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においたつもの
しおりを挟む外が薄明るくなる朝、竜神様をノコアちゃんとレインさんに預けた。私とグレンさんに与えられた魔力譲渡の時間は半刻しかない。
ベッドに腰をかけ下半身をさらけ出した、グレンさんの前に立ちつくす。
グレンさんの立ち上がったモノから、匂い立つ聖なる力。雄臭さと混じりあい酷く惹かれる。
(……なんて、匂い。頭がくらくらしちゃうわ)
竜神様に聖なる力を吸われ、枯渇した体が欲しい欲しいと訴えている。
冷静な頭の片隅が『誤解を早く解かないと』と、警鐘を鳴らしている。
「……やはり……俺のは嫌か?」
拒否しないといけないのに、私の意識はすぐに崩れてしまう。グレンさんが落胆した悲壮な声を出したから。
実は咥えたのは指なんです!っと説明しても、俺が嫌だから嘘をついてると信じてもらえなさそうな雰囲気。
「……レインがいいのか?」
レインさんは童貞じゃないようだし、今までレインだけが誰かに選ばれた苦い経験があるのかもしれない
旦那を捨て離婚し、継子を本当の母親に返し一人ぼっちになった。
父と母はすでに亡くなり身を寄せる兄弟もいない。自ら選んだ道なのに、置いてきぼりにされたような孤独感。必要とされない寂寥感、私もそれを知っている。
グレンさんの自分は選ばれないと悟ったかのような、酷く泣きそうな顔。心臓が高鳴る。動悸が速い。この人を悲しませたくない、守りたい庇護欲がふつふつと湧く。
指を咥える以上の行き過ぎた治療行為だとわかっているのに……動く心と体を止められなくて。
グレンさんの前に膝をつくと雄々しいそれにゆっくり指を這わせて、長い竿の部分を下から上に撫でた。
「んっ、」
「グレンさんの、美味しそう」
ペロリと先を舐めると、グレンさんの体が期待に震えた。血管の怒張に添わせて、根本から穂先にねっとりと舌を這わせる。
「ふっ!くっ!!」
ぐん、とグレンさんの肉棒がお臍まで反り返る。私の頬に当たるところだった。
驚き見上げると、目蓋を赤らめ恥ずかしそうな、潤んだ瞳のグレンさんと目があった。
素直なグレンさんの感じてる反応が嬉しい。巨大なグレンさんの肉棒を両手を使って、ずりずりしごいていく。大き過ぎて、片手じゃ回らない。すごいわペットボトルみたい。
「あ、はっ!マナツ様!」
先を浅く咥え、尿道口の周りをぐるりと円を書くように舌を這わせる。グレンさんがもっと深くを示すように、腰を揺らし始めた。
求めるままに口内深く肉棒を咥え込めば、堪らないとドクドク脈打ち大きくなった。大き過ぎて、半分しか入らない。口内をすぼめ、柔らかい粘膜に包むと頭を上下に動かしグレンさんのを攻め立てる。
ー--じゅぷ、じゅぷ、じゅぷ。
「くっ。すごっ、い」
始めての口淫の快楽に翻弄され、グレンさんの太ももがガクガク震えた。ぐっと拳を握り度重なる射精感に耐えている。
頬を桃色に染め、快楽の吐息を溢すグレンさんが色っぽくて、お腹の奥がきゅんきゅんする。
滴を溢す肉棒を吸い上げると、グレンさんの熱い聖なる力が体に満ちていく。酷く甘く感じて美味しい、細胞ひとつひとつに染み渡るよう。
お腹の奥に切ない熱が溜まり、すりりっと内腿を擦り合わせた。自分のナカが濡れているのがわかる。内腿を擦るだけで気持ちいいなんて、魔力譲渡の快楽、恐るべし。
「はっ、あっ……ぐ、」
「あっ…」
私の息も興奮で荒くなる。大き過ぎて苦しいけど、もっとたくさん聖なる力が欲しくて、口の動きを速めた。口を大きく開き喉奥に肉棒を咥え込んだ。
私の唾液とグレンさんの聖なる力が混ざり、じゅぽじゅぽと卑猥な音が響く。
それが私の鼓膜を侵していく、どんどん動きが速く大胆になる。体が聖なる力を欲しいと望むままに、美味しい肉棒にバキュームのように吸い付いた。
「はっ、あっ!そ、そんなに吸い付いたら、す、すぐにで、出る!!ぐっ!ぐっ!ああっ!!」
私の口の中、限界までに膨らんだ肉棒がびくんびくんと大きくはぜた。
「んーーーーーっ!!」
大量の精が私の咽頭を直撃する。本来ならえずきそうなのに、その刺激すら快感に変わる。私は甘く疼く下半身に手を添えながら、ゴクンゴクンと美味しいソレを嚥下した。
口づけとは格段に違う、濃厚な聖なる力が花開くよう広がる。
体が燃えるように熱い。ずくんと甘い痺れが全身を駆け回る。立っていられない。ベッドに腰をかけたグレンさんの前にペタんと座ってしまう。
「あ、あ、あ!」
「はあ、はあ……マ、マナツ様、大丈夫か?」
下半身が体液で酷いことになってるのに、私を心配するグレンさん。まだ射精の余韻に震えていた。
頭が白く痺れ、思考が惚ける。ピンと立ち上がった胸の頂きが衣服を押し上げ擦れる。それだけでも気持ちよくて胸がじんじんする。
内腿を擦れば肥大した淫芽も擦られて気持ちいい。中が欲しくて蠢いてる。たらりと流れる淫水すら気持ちいい。
イキたい……自慰したい。思う存分を下を触りたい。
惚けた思考のまま、本能のように下半身に手を伸ばし、スカートを捲ると濡れた下着ごしに陰部に触れた。にゅちゅ、にゅちゅと擦っていく。
「な、何を…」
グレンさんのルビーの瞳が限界まで見開かれる。ゴクリと生唾を呑み込んだ。
「は、ぐっ。マナツっ」
痛いほど見られてるのに、右手の動きを止められない。淫水滴るそこを花芽を潰しながら早急に自分を追い詰めていく。
グレンさんの情欲を滾らせた視線に照らされて、快感の熱にのまれる。
いや、恥ずかしい!
……でも気持ちいい。
こんな私を見ないで。
私の恥ずかしい姿を見て!
「あ、ああああー!!!」
色んな感情と愉悦が混ざり、私は白く弾け跳んだ。
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