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後編
しおりを挟む「やっと一つになれた、おれの番だ。離さない絶対!」ガレリアが中をを穿つ度にわたしの体は仰け反り甘い声を上げ、肉壁が締まり奥へ奥へガレリアを誘う。
ガレリアが肉棒を蜜壺から抜けそうなほど引くと、次の瞬間に最奥を目指し貫いた。
「ああん、奥ばっかり」
何度も何度も貫かれ思考が溶けてドロドロなる。
ギシギシとベッドが軋み、ガレリアが激しく貫くから私の体はベッドの端から、押し出されそうになり、慌てて目の前のガレリアの首にすがりついた。
「ば、馬鹿。そんな可愛くすがり付いたら、で、出ちまう」ガレリアが余裕のない声で私を諌めた瞬間。
「う、ああっダメだ!」
「え?え?ああ!中は」
ガレリアの肉棒が一際大きくなって震え、腰をガクガクとさせた。耐えきれなくなった彼はビュービューと私の中に精子を吐き出し、荒い息と共に私の胸に倒れ込んだ。
あ、熱い。中に出されてしまった………獣人と人は子が出来にくいが絶対出来ないわけじゃない。避妊薬を飲まないといけないのに、それなのに、私はガレリアの精子が熱く子宮に浸透する心地よい幸福感に包まれていた。
入りきらなかった精子が蜜壺から溢れるのさえ気持ちいい。ガレリアの猫耳がふわりと胸に触れくすぐったい。
ふっと頭の中に白銀の髪にふかふかの猫耳と長いしっぽを持つ赤ちゃんが浮かんだ。
――まずい、非常にまずい!
ガレリアさんは依頼人の思い人である。いくら私が快楽に負けて中に入れてとねだったとしても、性交渉の始まりは無理やりだった。
彼は魅力的な男性で求められて嬉しかった、一夜だけの情ならまだしも、彼を好きになりたくない。逃げないと早く捕まる前に……。
「ガレリアさん、今日は一夜の過ちと言うことで、そろそろ離れましょう?私はこのあと事務所に戻ります。」
ガレリアは私の胸にすがりついたまま返事をしない。心なしか白地に黒斑の猫耳がへたり、同じ模様のしっぽが垂れ下がり落ち込んでいるように見えた。
「ガレリアさん、大丈夫ですか?落ち込んでます?」
「俺としたことが…あんたの中が良すぎて先にイってしまった……情けない。」ガレリアは、顔を赤らめ拗ねたようにブツブツ言っている。
「ガレリアさん…」
「俺は…シフォンと一緒にイキたかった。」
―ま、負けた―
ガレリアの言葉を聞いた瞬間、心臓がぎゅっとした。負けを私は認めた、逃げきれなかった、捕まってしまった。
一緒にイキたかったが一緒に生きたかったに聞こえる、もうとっくに絆されていたみたい。
負けを認めた私は、ガレリアのふわふわの猫耳を優しく撫でながら、「情けなくないですよ。私も気持ち良かったです」と慰める。ガレリアは私の胸にスリスリと顔を擦り付けた。
ふふ、可愛い。本当に猫みたい。私がふかふかの猫耳を堪能していると、ガレリアの肉棒が固さを取り戻し、再び私を貫いた。
「あ、あん、ガレリアさん!」
一度ガレリアを受け入れた蜜壺は抵抗なく、柔らかく肉棒を包み込み絡み付いて離そうとしない。ガレリアが穿つたびに中に出した精子と私の蜜が結合部から溢れ出て、じゅぶじゅぶと卑猥な音をたてる。
「シフォン、煽りすぎた。一緒にイケるまで何度でも抱いて、抱いて、抱きつぶしてやる!」
獣に戻ったガレリアは私を四つん這いにさせると、後ろから抱きしめる様に挿入して抽送を繰り返す、肉棒で円を描くように腰を動かし中をかき混ぜ翻弄する。
「ガレリアさん、中が、あん!」
結合部から溢れでた精子と蜜が混じりあった粘液を指で掬うと、私の赤く熟した花芽に擦りつけすり上げた。
「イケよ!何度でも!」
「あああああああああっ!!」
あっという間に高められ、蜜壺を中心に全身に白い電流が流れ足先をピンとさせてイってしまう、ヒクヒクと中の収縮がとまらない。
「あ、はあ、はあ。」達した後で下腹部が重く怠い。人肌は温かく気持ち良かった、心も体も満たされて、久しぶりの交わりに私は満足した。お風呂に入り一眠りしたいところだけと、事務所に戻らないと。
私はノロノロと動き出す、動くと中に出された精子がコプッと出てきた。こんなに大量の精子、掻き出すの大変だなぁっと呑気に考えていると、ガシッと腰をつかまれた。
「シフォン上手にイケたな。次こそ一緒にいこう!」
「が、ガレリアさん、私は仕事があるので一度事務所に戻ります。」連続なんて体力がもたない、すでに股関節が悲鳴をあげている。
「何を言ってる?番有給は3日ある。抱き潰すと言っただろう?シフォンをもっともっと味わいたい。」
「私は満足したので、また今度に」
「俺は満足していない!」
私は明け方近くまで、満足していないガレリアに色んな体位で散々喘がされ、中出しされ貪りつくされた。
ガレリアは、あえぎ声の出し過ぎで掠れた私に口移しに水を与えてくれ、食事も自らスプーンで食べさせてくれた。
全身の筋肉痛と疲労で動けない私をトイレまでお姫さま抱っこで連れて行き、甲斐甲斐しく世話をしてくれた。ただ、私の排尿を見て興奮し、トイレで貫くのは止めてほしかった。
朝になり、やっと中から出たガレリアがカレンア事務所に有給の手続きしてくれると言う。無断欠勤はしたくない、ペンを握るのさえやっとの私は、ガレリアに支えられ名前をサインした。
彼は嬉しそうに紙を握ると「疲れただろう?必要な手続きは俺がやるから、シフォンはゆっくり休め」と額に口づけをすると小屋から出て行った。やっと寝られる……私は意識を手放した。
3日間抱きつぶされ、私が次にガレリアの小屋から出られた時には、全て終わっていた。いつの間にか、スノウ・シフォンになっていた。ガレリアが私に書かせた紙は、有給届ではなく婚姻届だった。婚姻届は、食事と一緒に兎獣人のメロウに届けさせたそうだ。
ガレリアは、カレンア事務所に有給届けと共に結婚の挨拶に行き、獣人で困ったら第三部隊がお助けしますとカレンア先生を味方につけていた。
私が婚姻届を無効に出来ないか相談する前にカレンア先生に「良い旦那さんを見つけてくれて嬉しいわ。こんな小さな弁護士事務所の後ろ楯になってもらえるなんて……」と涙を流し感謝された。弁護士事務所が決まらず、拾ってもらった恩人カレンア先生に無効にしたいなんて言えるわけもなく……あははと笑って誤魔化すしかなかった。
エリザさんはガレリアに紹介された金持ち貴族の愛人になり、彼を訴えるのを止めた。現金なものである。
第三部隊隊長英雄リヒトやメロウ、他の部隊員に俺の番だ結婚したと紹介された。
英雄リヒトに「ガレリアは、ずいぶん長い間、番のあんたを待ってたんだ。大事にしてくれるからあいつを頼む!」と力任せにグイグイ握手され、その圧力に否定もできず、ガレリアに完璧に外堀を埋められてしまった。
3日の間に私の住んでいたボロアパートは引き払われ、荷物はガレリアが見つけた新居に引っ越しさせられていた。
なし崩しに一緒に生活する事になったが、快適過ぎる。ガレリアは番の私を大事に大事にしてくれる。
私より早く起きて洗濯をして、朝ご飯を作って、仕事用にお弁当まで作ってくれる。ガレリアは料理の手際もよく、しかも美味しい。
番に尽くすことに喜びを感じる獣人は家事能力もハイスペックだ。
仕事は私を弁護士事務所まで送ってから自分は詰所に向かう。仕事が終わると町中の見回りを兼ねて迎えに来てくれる。夕食は彼に教えてもらいながら作る。夜は毎日抱きつぶされることが憂鬱だけど。
もう、婚姻届を撤回するつもりもない。強引だけど良い旦那さまを貰えて私は幸せかもしれない。
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