錬金術師が不遇なのってお前らだけの常識じゃん。

いいたか

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第百九十話 移動

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「おい、テイルよ! 陛下からそろそろ自領入りしてくれと頼まれたぞ! なぜワシ経由なんじゃ!」

「ありがとうマーリン様! そろそろ行こうと思ってたんだけどヴァンパイア達の馬車はどうしようか」

そこをずっと悩んでいたんだよね。

「それでしたらお構いなく。 我々は蝙蝠になり、そのまま飛んでいけますので。」

あぁ、そうか…。

「目立たないようにお願いね」

「はっ!」

「行ったことない所への転移はリスクが高過ぎてどこに飛んでくか分かったもんじゃないから今回はみんな馬車だよ~!」

何となく安心したような顔をしているのは気の所為か…?

「安心と分かっていても案外怖いもんなんじゃ…」

「…そうですね…」

ふぅん、そうですか。 もう転移入れてあげませんからね?

「あぁ、じゃあこのマジックバッグも要らないですね? せっかくみんなに用意したのにな…」

声を揃えて要ります!!!って。
ヴァンパイアさん? あなた達は荷物ほとんど無いよね?何に使うの?
まぁ、作った手前渡すけど…。
と言っても、今回のは俺の持っているのよりは容量は小さい。

「ど、どうぞ…。 あんま人の魔法怖がらないでね…」

「善処するぞ…」

「同じく…」

といった感じで準備はすぐに進んでいき、必要な物は全員すぐにバッグに詰め込んですぐにでも出れる状態になったらしい。
後は幾つか寄りたいお店があったのでマーリン様達に馬車の準備を任せる。

「賢者を小間使いとは偉くなったもんじゃのぉ?」

と言われたけど知ったこっちゃない。

来たのはいつもの果物屋だ。

「いらっしゃい!」

「あぁ! 今日で王都はしばらく離れる事になるからお店の物全部買い占めても良いかな? お代は弾むからさ!」

「…そうか…この時が。 分かりました。 全て売りましょう。 金貨二枚で大丈夫です。 私達も元々マーガレット領に行くつもりだったんだ! 君が何をするのか見届けたい! ウチの仕入れた果物をあんな美味い飲み物や食べ物に変えちまう英雄様は何をするのかその場で見たいんだ!」

「…良いのか?」

「仕入れはどこでも出来るからね」

「ありがとう!!!」

俺は果物をマジックバッグにしまってから、踵を返すと商業ギルドへと向かった。

商業ギルドには人が全然居なかったのですぐに受け付けに行けた。
また受け付けはアンナさんだった。

「あ、マーガレット様!」

「あ、アンナさん。 一応、報告があってきたよ」

「と、言いますと?」

「今日マーガレット領に出立する事になったんだ」

「あぁ、マーガレット領は商業ギルドはジャービル様と私が責任者予定なので大丈夫ですよ?」

え? えぇぇぇぇ???

「聞いてませんけど?」

「え? 言ってませんけど?」

なんで?

「マーガレット様の驚く顔が見れましたね!これで将棋の仕返しは完璧です!」

根に持ってたんかい!!!
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