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報告したくない事案
しおりを挟むいつものように、夕食のあとに竜神様とお風呂に入る。白の大理石で出来たお風呂は広くて泳げるほど。
男性は入れないので侍女のノコアちゃんが外回りを手伝ってくれる。
竜神様をお膝に乗せてシャンプーをする。すすぎは耳に水が入らないよう手でしっかり押さえた。
「ギュウ~」
情けない声を出し、竜神様は体をぶるっとさせ余分な水分を飛ばした。
竜神様のもふもふの毛皮が水分を吸って皮膚に張り付き、シルエットが一回り小さいなる。
膝に乗る重さは昨日よりずっしりして、身長も私の顎に耳先がつくほど成長してた。
これも魔力譲渡のおかげかしら?
今朝のグレンさんとの艶事を思い出す。顔が赤く火照るのは、お風呂が温かいからだけじゃない。
竜神様の水滴が滴る体をざっと拭くとノコアちゃんにお願いし、私も自分を洗う。
就寝前のベッドの中で、竜神様に絵本を読む。聖女特典なのか文字も読めて、日本語で書けば自然にアーガスト文字に変換される!すごいわ異世界。
竜神様のお気に入り絵本は、美味しそうな食べ物が沢山出てくるもので、「ギュ!ギュ!」と、絵本を指差し作れと猛アピールする。
今まで食べられなかった反動が大きいみたい。
「これが食べたいの?明日の朝食は、鳥肉だんごね!」
「ギュロン!」
嬉しいと鳴き声をあげる竜神様の丸い背中が可愛い。頭を撫で、後ろからぎゅうと抱き締める。
「マナツ様!私にはこれを作って下さい」
今日の添い寝係りのレインさんにも、ちゃっかりお願いされた。
レインさんは竜神様を膝に乗せた私を両足の間に囲い、後ろから腰を抱き締める体勢。背中にレインさんの胸の熱さと鼓動を感じる。
始めは恥ずかしかったけど今はすっかり慣れてしまい、安心感すらある。
レインさんは片手で綾乃さん特性ポーションを器用に開けて、半分だけ飲んだ。
「あれ?全部飲まないの?」
「………警戒は必要ですから」
にっこり笑うと誤魔化すように私の髪に顔を埋め匂いを嗅いだ。
「……って!ちょっとレインさんくすぐったいわよ」
「少しだけです……私にもマナツ様を独り占めさせて下さい」
「もう!からかわないで」
竜神様は眠いのか、瞼が半分落ちて船を漕いでる。それでも食べ物の絵本を離さない。
竜神様を絵本ごとベッドに寝かしつけて、隣に横になる。前足を手のひらにのせ、小さな肉球をムニムニ押した。触り放題である。
はー、プニプニ可愛い~。
その後、私の匂いを堪能し満足したレインさんは目を閉じた。
竜神様に聖なる力を吸収されているのを感じて、脱力感ともに眠気が一気に襲う。
眠りに落とされる中、首後ろにぬるっとした冷たい感触が一瞬したけど、レインさんの涎?
◇◇◇
早朝……竜神様をノコアちゃんに預けて魔力譲渡の時間。
昨朝のグレンさんとの口淫は誤解から生じた例外で、昼夕と同じ魔力譲渡は口づけだと思っていた。
「さあ、マナツ様。グレンの変わりに昨日の朝の魔力譲渡の報告をお願いします」
「え?待って!アレを報告させるの?……レインさんって、悪趣味よね」
「悪趣味ですか?マナツ様が聖なる力に満ちれば満ちるほど、竜神様の成長が促進されます。昨朝は口づけより、満たされていました。詳細を知らないと私も同等に出来ませんから」
蠱惑的に微笑むと、朝立ちし、窮屈そうに下衣を押し上げる欲棒を解放した。
「ーーちょっと、レインさん!」
早朝、1日の始まりの空気の清む爽やかな時間に、場違いな赤黒く太く長いモノが私の目の前にそそりたった。グレンさんより細いけど長い。
「グレンと同じように、私にもして下さいますか?」
レインさんの興奮した呼吸に合わせて、欲棒が私の頬を上下に擦る。先から滲んだ体液を頬に擦られ、雄臭い臭いが鼻腔から侵入した。美味しそうな臭いに無意識に喉が鳴った。
枯渇した体が聖なる力を渇望しているのがわかる。
「お、同じように」
咥えることを、考えただけでお腹がぽっと熱くなる。
「はい、グレンと同じように口淫して下さい。マナツ様がどこを舐めて、グレンがどんな反応したか……私は知りたいんですよ」
「……やっぱり悪趣味よ」
「マナツ様が教えて下さらないようでしたら、グレンに報告させましょうか?」
「ーーーっ!!は、恥ずかしいからグレンさんには絶対に聞かないで!」
グレンさんの口から私の痴態が語られるなんて、どんな羞恥プレイよ。
「そうですか?仕方ありませんね。グレンには聞きませんから、マナツ様お願いします」
レインさんは、期待に震える欲棒の先を私の唇に当てた。早く開けろと言わんばかりに、触れては離すを繰り返す。
欲棒に口づけをされてる。
唇に先走りを口紅のように塗られ、ぞくんと皮膚が粟立つ。僅かに空いた隙間から、にゅるっと丸い先が入り込んできた。
「んっ」
昨日はグレンさんの、今日はレインさんのなんて二人に不誠実だし、淫乱だわ。
口淫を拒否しないとなのに、口の中に甘い聖なる力が広がれば、冷静な思考は砂糖菓子のように溶けてしまう。
ーー美味しい、甘い、もっと欲しい。
先を咥え、汁のじわり滲み出る穴に舌を這わせ刺激する。出てきた粘液をちゅうと強く吸い上げれば、レインさんの欲棒が拍動してびくびく跳ねた。
「ふっ、んっ。上手ですね。グレンにも……はあっ、してあげたんですか?」
気持ちいいのか、レインさんの声が低く艶めいて甘い溜息を吐いた。
「あっ、グレンさんは……裏側が、気持ち良かったみたい」
レインさんの反り返った欲棒に手を添え、裏筋に舌を這わせチロチロ動かす。
次に手で大きい袋をやわやわと揉み、裏筋に沿って下から上に舐め続けた。
「んっ!ぐっ…はあっ、はあっ、すごく良いです。グレンはすぐに果てましたか?」
レインさんの息づかいが荒く早くなり、美しい顔が快感に歪む。
「ん、グレンさんは……はっ…ちゅっ…ふぁ」
レインさんに説明しながらなんて、恥ずかしい。 グレンさんと同じ場所を同じように舐めて高まる体。お腹の奥がきゅんきゅんと熱くて。確実に中が濡れているのがわかるだけに尚更、羞恥に身悶えしてしまう。
「……はあっ、マナツ様。わかるように報告して」
「はあっ、も、もう!
舐めながらじゃ、上手く報告出来ないわよ!……その、グレンさんは、奥に深く咥えたら……すぐに、出してくれたわ」
「………そうですか……あの、グレンが……」
「レイン……さん?」
レインさんの纏う穏やかな空気が反転した。瞳にギラリと青黒い情欲が宿り。嗜虐的な笑みを浮かべ、私の頭に両手を添えた。
びきびきと音が聞こえるんじゃないかと思うほどに、はち切れそうに膨張した肉の棒。血管の走行まで浮き出たソレは、先から丸い雫を滴らせる。
「マナツ、口を開けて」
「え?ーーーんぶっ!!」
驚いて開けた口の中に強引に欲棒を突っ込まれた。レインさんに頭部を抑えられ逃げられない。
豹変したレインさんは荒々しく抽挿を始めた。長い、欲棒で口内をえぐる。口の奥を長い肉棒が犯され、苦しくて呼吸が出来ない、涙がこぼれた。
私の口内粘膜とレインさんの先走りが混ざり、聖なる力が体に浸透する。
無理やりなのに、こんなに気持ちいい。ビンっと立ち上がる胸の頂き、疼く下半身。
欲しい、もっとたくさん。
口をすぼめてレインさんの苛烈を増す動きに応えた。
じゅぼじゅほじゅぼじゅほーー。
「はあっ、はあっ、も、もう出すよ。全部飲んで!僕もグレンのように受け入れて!」
口内を暴れ回る欲棒が限界まで膨らみ、長い先が私の咽頭を押し潰す。えづいても吐き出すことが出来ない。ただただ翻弄されその時を待った。
「ぐっ!はっ!」
「ーーーーーんん!」
びゅるるっと熱い飛沫を際奥に放ちレインさんは果てた。
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