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柔らかい肉 sideラッセル
しおりを挟むミサキを診察すると張り切るハリー先生に任せ、俺はジャミと領主室に向かった。
急ぎの仕事を終わらせ、ミサキと閨を共にするつもりだ。
白の塔には、神意を我らに伝え、我々の意向を竜神に伝える唯一の存在、竜の瞳様が住まう。竜の瞳様は竜の背を監視するお役目、俺達も動向を見られているだろう。早急に双方子作りする意志があると示す必要があった。
しかし、人間の女など抱いたことはない。ミサキの体は小さく俺の一物はデカイ、裂けないとよいが……。
奥の時のように潤滑油で慣らしてから傷付けないよう先だけ挿入すれば大丈夫だろうか?
また神経を磨り減らし、女を抱かなければならないと思うとミサキには悪いが、正直憂鬱だ。
「ジャミ、閨の準備を頼む。奥の時と同じ潤滑油を用意してくれ……」
ジャミの歩く足が止まり、鋭く俺を見据える。 「どうした?ジャミ?」
「……領主殿、奥様と離縁してまだ一年しか経過していません。竜神様も人間など召喚せずともよいのに……。なぜ?こんな短期間で子作りなど……奥様があまりに可哀想です……」
奥と懇意だったジャミには竜神に彼女の存在を否定されたと思えたのだろう。奥の代弁者は常にジャミだった。奥が最後に共に居ることを望んだのもジャミだ。
二人は一年経った今も手紙のやり取りをしていると言う。俺の中にどす黒い苛立ちが沸き上がり、醜い感情を誤魔化すように声を荒げた。
「……しつこいぞジャミ!俺も垂れているドドメ色の性器など嫌だ!…奥には悪いと思うが……竜神様の命令だ。閨の準備を頼む……。」
「領主様!!」悲痛なジャミの声が余計に感に触る。
「くどいぞ!」牙を剥き一喝するとジャミは「僕は認めませんよ!奥様は心の底から、領主殿をお慕いしていたんですから!」泣きそうな顔をして飛び去った。
ジャミは男として奥を好いていたのだろうか?獣人は他種族間で子は出来ない。子を作り数を増やすことを良しとする、竜の背ではジャミの想いは禁忌だ。
俺はジャミの飛び去った方向を拳を握り締め見上げた。拳に力が入り爪が食い込み血がにじむ。ジャミは、俺と比べ物にならんほど、忸怩たる想いを抱えてきたのだろう……。そして奥も……。
二人に悪いことをした………後悔ばかりが深く横たわる。
この時のジャミとの会話をまさかミサキに聞かれているとは思わなかった。
◇◇◇◇
閨に用意された部屋に行くと、怒り顔のミサキに目隠しをされ、対魔物捕獲用ロープで縛りつけられた。
神様の命令で不本意なのはお互い様と言うミサキ。その通りだ…ミサキも俺も望んでの行為ではない、手短に終わらせよう。
「そうだな……サイドテーブルに潤滑油がある、挿入時、それを使え。」ミサキに余計な苦痛を与えたくない。
「使いません!中が濡れなくて枯れるほど、歳じゃないわ!」ミサキを歳だと馬鹿にしたわけではない、勘違いしたのか声を荒げた。
潤滑油の中に痛み止めが入っていると説明しても、ミサキは頑なに拒否した。
「―――っは。強情な女だ。それに、潤滑油で擦らないと俺の一物は勃ちあがらない」奥との行為は、彼女の中を潤滑油で満たしほぐしてから、自ら一物を擦り勃ちあがらせて挿入していた。
「私じゃ、勃たないって言いたいんですか?」
「そうじゃなくてだな……クソ、いちいち言い返すな!めんどくさい女だ」初対面での弱々しい態度に騙されたが、ミサキは気が強く負けず嫌いなようだ。
意地でも潤滑油を使わず、フェラチオで俺を勃起させると言い放つ。ミサキには旦那も子供も居るのだ、いくら死なないためだとしても、俺の性器を咥えさせるなど出来るわけがない。
フェラを拒否する俺に「じゃあ、初体験と言うことで…」とわざとらしい明るい声を出した。
ミサキは紐パンの左右をほどき、少ない面積の布を下ろす。横たわったままの俺の一物は、期待するように小刻みに揺れた。
みさきは俺の一物を持ち上げ、観察しているのか陰嚢の裏まで捲られた。小さな手に触られているだけで下半身に血液が集まり始める。
持ち上がった俺の一物の先っぽの穴を温かいぬめる何かが触れた………ミサキの舌か?本当に俺の一物を舐めたのか?
「ぶ、美味しくない…」
「なっ?はっっふっ!おい、嫌なら止めろ汚いぞ」性器が美味しいわけないだろう、信じられず息を飲む。
「うるさいな…」
ミサキは喋りながら一物の先を咥えこみ、あろうことか喉の奥に吸い込んだ。俺の一物が膣内とは異なる温かい粘膜に包まれる。
ミサキが口腔に唾液を纏わせ口をすぼめしごいていく―――はっ、気持ちいい。
じゅぶ、じゅぶ、じゅぶ―――たっぷりの唾液で擦る音がやけに大きく響く。俺の耳が音を拾おうとひっきりなしに動いた。目隠しされている分、聴覚が敏感に音を拾う、一物を喰われる音が堪らない……。膣とはまた違う心地よさに全身をぞくぞくしたものが駆け巡る。
「おい!や、止めろ。あっ、ああっ、ふぐ!」
無意識に腰が動き、縛られたロープが手に食い込んだ。口腔中で一物全体を擦られ、軟体動物のような、小さな舌が筋裏を舐める。
俺の一物はあっけなく硬く太く立ち上がり臍に付く。ミサキの狭い口の中を押し広げるように、ドクドク脈打ち怒張した。全ての血液が感覚が一点に集まったかのようだ。
だ、出したい…射精感が突き上がる。止めろと言いながら、もっと舐めて欲しいと切に思った。
俺の期待を知らないミサキは苦しかったのか口から怒張した一物を出してしまう。
「は、ああっ、ぐうう……な、何で止めた?」不機嫌で唸る。
「あはは、止めろって言ったよね?」
「言ったが、ほ、本当に止めるとは………しかし、フェラがこ、こんなに気持ちいいとは」
呆気なく快楽に流される情けなさに、語尾につれて声が小さくなる。
「あれ?潤滑油で擦らないと俺の一物は立ち上がらないんじゃなかったんですか?あっという間に勃ちましたねー」
「うるさいぞ、調子に乗るな!」
羞恥に怒鳴るが一物が勃起したままでは迫力にかけるだろう。
「調子に乗ってすいませんね。嫌ならフェラ止めますか?」
ミサキは勃ちっぱなしの一物の先を指で弾き遊びだした………余裕がある声、なんて女だ。
暫く弾き満足したのか、ミサキは指を竿の根元から鈴口まで触れるか触れないか弱々しく添えた。そして、期待に揺れる俺の一物を優しく下から上に動かした。俺の口から声が漏れた。
もどかしい快楽に、鼻筋に皺を刻み牙を噛みしめ震え、グルグル唸り耐えた。
「気持ちいいですか?」
「気持ちよくなんかない、はっ…は、もっとっ」
「もっと?」もっと強く握りしめ上下に擦ってほしい!
「――――――っ、なんでもない!」浅ましい要求を俺は寸前で飲み込んだ。
「ふーん。なんでもないなら、自分の準備をしますね」
ミサキか服を脱ぎ出したのか、衣擦れの音。そして、その後に聞こえ始めた小さな音――。むわっと立ち上ぼり始めた甘い匂い……。
「な、何をしているんだ?音が……匂いが……はあっ、メスの匂いだ」
俺は耳をピンとそばだて、ぬちゃぐちゃと徐々に大きくなる水音を聞いた。鼻孔を広げて濃厚なメスの匂いを吸い込む。甘い匂いに冷静な思考回路が浸食された。
「あ、ああん。あふ……な、何って、じ、自慰してるの。ふっ、あっ、たっぷり濡らさないと馬鹿デカイの入らないでしょう?」
「じ、自慰………そんなことしてるか?」
女が自慰をする……俺は絶句した。
ミサキが自らを慰めている光景を想像し、はち切れんばかりの一物の先っぽから先走りが溢れ、竿をつたわり流れ、冷たい。
「し、してるの、自慰。あ、おまんこに指入れてるの、じゅぽじゅぽしてるの」
ミサキはいやらしく囁く、指を出し入れしているのか、淫音だけがこの場を支配した。
「――――――――――ぐっ。おい、目隠しを外せ!」
見たい!見せてくれっ!
ミサキが自らの穴に指を入れていやらしく喘ぐのを!
俺はロープを目隠しを外そうともがいた。対魔物捕獲用ロープはびくともしない。
「い・や!」
ミサキは腰に跨がったのか、俺の腹部にミサキの体の重みと柔らかさ、熱を感じた。
ミサキは俺の一物を濡れた入り口に当て、狙いを定めたかのように体を落とした。
ぐぐっと俺の一物を飲み込もうと狭い入り口が押し広がる。
「はあ。い、痛い、大きい、裂けちゃう。ああっ」浅く息を吐き、痛みを逃しているのか俺の一物はカリ首の部分で止まった。
「ぐっう、はっ、全部は入らん、む、無理をするな…」 一物が狭い膣穴に先っぽだけ千切れるように搾られ、苦しく唸った。額の毛から汗が吹き出る。
「馬鹿にして、はあっ。無理じゃないわ、絶対全部飲み込んでやるから!くっっ」
ミサキは、小刻みに腰を揺すり、小さい下の口で俺の一物をゆっくり呑み込んでいく。ミサキの入り口は狭いが、中は出来立てのバターのような柔らかな肉。トロトロに熟れて、俺に吸い付き、柔らかいだけでなく、誘うようにきゅうきゅうと俺のを締める。
――――――――っ
「クソ、こんな生殺し、耐えきれるか!」
おれば我慢の限界だった。ブリッジするように腰を動かし下からミサキを貫いた。
ロープで縛られていなかったら、ミサキのまろやかな尻を爪が食い込むまで掴み、もっと深く中を穿ってめちゃくちゃに突き上げたろう。
「ちょっと動かないでよ、ひっ!ああっ!」 俺の突き上げにバランスを崩したらしいミサキは、一物の上に体を落とした。更に深く、最奥に俺の一物が突き刺さり、こりっとした子宮口に当たる。
ミサキの息を吐く音がする。一物が根本までミサキの中に喰われ、極上の肉の気持ちよさが、脳天を突き抜けた。
さらに速く下から子宮口を潰すように夢中で突き上げると、ミサキの悲鳴混じりの矯声が聞こえた。
こんな、愉悦…。俺は知らない。
もっと味わいたい、この肉を。
貪り尽くしたい、この女を…。
「グウウ」俺は舌をだし、恍惚の表情を浮かべながら、ミサキの中に多量の精を吐き出し、あっけなく吐精した。ビクビクと余韻に震えた。
まだ、ミサキの中に居たい……ミサキの腹が膨れるまで、犯し尽くしたい。
俺とは対照的にミサキは中から精子にまみれた一物をズルっと追い出した。収まりきらなかった俺の精子とミサキの体液が陰部にかかった。その淫靡な光景を想像し、一度吐精したはずの一物は再び大きく立ち上がる。
「気持ちよさそうね、領主さん」
「……も、もう、終わりか?」
「終わりよ」ミサキは冷たく吐き捨て部屋から出ていった。
ミサキに縛られたまま、放置された俺の一物はジャミが来るまで勃ちっぱなしだった。
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