21 / 74
甘い閨を貴方に①
しおりを挟む旦那さま……早く来ないかな?
閨用の寝室。キングサイズベッドの端に腰を掛けて、今か今かと旦那さまを待つ。
リンスさんは太ももやら大胆に胸元のはだけたお色気バッチリのナイトドレスを用意してくれた。
色味は旦那さまの瞳の色と同じアイスブルーで、胸元のリボンは旦那さまの髪の色と同じ鮮やかな銀色。旦那さまを纏っているみたいで、嬉しくなる。
上の下着は着けていない、リボンを解いたら前がはだけておっぱいが見える仕様です。
自分の体に変なところはないかキョロキョロと確認する。たゆんと揺れるおっぱいも括れた腰も、形のよいお尻もお姉さんの体は素晴らしい。
しかも、リンスさん侍女部隊によりピカピカにお肌を磨きあげられた。猫科獣人が好むという香油までつけれて準備バッチリである。
半刻ほどだろうか、控えめなノックと共に旦那さまがゆっくりと部屋に入ってきた。警戒するように部屋の中をぐるりと確認すると部屋に座る私に目を止めた。銀色の長い睫毛がパチパチと瞬く。
「あっ!旦那さまっ」
旦那さまは肌触りの良さそうな光沢のある白いバスローブを羽織っていた。合わせ目から覗く大胸筋。少し湿り気のある銀色髪、お風呂上がりの石鹸の爽やかな薫りが漂う。
はうぅ、色っぽいです。色っぽさで私を殺しにきているっ!
旦那さまから目が離せず、ぽーっと熱い視線を送る。私の前に立った旦那さまは冷めた様子で私を見下ろした。
「……スージーから報告を受けています。ロープも目隠しも使用しないと……正気ですか?」
「正気ですよ」
にっこり微笑むと旦那さまの手を引いて、ベッドの隣をぽんと叩き座るような促す。
眉間の皺を益々深めた旦那さまは、しぶしぶと私の隣に座った。
その手に自分の手を重ねる。旦那さまの手は少し震えていた。怒ったように俯く顔を覗き込んで眉間の皺に口づけを落とす。
「……前の貴方は……私と必要以上に肌を合わせるのは死ぬほど嫌だと吐き捨てましたが」
「今の私は、旦那さまと相思相愛のラブラブエッチしたいって言いましたよ?」
旦那さまアイスブルーの瞳が大きく見開かれた。その瞳に私の顔が大きく写る。
「はっ!相思相愛ですか?笑わせます。
閨の主導権は貴女にあるのに?それとも私から触れたら強姦されたと訴えるつもりですか?」
「訴えませんよ……旦那さまがお嫌じゃないなら……」
旦那さまの手を取ると服の上からたわわに実るおっぱいに押し付けた。
「なっ!」
「……私にいっぱい触って欲しいです」
むにゅりむにゅりと自分の手を動かすと、連動しておっぱいをわしつかむ旦那さまの手も動いた。布地越しの柔らかいおっぱいに指が沈んでいく。
布越しでも気持ちいい、もう乳首立っちゃうよ。
「ぅうぅ」
旦那さまは変なうめき声を上げた。でも、押さえる手を払い除けようとはしない。
「好き」
私は変なうめき声を上げる旦那さまに口づけをした。ちゅっとわざと音をたてて聞こえるように。旦那さまの強張りを解くように。
「嫌じゃないですか?」
本気で嫌なら男性で騎士団の旦那さまなら拒めるはず。拒否されないことに勇気をもらい、更におっぱいを揉む旦那さまの手を動かした。
「あっ、あん。う、嬉しぃ。んー、旦那さまが私のおっぱい、揉んでくれてる!」
たゆんと上下に揺れて乳首が見えそう。旦那さまの視線は揺れるおっぱいに釘付けである。
「ぐぅ」と、呻く旦那さまは私が旦那さまの手を押さえることを止めても、私のおっぱいをわしつかんだまま。むしろ、ぐっと握り込まれる。
「あっ、あん!旦那さま、大好きです!嫌じゃないならリボンをほどいて。布地越しじゃ嫌なの、直に、旦那さまの手で!あっ!反対のおっぱいも触ってぇ。」
旦那さまのお膝に座り、密着しねだるようにおっぱいを反らした。銀色の頭を抱え、眼前でたゆんたゆんと揺らして誘惑する。
「あん、あ、お願い旦那さま~!好き!好きなの!!主導権なんていらないからラブラブエッチしましょう」
目の前でピクピク動く獣耳に囁く。耳穴の舌を捩じ込み産毛をペロリペロリと舐めてから、ハムっと薄い皮膚を甘く噛んだ。
「んんぁ!ぐっ!」
ブワッっと大きく膨らんだ獣耳、バスローブを押し上げ、長いしっぽが綿菓子のように膨らんでいるのが見えた。そして、私のお腹に当たる太くて硬い旦那さまのおちんぽ。
ああ、嬉しい!旦那さま興奮してくれてる。
喜んだのもつかの間、私の体は反転して、背中から柔らかく沈んでいく。
「え?あれ?」
私は、あっという間にベッドに押し倒されていた。直ぐにふー、ふー、と荒い息の旦那さまが覆い被さってくる。
「くっ、人の気も知らないで!貴女という人はっ!」
ざらりとした猫の舌で私の耳介を舐め、耳穴をねぶる。じゅりじゃりとした水音と少し痛いのに気持ち良くて、ゾクリと快感が広がる。
「あっ!あぁ。耳、凄く気持ちいい!旦那さまっ!好き!」首をちぢこませて快感に耐える。
「はーっ!私を煽って振り回して楽しいですか?」
ざらりとした舌が首を舐める。ナメクジのように這って鎖骨を甘く食んだ。
「あっ、あっ、煽ってなんかないの!ただ大好きなだけ!ひゃ!」
「それが!煽っていると言うんですよ!!」
殺されそうな獰猛な視線を向け、乱暴にリボンを解いた。外気に晒させたおっぱいは呼吸に合わせて上下する。乳首は食べて欲しくてピンと立っていた。
旦那さまは乳首にむしゃぶりついた。
立ち上がった乳首がざらりとした猫舌に口の中で転がされ、潰される。肉を子削げ取るように執拗になぶられる。痛いのにおかしく成る程、気持ちいい!反対のおっぱいは下から掬うように揉まれる。
「あああっん!あーっ!!おっぱい!ばかに
なっちゃうーっ!!」
「は、はっ……私が好きだなんて、貴女は既におバカになっています」なんか酷いこと言われたよ。
「す、好きなだけなのに~っ!!ひゃあ、ああっ!あ、」
ジュルジュルと際限なく吸われ続けて、ビク、ビクンと体が跳ねる。乳首から快楽の熱が体に火を着ける。頭が呆けてしまう。子宮がきゅっとして、中が濡れて溢れたのが解る。
お腹が熱くて切なくて。もて余した熱を静めて欲しくて、小股を旦那さまの逞しい太ももに擦り付けた。
60
お気に入りに追加
286
あなたにおすすめの小説
とまどいの花嫁は、夫から逃げられない
椎名さえら
恋愛
エラは、親が決めた婚約者からずっと冷淡に扱われ
初夜、夫は愛人の家へと行った。
戦争が起こり、夫は戦地へと赴いた。
「無事に戻ってきたら、お前とは離婚する」
と言い置いて。
やっと戦争が終わった後、エラのもとへ戻ってきた夫に
彼女は強い違和感を感じる。
夫はすっかり改心し、エラとは離婚しないと言い張り
突然彼女を溺愛し始めたからだ
______________________
✴︎舞台のイメージはイギリス近代(ゆるゆる設定)
✴︎誤字脱字は優しくスルーしていただけると幸いです
✴︎なろうさんにも投稿しています
私の勝手なBGMは、懐かしすぎるけど鬼束ちひろ『月光』←名曲すぎ
記憶喪失になった嫌われ悪女は心を入れ替える事にした
結城芙由奈@コミカライズ発売中
ファンタジー
池で溺れて死にかけた私は意識を取り戻した時、全ての記憶を失っていた。それと同時に自分が周囲の人々から陰で悪女と呼ばれ、嫌われている事を知る。どうせ記憶喪失になったなら今から心を入れ替えて生きていこう。そして私はさらに衝撃の事実を知る事になる―。
傲慢令嬢は、猫かぶりをやめてみた。お好きなように呼んでくださいませ。愛しいひとが私のことをわかってくださるなら、それで十分ですもの。
石河 翠
恋愛
高飛車で傲慢な令嬢として有名だった侯爵令嬢のダイアナは、婚約者から婚約を破棄される直前、階段から落ちて頭を打ち、記憶喪失になった上、体が不自由になってしまう。
そのまま修道院に身を寄せることになったダイアナだが、彼女はその暮らしを嬉々として受け入れる。妾の子であり、貴族暮らしに馴染めなかったダイアナには、修道院での暮らしこそ理想だったのだ。
新しい婚約者とうまくいかない元婚約者がダイアナに接触してくるが、彼女は突き放す。身勝手な言い分の元婚約者に対し、彼女は怒りを露にし……。
初恋のひとのために貴族教育を頑張っていたヒロインと、健気なヒロインを見守ってきたヒーローの恋物語。
ハッピーエンドです。
この作品は、別サイトにも投稿しております。
表紙絵は写真ACよりチョコラテさまの作品をお借りしております。

結婚30年、契約満了したので離婚しませんか?
おもちのかたまり
恋愛
恋愛・小説 11位になりました!
皆様ありがとうございます。
「私、旦那様とお付き合いも甘いやり取りもしたことが無いから…ごめんなさい、ちょっと他人事なのかも。もちろん、貴方達の事は心から愛しているし、命より大事よ。」
眉根を下げて笑う母様に、一発じゃあ足りないなこれは。と確信した。幸い僕も姉さん達も祝福持ちだ。父様のような力極振りではないけれど、三対一なら勝ち目はある。
「じゃあ母様は、父様が嫌で離婚するわけではないんですか?」
ケーキを幸せそうに頬張っている母様は、僕の言葉にきょとん。と目を見開いて。…もしかすると、母様にとって父様は、関心を向ける程の相手ではないのかもしれない。嫌な予感に、今日一番の寒気がする。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
20年前に攻略対象だった父親と、悪役令嬢の取り巻きだった母親の現在のお話。
ハッピーエンド・バットエンド・メリーバットエンド・女性軽視・女性蔑視
上記に当てはまりますので、苦手な方、ご不快に感じる方はお気を付けください。
悪役令嬢の逆襲
すけさん
恋愛
断罪される1年前に前世の記憶が甦る!
前世は三十代の子持ちのおばちゃんだった。
素行は悪かった悪役令嬢は、急におばちゃんチックな思想が芽生え恋に友情に新たな一面を見せ始めた事で、断罪を回避するべく奮闘する!

冷徹義兄の密やかな熱愛
橋本彩里(Ayari)
恋愛
十六歳の時に母が再婚しフローラは侯爵家の一員となったが、ある日、義兄のクリフォードと彼の親友の話を偶然聞いてしまう。
普段から冷徹な義兄に「いい加減我慢の限界だ」と視界に入れるのも疲れるほど嫌われていると知り、これ以上嫌われたくないと家を出ることを決意するのだが、それを知ったクリフォードの態度が急変し……。
※王道ヒーローではありません

【完結】傷物令嬢は近衛騎士団長に同情されて……溺愛されすぎです。
朝日みらい
恋愛
王太子殿下との婚約から洩れてしまった伯爵令嬢のセーリーヌ。
宮廷の大広間で突然現れた賊に襲われた彼女は、殿下をかばって大けがを負ってしまう。
彼女に同情した近衛騎士団長のアドニス侯爵は熱心にお見舞いをしてくれるのだが、その熱意がセーリーヌの折れそうな心まで癒していく。
加えて、セーリーヌを振ったはずの王太子殿下が、親密な二人に絡んできて、ややこしい展開になり……。
果たして、セーリーヌとアドニス侯爵の関係はどうなるのでしょう?

今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。
そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。
だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。
そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる