錬金術師が不遇なのってお前らだけの常識じゃん。

いいたか

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第二百五十五話 押し掛け

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俺は一拍遅れて部屋に入る。
すると待っていたのは妖精の王とらしき人と精霊と思わしき人。

「君がマーガレット英雄爵?」

入った瞬間に妖精の王に声を掛けられる。

「え、えぇ。 テイル・フォン・マーガレットでございます。 皆様、初めまして」

「あぁ、丁寧な挨拶痛み入るよ。 僕はオベロン。 妖精の王さ」

存じております。 英国の劇作家の作品に登場してましたよね。

「存じております」

「おや? どうやら君は博識の様だね。 人との交流は久しいのだけれど。 それとも君の出自の問題かな?」

「それにつきましては追々…。 そちらの方々はシルフ様、ノーム様、サラマンダー様で御間違い無いでしょうか?」

「流石はミザリアの息子ね。 でも良く知っていたわね」

「分かってて言ってらっしゃいますよね?」

「うふふ、ごめんなさいね」

「全く、君達はこの世界でも悪戯ばかりじゃないか」

悪戯って言うと妖精のイメージが強いんですけど…?
俺の認識違いなのか…?

「まぁ、今回来たのは理由があってね。 ドワーフやエルフ、人魚と言った者達が居るんだから我々も居た方が発展するんじゃないかなと思ってね。 あぁ、我々は自然と一体的なモノだから、衣食住は気にしなくて良いがこの領地に住まわせて貰えないだろうか?」

だとしたら一度皆に聞くか?
いや、衣食住困らないならむしろ居て貰いたいくらいだが。
一つ疑問が残ってしまう。

「皆さんが居なくなってしまっても元の場所は大丈夫なのですか?」

「精霊は分体がありますから! 大丈夫です!」

盲点だった。

「この世界では僕は一か所に留まって居なかったからね。 この辺なら適当に住んでても心地よさそうだし、有事の際はエルフも君も居るから何も困らないかな」

さ、さいでっか。

「では、うちの領地に住む事は許可します…。 本当なら陛下に聞いて来ないと駄目なんでしょうけど、後から聞かれたら言っておきます」

「あはは、面白いね君!」

アポ無しで凸って来る妖精の王と精霊も面白いと思いますが???
というか、それを呼びよせてしまったに近い俺もまたアレだが。

「ところで…他の精霊や魔物も来ても良いかな?」

「精霊なら分かりますが魔物ですか…」

「と言っても彼らも若干精霊寄りなんだ。 トレントって言うんだけどね? ドライアドの指示には従うはずだよ。 後は食べた植物の実を為すから有益じゃないかな?」

魔物の飼育か。 種を食べさせれば実を付けるってのは大きいな。
ドライアドが居れば実質無害…。
と言うより元より好戦的ではない魔物だし大丈夫だろう。

「問題は無いです…」

「いやぁ、君が分かってくれる子で良かったよ。 ん? どうしたんだい?」

「いえ、特には」

「なら良いんだけど。 僕達は適当に住処探してくるよー。 またねー」

正直、税収どうしようとか考えてたなんて口が裂けても言えないが…。
と言うか住処探しに勝手に行かれてしまったが良いのだろうか。

エルフもドワーフも居るから…まぁ、何とかなるだろう。
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