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モテモテ優子

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私って最低だーーー。
思わず、ゆうこの口から言葉が漏れる。

約束通り二人は斗真の休日を利用し
優子のお見舞いに出かけた。
受付で手続きを済ませ病室へ行くと そこには例の男がいた。
前と同様に優子の手を握り 様子を見ていた男に
怒った斗真は近付いていき 男に強い口調で話しかける。
「おまえは誰だ、なんで優子ちゃんの手を離せ。」
他の患者さんが、こちらを見ている事に気付いたゆうこは
斗真をなだめた。
「斗真、斗真・・・落ち着いて。」
男は口を開く、次の瞬間ゆうこは固まった。
「えっと、優子の彼氏ですけど・・・。」
斗真「えつ。」
ゆうこ「えっ。」
男「??」
私、二股かけてたんですかーーーー!
ゆうこは訳がわからなくておろおろしている。
そして 斗真もびっくりしたのち 落ち着いて
質問を続けた。
「失礼ですが、お名前は?」
「僕は本間と申します。本間陽太です。」
「斗真っていいます。俺がゆうこの彼氏なんです。」
斗真も陽太に告げる。
陽太はびっくりして言葉が出てこない。
しばらく沈黙が続く3人。

ゆうこは人生最大の修羅場を迎えた。
「どういうこと?私ってそんなキャラだったの?」



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