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中に出す sideラッセル

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「―――――――――んっ」 
  
 苦悶の表情のミサキが、口から萎えて小さくなった一物を吐き出す。ドロっと吐き出された一物は、俺の子種とミサキの唾液にまみれで、残滓がシーツを汚した。 
  
 ミサキの頬が俺の精で膨らみ栗鼠獣人の頬袋のようだ。赤い顔、潤む瞳は、まるで小動物のように可愛らしい。 
    
 ミサキが口元を押さえ、口の中で子種を動かす、喉が震えた。まさか、子種を飲むつもりなのか? 
  
 ミサキの健気な様子に俺は感動した。飲んでくれたら嬉しいが、無理をさせたくない。 
 
「ミサキ、無理しなくていいぞ、吐き出せ」  
  
 迷っていたミサキは俺の一言に促され、大きく口を開け腹の上に子種を吐き出す。俺の黒い毛に濃厚な白濁、生臭い雄の匂いが部屋に満ちる。   
  
ミサキは口を袖口でぬぐうと俺を睨み付けた。目尻の端に涙が溜まり、頬は朱色。熱い吐息。 
全く…怖くない、寧ろ……愛らしい。く、俺の…心臓がおかしい。 
 
「はあ、はあ……ち、ちょっと、ラッセル、量多すぎ。もう、吐きそうよ。それに、口に出したら子作りにならないじゃないの!出すなら、ちゃんと子宮に出してよ!」 
 ちゃんと言いながらミサキは、自らの下腹を押さえた。丁度、子宮の上辺りを………。 
  
 ドクリと俺の熱が上昇し、衰えたはずの一物が緩くもたげる。 
  
 ミサキは竜神の命令で死にたくないから、子宮に出せと言ったはずだ。そのことを、俺は理解している。理解していても勘違いしそうだ……ミサキに…求められていると……。違うな、求めて欲しいんだ俺を……。  
   
「ラッセル、まだ出せるかしら?今日は無理、それとも若いから平気?」 
押し黙った俺に心配するミサキの声。 
 
「平気だ!ミサキの子宮に子種を出し切るまで止めんぞ」 
 
「はは……ラッセルも仕事で疲れてるだろうから、い、一回中出ししてくれたら大丈夫よ。ほら、また、ちんぽ勃たせないとだし、私も濡らして準備したいから……ちょっと待ってね」
 
「準備、また自慰をするのか?」 
 見たいミサキの自慰を痴態を……眼に焼き付けたい。ギラギラした視線をミサキの下半身に注ぐ。
 
「自慰……そうね。今日は、お疲れで中が塗れるまで、時間が掛かりそうなの……だから、ラッセルのちんこ借りるわね」 
 
 ミサキは、腹に吐き出した俺の精子を両手に纏わすと半勃ちの一物に擦り付けた。まだ生暖かい、精子を潤滑油代わりに小さな手が上下に扱く。 
 
「は、くっ、う……」 
 にゅちゅぐちゅと精子を泡立てながら、吐精の余韻にヒクつく肉筒全体を攻め立てられ、ぞくぞくした快楽が沸き立ち、一物は再び雄々しく立ち上がる。 
 
「ふふ、あっという間に勃っちゃって、2回目なのに、血管浮いて凄いわ……。ねえ、ラッセルは、どこを…いじめられるのが好き?教えて……」
  
 ミサキは意地悪く囁くと、震える鈴口にふーと息を吹きかけた。ぐうっ、あ、危うい……精子がせり上がってきたのが解る。 
 
「お、俺は、はあ、ぐうっ、ミサキ……」  
  
 突き上がる射精感を風呂場で偶然見かけた、カンタ肛門を思い浮かべ、押え込む。 
 
 く、助かったぞカンタの肛門に感謝しないとだな。俺がカンタの一部に感謝した隙をつき、ミサキは俺の下半身に跨がった。
  
 ミサキは、膝立ちになり、短いスカートの中に俺の精でべとべとの一物を導くとあろうことか、自分の女性器に擦り付け始めた。 
 
――ミサキが、俺の一物で自慰をしている……俺は呻いた。 
 
 スカートで直視できんが、にゅぷと肉筒の部分に柔らかいヒダの感触。そして、擦られるたびに亀頭にコリッとした突起部分が当たり、絶望的に気持ちいい。 
 仄かに沸き立つ雌の甘い汁の匂いに狂いそうだ。
 
「わ、私はね……クリを……ああっ!いじめられるのが、あん、好きなのっ」 
 ミサキは俺の先端、我慢汁滴る鈴口で自らの陰核を擦り潰す。 
 ぐちゃぐちゃとミサキの中から汁が溢れた。共に擦られた俺の一物は、はち切ればかりに肥大した。 
 
「あん、あん……硬いの、気持ちいいの、あ、あ、直ぐイッちゃうわ」   
  
 ミサキは胸当ての薄い生地の布の上から自分のおっぱいを揉みしだく。 
  
 白く豊かな肉がたゆんたゆんと重そうに揺れ、布越しでもぷくりと膨らんだ乳首が浮き立つ。肉感的なその体を今すぐ、布を引き裂き、むしゃぶりつきたい。
 
ミサキの痴態の破壊力に俺は限界だった。 
 
「く、ぐ、すまん。ミサキ、もう、で、出る!」 
 
「へ?ま、待ってラッセル!中に…私の中に出して!」 
 ミサキはスカートの中で、陰核を潰していた一物を膣口にあてがうと、自重を掛け俺の上に座り、ガチガチの一物を飲み込む。  
 グっと狭い入り口を押し広げ、中に入れば上質の柔らかい膣肉に包まれて、蕩けていくようだ。 
 
「あ、ぐう、な、中が……絡む」 
 
「―――あ、あん。やっぱり、おっき……い」 
 
 苦しいのか、短く息を吐くミサキを気遣う猶予など俺には………なかった。 
  
 腰を使い、鋭く下から容赦なく突き上げれは、ミサキの体がぶるりと跳ねた。 
 
「ああ、ま、待ってラッセル、そんなに、動いたら、あん、や、激しいっ」 
  
 ミサキは、俺の腹に両手を着き、下からの動きに耐えた。激しい攻め立てに、胸当ては半分ずり上がり、スライムのような下乳が動きに合わせぷるぷる揺れる。興奮材料を投下された俺は更に太く硬くなる。
 
「や、ああ!またおっきくなった!あん!」 

 ミサキの中が期待するようにうねり、吸いつく、円熟した奥が誘うように俺の脈打つ一物を締め上げた。誘われ腰を肉に打ち付ければ、脳天を快楽が突き抜ける。 
 
「ぐう、望み通り、中に出す!孕めよ!ミサキ!!」 
 
「あ!ラッセル。イっちゃうわ、あああっ――んん!」 
 ドクドクとミサキの中に子種を巻き散らかせば、後を追うようにミサキは絶頂し、啼き声をあげた。 
 体を小刻みに痙攣させ、子宮を戦慄かせながら、俺の胸に倒れ込む。両手が縛られていなければ、抱きしめただろう。 
  
 ミサキは瞳は閉じたまま、蕩けた顔で荒い息を吐く。白いはずの皮膚は交わりで赤く染まり、汗をじっとり纏い余韻に染まる蠱惑的な体。 
  
 柔らかいおっぱいが潰れ、俺の胸に隙間なく密着する。見た瞬間、かろうじて存在していた理性が俺の中で焼き切れた。 
 
これは俺のだ―――。俺のモノだ! 焼けつくような独占欲。
  
 ミサキの中で小さくなったはずの一物が芯を取り戻す。ぐちゅぐちゅとぬかるむ中、吐き出した子種を押し込むように俺は腰を振るう。   
 
「え?ああ!いや、あんっ!今、動いちゃ、ダメ。な、なんで、あっあ、ラッセル終わったんじゃ、ひん!」 
 
「は、くっ、終わってないぞ」 
  
 驚くミサキを硬度、質量を失わない一物で体が浮くほど突き上げ続ける。ガツガツと腰を高く上げ柔肉の奥を穿つとミサキはバランスを崩し、すがるように俺の背中に手を回して抱きつく。 
   
「――ぐぐ、そんな、可愛くすがるなど……が、はあ!」子宮口に擦り付けるようにミサキの中に子種を放つ。 
 
「あん、あ、あ、また、出てる、出てるから!」ミサキが俺の上で甘く跳ねた。粘膜と粘膜が捲れ、蕩けた膣壁がすがるように俺を包む。孕む為の穴が収縮し放った子種を全て喰おうとする。
 
止まらん――――っ! 
  
 縛られた両手を軋ませながら、何度も何度も下から突き上げミサキの中を犯す。 
 子種を撒き散らし子宮を蹂躙した。ミサキの甘く啼いた顔、柔らかい体、蕩ける中。収まりきらない淫液が穿つたびに結合部から溢れる音。雄と雌の生臭い交わりの匂い。五感全てが侵食された。
 
 昔、孕み人を争い奪いあった獣人たちの気持ちを理解した。この、快楽を愉悦を一度でも味わったら手放すことなど考えらん。 

この俺も………。
 


 
 
 
◇◇◇◇ 


  
  
 子作りの後……無理をさせたとひたすら謝る俺に、ミサキは謝るなら明日、町に買い物に行きたいと懇願してきた。 
  
 ミサキの体調、町の防犯面、孕み人に対する町民の反応。多大な不安要素が混在する以上行かせなくはない。ミサキには悪いが断るつもりだった。 
 
「ラッセル、明日午前中お休みなんでしょう?私、ラッセルと町でデートしたいなー」 
 
「デ、デート?」 
 
「ラッセル、デートしたことないの?恋仲の男女が連れだって出かけるのよ!」 
 
「……恋仲の……男女……っ」 
 
「ねえ、お願い!ラッセル」ミサキが俺の右手をとり、両手で祈るように包み込んだ。 
 愛らしく上目遣いでじっと見つめられ、俺に勝ち目などなかった。 
 
 
  
  

 所狭しと、調理器具が並べられた店内をミサキは嬉しそうに物色する。 
  
 俺が持つ木籠に星やハート、四角、丸、様々な形の型を次々に放り込んだ。 
 おやつの時間に孤児院の皆とクッキーを作るのだと言う。ミサキが子供らと親しくするのは良いことだが……。 
 
「ミサキ……」 
 
「なあに?ラッセル」 
 ミサキは俺を振り返りもせず、今度はのし棒を手に取り、なにやら真剣な顔だ。
 
「これが……ミサキが俺に説明した男女がするというデートなのか?……俺には、孤児院の買い出しに見えるが……」 
 
「え?あ……そう、デートだったわね!……そうよ買い物デートなのよ」 
 
「………苦しい言い訳だな。まあ、ミサキが楽しいなら俺は構わんが」 
  
 ミサキは高い棚に吊るされたヘラを取ろう手を伸ばすが、体が痛いのかビキッと動きを止めた。 
 昨夜ミサキを貪り過ぎたようだ、代わりに手を伸ばしヘラをミサキに渡す。動きの硬いミサキの助手のように、指示された品を次々に渡す。店長が領主様が尻に敷かれていると騒いでいたが……。 
 
「そうだ、ラッセル、甘いお菓子は食べれる?嫌いじゃない?」 
 
「……嫌いではないが」 
 
「良かったわ!ラッセルにもクッキー作るから、仕事の合間に食べてね」 
  
 ミサキの手作りなど食べたら苦手な書類も捗ることだろう。上がる口角を見られんよう手のひらで隠した。 
 
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