11 / 25
3章 イーグルフロストの異変
11 掃討契約
しおりを挟む
「レナードさん、ミリアさん。イーグルフロストの過剰魔化を解決するため、掃討作戦を行おうと思います。協力していただけませんか?」
「掃討作戦だって?」レナードが眉をあげた。ミリアも目を丸くしてヒューゴを見つめている。
私も内心、驚いていた。
(正直、ベノムウルフの牙も手に入れたし、このまま帰るんじゃないかと思ってた。ヒューゴってわりと効率主義みたいなとこあるし)
でも、掃討作戦がもし行えるのならいいなとも思う。洞窟から逃げてきたトーマスの姿が脳裏に浮かぶ。
いくら他国の地で、あまり知らない街といえど、人が怪我をしている姿を見るのは好きではなかった。
そもそも癒しの魔法も、転びやすかった幼いエリカのために勉強したんだし。
(過剰魔化を放置しておくと、トーマスだけじゃない、もっと被害がでかねない。解決できるなら力になりたい)
「うーん、まあ確かにこのまま放置しておくのは困るしね。」
ミリアは頷き、続けた。
「最近魔物が多かったから、二人で奥に行き過ぎるのは危ないってレナードに止められてさ。採掘も進まなくて商売あがったりだったんだよね」
レナードはしばらく考え込んだあと、溜息をついた。
「まあ、そうだな。いい機会だろう。俺たちは参加する。ただ、あんたらも前線に出るのが条件だ。残念ながらこの街は田舎でな。ちゃんと戦える人間はそんなにいねえんだよ。最近魔物が増えたからか一獲千金狙いの若造は多いんだが、正直頼りにはならんのさ」
「なるほど……あまり増員は望めませんか。けれど、レナードさんたちにご協力いただけるのはありがたい。もちろん、言われずとも私も参加する予定でしたよ」
ヒューゴは礼儀正しく答えた。そして私に目を向ける。
「クレアにも手伝っていただきたいんですが、どうですか?」
「もちろん、参加するわ」
私は即答した。
(私のこと、ちゃんと護衛として雇ってくれてるのに、いちいちこうして意志を確認してくれるのよね。普通こういうのって命令するものじゃないの? まあ、拒否するつもりはないけど……)
「ありがとうございます。ああ、そうだ。ギルドに話を通しておいてもらえますか? さすがに他国のギルド登録もしてない人間が勝手に大掛かりな討伐をしたとなれば角が立つでしょうし」
「へいへい、了解」
「まあ、ここのギルマスだいぶ適当だから、多分大丈夫だと思うよ。多少見込みのある子もいるから、その子たちも呼べないかついでに聞いといていい?」
「お願いします。では契約を結びましょうか」
レナ―ドたちが頷くと、私たちが囲んでいた円卓の上に魔法陣が発生する。契約魔法だった。
「条件はこれでいいですか? 変更点、疑問点など教えていただきたいのですが」
「うわー、なんかちゃんとしてるね」
これはヒューゴとレナードたちの間で結ぶ契約なんだろう。魔法陣の中心に浮かぶ契約書を眺める。
レナードたちへの要求は掃討作戦の参加、武力の提供。こちらからの物資などの提供、前線参加。
報酬の取り分はレナード、ミリアペアとギルドから人を増やす場合の依頼料、手数料の配分が多めだった。
しかし、武器に使えそうな素材に関しては獲得に際する優先権がヒューゴに設定されている。
「ん? あぁ、なるほど……まあ文句はない」
はしゃぐミリアと対照的にレナードは契約書をまじまじと見つめ、同意した。
ミリアとレナードが魔法陣に触れると、陣が点滅する。
「ありがとうございます。これで契約完了ですね」
「条件はかなり良かったな。俺たちにとってはありがてえが……そもそもあんたら、二人でも十分やれるんじゃないのか?」
「そういえば、クレアもヒューゴもすっごく強かったもんね」
「買いかぶりですよ。少人数では限界がありますからね。それに、こういうのは助け合いでしょう?」
レナードはヒューゴの完璧な笑顔を見て、
「やっぱお前、商人っぽいわ」
と呆れたようにつぶやいた。
「じゃ、私たちギルドに話通してくるから、待ってて。ついでにさっきも言ったけど、参加してくれそうな子も探してくるから」
そう言ってミリアは軽やかに去っていく。返答も確認しないその素早い動きを、どっしりとした動きでレナードが追いかけた。
二人がギルドカウンターに行ってしまい、私とヒューゴが残される。
「ねえ、ヒューゴ。掃討作戦ほんとにやるの? 正直、ヒューゴがこういうの積極的にやる印象なかった」
冒険者が一般的に想像する金儲けにしか興味がない偉そうな商人像。
さすがにヒューゴはそこまではいかないけれど、こういう他国の問題にわざわざ首を突っ込むタイプには見えなかったんだけど。
「まあ、普段なら冒険者の方々と交渉する方が楽でいいんですけど、現状パワーバランスが崩れていて素材の供給も少ないようですし。多少危険でも前線に立った方が早いかなと」
多少危険度はあがりますから、その分報酬に上乗せしておきますね、というヒューゴ。
ヒューゴがこうして戦おうとしているところを見るのはなんだか新鮮だなあ。まあ、攻撃魔法の精度も高かったし一人旅中には普通に戦闘することもあったのかもしれない。
「それに、イーグルフロストについてすぐまたエーデルランドに帰るっていうのもせっかちだと思いません? 雪が積もっている光景もなかなか面白いですし、ある程度滞在するのもありじゃないですか」
微笑んだヒューゴの顔は、さっきの完璧な笑みと違ってなんだかリラックスしている感じがした。
(ヒューゴも雪好きだったのかな?)
いくら雪が好きでも、滞在理由が掃討作戦のためってのがちょっとおかしいと思うけど……。
「まあ、そうかもね」
もうエリカたちのことはだいぶ吹っ切れつつあるけど、さっさとエーデルランドに帰ってもし顔でも合わせたらまだ気まずいし、これもありなのかも。
「とりあえず、支援魔法の構成とか考え直しておくね。危険なのは事実だし……みんなに怪我してほしくないもの」
「クレアさんの支援魔法があると戦いやすくて助かります。お願いしますね」
そうして私たちは準備を始めた。ある程度時間がたち、ミリアが叫びながら走り寄ってくる。
「許可とれたよ~!」
数名、協力してくれる冒険者も見つかったらしい。決行日を決めて、その場は解散した。
「掃討作戦だって?」レナードが眉をあげた。ミリアも目を丸くしてヒューゴを見つめている。
私も内心、驚いていた。
(正直、ベノムウルフの牙も手に入れたし、このまま帰るんじゃないかと思ってた。ヒューゴってわりと効率主義みたいなとこあるし)
でも、掃討作戦がもし行えるのならいいなとも思う。洞窟から逃げてきたトーマスの姿が脳裏に浮かぶ。
いくら他国の地で、あまり知らない街といえど、人が怪我をしている姿を見るのは好きではなかった。
そもそも癒しの魔法も、転びやすかった幼いエリカのために勉強したんだし。
(過剰魔化を放置しておくと、トーマスだけじゃない、もっと被害がでかねない。解決できるなら力になりたい)
「うーん、まあ確かにこのまま放置しておくのは困るしね。」
ミリアは頷き、続けた。
「最近魔物が多かったから、二人で奥に行き過ぎるのは危ないってレナードに止められてさ。採掘も進まなくて商売あがったりだったんだよね」
レナードはしばらく考え込んだあと、溜息をついた。
「まあ、そうだな。いい機会だろう。俺たちは参加する。ただ、あんたらも前線に出るのが条件だ。残念ながらこの街は田舎でな。ちゃんと戦える人間はそんなにいねえんだよ。最近魔物が増えたからか一獲千金狙いの若造は多いんだが、正直頼りにはならんのさ」
「なるほど……あまり増員は望めませんか。けれど、レナードさんたちにご協力いただけるのはありがたい。もちろん、言われずとも私も参加する予定でしたよ」
ヒューゴは礼儀正しく答えた。そして私に目を向ける。
「クレアにも手伝っていただきたいんですが、どうですか?」
「もちろん、参加するわ」
私は即答した。
(私のこと、ちゃんと護衛として雇ってくれてるのに、いちいちこうして意志を確認してくれるのよね。普通こういうのって命令するものじゃないの? まあ、拒否するつもりはないけど……)
「ありがとうございます。ああ、そうだ。ギルドに話を通しておいてもらえますか? さすがに他国のギルド登録もしてない人間が勝手に大掛かりな討伐をしたとなれば角が立つでしょうし」
「へいへい、了解」
「まあ、ここのギルマスだいぶ適当だから、多分大丈夫だと思うよ。多少見込みのある子もいるから、その子たちも呼べないかついでに聞いといていい?」
「お願いします。では契約を結びましょうか」
レナ―ドたちが頷くと、私たちが囲んでいた円卓の上に魔法陣が発生する。契約魔法だった。
「条件はこれでいいですか? 変更点、疑問点など教えていただきたいのですが」
「うわー、なんかちゃんとしてるね」
これはヒューゴとレナードたちの間で結ぶ契約なんだろう。魔法陣の中心に浮かぶ契約書を眺める。
レナードたちへの要求は掃討作戦の参加、武力の提供。こちらからの物資などの提供、前線参加。
報酬の取り分はレナード、ミリアペアとギルドから人を増やす場合の依頼料、手数料の配分が多めだった。
しかし、武器に使えそうな素材に関しては獲得に際する優先権がヒューゴに設定されている。
「ん? あぁ、なるほど……まあ文句はない」
はしゃぐミリアと対照的にレナードは契約書をまじまじと見つめ、同意した。
ミリアとレナードが魔法陣に触れると、陣が点滅する。
「ありがとうございます。これで契約完了ですね」
「条件はかなり良かったな。俺たちにとってはありがてえが……そもそもあんたら、二人でも十分やれるんじゃないのか?」
「そういえば、クレアもヒューゴもすっごく強かったもんね」
「買いかぶりですよ。少人数では限界がありますからね。それに、こういうのは助け合いでしょう?」
レナードはヒューゴの完璧な笑顔を見て、
「やっぱお前、商人っぽいわ」
と呆れたようにつぶやいた。
「じゃ、私たちギルドに話通してくるから、待ってて。ついでにさっきも言ったけど、参加してくれそうな子も探してくるから」
そう言ってミリアは軽やかに去っていく。返答も確認しないその素早い動きを、どっしりとした動きでレナードが追いかけた。
二人がギルドカウンターに行ってしまい、私とヒューゴが残される。
「ねえ、ヒューゴ。掃討作戦ほんとにやるの? 正直、ヒューゴがこういうの積極的にやる印象なかった」
冒険者が一般的に想像する金儲けにしか興味がない偉そうな商人像。
さすがにヒューゴはそこまではいかないけれど、こういう他国の問題にわざわざ首を突っ込むタイプには見えなかったんだけど。
「まあ、普段なら冒険者の方々と交渉する方が楽でいいんですけど、現状パワーバランスが崩れていて素材の供給も少ないようですし。多少危険でも前線に立った方が早いかなと」
多少危険度はあがりますから、その分報酬に上乗せしておきますね、というヒューゴ。
ヒューゴがこうして戦おうとしているところを見るのはなんだか新鮮だなあ。まあ、攻撃魔法の精度も高かったし一人旅中には普通に戦闘することもあったのかもしれない。
「それに、イーグルフロストについてすぐまたエーデルランドに帰るっていうのもせっかちだと思いません? 雪が積もっている光景もなかなか面白いですし、ある程度滞在するのもありじゃないですか」
微笑んだヒューゴの顔は、さっきの完璧な笑みと違ってなんだかリラックスしている感じがした。
(ヒューゴも雪好きだったのかな?)
いくら雪が好きでも、滞在理由が掃討作戦のためってのがちょっとおかしいと思うけど……。
「まあ、そうかもね」
もうエリカたちのことはだいぶ吹っ切れつつあるけど、さっさとエーデルランドに帰ってもし顔でも合わせたらまだ気まずいし、これもありなのかも。
「とりあえず、支援魔法の構成とか考え直しておくね。危険なのは事実だし……みんなに怪我してほしくないもの」
「クレアさんの支援魔法があると戦いやすくて助かります。お願いしますね」
そうして私たちは準備を始めた。ある程度時間がたち、ミリアが叫びながら走り寄ってくる。
「許可とれたよ~!」
数名、協力してくれる冒険者も見つかったらしい。決行日を決めて、その場は解散した。
9
お気に入りに追加
792
あなたにおすすめの小説

【完結】ニセ聖女と追放されたので、神官長と駆け落ちします〜守護がなくなり魔物が襲来するので戻ってこい? では、ビジネスしましょう〜
禅
恋愛
婚約者の王太子からニセ聖女の烙印を押された私は喜んで神殿から出ていった。なぜか、神官長でエルフのシンも一緒に来ちゃったけど。
私がいなくなった国は守護していた結界がなくなり、城は魔物に襲来されていた。
是非とも話し合いを、という国王からの手紙に私は再び城へ。
そこで私はある条件と交換に、王を相手にビジネスをする。
※小説家になろうにも掲載

お妃様に魔力を奪われ城から追い出された魔法使いですが…愚か者達と縁が切れて幸せです。
coco
恋愛
妃に逆恨みされ、魔力を奪われ城から追い出された魔法使いの私。
でも…それによって愚か者達と縁が切れ、私は清々してます─!

【完結】皇太子の愛人が懐妊した事を、お妃様は結婚式の一週間後に知りました。皇太子様はお妃様を愛するつもりは無いようです。
五月ふう
恋愛
リックストン国皇太子ポール・リックストンの部屋。
「マティア。僕は一生、君を愛するつもりはない。」
今日は結婚式前夜。婚約者のポールの声が部屋に響き渡る。
「そう……。」
マティアは小さく笑みを浮かべ、ゆっくりとソファーに身を預けた。
明日、ポールの花嫁になるはずの彼女の名前はマティア・ドントール。ドントール国第一王女。21歳。
リッカルド国とドントール国の和平のために、マティアはこの国に嫁いできた。ポールとの結婚は政略的なもの。彼らの意志は一切介入していない。
「どんなことがあっても、僕は君を王妃とは認めない。」
ポールはマティアを憎しみを込めた目でマティアを見つめる。美しい黒髪に青い瞳。ドントール国の宝石と評されるマティア。
「私が……ずっと貴方を好きだったと知っても、妻として認めてくれないの……?」
「ちっ……」
ポールは顔をしかめて舌打ちをした。
「……だからどうした。幼いころのくだらない感情に……今更意味はない。」
ポールは険しい顔でマティアを睨みつける。銀色の髪に赤い瞳のポール。マティアにとってポールは大切な初恋の相手。
だが、ポールにはマティアを愛することはできない理由があった。
二人の結婚式が行われた一週間後、マティアは衝撃の事実を知ることになる。
「サラが懐妊したですって‥‥‥!?」

この国において非常に珍しいとされている銀髪を持って生まれた私はあまり大切にされず育ってきたのですが……?
四季
恋愛
この国において非常に珍しいとされている銀髪を持って生まれた私、これまであまり大切にされず育ってきたのですが……?

「君を愛するつもりはない」と言ったら、泣いて喜ばれた
菱田もな
恋愛
完璧令嬢と名高い公爵家の一人娘シャーロットとの婚約が決まった第二皇子オズワルド。しかし、これは政略結婚で、婚約にもシャーロット自身にも全く興味がない。初めての顔合わせの場で「悪いが、君を愛するつもりはない」とはっきり告げたオズワルドに、シャーロットはなぜか歓喜の涙を浮かべて…?
※他サイトでも掲載中しております。

宮廷から追放された聖女の回復魔法は最強でした。後から戻って来いと言われても今更遅いです
ダイナイ
ファンタジー
「お前が聖女だな、お前はいらないからクビだ」
宮廷に派遣されていた聖女メアリーは、お金の無駄だお前の代わりはいくらでもいるから、と宮廷を追放されてしまった。
聖国から王国に派遣されていた聖女は、この先どうしようか迷ってしまう。とりあえず、冒険者が集まる都市に行って仕事をしようと考えた。
しかし聖女は自分の回復魔法が異常であることを知らなかった。
冒険者都市に行った聖女は、自分の回復魔法が周囲に知られて大変なことになってしまう。
私のドレスを奪った異母妹に、もう大事なものは奪わせない
文野多咲
恋愛
優月(ゆづき)が自宅屋敷に帰ると、異母妹が優月のウェディングドレスを試着していた。その日縫い上がったばかりで、優月もまだ袖を通していなかった。
使用人たちが「まるで、異母妹のためにあつらえたドレスのよう」と褒め称えており、優月の婚約者まで「異母妹の方が似合う」と褒めている。
優月が異母妹に「どうして勝手に着たの?」と訊けば「ちょっと着てみただけよ」と言う。
婚約者は「異母妹なんだから、ちょっとくらいいじゃないか」と言う。
「ちょっとじゃないわ。私はドレスを盗られたも同じよ!」と言えば、父の後妻は「悪気があったわけじゃないのに、心が狭い」と優月の頬をぶった。
優月は父親に婚約解消を願い出た。婚約者は父親が決めた相手で、優月にはもう彼を信頼できない。
父親に事情を説明すると、「大げさだなあ」と取り合わず、「優月は異母妹に嫉妬しているだけだ、婚約者には異母妹を褒めないように言っておく」と言われる。
嫉妬じゃないのに、どうしてわかってくれないの?
優月は父親をも信頼できなくなる。
婚約者は優月を手に入れるために、優月を襲おうとした。絶体絶命の優月の前に現れたのは、叔父だった。
婚約破棄されましたが、帝国皇女なので元婚約者は投獄します
けんゆう
ファンタジー
「お前のような下級貴族の養女など、もう不要だ!」
五年間、婚約者として尽くしてきたフィリップに、冷たく告げられたソフィア。
他の貴族たちからも嘲笑と罵倒を浴び、社交界から追放されかける。
だが、彼らは知らなかった――。
ソフィアは、ただの下級貴族の養女ではない。
そんな彼女の元に届いたのは、隣国からお兄様が、貿易利権を手土産にやってくる知らせ。
「フィリップ様、あなたが何を捨てたのかーー思い知らせて差し上げますわ!」
逆襲を決意し、華麗に着飾ってパーティーに乗り込んだソフィア。
「妹を侮辱しただと? 極刑にすべきはお前たちだ!」
ブチギレるお兄様。
貴族たちは青ざめ、王国は崩壊寸前!?
「ざまぁ」どころか 国家存亡の危機 に!?
果たしてソフィアはお兄様の暴走を止め、自由な未来を手に入れられるか?
「私の未来は、私が決めます!」
皇女の誇りをかけた逆転劇、ここに開幕!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる