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1章 旅立ち
3 街からの旅立ち
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夜、1人だけで取った宿屋で明日の準備をしていた。明日の昼に広場でヒューゴと待ち合わせて、そのまま隣国のガルシア王国に行く予定だから。
パーティに所属していた時、個人で自由に使っていいという配分だったお金は、大半を貯金してある。金貨数枚とはいえ、なければこうして宿に泊まったり、酒場に行くこともできなかった。
けれど、支援系の冒険者がたった1人で、次の仕事を見つけることは難しい。癒しの力は使えても、この国、エーデルランドでは癒し系術師の職につくには一定の名声や後ろ盾がないと門前払いされてしまう。それこそ、孤児出身でパーティを追放された冒険者なんてどこも望まないだろう。
貯金もいつかは無くなるし、正直ヒューゴの依頼は渡りに船だった。
酒場で依頼を受けることに決めた後、私はヒューゴと契約魔法を結んだ。私はヒューゴの護衛兼、部下という扱いでガルシア王国に行く。鑑定の魔法での索敵や物品の目利きの補助、そして万が一の際の癒しの魔法、それが私の武器。
一応、お守り程度の肉体強化や幸運の祈りは使えるけど、本当にお守り程度。けれどヒューゴは、宿代や食費抜きで、ガルシア王国への出張と帰還まで毎日金貨5枚の報酬を約束してくれた。旅は1ヶ月ほど続くから、正直報酬の額はかなり高額になる。
(私は、ヒューゴの期待に応えることができるのかしら)
ヒューゴの依頼は条件が良すぎた。私は知り合いも多くて、気まずいこの街から離れられるし、かなり高額な報酬も得られる。依頼を完遂した後、そのまま田舎で静かに暮らすことくらいはできそうなくらい。
それほどいい条件なのに、私はその期待に応えるくらいの働きができるのか。
――追放されたような人間が。
(エリカがどうしてあんな嘘をついたのか、理由はわからない。でも、ずっと近くにいたはずのエリカにあんなに嫌われていたなんて、私に何かだめなところがあったはず……)
「駄目ね、寝よう」
そういえば、数年前初めて取引を始めた頃、ヒューゴにあまりに自分を責めすぎてもいけないって言われたっけ。
商人は商品の価値を適切に把握して、正確に伝えるべきだから、と。誇張も、卑下も相応しくない……。
(大丈夫、やらないと)
おまじない程度とはいえ、眠りを呼ぶ魔法を自らに掛けた。明日からは護衛なんだから、無様な姿を見せないように。
昼下がり、準備を整えた私は広場でヒューゴと待ち合わせていた。まだ待ち合わせまでは少し時間がある。
「クレア、ちょっと、クレアじゃないの?!」
すると、少し離れたところから赤く長い髪をした女性が大声で声をかけてきた。この街を中心に冒険者をしているアリシアだった。
「聞いたわよ、あのパーティから追放されたなんて信じられないわ。本当にひどいことをされちゃったわね」
アリシアの隣には、彼女のパーティメンバーであるベルもいた。ベルは小柄な体格をしているけど、かなり短気だ。けれどアリシアとはウマがあうらしくて、私が冒険者を始めた頃からずっとパーティを組んでいる。
「あの連中、何様のつもりって感じだよね。横領だっけ? 変な理由でっち上げてさ」
「そうよね。クレアがそんなことするはずないのに、どうして同じパーティのあいつらがわかんないのかしら!」
「2人は、私を信じてくれるの?」
ヒューゴは信じてくれたとはいえ、長い間一緒に行動していたみんなから冷たくあたられたことは、まだ整理できていないことだった。
ナンシーはともかく、パーティの大半が私が悪いというのなら、もしかして本当に私が何かしたんじゃないか、そんな不安が拭いきれなくて……。
「当然じゃん。てか、僕らみたいにヒーラーいないパーティの奴らはさ、クレアにすっげえ世話になってたのもあるしね。昨日ギルドすごかったんだから。俺らの天使が追放されただと~っておっさん達がうっさくてさあ」
そういえば、ギルドでたまに怪我した人を癒してたことがあった。
エドワードのパーティはメンバーが多かったけど、基本的には人が多ければ多いほど出費も増えるし、パーティ内でのいざこざも発生しやすいことからパーティメンバーは絞られがちだ。
ヒーラーは怪我人さえ出なければ必要ないジョブって扱いを受けているから、専属がいないパーティも多かったんだよね。
「あはは……エバンズさんたちかな。ありがとう、2人とも」
(変な目で見られたりしそうだと思ってギルドは寄らなかったけど、別れの挨拶すらしないなんて申し訳ないことしちゃったかな)
「そういえば、クレアはこれからどうするの?」
それに答えたのは私じゃなくてヒューゴだった。
「おはようございます、アリシアさん、ベルさん。クレアさんには私が隣国、ガルシア王国に商売に行く際の護衛をお願いしたんですよ」
そろそろ待ち合わせの時刻だった。ヒューゴは私の横に来て、アリシアたちに微笑む。
そういえば、アリシアたちもヒューゴと取引してたっけ。ヒューゴはいろんな街の冒険者や職人の間を渡り歩く行商人なので、顔が広い。
アリシアたちは驚いた様子でヒューゴを見つめた。ヒューゴはエーデルランドでは強力な地盤を持っているけど、海外に出たことはなかった。
(だからこそ、やっぱりちょっと不安なのよね。私がヒューゴの迷惑にならないか……護衛の仕事を全うできるか)
けれど、その不安を掻き消すように満面の笑みを浮かべ、アリシアが叫んだ。
「ほんとう? それなら心配ないわね! ヒューゴとクレアって相性良さそうだし」
「ふふ、そう言って頂けると嬉しいですね。エドワードさんたちには感謝しているくらいですよ。ガルシア王国に1人で行くのは不安でしたので。クレアさんが護衛なら、安心できますし」
「ガルシアって毒性高え魔物多いもんな。ほんと、ヒューゴが羨ましいくらい。クレアってどっかの赤毛と違ってお淑やかでいいやつだし」
「ふーん? ベル、クレアがタイプなの~? へーえ?」
そうして、アリシアとベルは不毛な言い争いを始めた。2人にはよくあることで、酒場とかでは酒の肴にされている始末だ。
(なんだか、元気出てきたかも)
アリシアたちも、ヒューゴも私のことを信頼してくれている。なら、クヨクヨしてる暇じゃない。
「落ち着いてってば、2人とも。お土産も買ってくるから」
「そうですね。お得意様のお二人にはきっちりサービスさせてもらいますよ」
私とヒューゴがそう言うと、2人はすぐさま口喧嘩をやめて、声を揃える。
「「お土産、期待してる! お幸せに!」」
(やっぱり、仲良いなあ。って、お幸せにって何が……?)
ヒューゴはなんだか微妙な表情をしていた。
「では、そろそろ行きましょうか」
けれど、すぐ気を取り直していつものような笑顔になる。
「ええ。じゃあ、アリシア、ベル。元気でね」
そうして、私たちはアリシアたちと別れ、呼んでいる馬車の待機所に向かった。
パーティに所属していた時、個人で自由に使っていいという配分だったお金は、大半を貯金してある。金貨数枚とはいえ、なければこうして宿に泊まったり、酒場に行くこともできなかった。
けれど、支援系の冒険者がたった1人で、次の仕事を見つけることは難しい。癒しの力は使えても、この国、エーデルランドでは癒し系術師の職につくには一定の名声や後ろ盾がないと門前払いされてしまう。それこそ、孤児出身でパーティを追放された冒険者なんてどこも望まないだろう。
貯金もいつかは無くなるし、正直ヒューゴの依頼は渡りに船だった。
酒場で依頼を受けることに決めた後、私はヒューゴと契約魔法を結んだ。私はヒューゴの護衛兼、部下という扱いでガルシア王国に行く。鑑定の魔法での索敵や物品の目利きの補助、そして万が一の際の癒しの魔法、それが私の武器。
一応、お守り程度の肉体強化や幸運の祈りは使えるけど、本当にお守り程度。けれどヒューゴは、宿代や食費抜きで、ガルシア王国への出張と帰還まで毎日金貨5枚の報酬を約束してくれた。旅は1ヶ月ほど続くから、正直報酬の額はかなり高額になる。
(私は、ヒューゴの期待に応えることができるのかしら)
ヒューゴの依頼は条件が良すぎた。私は知り合いも多くて、気まずいこの街から離れられるし、かなり高額な報酬も得られる。依頼を完遂した後、そのまま田舎で静かに暮らすことくらいはできそうなくらい。
それほどいい条件なのに、私はその期待に応えるくらいの働きができるのか。
――追放されたような人間が。
(エリカがどうしてあんな嘘をついたのか、理由はわからない。でも、ずっと近くにいたはずのエリカにあんなに嫌われていたなんて、私に何かだめなところがあったはず……)
「駄目ね、寝よう」
そういえば、数年前初めて取引を始めた頃、ヒューゴにあまりに自分を責めすぎてもいけないって言われたっけ。
商人は商品の価値を適切に把握して、正確に伝えるべきだから、と。誇張も、卑下も相応しくない……。
(大丈夫、やらないと)
おまじない程度とはいえ、眠りを呼ぶ魔法を自らに掛けた。明日からは護衛なんだから、無様な姿を見せないように。
昼下がり、準備を整えた私は広場でヒューゴと待ち合わせていた。まだ待ち合わせまでは少し時間がある。
「クレア、ちょっと、クレアじゃないの?!」
すると、少し離れたところから赤く長い髪をした女性が大声で声をかけてきた。この街を中心に冒険者をしているアリシアだった。
「聞いたわよ、あのパーティから追放されたなんて信じられないわ。本当にひどいことをされちゃったわね」
アリシアの隣には、彼女のパーティメンバーであるベルもいた。ベルは小柄な体格をしているけど、かなり短気だ。けれどアリシアとはウマがあうらしくて、私が冒険者を始めた頃からずっとパーティを組んでいる。
「あの連中、何様のつもりって感じだよね。横領だっけ? 変な理由でっち上げてさ」
「そうよね。クレアがそんなことするはずないのに、どうして同じパーティのあいつらがわかんないのかしら!」
「2人は、私を信じてくれるの?」
ヒューゴは信じてくれたとはいえ、長い間一緒に行動していたみんなから冷たくあたられたことは、まだ整理できていないことだった。
ナンシーはともかく、パーティの大半が私が悪いというのなら、もしかして本当に私が何かしたんじゃないか、そんな不安が拭いきれなくて……。
「当然じゃん。てか、僕らみたいにヒーラーいないパーティの奴らはさ、クレアにすっげえ世話になってたのもあるしね。昨日ギルドすごかったんだから。俺らの天使が追放されただと~っておっさん達がうっさくてさあ」
そういえば、ギルドでたまに怪我した人を癒してたことがあった。
エドワードのパーティはメンバーが多かったけど、基本的には人が多ければ多いほど出費も増えるし、パーティ内でのいざこざも発生しやすいことからパーティメンバーは絞られがちだ。
ヒーラーは怪我人さえ出なければ必要ないジョブって扱いを受けているから、専属がいないパーティも多かったんだよね。
「あはは……エバンズさんたちかな。ありがとう、2人とも」
(変な目で見られたりしそうだと思ってギルドは寄らなかったけど、別れの挨拶すらしないなんて申し訳ないことしちゃったかな)
「そういえば、クレアはこれからどうするの?」
それに答えたのは私じゃなくてヒューゴだった。
「おはようございます、アリシアさん、ベルさん。クレアさんには私が隣国、ガルシア王国に商売に行く際の護衛をお願いしたんですよ」
そろそろ待ち合わせの時刻だった。ヒューゴは私の横に来て、アリシアたちに微笑む。
そういえば、アリシアたちもヒューゴと取引してたっけ。ヒューゴはいろんな街の冒険者や職人の間を渡り歩く行商人なので、顔が広い。
アリシアたちは驚いた様子でヒューゴを見つめた。ヒューゴはエーデルランドでは強力な地盤を持っているけど、海外に出たことはなかった。
(だからこそ、やっぱりちょっと不安なのよね。私がヒューゴの迷惑にならないか……護衛の仕事を全うできるか)
けれど、その不安を掻き消すように満面の笑みを浮かべ、アリシアが叫んだ。
「ほんとう? それなら心配ないわね! ヒューゴとクレアって相性良さそうだし」
「ふふ、そう言って頂けると嬉しいですね。エドワードさんたちには感謝しているくらいですよ。ガルシア王国に1人で行くのは不安でしたので。クレアさんが護衛なら、安心できますし」
「ガルシアって毒性高え魔物多いもんな。ほんと、ヒューゴが羨ましいくらい。クレアってどっかの赤毛と違ってお淑やかでいいやつだし」
「ふーん? ベル、クレアがタイプなの~? へーえ?」
そうして、アリシアとベルは不毛な言い争いを始めた。2人にはよくあることで、酒場とかでは酒の肴にされている始末だ。
(なんだか、元気出てきたかも)
アリシアたちも、ヒューゴも私のことを信頼してくれている。なら、クヨクヨしてる暇じゃない。
「落ち着いてってば、2人とも。お土産も買ってくるから」
「そうですね。お得意様のお二人にはきっちりサービスさせてもらいますよ」
私とヒューゴがそう言うと、2人はすぐさま口喧嘩をやめて、声を揃える。
「「お土産、期待してる! お幸せに!」」
(やっぱり、仲良いなあ。って、お幸せにって何が……?)
ヒューゴはなんだか微妙な表情をしていた。
「では、そろそろ行きましょうか」
けれど、すぐ気を取り直していつものような笑顔になる。
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