お嫁さんは妄想系

豆丸

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お嫁さんは妄想系

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◇ クレア視点   
◆ 魔王様視点 
コロコロ視点が変わるので読みにくかったらすいません。
 
 
 
 
 
 
◇ 
  
 魔王様は私を顔をまじまじと見つめると、細長い赤い舌を出しました。その舌は蛇のように蛇行しながら、ヌメヌメと私の顔を這い上がってきます。 
  
 じゅるりと悪臭を発する舌は、頬を一撫ですると、唇と唇の合わせ目から中に侵入しよう細い先を捩じ込んできます。
 
「い、いや!!」 
 私を顔を背けて避けようとしましたが、ベッドに押し付けられ逃げることが出来ません。舌は、根本まで二つに裂けると片一方は口内を、もう片一方は耳朶を這い、そして無防備な耳穴に達しました。 
 
「いやああー!」  
 
 私は嫌悪に身を竦めイヤイヤをしましたが、にゅるりと生温い舌を無理矢理押し込まれ、ゾワゾワした感触に身を震わせて…………。あっ。
 
 
「おい!きさま!なんてしまりのない顔をしてやがる。早く起きろ朝飯だ!」 
 眉間に皺を寄せまくり、心底嫌そうな態度の魔王様に体を揺すられ起こされました。 
 いや、揺すると言うとより脅される勢いです。 
 
「ま、魔王様痛いですよー。はあ、起きますから朝から、そんなに体をいたぶらないで下さいよー!」 
 
「い!いたぶる!寝惚けてるんじゃねえ、ふざけるな早く起きろー!」 
 黒いオーラを撒き散らした魔王様に蹴飛ばされる勢いで起こされました。 
 
「ひ、酷い。せっかく……いいところだったのにっ」  
 涙目で飛び起きた私は、潤んだ瞳のまま魔王様を見上げました。 
  
 私の視線を感じ魔王様は顔を反らします。少し顔が赤いような、熱でもあるのでしょうか?  
  
「魔王様、お熱ですか?」 
  
 私が心配し、魔王様の額に手を伸ばすと「よ、よだれをふけ汚い」眉間の皺を更に一本増やした魔王様にハンカチを渡されました。 
 
「ありがとうございます。うふ、楽しい妄想だったもので……」魔王様は優しいのです。ハンカチを受け取り笑顔でお礼を言うと、滴るよだれをふきふきしました。 
 
「また妄想……か…」 
魔王様は心底嫌そうに吐き捨ます。汚物を見るような目は傷つくので、止めて下さい。 
 
「あ、ハンカチ洗って返しますね!」
 
「いらん!それより、早く飯が冷める前に食堂に来い!」と私を残して去ってしまいました。 
 
 ハンカチは?……返さなくて大丈夫ですか?魔王様コレクションに加えますけど……良いんですか~?
  

  
 
 私は、クレア・シンフォニア。こう見えても中央大陸西部シンフォニア帝国の第5王女です。
  
 国境に隣接する魔王国と帝国の友好の証として町に捨て置かれていた、底辺王女の私が差し出されました。所謂、魔王様のお嫁さん兼人質です。 
   
 貴族が母の王女たちは既に結婚していたり、拒否したりで私に王命が下りましたとさ。    
  
 母親が平民のメイドで何の後ろ楯もない、第5王女の私が害されても帝国は痛くも痒くもないのです。魔王様には本当に申し訳ないのですが………私に人質としての価値は皆無です。 
 
 初対面の顔合わせで、どうせ殺されるだろうから、殺す前に魔王様の角に触らせて下さいと懇願しました。 
 こいつ馬鹿かと顔に描いた魔王様は、それでも、しぶしぶ触らせて下さいました。 
    
「魔王様の!硬くて、太くて、凄いです!!」と撫で擦り感動していると、なぜか、真っ赤な顔の魔王様に、変な女の称号を貰いました。
  
 結婚してすぐに魔王様に八つ裂きにされて殺されると散々妄想して悶えたり、震えたりしていましたが、まだ無事に生きております!  
   
 もちろんですが、結婚してから3ヶ月全く手を出されていません。 
 夜のお誘いは一度もなく。寂しいことに……夫婦別寝なのです! 
  
 一緒だったら、魔王様の寝崩れた姿や、寝起きの寝ぼけ顔、朝勃つアレ等拝見したかったのですが……残念です。 
  
 イビキや寝言だけでも、聞けたなら耳が幸せ過ぎて、孕むかも知れません!
  
 魔族のお姉さん方は皆さん、妖艶な美女ばかり。ボンキュボンの魅惑的な体をお持ちで、悔しいですが、ちんちくりんの私に魔王様の食指は全く動かないようです! 
 
 これでも、王女なので即席閨教育はされてますよー。今のところ披露する機会はありませんが……。ええ、処女ですが!なにか? 

 
  
 
  
 食堂に着くと朝ご飯を前に魔王様が食べずに待っていてくれました。優しいのです。 
  
「早く座れ、食べるぞ」   
  
 魔王様に椅子を引かれ座ると侍女が直ぐに前菜とスープを運んできてくれました。 
 淫魔な侍女ミゼルさんは背中に小さな羽とお尻にハート型のしっぽがあり大変可愛らしいのです。いつかしっぽに触りたいな。  
 
 コーンスープをスプーンで口に運ぶ魔王様を観察します。時折長い舌がスプーンに絡みます。先が二股に分かれてチロチロして、誘っているのでしょうか? 
 はあ、今日も安定して色っぽいのです。 
    
 魔王様は今日も綺麗です。血のような真紅の目も碧みかかった黒い長髪も、ぐるりと捻れた角も、鱗混じりの青白い皮膚も素敵です!  
 
 その麗しの瞳に、見つめられたらと思うと妄想が滾り止まりません!長い髪が私の素肌に巻き付いて……。鋭い牙が赤い頂きを………うふふ。 

「おい!汚い!よだれをスープに垂らすな!」 
また魔王様に怒られてしまいました。
 


◇◇
   
 
 
「申し訳ありません」
 侍女のミゼルは深々と頭を下げました。魔王のカップに紅茶を注ごうとして、倒してしまったのです。 
 紅茶が、白いテーブルクロスに琥珀色の染みを作っていきます。ミゼルは身を震わせて魔王を恐る恐る見上げました。 
 
(ああ、またやってしまった) 
 
「魔王様お許しくださいませ」恐怖にだんだん声が小さくなります。 
 魔王は恐怖に震えるミゼルを冷たく見下ろし告げました。  
 
「まだお仕置きが足らないようだな」 
 薄暗く笑い、ミゼルの腕をきつく掴み無理矢理立たせると壁に押し付けました。 
 そして、短いスカートをたくしあげながら「昨夜の続きをしたいんだろう?」手にロープを持ち、捕食する前の獰猛な肉食獣のようなギラギラした視線でミゼルを捕らえました。
 
(ああ、また私は乱される………)  


 
 
「お、おい!」 
 突然の大声にミゼルを柱に縛りつける所で私の妄想は霧散していきました。 
 
「何で邪魔するんですか!魔王様、大人しく縛ってあげて下さいよ~」きっと魔王様に睨み抗議しました。
 
「だ、誰を縛るんだ、誰を!また馬鹿な妄想してたのか」焦った魔王様に怒鳴りつけられました。
「これから、お仕置きです!魔王様が見事な亀甲縄縛りを披露する素晴らしい場面だったのにー!」   
 
「披露するかー!」 
 叫びながら、椅子から立ち上がった魔王様はカップにぶつかり紅茶をこぼしてしまいました。 
 
「あらら。お仕置きですね。魔王様~」 
 私がニマニマ笑うと魔王様の肩が震えました。その瞬間空が光り、後ろの木が木っ端微塵に吹き飛びました。魔王様が雷を落としたようです。        
  
「ひいいー!ごめんなさい調子に乗ってましたー!」私は魔王様にひれ伏しました。


 



  
  
 初めてクレアを見た時に俺は密かに唸った。 
なんて美しく脆くて壊れそうだと……。 
 眩しいばなりの光沢を放つ金糸の髪。ふわふわな髪は腰まで優雅に流れる。両目は大樹の葉のような深い緑色。キラキラ宝石のように輝く瞳。好奇心に溢れ、恐れずに俺を直視した。 
 
 他の人間のように悲鳴も上げず、角に触りたいと直談判してきた変な女……。 
  
 嫁として迎えると別の意味で唸ることになる。魔王と恐れられる俺を見つめる目は怯えるどころか、爛々とギラギラと輝いていた。 
 
 何やら、ぶつぶつダメよとかイヤとか不穏に呟き、よだれをたらしている。 
  
 淑女として、いや人として……怖いな。妄想しその世界に浸るクレアに呆れた俺は尋ねた。 
  
 何をぶつぶつ言っているのかと………彼女は「たわいもない妄想ですよ~!のエッチー!」うふふと頬を薔薇色に染め上げ、可愛いらしくはにかむ。その姿は可憐な乙女そのもの。
 
「も、妄想!エッチって何だ?俺は真面目だ」眼光鋭く睨むがクレアはしたり顔で「魔王様が真面目なのは知ってますよ。本命一筋なんですね!素敵ー!」訳のわからんことを言い出す始末。 
「待て、俺の本命って誰だ?」俺でも初耳だ。 
 
「ううん。ガーデルさんかマキュレーさんですか?二人とも爪が銀色で鋭く服を引き裂いてくれそうですし、大きな角でお尻を…」「おい!」それ以上は言わせんと話をぶったぎった。 
 
「相手は二人とも男だろうが!おい、クレア、変な妄想するな、よだれを垂らすな!」    
  
 怒鳴るように叫ぶがクレアは火照る頬を押さえながら、「愛があれば性別なんで問題じゃありません!魔王様……至らない嫁ですが、魔王様の恋、応援します!」と手をガッシリ捕まれた。 
 嫁であるはずの女に有りもしない恋を応援される、意味がわからん。 

「違う!俺は女が好きだ!」
「え?魔王様両刀使い?凄いです!」  
「―――ち、違うだろうが!!!」
 
  
 
 クレアの妄想攻撃に地味にHPを削られた俺は心配顔の侍女ミゼルにクレアの相手を押し付け執務室に向かう。 
  
 クレアはミゼルの出したデザートのケーキを食べ、ふわっと花のように綻んだ。その美しさに一瞬目を奪わられるものの、あれは観賞用だと我にかえる。 

 
  
「魔王様疲れておりますね?」 
執務室に入るなり宰相のマキュリーに声を掛けられた。 
 
 珍しい、いつもの無気質なマキュリーの表情は変わらないが心配しているようだ。 
   
「本当だ珍しい。魔王様疲れてるんだね」軍事指令官のガーデルの声音は明るい。     
   
「お前は嬉しそうだな。ガーデル」睨みながら言うがガーデルは怯まず「クーちゃんと一緒にいたんだろ?今どこに居るの?」と聞いてきた。 
 
「あいつなら内庭でケーキを食ってる」 
ケーキと聞くとガーデルは目を輝かせた。 
 
「俺も食べる!」 
「ガーデル!書類が途中です」 
マキュリーの発言は空しく、疾風のガーデルは執務室から姿を消していた。今頃クレアと合流しているだろう。   
 
「………ガーデル、後で書類を二倍に増やしておきましょう」 
 マキュリーが無表情で呟く、ガーデル御愁傷様。マキュリーは寝に持つタイプだ…。
 
  
 俺は机の上の書類の山を見ないように椅子に腰かけた。 
 
「疲れている魔王様に申し訳ないのですが、お聞きしたい要件があります」マキュリーは淡々と俺に問うた。
 
「なんだ?改まって?」 
「クレア様と子供を作る予定はないのでしょうか?」まったくの無表情で爆弾を投げつけやがった。 
 
「―――――!!」 
 
 驚き過ぎて声すら出来ない、目だけをギロリとマキュリーに向けた。 
 
「………はっ、なんだ?マキュリーは人間を嫌いだと思っていたんだが」 
 やっと息を吐き、言葉を絞り出した。 
 
「嫌いですよ……もちろん」呆れるほどキッパリマキュリーは言う。
 
「では何故だ?」  
 
「……魔王様が彼女が角に触るのを許したからですよ。魔王の力の象徴で唯一の弱点である角に…」
 
「直談判されたからで、深い意味はないぞ」 
 
「本当ですか?……確かに、人間の女に欲情しないのは理解できますが、宰相としてお二人の子供がもたらす経済効果は期待しています」 
  
 マキュリーは瞬きすらしない、言いたい事を言うとすぐに興味をなくしたのか書類に目を落とした。
 
 はあ、俺の気も知らんで勝手な奴だ。 
  
……俺も男だ、何度か寝室に入ろうと思いドアノブに手をかけたことがある。 
  
 彼女の妄想通りにクレアを組み敷き、振るまいたいと思う夜だってある。 
 
………俺が本気で欲情したら人間である彼女はひとたまりもないだろ。 
 俺とクレアじゃ体のデカさが違う。彼女に無体を強いて嫌われたくないのが本音だ。
 
我慢だ………。 
 
 俺は溜め息をつくと机に座り書類に目をやるが何一つ頭に入ってこなかった。頭をかきむしりそっと角に触る。 
 冷たいはずのソコが、クレアに触れられた時を思い出し熱を持ったような、そんな気がした。 
 

 
 
◇◇◇


 
 
 私が5個目のケーキを頬張っているとガーデルが心配そうな声で言いました。 
 
「くーちゃん、すげえ食うな。ケーキそんなに食べてブタにならないのか?」  
  
 ぐぐぐっ殿方が女性に一番言っちゃいけない一言をサラッと言いましたよ。 
  
 私のドン引き顔に悪いと思ったのか慌てて「ほら、くーちゃんは細いからさ!少し太ったほうが、魔王様も抱き心地がいいだろうし」 更にセクハラ発言まで飛び出す始末です。  

「ガーデル!セクハラですよ。魔王様に怒ってもらいますからね!」 
 
「え?セクハラなのか?魔王様に怒られるのはイヤかも。そうだ、くーちゃん。詫びにマキュリーから聞いた。魔王様のちょっとした秘密を教えてやる。だから、魔王様にちくらないでくれよー!」
 
「ま、魔王様の秘密!是非とも知りたいです」私は前のめりでガードルに詰め寄りました。 
 
「ああ、聞いた話によると……魔王様、実は抱き枕を愛用してて、そいつが凄いらしいんだ…」若干、私の勢いに引き気味のガードル。 
 
 まあ!凄い抱き枕?意外なギャップ萌えです!あんな強面なのに私、大興奮です。 
 
 1人寂しさを抱き枕で静める魔王様!愛しい人を思い浮かべ叶わぬ恋に涙に濡れる抱き枕を想像し、身悶えます。 
  
 良いです!是非とも愛用シーンを生で、このまなこに焼き付けてから死にたいと思います!



 
 真夜中に私は自室のベッドからこっそり抜け出しました。目指すはもちろん魔王様の寝室です。ギャップ萌えです。 

 大理石の床は冷たく裸足で来た事を後悔してますが負けません。 
 
 寝室の場所は、初日に来ることはないだろうが念のために……と教えてくれています。長い螺旋階段を登った西塔の端が魔王様の部屋です。 
 
 見張り?護衛?居ませんよ。そんな無駄な物は要らないと魔王様が言ってました。俺が魔界一、強いからだそうです。流石です!      

 私はシンプルな作りの白いドアをゆっくり開けます。 
 協力者のガーデルが魔王様にお酒を飲ませてくれたそうなので(魔王様お酒弱い)少しの物音は大丈夫そうです。 

 キングサイズのベッドの真ん中に魔王様が寝ているのが見えました。横向きに寝ている魔王様、抱き枕はどこでしょう?  
  
 長い黒髪が肩にかかって素敵です。寝巻きは紫黒色のバスローブでしょうか?
  
 私はベッドに登るともっと近くで見ようと魔王様に接近しました。ビバ抱き枕です。 
  
 すると魔王様が上半身を起こして、私を見上げました。視線は定まらず、ぼーとしています。   
 
あっ、ヤバイ起こしたかも「あ、あの」言い訳を考える私、でも、言葉は最後まで紡げませんでした。 
  
 魔王様が私をぎゅーと抱きしめると抱き枕見つけたとばかりに、私を抱き込んでそのまま寝てしまったのです。 
 
すー、すー、と規則正しい寝息だけが静かな部屋に聞こえます。
 
(う、嘘でしょ魔王様?これ現実ですか?妄想ですか?)
 
 魔王様のローブの前がはだけて筋肉質な胸板がチラ見しています。その逞しい胸板にぎゅうぎゅーと私の体は押し付けられています。  
  
 力強い両腕で容赦なく抱きしめられて、息苦しいほどです。 
 
 はあっと私は酸欠にならないために深呼吸をしました。 
  
「うっ」 
 とたんに魔王様が艶のある声を上げました。私の息が胸に当たって、くすぐったかったようです。 
 
 はううっ、なんて色っぽいのでしょう。自分の心臓の音がメチャクチャうるさくて、どうしたらいいのかわかりません……。 
  
 抱きしめられるだけで心臓が壊れそうなのに、それ以上されたりなんかしたら……ああ、心臓が持ちません!
 
 妄想より現実の刺激が強すぎて私はくらくらしました。
  

 
 
 
◆◆




      
 目を開けると嫁を……クレアを抱きしめていた。 
 酔っぱらってとうとう欲情のままに抱いたのか?と焦ったが二人とも服を着ているからセーフのようだ。 
 部屋を見渡すと自分の寝室で間違ってもクレアの寝室ではなかった。 
 
 俺が酔った勢いで引っ張ってきたのだろうか?ガードルに無理矢理誘われ飲まされた。途中から、記憶が曖昧ではっきりしない。 
  
 ただ夢の中にクレアが出てきて、思わず抱きしめた。 
  
あれは本当に夢だったのか? 

「ううん……。」 
 
 抱きしめる力が強かったのか腕の中のクレアが身じろぎした、少し力を弱めると穏やかに寝息をたて始める。 
 呼吸に連動してクレアの柔らかな胸が上下に揺れ、俺を魅了する。薄いパジャマの布地越しに乳首の存在が浮き彫りになる。 
 布を引き裂き、小さな頂きに今すぐ、むしゃぶりつきたい……。   
 
「クソ、……我慢だ。我慢!」 
 俺は邪念を振り払おうと頭を振った。
 
「何が我慢なんですか?」 
 振動が伝わったのか、寝ていた筈のクレアが起きて俺を見上げていた。俺は抱きしめていた腕を離し、彼女を自由にした。
 
「起きたのか?」 
 
「はい。起きました。それで……何が我慢なんですか?」  
 
「そ、それより、クレアは何で俺の部屋にいるんだ?酔った俺が引っ張って来たのか?悪かったな」 
 
「違いますよ、魔王様は悪くありません。私が抱き枕を見たくて侵入したんです!」 
 
「抱き枕?はあ、なんだそれは……俺はそんなの使ってないぞ」 
 
「えっ!ガーデルが魔王様は凄~い抱き枕使っているって言うので、こっそり見にきたらその、私が……だ、抱き枕にされまして……」 
クレアは顔を朱色に染め、まるで魔界リンゴのようだ。 
 
「ガーデルに騙されたんだな」 
 
「ぐぬぬぬ。ガードルめ!魔王様だってお酒飲まされて、騙されたんですよ!」 
 
「俺は………役得だ」   
にやりと笑うとクレアは驚いたように俺を見上げる。 
 
「役得なんですか?私を……抱きしめるのが? 
ま、魔王様は……趣味が悪いと思いますよ。魔族のお姉さん達なら役得でもわかりますが」 
 
「はっ!何言ってやがる俺の嫁はクレアだろうが……他の女じゃない!」俺はイライラして後半は怒鳴り口調だ。
 
「でもでも………寝室別ですし、その……何もしてくれないので……てっきり」 
 
「てっきりなんだ?」 
 
「私に興味ないと思って、いろんな妄想を滾らせてましたわー」クレアは爛々と瞳を輝かせた。
 
「俺の我慢は無駄か!」 





◇◇◇◇



 やっぱり私、魔王様に我慢させていたようです。 
我慢して悶々とする魔王様も素敵ですけど、私も頑張らないと。     
 
 「魔王様!我慢は体に良くないので、私に出来ることなら協力しますわ。だって私……その、ま、魔王様のお嫁さんですもの!」 
 
「俺は無理をさせて嫌われたくないのだが」 
 
「私が魔王様を嫌いになるわけないじゃないですか!抱きしめられて嬉しかったです。その、もっとしてほしいです!」  
 
「本当か?本当にいいのか?」 
魔王様に肩をがっと捕まれました。爪が食い込み、ちょっと痛いです。 
   
「ええと。現実が嫌にならない程度にお願いします」 
 
「わかった!二度と妄想に戻れないようにしてやる」 
 雄のギラギラした欲望を隠しもしない、魔王様に戻れない国に連れて行かれそうです。 
 
――――早まったかしら私?………嫌な予感しかしません。
 
 ジリジリと詰め寄られ、背中に冷たい汗が流れました。まさしく蛇に睨まれた蛙状態。 

「逃げるなよクレア、お前の妄想を叶えてやるから、言ってみろよ」 
  
 後ろから腕の中に絡めとられ、耳元で魔王様が囁きます。ひいいー無駄に良い声!耳から孕まされますー! 
 
 私の妄想を現実に……本当に良いんですか?魔王様にあ~んなことやこ~んな事をしたいのです!私は生唾を飲み込みました。 
 
「ま、魔王様の角を……えっと、その…」 
「俺の角をどうしたいって?」 
「角を………舌で……胸で、その……」 
 
 うわ、恥ずかしい……妄想は滾るのに……それを本人に声に出して伝えるのが、こんな恥ずかしいなんて!唇が渇き上手く言葉が、出てきません。   
 
「どうしたクレア?お前が言わないなら俺が先に言うぞ」
 
「え?魔王様の妄想ですか?是非とも聞かせて下さい!」  

「お前が孕むまで……この薄い腹がはち切れるまで俺のをぶちこんで、精子を注ぎたい」 
 魔王様は大きな爪のある手を私のお腹に這わせ、ぐっと掴みました。 
 
「ああっ」 
 爬虫類を思わせる青白い手は冷たくて、あられもない声が出てしまい、慌てて口を塞ぎます。 
 
「くっ、いい声、出るじゃねえか?期待出来るなクレア。ほら、早く妄想を言え!口塞いでどうするんだ?」 
  
 魔王様は口元を塞ぐ手首を掴むと、手の甲に舌を這わせました。 
 ニョロニョロと蛇のように細く長い舌が、指と指の間を這い回ります。こそばゆいような気持ちいいような……。 
 
「ま、魔王様。やっ、くすぐったいです!」
 
「早く言わないとこっちも舐めるからな」 
  
 魔王様の舌が耳朶に添いながら、耳穴に吸い込まれて行きます。中で舌が動き水音が聞こえて、妄想通りに耳穴を犯され、私はぞくぞくし快感に身をくねらせます。 
 
「ああ、くう。待って、はあん。魔王様。言いますから……は、耳弱いの、虐めないで、はあ。はあ………私、魔王様の角を舐めて、ペロペロする妄想して、ましたぁ」 
 
「……いい子だ。叶えてやるよ」 
 ペチャペチャと私の耳をなぶりながら、色っぽく囁く魔王様。鼻血ものです。 
 
  
 

 
◆◆◆ 
 
 
 
  ベッドの上に胡座をかいた俺におずおずと近寄るクレア。 
 角にそっと触れ、撫でるその顔は、自分の妄想が叶うのが嬉しいのか、はては恥ずかしいのか、首までほんのり赤い。 
 
 すりすりと小さな両手に撫で上げられ、触覚のないはずの角に火が灯ったように感じる。
   
「…………くっ」
   
「はあ、やっぱり凄い硬い、とっても立派で大きいです!」 
  
 感嘆の声をあげるとクレア。角に顔を近づけると、小さい舌を出しペロペロと小動物のように舐めだした。 
  
 角は、頭と接する太い根本から先につれ螺旋状に捻れ細く、鋭利になる。傷つくことを厭わずクレアは夢中で俺の角をしゃぶる。 
  
 ぺちゃぺちゃとクレアは丁寧に唾液をまぶしながら角を舐め上げた。 
  
 瞼を真っ赤にし、泣き出しそうなほど潤んだ瞳。乱れた呼吸が、はあはあ聞こえる。 
  
 確実にクレアは俺の角を舐めて興奮していた。彼女は、布地越しに乳首を立ち上がらせ、無意識なのか腰を緩く、くねらせた。
   
(クソ、エロ過ぎだ、早く犯してえ!) 
 
 性感帯じゃないはずの角が甘く痺れるように熱い。弱点で力の源である角を無防備に晒す意味をクレアは知らないだろう。 
 
「―――――はあ、ク、クレア……角は旨いか?妄想した通りか?」 
 
「はふ、はい!はあ、も、妄想なんかより……ずっとずっと凄いです、魔王様!」 
  
 うっとりと舌を這わせながら唾液にテカテカ光る角に…恍惚の表情を浮かべ愛おしそうに、頬擦りなんぞしやがる。 
 
ぶつり―――っ。
 
3ヶ月間俺の中に溜まっていた何かが切れた。
 
「へ、魔王様?」  
 ドサッとクレアを乱暴にベッドに押し倒すと鋭い爪で寝巻きを引き裂いてやった。紙屑のように簡単に千切れた服を引っ張りベッドの下に放り投げた。 
     
「ち、ちょっと魔王様、なななな、なにして!!パジャマお気に入りだったのに!ひどいです!」 
    
 生まれたままのクレアは胸の前で両腕をクロスさせ柔らかそうなおっぱいを隠す。太ももを折り曲げ左に倒し、女の大事な場所を俺から隠しやがった。
 
「往生際が悪いなクレア………俺になぶられたいんだろ?違うか?……亀甲縛りは知らんが、縛られたいのだったな、縄縛り披露するぞ」  
  
 俺が右手を空にかざすと、何もない空間から黒緑色の触手を召喚した。うねりながらあっという間に標的にしたクレアにまとわりつく。
 
「触手?ち、違います!縛るのは私じゃなくて……あっ!巻き付いてくる!ふはぁ、ヌルヌル、こんなの……恥ずかしいです。ま、魔王様取って下さい!」 
  
 クレアは触手に頭の上で両手を拘束された。おっぱいの上下を触手に縛られ、触手が食い込み、小柄な体に不釣り合いな豊かなおっぱいを強調させていた。 
 
 クレアの呼吸に呼応し、たぷたぷ揺れる。乳首は小さく淡いピンク色で、なんとも旨そうだ。 
 右足も左足も太ももと脛を纏めて縛られ、大きく観音開きで固定された。 
  
 隠していた、女の大事な場所を俺の目の前にかぱっと晒す。淡い金色の茂みをぬければ、皮に守られた小さい突起が慎ましく待っていた。 
  
 バラの花びらを思わせるピンク色の左右のヒダ。その奥の真ん中に小さい膣口が蜜を滴らせひっそり存在していた。
 
「はうう、絶対汚いです。見ないで下さい!魔王様!」 
 
「濡れてるな、俺の角を舐めて感じたのか?」 
 
「か、感じてなんて、くう―――ま、魔王様のエッチ!」 
 
「ああそうだ、俺はエッチだ!嫁の裸を見て興奮して何が悪い?………旨そうなお前が悪い」
  
 俺はクレアにのし掛かると、実ったおっぱいに触れた。下から持ち上げ柔らかさを味わい、乳首を指で潰すとピンと爪で弾いた。   
 
「や、ふああ。魔王様、それダメです!」びくびく震えるクレアの体。 
 
「指は嫌か?それじゃ口だな」 
 俺は口を大きく開け、クレアのおっぱいに吸い付いた。見るまに色づき、ぷっくり膨らんだソコをたっぷり吸い食らう。  
 
「へ?あっ。ああ!それも、だめえー♡♡」 
 ちゅぱちゅぱと、左のおっぱいに吸い付きながら、右のおっぱいを弄ることも忘れない。  
 
「はあん♡♡おっぱい弄りすぎ、虐めないで~♡ば、馬鹿になっちゃうから~!」 
 
「馬鹿になればいい!」 
 俺は2つのおっぱいを寄せて中央に集めた。細い長い舌を両方の乳首に絡め、一纏めに括り、引っ張った。びっと乳首が引っ張られ面白いように伸びる。 
 
「ひやああ!!いやいや、乳首伸びちゃうからぁ♡魔王様になぶられて、き、気持ちよくなっちゃのー♡♡こんな、イヤなのにー。ああっ♡♡♡っ!」 
  
 クレアは文字どおり蜜穴を自らの蜜で溢れさせた。腰を大きくびくつかせて上半身を仰け反らせる。縛られ逃げることも出来ず、引っ張られた胸を更に俺に差し出す形になった。 
  
 良すぎる快楽に苦しそうに喘ぎ、口からよだれを垂らす。クレアの痴態に煽られ、俺の下の角もはち切れんばかりに膨張し、先走りを垂らした。
 
「そんなに気持ちいいかクレア?下からもよだれが垂れてるぞ!凄い量だな、だらしないぞ」 
  
 俺は、舌から乳首を解放すると、おっぱいを触手に任せた。触手は嬉しそうに胸肉を絞めると乳首に食いつく。 
 
「んんん♡♡ち、乳首噛んじゃ、駄目です♡♡」 
  
 びく、びくんとクレアの体が跳ねた。太ももを震わせ、はくはくと息を吐くクレア。とぷりと割れ目からよだれが滲み出た。 
 
「ココも旨そうだ」 
  
 俺はよだれを垂らす蜜壺に食らい付く。口全体で捕ら舌で入り口を上下に擦り、ぢゅっと啜り吸えば、クレアのひだは赤く充血し、小さい突起は健気に立ち上がった。 
 
「ひんん♡♡ま、魔王様♡♡舐めちゃ駄目ですあん♡♡き、汚いから~♡♡」 
  
 細長い舌で溢れて止まらない、よだれを舐めとる。びくつきが止まらない太ももを押さえつけ、ジュルルとわざと淫音を聞かせ責めたてれば、「あー♡あー♡あー♡♡!イキますー♡♡イっちゃいますーー♡♡ああっ!!」プシュプシュとよだれを撒き散らし、絶頂した。  
     
 
 
 
 
◇◇◇◇◇ 
  
  
 

 魔王様の舌でおまんこをなぶられ、気持ちよすぎて、お腹が熱くて奥が切なくて、何も考えられません。おっぱいの先は触手に絶えず吸われ痛いくらい勃ったまま。
  
 手足を縛られ、快楽を逃がせなくて。ただ腰をくねらせ、びくつかせるしかない体は、魔王様にあっけなくイカされてしまいました。
  
 プシュとお漏らししてしまい、私を舐めていた魔王様の……なんと、顔を汚してしまいました。ひいいー殺されます!  

「はあ、はっ♡ま、魔王様。ごめ……なさい、はん♡魔王様の舌が、き、気持ちよすぎてオシッコ、我慢できなくて……あっ♡」 
 絶頂し余韻に震える体では、謝ることしかも上手く出来ません。 
 
 魔王様は私の言葉に、嬉しそうに口の端を上げると、細い長い舌で顔にかかったオシッコを全て舐めとり満足そうです。魔王様に飲尿の趣味があるとは知りませんでした。
 
「クレア、これはオシッコじゃない。俺の舌で感じ過ぎて潮吹きしたんだ…」

「し、潮吹き……」 
閨教育で習いましたが本当に吹けるんですね?都市伝説かと思ってましたよ……。

「男としては嬉しいが……魔王の俺に粗相をしたんだ。お仕置きは必要だな」 
 意地悪く笑う魔王様、いつかの私の妄想を揶揄ってますよね?
 
 魔王様の舌先が根本まで二つに割れると、一つはぷくっと膨らんだクリトリスに何重にも絡み付きます。粘液まみれの細い舌を動かし、じゅじゅと擦り上げ、根本をぎゅっと引っ張りました。
 
「あああーーっ♡!クリ引っ張ったら♡♡
 とれちゃうー♡♡はん。らめー♡♡らめなのーー♡♡♡あー!♡」 
  
 自分の体なのにおかしいです。与える刺激に白い電流が流れて、制御不能な体はただただ、ビクつくばかり。どうやらまたイカされたようで、潮を吹いてしまいました。 
 
「また吹いたな!これじゃあ……お仕置きにならないな」 

 立て続けにイカされてグッタリする私の濡れて柔らかくなった膣口に魔王様は、もう一つの舌をぬぷっと差し入れました。 
 
「――――っあー!♡♡」 
    
 小指より細い舌を私の中が嬉しそうに迎えいれて、ぎゅっと絞めます。
 
「凄い締め付けだなクレア。まあ待てよ。中を解したら、腹一杯注いでやるからな」 
  
 魔王様の舌が私の中を探るようにゆっくりと動きます。お尻側を臍側を焦らすように擦られ、喘ぎ声が止まりせん。 
 
 クリは引っ張られ、おっぱいには触手。同時になぶられ、気持ちよすぎて、涙がよだれが止まりません。白く熱くて苦しくて、何度もイカされて、ガクガクと壊れたように浮こうとする体。一度バラバラになったに違いありません。 
 
「ああっんー♡♡また、イクの♡♡、いやなのにー♡♡凄いのーー♡♡おかしくなっちゃうー♡♡」 

 糸の切れた人形のように力尽きた私に魔王様が勝ち誇ったように言いました。 
  
「クレア、妄想より現実の方が良いだろう?お前を満足させてやれる」 
  
「違うの……いや、いやなの、妄想の方がいいの!」 
    
 私は頭を振り否定してボロボロ泣きました。両手を縛られてるから、きっと醜い泣き顔を魔王様に晒していると思います。 
 
「クソ……おい!何が違うんだ?あんな、何度も絶頂したくせに、何が泣くほど嫌なんだよ!言え!お前の妄想を残らず話せ!俺が全部叶えてやるから!」 
 
「え?私の妄想!全部叶えてくれるんですか??」 
 ぱああっと光が差したように涙が引っ込み、叶えて欲しい妄想を次々に頭に浮かべます。
 
 まずは魔王様のお尻を掘り掘りして、コリコリします。あとオシッコの穴に管を入れ入れして、貞操帯で射精管理もしたいですし………して………で…………す。あとは………これは滾りますー!
 
「ぐふふ、うふふ」  
「く、クレア?」 
 ひきつり顔の魔王様ににっこり笑顔を浮かべます。 
「触手の拘束を解いて下さい」 
「……ああ、わかった」 
 
 私の体から触手が消え、手足が自由になりました。 
  
  
 実現したい妄想は売るほどあるけど、今、一番叶えたい妄想は――――。
 
  
 私は拘束を解かれた両手を広げると魔王様の胸に抱きつきました。その逞しい胸板に頬をおっぱいを擦り付けます。 
 硬く大きい下の角に手を伸ばし触れると布越に擦り上げました。 
 
「ふ、ああ、クレアっ」色っぽい声です魔王様。
 
「わ、私の叶えたい妄想は………一方的に気持ちいいんじゃなくて、お互いを思いやる、愛のある子作りセックスなんです!だから、魔王様も気持ちよくなって……」  
 
 私は魔王様のバスローブと下着を脱がすと禍々しい下の角にキスをしました。よだれまみれの先を口に含みました。 
 
「く、はあ」  
  
 じゅぷじゅぷと手を添えて口をすぼめ、懸命に御奉仕します。魔王様のは立派すぎて半分しか、私の口の中に入りません。先走りが口から溢れて首を伝います。 
 うえ、苦しい、涙ぐみながら、えづきなからそれでも、動きを止めません。  
 
「はー。はー。もう良いから離れろ!!」
 
「気持ちよくありませんでしたか?」 
 
「クソ、その逆だ!善すぎて出る!妄想通り子作りセックスするぞ、早く入れさせろ!」 
  
 怒ったような口調の魔王様は私の膝裏を抱え、下の角を膣口に宛がうと、ずんと容赦なく串刺しにしました。 
 ぶちと処女膜が切れた音が聞こえたような気がします。 
 
「―――ああ!ひ、い、痛い…です」   
  
 何度もイカされて、解れた中でも、魔王様の下の角は強大すぎて中がキシキシ悲鳴を上げます。 

 呼吸の仕方を忘れたかのように、はくはくする私の口を魔王様が塞ぎました。細い舌で口内をかき混ぜ、舌に絡み付きました。
 
「うー♡あうーー♡♡」  
 
「はあ、おい!呼吸忘れるなよ!」 
  
 魔王様も私に締め付けられ苦しいのか、息は荒く額に玉の汗をかいています。それでも、私を気遣い動かないのです。時折中でびくつく魔王様。 
 
「ま、魔王さま♡」   
 お腹は裂けそうに苦しくて、呼吸も上手く出来ないけど伝えたいのです。
 
「は、早く……動いて、わ、私の中にたっぷり子種を注いで下さい♡♡」 
 そう言って首にすがれば、魔王様は唸り声をあげて、無遠慮に私を揺すり初めました。 
 
「ちっ、はっ。俺の気も知らないで散々煽りやがって!クソ……3ヶ月分抱き潰してやるからな!!」 
      
 パンパンパンと抜き差しを繰り返し、どくどくと脈打ち硬く太くなった下の角を奥に奥に打ち付けます。 
  
 やがて限界を迎えたように、私の中にたっぷり子種を注いでくれました。  
  
 初めてで、気持ちよさよりお腹の違和感、苦しが勝って、魔王様にただ、しがみつくことしか出来きませんでした。
  
 だけど、お腹に伝わる熱がじんわり広がり、嬉しくて幸せで、これが妄想じゃなくて現実なんだって伝えてくれました。
  
(うふ、現実も悪くないかもしれない)  
    
 幸せを噛み締める私の体を魔王様が反転させました。ベッドにうつぶせにされ背中に魔王様がのし掛かってきました。  
 
「え?魔王様」 
 
「なにを呆けてんだ?続きをヤるぞ!」 
 
「は?続き?たった、今、出しましたよね?」 
 
「3ヶ月我慢したんだ、1回で終わるわけがないだろう。最低でも10回はヤるぞ!次は一緒にいこうな?愛のある子作りセックス孕むまでヤるぞ」 
 
「え?うそですよね?ひいいー!!」  
  
 
  
 私が魔王様の寝室から出られたのは一週間後のことでした。

 
 
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