49 / 69
49・キングの決意
しおりを挟む
リザードマンの集落攻略作戦、出発当日。
城下町ソドムの広場でゴブロンが首輪で繋がれたジャイアントカピバラと並んで立っていた。
その他にも城下町の住人が見送りのために並んでいる。
仕事の手を休めて、わざわざ見送りに来てくれたのだ。
ジャイアントカピバラのアルフォンスはリードで繋がれて、その綱をゴブロンが持っている。
そのゴブロンにキルルが詰め寄るように忠告をしていた。
『いいですか、ゴブロンさん。散歩は朝と夕方に一回ずつ必ず連れて行ってくださいね。ご飯は散歩のあとですからね!』
「分かったでやんすよ……」
ゴブロンは面倒臭そうな表情でキルルの話を聞いている。
その顔は耳にタコができたと言いたげな表情であった。
『ゴブロンさんはお仕事を直ぐにさぼる悪い癖がありますから心配なんですよ!』
「キルル殿は心配症でやんすね。ペットの散歩ぐらいあっしにだってできるでやんすよ」
『アルフォンスちゃんはペットでありません! 家族です!!』
「ええ~……」
『それに、できるできないの問題じゃあなくて、さぼるさぼらないの問題なんですよ!』
俺の横で肩掛け鞄に保存食を詰め込んでいるハートジャックが手を休めて訊いてくる。
「エリク様~、あのカピバラはなんですか~?」
「ああ、あれか……」
ガミガミと言っているキルルの横には2メートルのジャイアントカピバラがポケ~っと無表情で青空を眺めていた。
ジャイアントカピバラの目は冷めきった眼差しである。
このジャイアントカピバラには、自分のことでキルルとゴブロンが揉めていると言う自覚は皆無に伺えた。
俺はハートジャックの質問に答えてやる。
「元々は実験用のモルモットだったんだが、キルルのヤツが愛着を抱いてしまってな。ペットとして飼い出したんだわ」
俺にはジャイアントカピバラの可愛さが理解できない。
キルルは可愛い可愛いと連呼しているのだが、あんなのただのデカイネズミにしか見えないのだ。
しかも不細工だ。
可愛くも何ともない。
ハートジャックが顎を撫でながら言う。
「ペットですか~。あんな大きいだけのネズミのどこが可愛いのですか~?」
「知らん、俺に訊くな……」
「まあ、非常食には丁度良いかも知れませんね~」
「なるほど、非常食か」
すると俺とハートジャックの会話が耳に入ったのか、今度はキルルが俺たちに突っ掛かってきた。
『アルフォンスちゃんはペットじゃあありません。ネズミでもありません。家族です、家族なんですよ!!』
「「はぁ………」」
キルルの発言に俺とハートジャックが脱力しながら呆れていた。
すると旅の支度が住んだキングが姿を現す。
「エリク様、出発の準備が整いました、それでは旅立ちましょう」
俺の前に現れたキングはローブを羽織り、背中にはバックパックを背負っていた。
ローブの下はレザーアーマーにいつもの光るシミターを装備している。
ハートジャック曰く、リザードマンの集落までは森の中を一日半ほど走って進んだ距離らしい。
そして、今回志願した八匹のコボルトたちもキングの背後に立っていた。
彼らも旅の支度を済ませている。
ローブの下には武装を整えていることだろう。
今回のリザードマン集落攻略作戦は、キングにハートジャック、それと八匹の志願兵のコボルト戦士だけで遂行される。
約束通りの十名だ。
コボルトだけで編成された十匹の志願兵部隊だった。
その部隊に俺とキルルが同行する。
俺も同行するのだが、今回は手出しはしない予定である。
キングがコボルトたちだけの力で作戦を成功させるのが目標であるのだ。
俺が同行する理由は、キングの力量を計るのが目的である。
今回の作戦は、魔王として配下に任せたのだ。
いくら俺が最強無敵でも、俺では破滅の勇者を倒せない。
だからいずれはキングたちに頼らなければならない。
その時のための試験にも近いのである。
キングが言う。
「エリク様、それでは出発いたしましょう」
「ああ、分かった、キング。よ~~し、キルル、行くぞ~」
『はい、魔王様!』
こうして俺たちはリザードマンの集落に向かって旅立った。
その晩の話である。
俺たち魔王軍は森の中にキャンプを張って野宿していた。
テントの前で焚き火に当たる。
俺は焚き火の炎を眺めながらハートジャックに問うた。
「なあ、ハートジャック。明日にはリザードマンの集落に到着するんだろ?」
「はい、この速度で移動していれば昼前には到着できると思いますよ~」
俺は焚き火に薪を投げ込むと、今度はキングに質問した。
「それで、今回の隊長さんは、どんな作戦で行くつもりなんだい?」
キングは焚き火を見つめながら答えた。
「魔王流で、押して参りたいと思っております」
魔王流?
押して参る?
「魔王流ってなんだよ。押して参るって?」
キングが凛々しく答えた。
「正面から正々堂々と殴り込みます」
「マジか!?」
大胆な作戦に出るつもりだな。
マジで俺を楽しませる気満々だろう。
更にキングが強気を口走る。
「私一人で、リザードマンの集落に殴り込みます!」
「マジか!?」
俺だけじゃなくハートジャックも目を剥いて驚いていた。
それに近くで話を訊いていた八名の志願兵たちも驚いている。
だが、コボルトたちはリーダーに何一つ意見を上げない。
僅かな沈黙の時が流れる。
焚き火の炎がパチパチと音を鳴らして揺れていた。
その沈黙を破るように俺がクスクスと笑い出す。
「くくっ、くくくくっ」
するとキルルとコボルト十匹の視線が俺に集まる。
俺は笑いながらキングに言ってやった。
「お前、一人でそんなことができると思っているわけか?」
キングの即答。
「できるできないではありません。やるかやらないかです!」
「いいね~、いいぞ~、キング。最高だぜ! あはっはっはっはっ!!」
俺の高笑いが真夜中の森に広がった。
その高笑う俺を皆が見守っている。
「よし、ならばキング。本当に一人でリザードマンたちを制圧できたのならば、お前を魔王軍の将軍に引きあげてやるぞ!」
「私が将軍でありますか!?」
「そう、将軍だ。しかも大将軍にしてやるぞ。軍の指揮権をお前に任せてやる!」
「ありがとうございます、エリク様!!」
キングは深々と頭を下げた。
「だが、約束通り一人でリザードマンたちを制圧できたらの話だ!」
「このキング、必ずやエリク様のご期待に御応えいたしますぞ!」
するとキルルが俺に耳打ちしてきた。
『魔王様、そんな約束しちゃっていいのですか?』
「かまわん。もしも一人で本当にリザードマンたちを制圧できるのならば、大将軍の役割だって果たせるだろうさ」
『まあ、確かに、そうですね……』
大将軍の誕生は、明日の作戦で決まる。
これはこれで、ますます面白くなってきたぞ。
俺の期待と興奮も、どんどんと高まる。
こんなに興奮していて今晩は眠れるだろうか。
慣れた枕だってないんだから、もしかしたら眠れないかも知れない。
「キルル~、眠れないから膝枕して~♡」
『はい、分かりました、魔王様』
これでグッスリ眠れそうだぜ。
いやいや、逆にドキドキして眠れねえ!!
まさか本当にキルルが膝枕してくれるなんて思ってもみなかったからさ!!
とにかく、言ってみるもんだな!!
超ラッキー!!
城下町ソドムの広場でゴブロンが首輪で繋がれたジャイアントカピバラと並んで立っていた。
その他にも城下町の住人が見送りのために並んでいる。
仕事の手を休めて、わざわざ見送りに来てくれたのだ。
ジャイアントカピバラのアルフォンスはリードで繋がれて、その綱をゴブロンが持っている。
そのゴブロンにキルルが詰め寄るように忠告をしていた。
『いいですか、ゴブロンさん。散歩は朝と夕方に一回ずつ必ず連れて行ってくださいね。ご飯は散歩のあとですからね!』
「分かったでやんすよ……」
ゴブロンは面倒臭そうな表情でキルルの話を聞いている。
その顔は耳にタコができたと言いたげな表情であった。
『ゴブロンさんはお仕事を直ぐにさぼる悪い癖がありますから心配なんですよ!』
「キルル殿は心配症でやんすね。ペットの散歩ぐらいあっしにだってできるでやんすよ」
『アルフォンスちゃんはペットでありません! 家族です!!』
「ええ~……」
『それに、できるできないの問題じゃあなくて、さぼるさぼらないの問題なんですよ!』
俺の横で肩掛け鞄に保存食を詰め込んでいるハートジャックが手を休めて訊いてくる。
「エリク様~、あのカピバラはなんですか~?」
「ああ、あれか……」
ガミガミと言っているキルルの横には2メートルのジャイアントカピバラがポケ~っと無表情で青空を眺めていた。
ジャイアントカピバラの目は冷めきった眼差しである。
このジャイアントカピバラには、自分のことでキルルとゴブロンが揉めていると言う自覚は皆無に伺えた。
俺はハートジャックの質問に答えてやる。
「元々は実験用のモルモットだったんだが、キルルのヤツが愛着を抱いてしまってな。ペットとして飼い出したんだわ」
俺にはジャイアントカピバラの可愛さが理解できない。
キルルは可愛い可愛いと連呼しているのだが、あんなのただのデカイネズミにしか見えないのだ。
しかも不細工だ。
可愛くも何ともない。
ハートジャックが顎を撫でながら言う。
「ペットですか~。あんな大きいだけのネズミのどこが可愛いのですか~?」
「知らん、俺に訊くな……」
「まあ、非常食には丁度良いかも知れませんね~」
「なるほど、非常食か」
すると俺とハートジャックの会話が耳に入ったのか、今度はキルルが俺たちに突っ掛かってきた。
『アルフォンスちゃんはペットじゃあありません。ネズミでもありません。家族です、家族なんですよ!!』
「「はぁ………」」
キルルの発言に俺とハートジャックが脱力しながら呆れていた。
すると旅の支度が住んだキングが姿を現す。
「エリク様、出発の準備が整いました、それでは旅立ちましょう」
俺の前に現れたキングはローブを羽織り、背中にはバックパックを背負っていた。
ローブの下はレザーアーマーにいつもの光るシミターを装備している。
ハートジャック曰く、リザードマンの集落までは森の中を一日半ほど走って進んだ距離らしい。
そして、今回志願した八匹のコボルトたちもキングの背後に立っていた。
彼らも旅の支度を済ませている。
ローブの下には武装を整えていることだろう。
今回のリザードマン集落攻略作戦は、キングにハートジャック、それと八匹の志願兵のコボルト戦士だけで遂行される。
約束通りの十名だ。
コボルトだけで編成された十匹の志願兵部隊だった。
その部隊に俺とキルルが同行する。
俺も同行するのだが、今回は手出しはしない予定である。
キングがコボルトたちだけの力で作戦を成功させるのが目標であるのだ。
俺が同行する理由は、キングの力量を計るのが目的である。
今回の作戦は、魔王として配下に任せたのだ。
いくら俺が最強無敵でも、俺では破滅の勇者を倒せない。
だからいずれはキングたちに頼らなければならない。
その時のための試験にも近いのである。
キングが言う。
「エリク様、それでは出発いたしましょう」
「ああ、分かった、キング。よ~~し、キルル、行くぞ~」
『はい、魔王様!』
こうして俺たちはリザードマンの集落に向かって旅立った。
その晩の話である。
俺たち魔王軍は森の中にキャンプを張って野宿していた。
テントの前で焚き火に当たる。
俺は焚き火の炎を眺めながらハートジャックに問うた。
「なあ、ハートジャック。明日にはリザードマンの集落に到着するんだろ?」
「はい、この速度で移動していれば昼前には到着できると思いますよ~」
俺は焚き火に薪を投げ込むと、今度はキングに質問した。
「それで、今回の隊長さんは、どんな作戦で行くつもりなんだい?」
キングは焚き火を見つめながら答えた。
「魔王流で、押して参りたいと思っております」
魔王流?
押して参る?
「魔王流ってなんだよ。押して参るって?」
キングが凛々しく答えた。
「正面から正々堂々と殴り込みます」
「マジか!?」
大胆な作戦に出るつもりだな。
マジで俺を楽しませる気満々だろう。
更にキングが強気を口走る。
「私一人で、リザードマンの集落に殴り込みます!」
「マジか!?」
俺だけじゃなくハートジャックも目を剥いて驚いていた。
それに近くで話を訊いていた八名の志願兵たちも驚いている。
だが、コボルトたちはリーダーに何一つ意見を上げない。
僅かな沈黙の時が流れる。
焚き火の炎がパチパチと音を鳴らして揺れていた。
その沈黙を破るように俺がクスクスと笑い出す。
「くくっ、くくくくっ」
するとキルルとコボルト十匹の視線が俺に集まる。
俺は笑いながらキングに言ってやった。
「お前、一人でそんなことができると思っているわけか?」
キングの即答。
「できるできないではありません。やるかやらないかです!」
「いいね~、いいぞ~、キング。最高だぜ! あはっはっはっはっ!!」
俺の高笑いが真夜中の森に広がった。
その高笑う俺を皆が見守っている。
「よし、ならばキング。本当に一人でリザードマンたちを制圧できたのならば、お前を魔王軍の将軍に引きあげてやるぞ!」
「私が将軍でありますか!?」
「そう、将軍だ。しかも大将軍にしてやるぞ。軍の指揮権をお前に任せてやる!」
「ありがとうございます、エリク様!!」
キングは深々と頭を下げた。
「だが、約束通り一人でリザードマンたちを制圧できたらの話だ!」
「このキング、必ずやエリク様のご期待に御応えいたしますぞ!」
するとキルルが俺に耳打ちしてきた。
『魔王様、そんな約束しちゃっていいのですか?』
「かまわん。もしも一人で本当にリザードマンたちを制圧できるのならば、大将軍の役割だって果たせるだろうさ」
『まあ、確かに、そうですね……』
大将軍の誕生は、明日の作戦で決まる。
これはこれで、ますます面白くなってきたぞ。
俺の期待と興奮も、どんどんと高まる。
こんなに興奮していて今晩は眠れるだろうか。
慣れた枕だってないんだから、もしかしたら眠れないかも知れない。
「キルル~、眠れないから膝枕して~♡」
『はい、分かりました、魔王様』
これでグッスリ眠れそうだぜ。
いやいや、逆にドキドキして眠れねえ!!
まさか本当にキルルが膝枕してくれるなんて思ってもみなかったからさ!!
とにかく、言ってみるもんだな!!
超ラッキー!!
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説
魅了が解けた貴男から私へ
砂礫レキ
ファンタジー
貴族学園に通う一人の男爵令嬢が第一王子ダレルに魅了の術をかけた。
彼女に操られたダレルは婚約者のコルネリアを憎み罵り続ける。
そして卒業パーティーでとうとう婚約破棄を宣言した。
しかし魅了の術はその場に運良く居た宮廷魔術師に見破られる。
男爵令嬢は処刑されダレルは正気に戻った。
元凶は裁かれコルネリアへの愛を取り戻したダレル。
しかしそんな彼に半年後、今度はコルネリアが婚約破棄を告げた。
三話完結です。
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
絶対に間違えないから
mahiro
恋愛
あれは事故だった。
けれど、その場には彼女と仲の悪かった私がおり、日頃の行いの悪さのせいで彼女を階段から突き落とした犯人は私だと誰もが思ったーーー私の初恋であった貴方さえも。
だから、貴方は彼女を失うことになった私を許さず、私を死へ追いやった………はずだった。
何故か私はあのときの記憶を持ったまま6歳の頃の私に戻ってきたのだ。
どうして戻ってこれたのか分からないが、このチャンスを逃すわけにはいかない。
私はもう彼らとは出会わず、日頃の行いの悪さを見直し、平穏な生活を目指す!そう決めたはずなのに...……。
悪役令嬢にざまぁされた王子のその後
柚木崎 史乃
ファンタジー
王子アルフレッドは、婚約者である侯爵令嬢レティシアに窃盗の濡れ衣を着せ陥れようとした罪で父王から廃嫡を言い渡され、国外に追放された。
その後、炭鉱の町で鉱夫として働くアルフレッドは反省するどころかレティシアや彼女の味方をした弟への恨みを募らせていく。
そんなある日、アルフレッドは行く当てのない訳ありの少女マリエルを拾う。
マリエルを養子として迎え、共に生活するうちにアルフレッドはやがて自身の過去の過ちを猛省するようになり改心していった。
人生がいい方向に変わったように見えたが……平穏な生活は長く続かず、事態は思わぬ方向へ動き出したのだった。
【完結】そして、誰もいなくなった
杜野秋人
ファンタジー
「そなたは私の妻として、侯爵夫人として相応しくない!よって婚約を破棄する!」
愛する令嬢を傍らに声高にそう叫ぶ婚約者イグナシオに伯爵家令嬢セリアは誤解だと訴えるが、イグナシオは聞く耳を持たない。それどころか明らかに犯してもいない罪を挙げられ糾弾され、彼女は思わず彼に手を伸ばして取り縋ろうとした。
「触るな!」
だがその手をイグナシオは大きく振り払った。振り払われよろめいたセリアは、受け身も取れないまま仰向けに倒れ、頭を打って昏倒した。
「突き飛ばしたぞ」
「彼が手を上げた」
「誰か衛兵を呼べ!」
騒然となるパーティー会場。すぐさま会場警護の騎士たちに取り囲まれ、彼は「違うんだ、話を聞いてくれ!」と叫びながら愛人の令嬢とともに連行されていった。
そして倒れたセリアもすぐさま人が集められ運び出されていった。
そして誰もいなくなった。
彼女と彼と愛人と、果たして誰が悪かったのか。
これはとある悲しい、婚約破棄の物語である。
◆小説家になろう様でも公開しています。話数の関係上あちらの方が進みが早いです。
3/27、なろう版完結。あちらは全8話です。
3/30、小説家になろうヒューマンドラマランキング日間1位になりました!
4/1、完結しました。全14話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる