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本編

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 お給金3ヶ月分で購入した双眼鏡弐号機、さすがです。 
  
 聖女フランソアちゃんの金髪の光沢の輪っかと清楚な服のから覗くすらりとしたおみ足まで……。溢れでる清麗な美貌。 
はあ、買って良かった。 
  
 フランソアちゃん、金髪も金色の瞳も笑顔もゆず姫みたいでカワユズです!  
  
 ゆず姫とは前世の神ゲーム、花剣伝説に登場する、供国の姫にて俺の推し、俺の嫁。唯一無二の存在なのだ。
  
 おおっ、憂いのある寂しそうな笑顔、頂きました!眼福であります。 

  
 聖女の館が見える小高い丘の茂みに潜み、敷物を敷き、うつ伏せに横たわり双眼鏡を覗く。 
  
 時折持ってきたクッキーを頬張り、紅茶をちびちび飲む、休みの日の俺の日課である。フランソアちゃんは、護衛騎士と聖女付き侍女に囲まれ休憩中に紅茶を嗜んでいる。 
 
 なに話してるんだろう気に成りすぎる~。俺はティーカップになりたい! 
 なれないなら、聖女付き侍女になって使用済みカップをペロペロしたい。 

 俺が鼻息荒く興奮していると、「おい、居るのか?」後ろから声を掛けられた。 
 
 「お、ユリウスいるよーん。お前も休みなんだな」茂みから顔を出し手を振る。 
 
 「まったくお前は……また聖女を見ているのか?」アニメの主人公クラスの銀髪に紫色の切れ長の瞳の美男子は呆れ声を出した。 
 いつもの白に金糸、精悍な護衛騎士服でなく、ラフな白シャツに茶色のズボンで前髪を下ろし、幼く見えた。 
 
「悪いか、フランソアちゃん、俺の嫁!唯一無二の存在!―――――はあっ可愛い~。やっぱりゆず姫に似てるよな?ユリウスもそう思うだろ?」  
 
「………ああ、まあな」俺の熱量に、引き気味のユリウス。 
   
「ユリウスは良いよな~。聖女付き護衛騎士で、ゆず姫のいつも近くに居られるもんな」    
 
「あんな女……………いや、仕事だ。そんな良いものじゃない。」
 
「はあ、俺も早く姫付き侍女になりたいな~。そしたらお風呂の手伝いとかお風呂の手伝いしたい!」 
「お前、風呂しか言ってないからな」   
「風呂は男のロマンだろう?」 
「男のロマンって、お前今は女だよな」 
「見た目は女、頭脳は男、その名も侍女見習いイリス!」ビシッと人差し指と親指でポーズ決める。 
「なんだそれは?」 
「あれ?知らない。ユリウス探偵物嫌いだったの?知らないんじゃ俺カッコ悪いじゃん!」 


 オッス!オラ、ゴ…………すいませんふざけ過ぎました。俺、イリス・コットン、中流貴族の次女で侍女見習い。 
  
 前世は日本人高校男子、高橋大河。そこそこのオタクだったから、トラ転して、この世界リグアナに転生して絶望したぜ、何せゲームもアニメもない。 
  
 どうせ死ぬなら、セカンドファンタジーの新作やってから死にたかったよ。原点のクリスタルは復活したか、めちゃ気になるぜ。 

「まあ、………俺は……余り見なかったからな……」 
 ばつの悪い顔でユリウスは謝る。 
  
 彼はユリウス・ゴッドマン、名門騎士の三男で聖女様付き護衛騎士。 
  
 出会いは俺がフランソアちゃんを影でこっそり観察してたら、暗殺者と間違えられ、のどに剣を突き立てられたのが始まりだ。              
    
 殺されると焦り男言葉で話す俺に興味を持ったようで、話すうちに俺と同じ転生者だと言うじゃないか! 
 こんなに近くに二人も居るなんて、嘘みたいな話だ! 
 家が厳しくてアニメもゲームもさせてもらえなかったそうで、話を振っても反応は鈍い……が。
  
 つまらん。中身男として、唯一の本音をさらせる貴重な奴なんだ。もっと熱く語りあいたい! 
 
「勿体ないなユリウス。あれを知らないなんて人生損してるぜ!」  
   
「損か?そんなにすごい話なのか?」  
 
「すごいなんてもんじゃないぜ!トリックが凄い、作者は天才だ!俺が夜通しで教えてやる!ユリウス、今度俺の部屋に来いよ!」 
 男友達を誘うノリで、ユリウスを誘うと、彼の頬が赤い。 
 
「どうした?ユリウス顔、赤いぞ熱か?」心配で顔を覗くと「大丈夫だ」とあからさまに逸らした。 
 
「なんだ?感じ悪いぞ、ユリウス!」 
   
「すまんな。だが……簡単に男を部屋に入れるな、勘違いされる」  
 
「はあ?男同士だろ俺たち!」 
 ユリウスはジト目で、俺を見ると大きな溜め息をつく。
 
「イリス、鏡を見ろ。中身は男でもお前見た目は可愛い女なんだ。俺が部屋に行ってみろ、次の日には噂になる」 
 
「噂ねえ?俺は気にしないけどな……」  
 
「気にしろ!嫁入り前の娘だろうが?」 
 
「嫁ねえ、俺行かないし、中身男なのに男とヤるの、考えらんねえから……聖女様付き侍女頭でも目指そうかな?」 
   
「勿体ないな、イリスなら引く手あまただろうに……」 
 ユリウスはそう言いながら俺を頭から爪先まで観察し、豊かなおっぱいに視線を留める。 
 もしかして、ユリウスもおっぱい星人、同士か?
 
「勿体ないって、おっぱいのことか?やっぱ気になる?凄いだろ、iカップあるんだ!ぷにぷにのモチモチだせ!パイずりして欲しいよな~」シンプルな形の紺色ワンピースのおっぱいの膨らみを下から持ちあげ揺らして見せた。 
 
「ぷにぷに、モチモチっ」ユリウスは唾を飲み込んだ。 
 
「やっぱり、ユリウスもおっぱい星人か?ここまで育てるの大変だったんだぜ。毎日揉みまくったかいがあった!」 
 
「揉みまくった…………………………――っ羨ましい」 
 最後のユリウスの声は小さかったが俺に届いた。 
 おおっ同士よー!おっぱい最高!おっぱいは正義だ! 
   
「そうだよな!おっぱい星人として、揉みたいよなユリウスも………。でも俺、男に揉まれたくない、ぜびっ、フランソアちゃんに揉まれたい、寧ろ、揉み合いたい!百合も良いなーっ!」 
   
「百合ってなんだ?」 
 
「ユリウス、百合も知らないのか?女同士でエチエチすることだよ。フランソアちゃんをお姉様とお呼びしたい!」 
 
「……イリスは聖女あいつとしたいのか?」ユリウスから冷気が発生した、いきなりの不機嫌全開モードに驚く。 
 え?護衛する主を汚すなってことか? 
 
「はは。ユ、ユリウスくん、怒るなよ。妄想だよ。実際にはしないよ。」怖い怖い、早く冷気を仕舞え。 
  
 冷気は仕舞ってくれたが、ユリウスの表現は硬く、口はへの字ままだった。 
 その冷気、氷結系最強か?お前は!心の中でツッコミを入れる。 
 
 
不機嫌のかた、無言のユリウス。
――居たたまれない。  

  
 フランソアちゃんは部屋で家庭教師と勉強の時間になってしまった。 
 ご尊顔もっと、見たかったな、ちょっといや、かなり残念だけど部屋に戻ろう。 

 
「ユリウス~。俺は、自室に引きこもるぜ。ユリウスはどうするんだ?」敷物を片付けて、バスケットにしまう。スカートをはたき着いた葉っぱを払う。 

「―――――俺は、イリスが許してくれるなら……部屋に。………お前の部屋に行っても良いだろうか?」 
 
「俺の部屋?おっ!トリックが気になるのか?いいぜ来いよ!」この後自分の言葉を死ぬほど後悔した。  


 
◇◇◇◇  



 部屋に行くまでの間、俺は日光殺人トリックを熱く語る。ユリウスはいつものように言葉少ないが感心したり、質問し話が弾んだ。   
  
 だから、部屋に入た途端、ベッドに投げ飛ばされるとは、まさに青天の霹靂!  
 洗いたてのシーツに顔が沈む。何が起きた?うつぶせの体勢から、上半身を起こそうと上を向くと、俺を冷たく見下ろすユリウスがいた。 
 
「ユリウス、なにしてんだ!」 
 ぎしっと音をたてながらユリウスが狭いベッドに乗ってくる。四つん這いの姿勢で俺を中に囲い入れた。 
 
「――――俺は、男を部屋簡単に入れるなと、忠告したぞ………忠告を聞かないから、こんな目に遭うんだ…」ほの暗い欲のこもった濁った眼差し。      

 ユリウスの手が服の上から、俺の自慢のおっぱいを包み込む。手に余るたわわな柔肉を揉んでいる。 
 
「ば、馬鹿!俺は男だぞ。男に触られる趣味はねーよ!」 
 
「男か?こんな魅力的なおっぱいがあるのにか?」ユリウスはワンピースの前を無理やり引っ張り、大きい開いた胸元から左のおっぱいを露出させた。 
 
「これは、凄いな、自慢するだけあるっ」        
  
 ぷるるんの効果音が似合う俺のおっぱいは、白くて柔らかくて大きく、乳首は桜色。 
ユリウスは剥き出しのおっぱいにも手を伸ばす。 
 
「んん。触んな止め!ユリウス、いい加減にしろよ!」手足をバタつかせ抵抗するが、ユリウスはダメージ0。どんだけ高い防御力なんだ。オリハルコン製か?   
  
 ユリウスの手は止まらず、おっぱいを弄り形を次々に変える。ついには桜色の乳首をつまみ、ねじり引っ張った。桜色が赤くされ、じんじん痛い。 
 
「ぐっ、なっ、痛いぞ。乳首伸びるから引っ張っんな!ユリウスわかったから……男を簡単に部屋の中に入れない…………俺が甘かった、反省したからもう止めろっ!」 
  
 俺が必死に言い募ると、無言のユリウスは俺の上から退いた。 
 
「はあ、助かったっ………冗談キツイぜ、ユリウス」バグつく心臓を押さえるように、おっぱいをしまい、作り笑いをする。 
 
「冗談だと思うか?」 
ユリウスはニヤリと黒い笑みを浮かべると、着ていた服を脱ぎ捨てた。 
 
「おい!脱ぐなよっ」 
  
 所々傷のある鍛え抜かれた上半身に、俺の腰と同じ位の筋肉質な太もも。 
 そしてその間にあったのは、前世の俺が、イヤミか貴様ッッと叫びたいぐらいの立派すぎる、一品だった。   
  
 俺の視線は、へそまで反り返る羨ましいすぎるちんぽに釘付けになった。 
 
「イリスも、コレが欲しいのか?」ユリウスの勝ち誇った顔がムカつく。 
 
「俺だってな、前世じゃ、おっ高橋、でかいなって、言われるぐらいにはあったんだぞ!」未使用だったがと心の中で足す。 
 
「そうか………それじゃあ、扱い方は解るよな?」ユリウスは俺の頭をガッツリ掴むと、頬にいきり立つちんぽを押し付け、ペチペチと頬を叩く。 
 懐かしいむっとする雄の臭さ。顔を背けたいが固定されて、叩かれ続ける。 
 臭い、ぬるぬるする、マジ止めろ!
 
「汚ね!チンペチするな、馬鹿!先走りつけんなよ!聞いてんのかユリウス!!――んんっっぐぐっ、」 
 叫んだその時を狙っていたユリウススナイパーに口の中にちんぽをねじ込まれた。 
 
苦しい、止め―――、口いっぱい肉の塊、噛むことも出来ない。俺に発情期しやがって、ユリウスを睨む。 
 
「はあ、嫌そうな顔だな。くっ、良いな…堪らないよイリス。噛むなよ」 
  
 じゅぷじゅぶじゅぶ―――ユリウスが俺の口でちんぽを扱き始める。 
 目の前にユリウスの縮れ毛と口の中に出たり入ったりする、濡れた赤いちんぽが見える。 
 立派なちんぽがのどの奥を犯す、はあ、 苦しい、息が出来ない酸欠だ。 
 
「ん、ん、ぐっ、ぐっっはっっ」 
 
「はっ、はっ、、イリス、気持ちいいっっ、」 
  
 ひでえ、泣きそうだ。ファーストキスよりファーストフェラの方が先だなんて――――くそ、ユリウス、この馬鹿チンが!!     
  
 ぐぽぐぽぐぽん―――ぐんっと口の奥でユリウスのちんぽが更に大きく膨らんだ。 
 ユリウスの眉間のシワも深まり顔は赤く息は早い、やっと出るのか?いや、早く出せ、終われよ。 
 
「飲め!全部飲めよ、イリスっ!ぐっ、ぐっあはっっ」 
 
「―――――――――っんんぐっ!!」 
  
 ビュビュッとのどちんこに熱い精子をぶちまけられ、ううっ吐きそう。 
 急ぎベッド脇に置いてあるタオルを取り、精子を吐き出した。 
 
「ペッペッ………ウヘエ………気持ち悪い……」 
口の中に精子特有の粘りと生臭さが残っていて、ベロをゴシゴシタオルで擦る。  
 
「他の女は喜んで飲むのに、イリスは飲んでくれないのか?」 
 
「飲むか!この馬鹿!男の俺が、ユリウスの精子飲んで嬉しいわけないだろうが!」 
 
「………男?男ね?………まだ男って言い張るのか面白いなイリスは、」   
何か地雷を踏んだらしい、ユリウスの両目が薄く細められ禍々しい雰囲気に包まれた。 
  
 体を引き寄せられ、抵抗する間もなく、ユリウスの太ももに座らさ、後ろから抱きすくめられた。 
 
「離せ、離せよユリウス!同じ異世界転生者で、男友達だと思ってたのに、お前とは絶交だ!早く精子飲んでくれる女のとこに行けよ!!」 
 ユリウスの太ももから立ち上がろうとしたが、腰を捕まれベッドに押し倒され、ユリウスが覆い被さってきた。 
 
「精子はイリスに飲んで欲しい」うっとり言われても嬉しくない。 
   
「きも!!自分で飲め!!」 
  
 ユリウスの手がワンピースのスカートを捲り上げる。 
 不埒に太ももを撫で、お気に入りの白いレースフリルパンツのリボンを指で弾いた。 
 
「変なとこ触んな、ひゃっ!」 
  
 迷いなく、ユリウスはへそ下のパンツに手を突っ込む。 
 慣れてて嫌だ、モテ男は違うな。手慣れた動きで、俺の女の部分を暴くように、指を中に入れて来やがった。ひぃ! 
 
くちゅっ……… 
 
「濡れてる。俺のちんぽ咥えて垂らしたのか?」 
 
「ち、違う!濡れてないっ………あ、ああっユリウス、触るな、摘まむな!入れるな~!」 
  
 にゅると濡れたものを纏わせ、俺のお豆ちゃんを指でいじくりながら、くちゅ、ぐちゅ、にゅぽにゅぽと狭い中をほじくる。 
 俺の中に重く熱の塊が生まれたのが解る、蜜が滴り、指をぎゅうと締め上げる、女の部分が欲しい欲しいと涎をたらし、訴えてる。 
   
「わかるか?イリスのまんこ、俺のちんぽ欲しいって、ぎゅうぎゅうに指絞めつけてる」 
 
「あっああ、ぐう。ほ、欲しくない!ちんぽいらない!!」  
 
「まだ、欲しがらないのか?他の女みたいに、入れてって、泣いてすがるところじゃないか?」 
 
「ば、馬鹿野郎!俺の中身は男だ!ちんぽ入られてよがる趣味はねーよ!!」俺は渾身の力を込め、ユリウスの頬を叩いた。 
  
 パンと小気味良い音が響き、ユリウスの頬に俺の手形がつく。一瞬茫然としたユリウスは、頬を押さえると笑いだした。 
 
 それはそれは楽しそうに…………こいつ、大丈夫か?親父にもぶたれたことなかったニュータイプか? 
 
 ユリウスはしこたま笑うと俺を睨み、唇をペロリと舐め嬉しくて堪らないという顔をした。 
 
 「馬鹿だなイリス、手加減してやろうと思ってたけど…………中身は男でも体は女ってことを死ぬほど、解らせてやる………覚悟しろよ?」      
 
 太ももを無理やり割り開かれて、パンツの蜜で情けないシミを作った布地をずらされた。ユリウスの眼下に濡れてひくつく、女の部分をカッパと晒される。 
 
「ひ、止め!見るな!」パンツは脱がせて、もらえないようだ。 
 
「女だな、イリス……こんな濡らして、ほら、クリトリス膨らんでる。揺れて、欲しい欲しいって言ってる…」 
  
 ぬちゃぐちゃと女の部分をユリウスの硬いちんぽで擦られ、体の奥が甘い感覚に痺れる。蜜がとぷとぷ溢れ、中が、う、蠢いてる!
 
「ば、馬鹿!擦りつけるな!ああっ!んん、はあん!」  
   
「はっ、く、可愛い……声、惚けてきたな?ほら、欲しいって言えよ!!」 
 狭い入口をちんぽの先で擦られ、グリとユリウスの亀頭を押し込まれた。無理に肉を広げられ、入口が悲鳴をあげる。 
 
「あ。あひ、痛い!さ、先っぽっ、入れんなよ。ああっ」手のひらでユリウスの胸板を押す、硬い胸板は燃えるよう熱く汗ばんでいた。 
 
「はは、最後まで抵抗するんだな?」 
  
 簡単に両手をとられ、大きなユリウスの両手で手首を捕まれる。右手を右耳の横に左手は左耳の横に、固定される。
 
「俺、抵抗されると、燃えるみたいだ……イリス、もっと嫌がれよ!…………ほら、入るぞ!」衝撃的な告発とともに、ねじ込まれたちんぽにミチミチと奥を広げられる。 
   
「が、あああっ―――」 
  
 体が仰け反り悲鳴をあげる。俺の内臓は死んだに違いない。女の部分を容赦なく圧迫され、苦しい。俺の中にユリウスが居る。 
 俺の体を気遣かったのか動かないユリウス。どくどくと脈打つちんぽに俺の中がぎゅうと締まった。 
 
「は、ふっ、イリスの中の女は俺が欲しいって、締め付けてる………わかるか?はあ……もう、本当、堪らないな」 
 
「ぐ、ぐぐ……わ、わかるかよ……はあ、……苦し、早く、早く、おわ、終らせろ……」苦しいまま捨て置かれるより、早く楽になりたい。息も絶え絶えて吐き捨てた。 
 
「許可が出たな、遠慮なく動くぞっ」   
 
 ユリウスが律動を始め、ぐちゅ、ぐちゅとちんぽでえぐり、俺のおまんこを蹂躙する。気持ちいいところを探し、俺の中の女の快楽を引きずりだす。奥の右側に亀頭を押し付けられ、びく、びくんと腰が跳ねた。 
   
「ああ、ぐぐ、ソコばっかつくな!」 
「はっ、弱点を責めないとな、ほら、ココ突くと、まんこがぎゅうぎゅう俺を締める、柔らかくてひだ吸い付いて……くっふ、」 
 ゆさゆさ揺すられ、動きにあわせ、ユリウスの汗が俺の腹に落ちた。 
   
パンパンパン―――
 強弱を繰り返し、ソコばかりを攻められる。 
自慰より、自分で触るより何倍も気持ちいい。     
 女の部分を白く犯され、花火がチカチカして爆発しそうだった。嫌なのに気が狂うほどの快楽。  
 
「あああああっ、やだ、もう、お、俺、男に犯されてイク!!」 
 
「ああ、イリス、俺もイク!子宮で受け止めろよ、ぐぐっ!」 
 ユリウスの、ちんぽが俺の中では爆ぜた。 びゅ、びゅっと奥が熱い精子を受け止めて、女が喜んで収縮する。嫌でも自分の体が女であることを突き付けられた。 
  
   
  
  

 
 ずるんっとユリウスが、ぬかるむ中から、力をなくしたちんぽを抜いて、ベッドに横たわった。
 
「………はあ、最高だっ」 
「………はあ、最低だ……」 
  
 満足げに息を吐いたユリウス。あれから裸に剥かれ、自慢のiカップを揉まれ吸われ、正常位で一回。四つん這いにされて、後ろから胸をこねくり回され、バックで一回。 
  
 そのあと………はあ、もういい、思い出したくもない。   
体が怠い、中が精子でたぷたぷだ、子宮が重い、眠りたい。 
 
「……ユリウス……」重い瞼を擦る。 
「なんだ?イリス…」 
 気だるそうな色気に満足げな笑顔。あんだけ好き勝手出来たら、そりゃ、スキッリするよな~。 
  
 名前を呼ばれ俺の方を向き、俺の茶色の髪の毛を弄び、ちゅっと口づける。 
 
「……俺が女だって言うことは良くわかったから………早く帰ってくんない?」 
 
「は?」弄んでいた手が止まる。 
 
「レイプ犯と友達とか無理だから………今日のことは勉強として忘れてやるから、ユリウスも忘れろ……」 
  
 ユリウスの紫色の双瞳が信じられないと言わんばかりに見開かれた。 
 信じられないのは俺だ、親友だと思ってた奴にレイプされて、気持ち良く、イってよがるなんて……。 
―――また、ひとつ黒歴史爆誕。   
  
 ユリウスの肩がふるふる震えだし、お腹を押さえて爆笑した。なんだ?笑い上戸か? 
 
 「あはははははっ!凄い、イリス。散々抱いても落ちないのか?実におもしろい。」目の端に涙さえ見える。 
 
「はは、忘れられるわけないだろう?俺もお前も………」
   
「――――っく、笑ってないで、早く帰れ!」忘れられないことを見透かされてる。 
  
 早く追い出して、明日からユリウスを無視だ、絶対二人きりにならないよう注意する。 
 
 ユリウスは護衛騎士、人前で無体は働かないだろう。奴はモテる、そのうち飽きて別の女に行く。 
 別の女……少し胸がチクリとしたが、気のせいだ。  
 
「わかったイリス。日も沈む、そろそろ帰るぞ」 
 
「は?俺の部屋はココだ!頭までおかしくなったのか?」 
 
「イリスは、俺の嫁。唯一無二の存在。一緒に俺の家に帰ろう」ユリウスが俺を抱き寄せた、優しく包み込みように。 
 
ひいいっ!俺の嫁宣言きましたー! 
  
 パニックな頭の中を某アニメキャラのセリフが木霊した。―――あんたとだけは、絶対に、死んでも、いや、―――………はあ。言いたい、でも間違いなく、バットエンドに突入しそうだ。 
良くて監禁エンド。深呼吸する落ち着け俺、ベストをつくせ。
 
「ユリウスの家に行くのまた今度な!……ほら、俺の両親やユリウスの両親に挨拶してないし、失礼だろう?」 
 
「俺の両親は大丈夫だ、早く嫁を捕獲してこいとうるさいぐらいだ。」   
ほ、捕獲!どんな両親だ、不安になる。 
 
「そうだな、今からイリスの両親に挨拶しにいく、俺の両親は明日で良いから、有給とれよ?」  
 
「な、馬鹿か?俺の両親ロブソン村だぞ?」 
 
「転移魔法があるから平気だ」 
名門貴族で、顔も良くて、護衛騎士でおまけに魔法まで使えるのか?どんだけ完璧超人なんだこいつ。 
 
「さあ行くぞ!」洗浄魔法をかけられ、肩をがっと捕まれる、に、逃げられない。
 


◇◇◇   
  
 
 
 呆気にとられる、うちの両親に結婚快諾をもらう。前世男で心配していた母親は泣いて喜んでたっけ。 
 そのまま、ユリウス個人の館に押し込まれ、朝までまた貪られた。 
  
 次の日は有給を取らされ、眠い目を擦り、ユリウスの両親が住む本家に挨拶に強制連行される。  
 豪華絢爛な館にガクブルな俺。ユリウスに似た壮年の美男美女の両親に紹介され、ちんこあったら縮んでた。 
 ユリウスがやっと嫁さん連れてきたと、両親ともに喜んでくれた。 
ううっ、反対されたら逃げられたのに……。外堀を完璧に埋められた。 


 
「はあ。」  
事後の後の動けない体にユリウスがまとわりつく。 
「ユリウス、重い、熱い!うっとうしい。」  
「どうしたんだ?ため息ついて…」心配そうに、顔にかかる髪をどかしてくれた。心配するなら手加減してくれ! 
 
「俺、フランソアちゃん付き侍女になりたかったなー」嫌みたらしくユリウスを睨む。聖女様付き侍女は未婚娘がほとんどだ、結婚したら可能性は低い。 
 
「あんなくそ聖女ビッチの侍女は、駄目だ。あいつは清楚なふりして、夜な夜な男や女を取っ替え引っ替え、はべらせてるんだぞ!」 
「な、な!うそだー!」 
「すまんな、イリスが純粋に憧れてたから、言えずにいた……」ユリウスは申し訳なさそうに告げた。 
  
 双眼鏡で、覗いて一瞬に居たあの護衛騎士とか、侍女さんとか、フランソアちゃんとエチエチしてたってことか!羨ましすぎるー! 
  
 もしかして俺にも可能性あったのか、百合百合チャンスが! 
 妄想中の俺の顔に影がかかった。ぞくぞくして見上げると、恐ろしく笑顔なユリウスが………居たっ!ひっ怖い。冷気しまって下さい。 
 
「ユリウスさん?どうしたんですか?」思わず敬語になる。 
「今、なにを妄想してたんだ?」 
「ぶっふ!なにも……してない、してない!」左右に首を振る。 
「そうか……誤魔化しても体に聞くからな」 
  
 た、助けて――――今夜も俺は寝不足だろう。  
   
  
終劇
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