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5 飛び込む勇気
白崎と里見と平井
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毎日会うのが普通になってるから、たった1日言葉を交わさなかっただけで、すっごく久しぶりな感じ。平井先生元気なかったな、昨日の電話。
数学科の研修は、男性の数が多めらしい。国語科は、半々かなあ。白雪は、女子校だからか女性が多いし、せっかくだから、男性の友達をここで作ればいいのに。
「あ、平井先生」
片手をひょいっと上げて、昼食のトレー持って近付いてくる。久しぶりに見ると、平井先生って、結構イケメンなんだね。
平井先生のあとに続いてくる人って。あ、あれ?
「白崎先生ですよね、お久しぶりです」
「里見先生は覚えていてくれたんだね。久しぶり」
「え?なに?2人知り合い?」
平井先生があわてている。
「白雪の二次試験、一緒に受けたじゃないですか。集団面接と集団討論」
はああああ。深いため息ついて、平井先生が崩れ落ちていく。で、すぐに立ち直って
「白崎先生、本当にすみませんでした。俺、全く忘れてました」
「はじめまして、だもんなあ。寂しくてつい、ツンケンしちゃったよ」
「うわっ。平井先生それですごく悩んで」
「あー、もうそれ以上言うな」
赤い顔して平井先生が必死に止めるから、とりあえず黙るけど。もう、なにこの2人、じゃれあっちゃってー。
「俺、あんまり人から敵意向けられることなくて、本当にすみませんでした」
こういう、殊勝なところ、平井先生って律儀だなあ。
「敵意を向けたつもりはなかったんだけど、そう取られていたなら、僕も悪かった。すみませんでした」
そこからは。わたし呼んだこと忘れてるでしょ、ってくらい、2人で打ち解けちゃって。いいなあ、こういうの。
早く学校帰って、水谷先生に話したい!
数学科の研修は、男性の数が多めらしい。国語科は、半々かなあ。白雪は、女子校だからか女性が多いし、せっかくだから、男性の友達をここで作ればいいのに。
「あ、平井先生」
片手をひょいっと上げて、昼食のトレー持って近付いてくる。久しぶりに見ると、平井先生って、結構イケメンなんだね。
平井先生のあとに続いてくる人って。あ、あれ?
「白崎先生ですよね、お久しぶりです」
「里見先生は覚えていてくれたんだね。久しぶり」
「え?なに?2人知り合い?」
平井先生があわてている。
「白雪の二次試験、一緒に受けたじゃないですか。集団面接と集団討論」
はああああ。深いため息ついて、平井先生が崩れ落ちていく。で、すぐに立ち直って
「白崎先生、本当にすみませんでした。俺、全く忘れてました」
「はじめまして、だもんなあ。寂しくてつい、ツンケンしちゃったよ」
「うわっ。平井先生それですごく悩んで」
「あー、もうそれ以上言うな」
赤い顔して平井先生が必死に止めるから、とりあえず黙るけど。もう、なにこの2人、じゃれあっちゃってー。
「俺、あんまり人から敵意向けられることなくて、本当にすみませんでした」
こういう、殊勝なところ、平井先生って律儀だなあ。
「敵意を向けたつもりはなかったんだけど、そう取られていたなら、僕も悪かった。すみませんでした」
そこからは。わたし呼んだこと忘れてるでしょ、ってくらい、2人で打ち解けちゃって。いいなあ、こういうの。
早く学校帰って、水谷先生に話したい!
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