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五十嵐山へ行こう
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時間を見たら十七時。そろそろ夕食の準備をするかもしれない。台所の場所をみこちゃんに案内されて行ってみたら、お手伝いさんがいるからいいと言われた。立派なお家だと思っていたけど、やっぱり裕福な家庭なんだ。皆さん、普段はどのような人間ライフを送っているんだろう。
飲み物を運ぶのだけ手伝わせてもらい、家族みんなで夕食を待つ。ご両親もおじいさまも優し気で、私も家族の一部になれた気になる。
「あ」
その時、廊下に通じる襖がほんの少し開いた。そこから片目が見える。さっきの人だ。
私がその人に向かって会釈すると他の人たちも気が付いたらしく、そこに視線が集中する。色葉さんが立ち上がった。
「日向!」
──日向?
あの人日向さんって言うんだ。日向日向……つい最近聞いたような。
「ひなた」
そうだ! みこちゃんのお兄さんの名前だ!
ということはあの人がみこちゃんのお兄さん? 昼食の時いつものことだからって来なかったのは、出かけていたわけじゃなくて、部屋から出られなかったとかそういう……?
「ぅうッ」
色葉さんとみこちゃんに呼ばれたことで襖を閉めようとする日向さんにお辞儀する。
「先ほどはどうも。日向さんもご一緒にいかがですか?」
立場的に私がお誘いするのも変だけど、せっかく来てくれたのだから日向さんともお話してみたい。でも、無理強いするのはよくないか。
「えっ」
色葉さんが私と日向さんの顔を交互に見る。
「先ほど偶然お会いしたんです」
「こ、こいつと?」
「はい」
不思議そうな顔で見つめられた。もしかして日向さんと会えるのはレアイベントだったりする?
「あああああの」
「はい」
「こ、これ……ッッ」
ぬうっと右腕が部屋に伸びてきた。その手にはお花が一輪握られている。
「もしかして、私にですか?」
ちょっと自信が無かったけど尋ねてみたら、高速で何度も頷かれた。そっと近づくと、震えながらもその場から離れずに待っていてくれる。
おお、さっきのことで少しは心を開いてくれたのかも。
「有難う御座います。頂きます」
「はぅッ」
私がお花を受け取ると、日向さんはぴしゃんと襖を閉じて去ってしまった。足音が遠くなっていく。残念。
「まあまあッ」
その光景を見守っていたみこママが嬉しそうな声を上げた。
「あの子が自分からここに来てくれるなんて。貴方のおかげだわッありがとう奈々さん」
「いえ、あの私は偶然会って話をしただけで何もしていませんし」
「それがすでにすごいことよ! あの子は家族ともほとんど会話をしないから」
そうなんだ。そんなになんだ。初対面の時の態度も納得。じゃあ、お話してくれたのって奇跡なのかもしれない。
「うふふ、今日は記念日ね」
「そうだな。あの子もこれで少しは外に出られるようになるといい」
みこパパママがにこやかにお話している。内容的に日向さんは引きこもりか何かなのかもしれない。でも床に臥せっているわけじゃないから、機会さえあれば外には出られそう。私も力になれるといいな。
「奈々。あいつは気にしなくていいから。無視だ無視」
色葉さんが渋い顔で忠告してくる。そのまま少し離れた席に座ってしまった。
でも、みこちゃんの家族だし、本人が外に出たいって望むならそうした方がいいと思う。とりあえず日向さんがどう思ってるかだね。勝手に外野があれこれやって迷惑かけたら大変。
「お待たせいたしました」
お手伝いさんが夕食を運んできてくれた。わあ、旅館で出てくるような和食だ。小皿に少しずつおかずが載っていて美味しそうだし見た目もおしゃれ。
「あの、お忙しいところすみません。小さめの花瓶ってありますか?」
せっかくお花をもらったので枯らしたくない。お手伝いさんが食事を運び終わったところで聞いてみると、すぐに細身で小ぶりの花瓶を持ってきてくれた。おおお、花瓶までおしゃれぇ。
「いただきます」
日向さん以外全員揃って食べ始める。藤さんはお仕事だから仕方ないとして、日向さんもいつかこの輪に入れたらいいな。初対面の私への距離を縮めてくれたということは、人と一緒にいたくないってことではないと思うんだよね。もっと親しくなれたらそれとなく聞いてみよう。
「美味しい~!」
「うん」
想像通りというかそれを超える勢いで美味しくて思わず声に出ちゃったけど、隣のみこちゃんが頷いてくれた。相変わらずイイコ!
夕食中、みこママが家族について教えてくれた。
みんなあやかしで人間ではないけれど、成人したら社会に出て働いているらしい。あやかしの位が高くなると人の姿の時に年齢を自由に変えられるようになるので、定年を迎えたあたりでゆっくり休んで、また気が向いたら若い姿になって社会人をやり直すとか。
これは、気軽に聞いていい話題じゃなかった。私が誰かに言わないって思ってくれているということだろうけど、かなり重大な秘密を知ってしまった。
つまり、日本には人間にしか見えないけど、あやかしが混ざって生活しているってことだよね。戸籍もあるって言ってたし。
おじいさまはもちろんとして、みこパパもみこママも結構長生きだったりするのかな。もう情報過多過ぎてこちらから質問とか出来ないや。
「奈々さん、末永くよろしくね」
「は、はいッ。こちらこそ宜しくお願いします」
頭はパンクしそうだけど、仲良くしたいのは事実なのでこちらからも頭を下げる。
みこちゃん、これからもどうぞよろしくね。
「ふう」
現在、部屋でお布団にくるまりながら今日のことを思い出している。
予想していたけど、お風呂も広かった。脱衣所の時点で個人の家じゃなかった。有難いことに貸し切り状態。いつもみこちゃんと入っているから一人で入るのも久しぶりだな。
寝るのも今日は一人。さっき一緒に寝ないか聞かれたけど、家族水入らずを大切にしてほしいので申し訳ないながらお断りした。
山だから当然だけど、自然が多いのも素敵。日々の忙しさから解き放たれて、仕事の疲れも全部ふっとんじゃった。
「そうだ」
明日帰っちゃうから、お花を枯らす前に押し花にしておこう。茎を少し切って短くして、ティッシュで包んで持ってきていた文庫本に挟む。もっと重しが欲しいけど多分大丈夫でしょう。
今度遊びに来た時はもっと日向さんともお話したいな。藤さんともまた会いたいし。みこちゃんの家族のことを少しでも知ることが出来てよかった。
まだいつもより早い時間だけど寝ちゃおう。実は明日は日の出を見るという計画があるんだよね。私一人だけど。
「おやすみなさい」
アラームを四時にかけて目を瞑る。今日はよく寝られそう。
飲み物を運ぶのだけ手伝わせてもらい、家族みんなで夕食を待つ。ご両親もおじいさまも優し気で、私も家族の一部になれた気になる。
「あ」
その時、廊下に通じる襖がほんの少し開いた。そこから片目が見える。さっきの人だ。
私がその人に向かって会釈すると他の人たちも気が付いたらしく、そこに視線が集中する。色葉さんが立ち上がった。
「日向!」
──日向?
あの人日向さんって言うんだ。日向日向……つい最近聞いたような。
「ひなた」
そうだ! みこちゃんのお兄さんの名前だ!
ということはあの人がみこちゃんのお兄さん? 昼食の時いつものことだからって来なかったのは、出かけていたわけじゃなくて、部屋から出られなかったとかそういう……?
「ぅうッ」
色葉さんとみこちゃんに呼ばれたことで襖を閉めようとする日向さんにお辞儀する。
「先ほどはどうも。日向さんもご一緒にいかがですか?」
立場的に私がお誘いするのも変だけど、せっかく来てくれたのだから日向さんともお話してみたい。でも、無理強いするのはよくないか。
「えっ」
色葉さんが私と日向さんの顔を交互に見る。
「先ほど偶然お会いしたんです」
「こ、こいつと?」
「はい」
不思議そうな顔で見つめられた。もしかして日向さんと会えるのはレアイベントだったりする?
「あああああの」
「はい」
「こ、これ……ッッ」
ぬうっと右腕が部屋に伸びてきた。その手にはお花が一輪握られている。
「もしかして、私にですか?」
ちょっと自信が無かったけど尋ねてみたら、高速で何度も頷かれた。そっと近づくと、震えながらもその場から離れずに待っていてくれる。
おお、さっきのことで少しは心を開いてくれたのかも。
「有難う御座います。頂きます」
「はぅッ」
私がお花を受け取ると、日向さんはぴしゃんと襖を閉じて去ってしまった。足音が遠くなっていく。残念。
「まあまあッ」
その光景を見守っていたみこママが嬉しそうな声を上げた。
「あの子が自分からここに来てくれるなんて。貴方のおかげだわッありがとう奈々さん」
「いえ、あの私は偶然会って話をしただけで何もしていませんし」
「それがすでにすごいことよ! あの子は家族ともほとんど会話をしないから」
そうなんだ。そんなになんだ。初対面の時の態度も納得。じゃあ、お話してくれたのって奇跡なのかもしれない。
「うふふ、今日は記念日ね」
「そうだな。あの子もこれで少しは外に出られるようになるといい」
みこパパママがにこやかにお話している。内容的に日向さんは引きこもりか何かなのかもしれない。でも床に臥せっているわけじゃないから、機会さえあれば外には出られそう。私も力になれるといいな。
「奈々。あいつは気にしなくていいから。無視だ無視」
色葉さんが渋い顔で忠告してくる。そのまま少し離れた席に座ってしまった。
でも、みこちゃんの家族だし、本人が外に出たいって望むならそうした方がいいと思う。とりあえず日向さんがどう思ってるかだね。勝手に外野があれこれやって迷惑かけたら大変。
「お待たせいたしました」
お手伝いさんが夕食を運んできてくれた。わあ、旅館で出てくるような和食だ。小皿に少しずつおかずが載っていて美味しそうだし見た目もおしゃれ。
「あの、お忙しいところすみません。小さめの花瓶ってありますか?」
せっかくお花をもらったので枯らしたくない。お手伝いさんが食事を運び終わったところで聞いてみると、すぐに細身で小ぶりの花瓶を持ってきてくれた。おおお、花瓶までおしゃれぇ。
「いただきます」
日向さん以外全員揃って食べ始める。藤さんはお仕事だから仕方ないとして、日向さんもいつかこの輪に入れたらいいな。初対面の私への距離を縮めてくれたということは、人と一緒にいたくないってことではないと思うんだよね。もっと親しくなれたらそれとなく聞いてみよう。
「美味しい~!」
「うん」
想像通りというかそれを超える勢いで美味しくて思わず声に出ちゃったけど、隣のみこちゃんが頷いてくれた。相変わらずイイコ!
夕食中、みこママが家族について教えてくれた。
みんなあやかしで人間ではないけれど、成人したら社会に出て働いているらしい。あやかしの位が高くなると人の姿の時に年齢を自由に変えられるようになるので、定年を迎えたあたりでゆっくり休んで、また気が向いたら若い姿になって社会人をやり直すとか。
これは、気軽に聞いていい話題じゃなかった。私が誰かに言わないって思ってくれているということだろうけど、かなり重大な秘密を知ってしまった。
つまり、日本には人間にしか見えないけど、あやかしが混ざって生活しているってことだよね。戸籍もあるって言ってたし。
おじいさまはもちろんとして、みこパパもみこママも結構長生きだったりするのかな。もう情報過多過ぎてこちらから質問とか出来ないや。
「奈々さん、末永くよろしくね」
「は、はいッ。こちらこそ宜しくお願いします」
頭はパンクしそうだけど、仲良くしたいのは事実なのでこちらからも頭を下げる。
みこちゃん、これからもどうぞよろしくね。
「ふう」
現在、部屋でお布団にくるまりながら今日のことを思い出している。
予想していたけど、お風呂も広かった。脱衣所の時点で個人の家じゃなかった。有難いことに貸し切り状態。いつもみこちゃんと入っているから一人で入るのも久しぶりだな。
寝るのも今日は一人。さっき一緒に寝ないか聞かれたけど、家族水入らずを大切にしてほしいので申し訳ないながらお断りした。
山だから当然だけど、自然が多いのも素敵。日々の忙しさから解き放たれて、仕事の疲れも全部ふっとんじゃった。
「そうだ」
明日帰っちゃうから、お花を枯らす前に押し花にしておこう。茎を少し切って短くして、ティッシュで包んで持ってきていた文庫本に挟む。もっと重しが欲しいけど多分大丈夫でしょう。
今度遊びに来た時はもっと日向さんともお話したいな。藤さんともまた会いたいし。みこちゃんの家族のことを少しでも知ることが出来てよかった。
まだいつもより早い時間だけど寝ちゃおう。実は明日は日の出を見るという計画があるんだよね。私一人だけど。
「おやすみなさい」
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