ドドメ色の君~子作りのために召喚された私~

豆丸

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誠に不愉快

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 冷たい男達の視線に晒され、ため息まで吐かれ、歓迎されていないと嫌というほど伝わる。 

 あームカつく。 
 悪かったね、期待していた孕み人が私のような子持ちのおばさんで!



 ◇◇◇◇



 グルルルっと牙を剥き出し、筋肉質の黒豹男が不服そうに唸る。190センチ以上ある立派な体躯をキングサイズ二つ分の大きなベッドに沈めている。目元はしっかり取れないよう目隠し、手は頭の上でロープで縛りベッドに固定させてもらった。
 
「目隠しや、縛る必要まであるのか?」 
「あります。私だって旦那以外に触らせたくない、必要最低限の接触で結構です。あなただって垂れてるトドメ色の性器は嫌だって言ってましたよね?」 
「チッ、部下との話、聞いてたのか?」 
「ええ、バッチリ聞いて、誠に不愉快です!あなたは一部だけおっ勃てて、精子を出すだけで結構です。私が勝手に絞りますから……」 
「お、勃てっ……下品な物言いをする」 
「下品でも、上品でもヤることは変わらないでしょう?神様の命令で不本意なのはお互い様です」 
「そうだな……サイドテーブルに潤滑油がある、挿入時、それを使え。」   
「使いません!中が濡れなくて枯れるほど、歳じゃないわ!」   
「か、枯れ……違う。俺のはデカイから無理に入れたら裂けるぞ。潤滑油の中に痛み止めも入ってるから使え!」   
「い・や・で・す!」 
「―――っは。強情な女だ。それに、潤滑油で擦らないと俺の一物は勃ちあがらない」   
「私じゃ、勃たないって言いたいんですか?」 
「そうじゃなくてだな……クソ、いちいち言い返すな!めんどくさい女だ」 
「めんどくさくて悪うございましたー。猿ぐつわも必要でしたね」   
「いらん!」   
  
 浴衣とバスローブの中間のような鮮やかな深紅の民族衣装の前の紐をほどく、前をはだけると黒い極上のビロードの毛皮が胸部から腹部まで埋め尽くしている。期待以上のもふもふ感に、思わず顔を埋めて、綺麗な毛並みをおもいっきり撫で回したい衝動にかられ、息を吐き我慢する。  

(お互い、イヤイヤセックスしないとなんだから、触るのは違うわね)  

「お尻上げて、ズボン下ろします」 
 ピッタリ体に密着するズボンをぐいぐい引っ張ると、諦めたのか腰をあげた。ズボンを下ろすと出てきたのはまさかの白紐パン。 
 布面積が少ないそれに握り拳大のもっこりな膨らみ。勃起していないのに、横に凪いでるのに大きいのが解るって、どうゆうことですか?

 入るの、これのフル勃起バージョン?やっぱり裂けちゃうかも……諦めて潤滑油をつかうべき? 
 
「無理をするな。俺が動く、ロープを外せっ」 
「あなたに好きにされたくないの……フェラするから、前の奥さんか好きな人想像して、早くちんこ勃ててくれる?私は早く寝たいのよ」
   
 こいつの好きにさせて、体を暴かれたら、部下たちにおっぱい、尻、垂れてるだの、やっぱり性器はドドメ色だったと話され、馬鹿にされるに決まってる。子持ちでもオバサンでもプライドは高いのだ。 
 
「ふ、フェラ?…そ、そんな汚いことさせられん!自分で擦る」 
「汚いって、奥さんにはやってもらってたんでしょう?」  
「体の弱いアイツにさせられるか!」  
  
 はいはい、奥さん大事だったんですねー。もう会えない旦那を思いだす、結婚して18年、抱き合うことはここ五年ほどなかったけど、私だって大事にしてた。こんなことなら、沢山触れあえば良かった。 
 後悔で泣きそうなのを堪え、意識して明るい声を出す。
「じゃあ、初体験と言うことで…」 
「なっ、」 
  
 私は、紐パンの左右をほどき、少ない面積の布を下ろした。横たわったままのちんこはやっぱり大きく長い。寒いのか少し小刻みに揺れる。体中は毛に覆われているのに性器には毛がなく、つるんとしていて、肌色のソコは肉々しい。カリが大きく張っていて引っかかりそう。 
  
 なるほど、中に入りやすいように毛がないのね。ふにゃふにゃのちんこをまじまじと観察する。陰嚢にも毛は生えていない、シワとして丸く無駄に大きい。姿、形は人間の男と変わりなさそう、大きさは規格外だけど…  
 
(味はどうかしら?) 
  
 力のないちんこを持ち上げ、先っぽの穴をペロッと舐めた。 
 
「ぶ、美味しくない…」 
 排泄後のおしっこの匂いと青臭い獣の匂いがムッと広がる。久しぶりの匂いに思わず顔をしかめる。ふつふつと忘れかけてた肉欲がお腹の奥にほのかに灯る。 
 
「なっ?はっっふっ!おい、嫌なら止めろ汚いぞ」息を飲み、とまどっている声音。 
 
「うるさいな…」  
 喋りながらちんこの先を咥えこみ、喉の奥に吸引する。 
 
(おっきい) 
 ごきゅと口内一杯押し込むと唾液を纏わせ口をすぼめしごいていく。
  
 じゅぶ、じゅぶ、じゅぶ―――たっぷりの唾液で擦る音は、目隠しされ、聴覚に頼るしかないラッセルには堪らないだろう。黒い猫耳がひっきりなしに動く。
 
「おい!や、止めろ。あっ、ああっ、ふぐ!」否定しながら息荒く腰を揺すりだすと、縛られたロープが手に食い込む。   
   
 若さゆえか、ふにゃふにゃだったちんこはあっという間に硬く立ち上がり太くなり、口の中におさまりきらない大きさに怒張した。 
 
(あふ、口が裂けちゃう)    
  
 唾液が溢れ、首筋に伝う。余りの太さに口から出してしまう。   
 
「は、ああっ、ぐうう……な、何で止めた?」 明らかに不機嫌で唸るラッセルに、笑えてきた。 
「あはは、止めろって言ったよね?」 
「言ったが、ほ、本当に止めるとは………しかし、フェラがこ、こんなに気持ちいいとは」 
語尾につれて声が小さくなって聞こえない。 
「あれ?潤滑油で擦らないと俺の一物は立ち上がらないんじゃなかったんですか?あっという間に勃ちましたねー」   
「うるさいぞ、調子に乗るな!」 
照れているのか怒鳴っても、ちんこ勃ちっぱなしで怖くない。  
「調子に乗ってすいませんね。嫌ならフェラ止めますか?」 
 期待に揺れてるちんこの先を指で弾いた。パチパチと弾くと左右に揺れて戻ってくる様は、パンチングマシーンみたい。 
「が、はっぐう!……何してる、俺ので遊ぶな!」     
   
 五本の指を竿の根元から鈴口まで触れるか触れないか弱々しく添える。 
 優しく優しく下から上に動かせば、ラッセルの口から声が漏れた。
 鼻筋に皺を刻み牙を噛みしめ、もどかしかに震え、ときおりグルグル唸る。 
 
「気持ちいいですか?」
「気持ちよくなんかない、はっ…は、もっとっ」  
「もっと?」 
「――――――っ、なんでもない!」 
「ふーん。なんでもないなら、自分の準備をしますね」素直じゃない奴に、無駄なサービスはしない。  
  
 私は彼とお揃いの紐パンを脱ぐと、秘処に手を伸ばし、敏感な膨らみを弄る。若い頃に比べ肥大してピンク色じゃないソコを執拗に捏ねると中が濡れてきた。 

(良かったまだ枯れてないわよ)   

 中に指を入れ、愛液を絡めとると充血してきたソコに塗りこみ、擦り上げるとぬちゃ、ぐちゃと音が、響く。 

「な、何をしているんだ?音が……匂いが……はあっ、メスの匂いだ」 
 ラッセルは、耳をピンとそばだて、鼻孔を広げて空気を吸い込んだ。

「あ、ああん。あふ……な、何って、じ、自慰してるの。ふっ、あっ、たっぷり濡らさないと馬鹿デカイの入らないでしょう?」  
   
「じ、自慰………そんなことしてるか?」 
 絶句するラッセル、でもちんこはビキビキ硬く先っぽから汁を出し喜んでる。
「し、してるの、自慰。あ、おまんこに指入れてるの、じゅぽじゅぽしてるの」 
 目隠しで見えないことをいいことに、わざといやらしく囁きながら指を出し入れする。 
 
「――――――――――ぐっ。おい、目隠しを外せ!」ラッセルがロープを目隠しを外そうともがく。  
 
「い・や!」 
 私はラッセルの腰に跨がると、規格外のちんこを濡れた入り口に当て、自重をかけた。ぐぐっとちんこを飲み込もうと入り口が広がる、こんなに広げられるのは出産以来だろう。    
 
 「はあ。い、痛い、大きい、裂けちゃう。ああっ」涙目になりながらも、浅く息を吐き痛みを逃し、半分ほど沈めていく。 
   
「ぐっう、はっ、全部は入らん、む、無理をするな…」 
 ラッセルも狭い膣穴にちんこを締められ苦しそうに唸り、汗で額の毛がしっとり黒く染まる。
 
「馬鹿にして、はあっ。無理じゃないわ、絶対全部飲み込んでやるから!くっっ」 
 胎児の頭が通るのだから、規格外ちんこぐらい入るはず。小刻みに腰を揺すり、少しずつちんこを沈めていく。 
 
「クソ、こんな生殺し、耐えきれるか!」    
 ラッセルは我慢の限界のようで、ブリッジするように腰を動かし下から私を突き上げた。 
 
「ちょっと動かないでよ、ひっ!ああっ!」 足が浮いてバランスを崩す、更なる自重で一気に最奥にちんこが刺さった。
 
「―――――――――――っっ!!」 
  
 余りの衝撃に声すらでない。私の中をちんこがみっちり占拠し、ギチギチで身動きできない、はくはくと息を吐く。私が苦しむ顔が見えないラッセルは、さらに速く下から突き上げるから、悲鳴混じりの声をあげてしまう。   
 
(痛い、さ、裂けたわ、苦しい。これ拷問?――早く終わって!…………うわ、あっ、温かいっ。)
  
 私の願いが、神に届いたのか、下から突いていたラッセルはグウウっと一際大きく唸ると、びゅると呆気なく吐精してくれた。 
  
 多量の精が中を占拠する、久しぶりにお腹に感じる精子は奥に染み渡るように熱い。 
  
 気持ちよさより早く終わって良かった気持ちが強く、ラッセルの上から退いた。   
 中から精子にまみれたちんこをズルっと追い出すと内臓の圧迫感がなくなりやっと楽になれた。抜いた勢いで吐き出された精子が奥から太ももに垂れ、うう、気持ち悪い。           

(うわ、ちんこ中にまだ入ってる感じがする。緩んでガバガバに開きっぱしになったらどうしてくれるのよ…) 

 ラッセルのちんこは精子まみれで濡れて光り一度出してもまだ大きく、射精の余韻でヒクヒク動く。息荒く、獣のザラザラした舌と牙がだらしなく開く口腔から見える。

「気持ちよさそうね、領主さん」 
「……も、もう、終わりか?」 
「終わりよ」ラッセルの直立するちんこが視界にあるが、冷たく吐き捨てた。    

 私の醒める気持ちとは真逆に子宮の奥が燻って、膣壁がちんこを締めたくて切なく蠢いているのが解る、開きぱなしのソコが疼く。
 
(はああ。赤ちゃん作れか……簡単に言うけど、獣人が相手、私36歳だし出来るか解らないけど、セックスしたし義務は果たしたわよ、神様) 
 
ぺったんこのお腹を触りため息をついた。
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