそうなのじゃ」
え、味方は居ない? 元々友人だなんて思ってはいなかったけれど…。
友人と言えるのは眷属になってくれたウミヘビとタツノオトシゴだけだ。
彼らは慕ってくれているがなんならウミヘビは蛇なのか怪しいし、タツノオトシゴに至っては蛇では無いだろう。
『仕方ない…』
するすると人化していく。
「え、女性だったの…」
「なんだ? 知らなかったのか? オロチ、はやく酒とやらを寄越せ」
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「だ、だって小さき者に頼むの怖いだろう!」
『ついに本当の事言いやがった…』
「あっ…」
帰っても良いですか…。
『帰ろうなどとは考えない事だぞ』
あ、駄目ですか。 そうですか。
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