錬金術師が不遇なのってお前らだけの常識じゃん。

いいたか

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第三百三十七話

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「な、なぜ! わらわが! 獣王とゴーレム達に頭を下げねばならぬのじゃああああ!!! 嫌じゃああああ!!!」

「我が儘いうなよ。 お前と取引するにあたって他種族との友好は必須。 それはお前も分かってるんだろう?」

「分かっておる! 分かっておるが何故わらわがあたまを下げねばならぬのだ!」

まるで我が儘な子供の様だ。
見た目はまんま子供なのだけれども。

「む、今何か失礼な事を思わなかったか?」

「気のせいだよ。 それよりも、その傲慢な態度は如何なものかな。 始祖と言えばヴァンパイア達の先祖。 キングよりも上の存在と言える存在だ。 それなのに幼い童子みたいにイヤイヤと我が儘を言っていたらそれは威厳も何もないと思うんだけれど? 方向性は違えど、人族のアホ貴族と変わらなくないか?」

俺は一方的にまくしたてる。

「我が茶室でよくもそこまで言えたモノよな。 よもや命は無いとおも…なっ…」

「なんだって?」

俺はロリータニアが纏うよりも膨大な魔素を『放出』する。

「何故人間に魔素が扱える…」

「俺は錬金術師だ。 それに神族だ。 意味が分かるか」

目の前で始祖のロリータニアが跪く。
その所作はとても綺麗で、そこら辺の王侯貴族を捕まえて来たとしてもこれ程とはいかないだろう。
しかも、何故かキラキラしている。
何だろう。 妖精…のなり損ない?
あぁ、そうか。
魔物や魔族は自然や魔力、魔素との親和性が高いんだ。

「なぁ、ロリータニア。 周りに飛んでるそれ。 視えてる?」

「温かい感覚はあるが…なんじゃ?」

「なるほどね。 君にはエルフ達に会ってもらう」

一同が氷漬けになった様に固まる。
当然だろう。
エルフとヴァンパイアは割と仲の悪い種族である。
ドワーフとエルフ程ではないにしろ…だ。

「な、なぜじゃ?」

「妖精の親和性を感じたんだ。 義理父..シャンティマ氏に視てもらおうと思って」

「…なるほどな」

まぁ、どうなるかは…わからんけど。
でも一つ言えることは。

なんでか知らんけれど…。

!!!聖属性の最下級精霊のなり損ないがいることだ!!!

聖属性って言えば最下級でも他の属性の中級程度の力を持つと言われている。
中々、面白い事になってきたんじゃないか?

「何をニヤニヤしておるんじゃ! 気色の悪い男じゃのう。 幼女趣味でもあるのか貴様は!」

「うるせぇ。 あぁ、そうだ。 始祖のヴァンパイア、ロリータニア。 これは一国の王、テイル・フォン・マーガレットとしての頼みだが…」

「貴殿の配下になろう」

「え?」

「聞こえんかったか? わらわよりも耳が悪いのか? 人族の子供と言うのは。 今一度言う。 貴殿の配下になってやる。 人族の王よ」

「ありがとう。 ロリータニア」

「うむ。 ただ、始祖と言う肩書だけに爵位が無いのは不便じゃ。 何かくれ」

「そうだな、旧王国のゴーレムに伯爵を与えたので平等に伯爵位を与える事とする。 今後正式に叙勲式を行うけれど。 これも正式な叙勲だから、胸を張って堂々と名乗って良いよ」

「うっひょー! 念願の偉い人になれたのじゃー!!!」

なんかまた子供が増えた気分になった。
むしろうちの子より精神年齢低くないですか?
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