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番外編⑤ 休日はデート ~グレンさんと
しおりを挟む「……マナツ。もっと強く……跡を残して噛んでくれ」
グレンさんはうっそうと微笑むと、いとおしそうに私が噛んだ首筋の跡を撫でた。
少し潤んだ瞳が泣きそうに見えて。
グレンさん……ノコアちゃんの言った通り、あんなに喜んでくれてる。良かったわ、私の気持ちも伝わったみたい。
「グググレンさん……あの、ここじゃ、その立ったままだから……べ、ベッドに」
グレンさんを自分からベッドに誘うのは初めて。 焦りどもってしまう。羞恥の熱に、顔はきっと真っ赤だわ。年相応に色っぽく誘えたら良かったのだけど。
それでも、グレンさんには確かに伝わったようで、さっと私を横抱きにすると「マナツからのお誘いは初めてだな」それはそれは嬉しそうにおでこに口づけを落とす。
空き家の一階はパン屋さんの内装、2階は居住空間になっていて。グレンさんに横抱きにされたまま、狭い階段を登る。二部屋続きの奥は寝室で前の住民が置いていったベッドがそのまま残っていた。シーツは先ほど来たノコアちゃんが代えてくれたのだろう、白く真新しく清潔だった。
シーツの上に壊れ物みたいに、そっと下ろされる。丁寧に果物の皮を剥くようにに服を脱がされて。グレンさんは自分の服を煩わしそうに脱ぎ捨てた。鍛えられた綺麗な体が私に覆い被さる。
「マナツっ!マナツっ!」
何処か早急に焦ったように、首筋から胸、お腹に口づけの雨を降らせながら、私の太ももを割り開く。一度出されて抜かるんだソコが歓迎して震える。中が期待に蜜を垂らす。
グレンさんは、私の中で一度射精して熟れたように赤く濡れた陰茎を泥濘に擦り付けた。ぐっと穂先を合わせ焦れたように早急に私の中に入ろうとする。
「待ってっ!グレンさん」
擦るだけでも気持ちいいけど、私はグレンさんの胸を押した。
「くっ!なぜだ?マナツっ?お前も欲しいのだろう?」
「……欲しい…」
「それならっ!」
「そんなに焦らなくとも逃げないわ。
私、グレンさんにも気持ちよくなってほしいの」
私と交わる時にいつもグレンさんは、焦燥感にかられているように見えるから。彼らを受け入れると決めた。もう逃げないから。
「焦ってなんかない。ただ……マナツと交わるのは……いつも気持ちいい」
うっとりと言われ悪い気はしない。
「私、もっとグレンさんを噛みたいの。強く噛んでもいいんでしょう?」
グレンさんの背後に周り後ろに座る。背中に胸をこすりつけながら、すっと首筋に手を伸ばし噛み跡を撫でた。
「はっ」
びくりとグレンさんが跳ねた。
大きく肥大した陰茎もはち切れそうに艶かしく動く。鈴口から、ぷくりと溢れた雫が溢れる。
後ろから、手を伸ばし左手を陰茎に沿わせ扱く。大きくて硬い欲望を力強く刺激する。同時に唇を首筋に這わせてチロチロと舐めた。
「ここも、噛んで……良いの?」
「はっ……う、噛んでくれっ!!……ああっ!!」
焦らすように、二、三度舐めてから、歯を当てる。ぐっと力を入れて首後ろを噛んでいく。
一緒にはち切れそうな陰茎をシュシュと上下に擦り続ければ、面白いようにグレンさんが快楽に震えた。
「はあ、も、もっとっ!強く!ぐっっ!強くだ!!噛んで、くうっ、マナツっ!!!」
グレンさんに促され力を入れる。ブチッと皮膚の裂ける音、口の中に広がる鉄の味。
求められるまま、噛んでしまった。血が出たけど大丈夫かしら?
心配で後ろからグレンさんの表情を伺う。潤んだ瞳、ひそめられた眉、真っ赤に染まる目蓋が匂い立つような色気を醸していた。
グレンさん、感じてくれている……嬉しい。
私の内壁も熱くキュンと震えてしまう。
「はーっ、はーっ、……もっとっ。はっ!ぐっっ!」
グレンさんは、陰茎を擦る私の左手に自らの両手を重ねて、上下に激しく擦り付けた。
力強い腰の動き。ドロリとした濃い粘液を纏いじゅぽじゅぼと、水音が大きくより卑猥になる。
「ん、グレンさん。ふふ。いっぱい気持ちよくなって……たくさん出してね」
噛み跡をペロペロ舐めながら、再び噛んだ。今度は甘く。擦る手の動きを速めて。どくどくと脈打つぬれた硬い陰茎が、パンパンに膨らむ。出したいと陰嚢がふるりと収縮した。
「ぐっ!!はあ、で、出る!!んっ!!ああっ!!」
法悦に染まり凄絶に色っぽい。口をだらしなく大きく開けて涎をたらし、喘ぐ。
びゅっ、びゅっ、びゅっ、と腰をびくつかせてグレンさんは射精した。
勢いよく放出され飛沫は、綺麗な弧を描きベッドに模様を作る。私の手も熱い白濁まみれ、立ち上る雄の臭いに酔ったかのように。体が熱くて。疼いて。
欲しい……グレンさんと同じ快感が。
はーっ、はーっ、といまだ荒い呼吸を整えるグレンさんの前ににじり出ると、くるりと背中を向けた。
「……はっ、マナツっ?」
不思議そうなグレンさんの声。
グレンさんの前で、長い黒髪をかきあげると、白い首後をさらす。
なるべく色っぽく上目遣いで。艶っぽく聞こえるように声を潜めて。
「……グレンさん、私を噛んでっ」
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