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第一章 まさかの幽霊
はぐれ精霊(7)
しおりを挟む「他にスキル持ってたりする?」
「『思考加速』とか『魔力操作』?」
「ああ、それは結構誰でも持ってるよ」
「じゃあ、『空間』は?」
「『空間』?」
ホムラは首を傾げる。『空間』を知らないってことかな?
「あの、空間属性って珍しい?」
「は?」
あ、このパターンさっきもあったような気が。
「もしかしてレイカ、空間属性持ち?」
「え、空間属性って持ってたらすごいやつ?」
またもや質問を質問で返す。
「空間属性って、超稀。持っている者も少数だ」
「まじっすか」
少数の中の一人です。
「空間属性を持ってたら、転移できるようになるの?」
ホムラが私に聞く。私は頷く。
「私、王都まで行って、転移でここまで来たもん」
「マジ? 王都ってめっちゃ遠いだろ」
ホムラが私を驚愕した目で見る。やめてくれ! そんなヤバいやつを見るような目で見ないで!
そんなすごいものだって知らなかったよ空間属性。誰でもポンポン転移しているものだと思ってた。
「『空間』って、何?」
「空間魔法と転移が操れるようになるスキルだよ」
「へえ……。僕も一緒に転移できるのかな?」
「できるんじゃない?」
試したことないから分からない。でもできそうだけどね。発動する人が触れてたら、とか条件はありそうだけど。
「レイカ、これから何するつもりなの?」
今度はホムラからの質問。
「旅、と言っても準備は必要だろ? レベルも上げないと、魔物に襲われた時心配だし」
「自分のレベルってどうやって分かるの?」
「人間界だったらギルドじゃないかな? 冒険者が確認する用のレベル測定器があるはず」
冒険者! デカい蟻を倒していた人達だ!
ケンパトを取り出し、ホムラに伝えてから検索を使う。「ぎると」と「ぼうけんしゃ」。
【冒険者】迷宮に潜り、素材を集めたりして稼ぐ仕事。地上に魔物が現れた際には率先して討伐に向かう。
【ギルド】冒険者の管理、素材の回収・鑑定、魔物の出現情報の整理等を行う場所。
迷宮もあるんだ。ダブル検索で「めいきゅう」と。
【迷宮】神が、人々が魔物に対抗する手段を与えるために作った。地下に深く続いており、最下層には迷宮のボスが存在している。
へー。ここでレベル上げできるのかな。
「迷宮でレベル上げができるんだね」
「ああ。できるが危険だぞ。冒険者が同行していれば大丈夫だが、基本成人じゃないと入れない……レイカは成人しているのか?」
「成人って何歳?」
「十五だ」
私なう十六。
……待てよ。死んだ時が十六だったわけで、転生したから人生ゼロからになってしまう? そうだったら私、この世界では0歳!?
いやいや、流石にこの見た目で0歳はないわー。私だったら、十六の見た目で「0歳10日です」とか言われたら絶対嘘だと思う。
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