錬金術師が不遇なのってお前らだけの常識じゃん。

いいたか

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第二百五十二話 受け入れ

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一件天国の様な地獄を味わった俺に敵は無い。

ハーレム領主! とか耳弱領主! なんてあだ名がついても俺は…気にしないんだ!!!

「あれ? キングは?」

「先程来客の為少し席を外されましたが…」

「そうか、ありがと」

あのキングに来客なんて珍しい。
ここに来てからは一度もそんな事無かったと思うが…。
一体どんな人と会っているのかね。
そうこうしているとキングが入ってくる。

「旦那様に会わせたい者がおります…」

「ん、良いよ。 客間に行けば良いかな?」

「えぇ、先に行って待っております」

俺が客間に入ると…。

猫耳と犬耳の男女、カマキリの様な姿の謎の生物、なんかヒレの生えた女性…。
これ魔族とか異種族とかだよね。

「紹介します。 猫人族のミーニャ様、白狼族のランゼ様、マンティスのソーディア様、人魚のエイナ様です。 彼らは既知の仲でして…。 旦那様の領地に移住したいとの事なのですが…」

一応構わない。 が、問題は…。

「彼らは人族と以前より交流があったので諍いは起きないかと…。 しかし一部ではマンティスは討伐対象に検討されている様で…」

「なるほど。 構わないけど、流石に陛下に聞いてみないと返答は不可能かな。 俺としてはその程度なら全然大丈夫…ただ、何故に人魚まで…?」

「それは…」

「私から話ますわ。 全員ではありませんが人魚族は貴方様の母君にお世話になっております。 ですので何かお役に立てればと思いまして。 交易にでも使って頂けましたら…」

「それならマルディン領の方が…とも思わなくはないけど、こっちを選んだのは何故?」

「最初にマルディン領の方へ赴いたのですがどうも水質が合わず…」

そんな事ある? ミザリア母様は水の精霊だぞ?
まぁ、ミネラルウォーターにも軟水とか硬水とかあった感じで微妙に水質が体質に合わなかったのかな。

「うちの湖はお肌に合いましたか?」

「えぇ、それはばっちりと…。 何か神聖な物すら感じました」

それ俺の力かもしれません。 ごめんなさい。
と言うか大丈夫なのか? それ。

「心当たりはあります…。 どちらにせよまず陛下に連絡だけ取らせて頂いてもよろしいですか?」

「いえ、もう連絡済みです」

有能すぎてもう訳が分からんのだが?
返事待ちになるのか?

「あ、返事が返ってきた様です」

コウモリ使って連絡取ってたのか!?
それはそれで王宮の警備大丈夫なのか?
もう誰か助けて!

「こちらをご覧ください」

「えっと、形式ばった所は飛ばして…。 ふむ、『王家として、マーガレット領における異種族の受け入れを許す』」

あ、はい。 察してましたが。

「との事なので皆さん受け入れます。 さてあの酒馬鹿に依頼して居住区作ってもらうか」

「「「「ありがとうございます!!!」」」」

「いや、お気になさらず!」

俺の身は持つのだろうか。
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