30 / 57
30【ミラージュとの契約】
しおりを挟む
それにしても凄いマジックアイテムの数々である。ドラマチックショップ・ミラージュの陳列棚に並ぶ商品は、どれもこれも一級品のマジックアイテムばかりであった。
確かにこれらをひとつでも手に入れられたのならば、人生がドラマチックに激変するのは間違いないだろう。
「この眼鏡はなんだ?」
「それは鴛鴦検査眼鏡だな」
「鴛鴦検査眼鏡?」
「それを装着して異性を観ると、その異性と結婚したのならばどれ程の相性かがパーセンテージで分かる眼鏡じゃ」
ほ、欲しい……。
「この鞭はなんだ?」
「その鞭は恋愛のウィップだな」
「恋愛のウィップ?」
「その鞭でしばかれた者は、しばいた者に恋心を抱くのじゃ」
ほ、欲しい……。
「じゃあ、この仮面はなんだ?」
「その仮面はカリスママスクだな」
「カリスママスク?」
「その仮面を付けていると異性には好みの顔に見えてしまうマジックアイテムだ。まあ、モテモテになるってことじゃ」
ほ、欲しい……。
「じゃあ、この長細い布切れはなんだ?」
「それは成長の褌じゃな」
「成長の褌?」
「その褌を一年間着用していると、男の一物が一回り大きく育つマジックアイテムじゃ」
ほ、欲しい……。
「じゃあ、このティアラはなんだ?」
「そのティアラは女体化の髪飾りじゃな」
「女体化の髪飾り?」
「そのティアラを嵌めた者は美しい女性に変身するマジックアイテムじゃ。ゴブリンだって美女に変身するぞぃ」
ほ、欲しい……。
畜生。どれもこれも欲しい一品ばかりだ。しかも能力が俺の好みな物ばかりである。
なんだ、この店は!
まさに神々の宝物庫か!
大人のアダルトショップか!
これらのマジックアイテムならば大金貨1000枚でも安いかも知れない。絶対どれかひとつぐらいは買って帰りたいぞ。
だが、俺には大金貨1000枚なんて大金なんて用意出来ない。大金貨1000枚分のお金を貯めるのにフィギュアを何体作らなければならないことか。たぶん100体以上は作らないと大金貨1000枚なんて用意出来ないぞ。
「フィギュア100体以上か……」
売り物になるフィギュアとなると一体作るのに三週間から一ヶ月は掛かってしまう。それなのに100体となると何年も必要だ。おそらく十年以上だろう。流石にそれだけの時間をフィギュア作りだけに費やせない。冒険が出来なくなってしまう。
「畜生、欲しい物ばかりなのに、俺には買えるだけの金が無い……」
俺が泣き言を溢していると、ミラージュが煙管の煙を吐きながら言った。
「値引きなら、考えてやろうぞぉ」
「マジか!?」
俺は即時に食いついた。そんな浅はかな俺を観てミラージュが怪しく微笑む。
「ここの店はお客の願望をドラマチックに叶えるのが目的の店だ。だからお客のドラマチックも買い取っている」
「ドラマチックを買い取る?」
意味が分からん。このお色気ババァ、また怪しいことを言い出したぞ。俺を騙す気か?
長ソファーに横たわるミラージュが優雅に煙管の煙を天井に向かって吐き捨てる。その煙が霧散すると更なる説明を始めた。
「要するに、御前さんのドラマチックを買い取ると言っているのだ」
「ドラマチックを買い取ってくれるのか?」
「そう言うことじゃ」
意味が分からん。やっぱり騙す気満々だな。
「ん~。まだ言っている意味が理解出来ぬのだが?」
ミラージュが煙管の先を俺に向けると鋭くも怪しげな眼差しで述べる。
「貴様の所有しているマジックアイテムを、高額で買い取ろうと言ってるのじゃ」
「俺の所有するマジックアイテムを買い取るって、物々交換か?」
「それに近い提案だ」
「だが俺は、ここの品物ほどのマジックアイテムなんて持ってないぞ」
ミラージュが目を細めながら言う。
「持っているではないか」
「持ってないってばよ」
「店の外にあるじゃあないか。ゴーレムが」
「アビゲイルか!?」
そうだった。あいつもマジックアイテムと言えばマジックアイテムなのだ。
「そうじゃ。あれなら大金貨300枚で買い取れるぞ」
「それでも300枚かよ……」
売れない。その程度の価格ではアビゲイルは手放せない。それだけアビゲイルの製作には時間をかけている。
そんな俺の表情を読み取ったかのようにミラージュが提案してくる。
一式、二式、三式を経て、ついに完成した四式。それら全機に掛けた時間は数年である。それらの結晶がアビゲイルに詰まっているのだ。まさに俺のゴーレム作りのドラマが詰まっているのだ。それを簡単には手放せない。
「すぐに売れとは言わんよ。お主が死んでからでも構わんぞ」
「死んでから……」
おいおい、物騒なことを言い出したぞ。この魔女が。
「アイテムの引き取りは、お主が死んでからで構わん。何せ妾はアンデッドだからのぉ。時なら無限に待てる」
「あんた、アンデッドなのかよ」
「幻覚で化粧を施しているが、本当はホネホネのスケルトンじゃぞ」
「怖ッ。じゃあそのおっぱいも偽物かよ!」
俺はピーーンっと来た。
「ミラージュ。あんた、そうやってここにあるマジックアイテムを集めたな」
「半分は正解じゃ。まあ、何せここはドラマチックショップだからのぉ。他人のドラマを商品として扱っているだけじゃわい」
「物は言いようだな」
「カッカッかッ」
「じゃあ、俺が死ぬまで何年でも待てるのか?」
「当然じゃわい。今も他の客の死をいくつも待っているところじゃぞぃ」
「まるで悪魔か死神だな」
「否。ただの商人じゃわい」
「まあ、いいや。その契約を結んでやろうじゃあないか」
「良い判断じゃ」
するとミラージュは胸の谷間からスクロールを一枚取り出した。それは契約の書類である。
そこに俺は記載した。アビゲイルを担保に大金貨300枚を都合付けてもらう。
「ただしだ。この金額は当店でしか使えない金額だぞ。うちでの専用通貨じゃ」
「分かってるよ。ここでの買い物でしか使わない。だから大金貨も俺には見せてもくれないんだろ」
「当然じゃわい。まあ、残りの大金貨が貯まったら来店すると良いぞよ。それにあのゴーレムが強化されればされるほどに、この貸し金は増えていくと考えるがよい」
「どう言うことだ?」
「あのゴーレムが追加武装したのならば、それらも一緒に買い取ろうと言っているのだ。その追加武装分だけ貸し金も増えていくってわけじゃ。だから、最終的には大金貨300枚以上を貸すと言っているのだ」
「その条件でゴーレムの引き渡しは、俺の死後でかまわないと言っているのか?」
「そうじゃ」
ならば、俺が生前にどれ程アビゲイルを強化しても、その代金はこの店から回収できると言うことではないのだろうか。それだと、完全に人生の前借り状態だ。
これは、ますます眉唾な話になってきたぞ。
俺は鴛鴦検査眼鏡を手に取るとミラージュに訊いた。
「ならば、俺がアビゲイルを大金貨1000枚分まで強化出来たら、ここのアイテムをひとつ貰えるって仕組みにならないか?」
「そうなるのぉ」
やっぱりインチキ臭い。
「だが、ここで買ったマジックアイテムは、お前さんの死後にすべて回収させてもらうぞょ。それも契約のひとつじゃ」
「なるほどね。そう言う落ちかよ。それならあんたに損はひとつもないってわけだな」
「そうなるのぉ~」
どうせ俺が死んだらマジックアイテムも金も墓場までは持っていけないのだ。ならばこの契約を結んでも俺には損が無いのではないだろうか。これは悪魔の契約よりもお得かも知れないぞ。
ならば、更なる疑問。
「ここには、次からどうやったらこれるんだ?」
「その時が来たらケット・シーが導くだろうさ」
「じゃあ、他に要らないマジックアイテムが手に入ったら買い取ってもくれるのか?」
「それがドラマチックならば買い取ろうぞよ」
「曖昧だな」
そう俺が呟いた刹那、周囲が目映く輝いた。その光に俺の目が眩むと周囲に町の雑踏が復活する。
「なに?」
俺が振り返ると、そこには商店街の通りが見えた。俺は裏路地に立っていたのだ。驚く俺の前には地面に伏せているアビゲイルの姿があった。ゆるゆるとアビゲイルが立ち上がってくる。
『マスター、ご無事でありますか?』
「ああ、案ずるな。無事だからさ……」
「ムニュムニュ、もう飲めないよ~」
声の方を見ればアンジュも無事である。民家の手摺の上で呑気に酔い潰れている。
俺は裏路地から青い空を見上げながら呟いた。
「まるでタヌキに騙されていたかのようだな……」
ミラージュか──。何者なのだろう。今度詳しく調べてみても良いだろうな。何より捨て置けない。
確かにこれらをひとつでも手に入れられたのならば、人生がドラマチックに激変するのは間違いないだろう。
「この眼鏡はなんだ?」
「それは鴛鴦検査眼鏡だな」
「鴛鴦検査眼鏡?」
「それを装着して異性を観ると、その異性と結婚したのならばどれ程の相性かがパーセンテージで分かる眼鏡じゃ」
ほ、欲しい……。
「この鞭はなんだ?」
「その鞭は恋愛のウィップだな」
「恋愛のウィップ?」
「その鞭でしばかれた者は、しばいた者に恋心を抱くのじゃ」
ほ、欲しい……。
「じゃあ、この仮面はなんだ?」
「その仮面はカリスママスクだな」
「カリスママスク?」
「その仮面を付けていると異性には好みの顔に見えてしまうマジックアイテムだ。まあ、モテモテになるってことじゃ」
ほ、欲しい……。
「じゃあ、この長細い布切れはなんだ?」
「それは成長の褌じゃな」
「成長の褌?」
「その褌を一年間着用していると、男の一物が一回り大きく育つマジックアイテムじゃ」
ほ、欲しい……。
「じゃあ、このティアラはなんだ?」
「そのティアラは女体化の髪飾りじゃな」
「女体化の髪飾り?」
「そのティアラを嵌めた者は美しい女性に変身するマジックアイテムじゃ。ゴブリンだって美女に変身するぞぃ」
ほ、欲しい……。
畜生。どれもこれも欲しい一品ばかりだ。しかも能力が俺の好みな物ばかりである。
なんだ、この店は!
まさに神々の宝物庫か!
大人のアダルトショップか!
これらのマジックアイテムならば大金貨1000枚でも安いかも知れない。絶対どれかひとつぐらいは買って帰りたいぞ。
だが、俺には大金貨1000枚なんて大金なんて用意出来ない。大金貨1000枚分のお金を貯めるのにフィギュアを何体作らなければならないことか。たぶん100体以上は作らないと大金貨1000枚なんて用意出来ないぞ。
「フィギュア100体以上か……」
売り物になるフィギュアとなると一体作るのに三週間から一ヶ月は掛かってしまう。それなのに100体となると何年も必要だ。おそらく十年以上だろう。流石にそれだけの時間をフィギュア作りだけに費やせない。冒険が出来なくなってしまう。
「畜生、欲しい物ばかりなのに、俺には買えるだけの金が無い……」
俺が泣き言を溢していると、ミラージュが煙管の煙を吐きながら言った。
「値引きなら、考えてやろうぞぉ」
「マジか!?」
俺は即時に食いついた。そんな浅はかな俺を観てミラージュが怪しく微笑む。
「ここの店はお客の願望をドラマチックに叶えるのが目的の店だ。だからお客のドラマチックも買い取っている」
「ドラマチックを買い取る?」
意味が分からん。このお色気ババァ、また怪しいことを言い出したぞ。俺を騙す気か?
長ソファーに横たわるミラージュが優雅に煙管の煙を天井に向かって吐き捨てる。その煙が霧散すると更なる説明を始めた。
「要するに、御前さんのドラマチックを買い取ると言っているのだ」
「ドラマチックを買い取ってくれるのか?」
「そう言うことじゃ」
意味が分からん。やっぱり騙す気満々だな。
「ん~。まだ言っている意味が理解出来ぬのだが?」
ミラージュが煙管の先を俺に向けると鋭くも怪しげな眼差しで述べる。
「貴様の所有しているマジックアイテムを、高額で買い取ろうと言ってるのじゃ」
「俺の所有するマジックアイテムを買い取るって、物々交換か?」
「それに近い提案だ」
「だが俺は、ここの品物ほどのマジックアイテムなんて持ってないぞ」
ミラージュが目を細めながら言う。
「持っているではないか」
「持ってないってばよ」
「店の外にあるじゃあないか。ゴーレムが」
「アビゲイルか!?」
そうだった。あいつもマジックアイテムと言えばマジックアイテムなのだ。
「そうじゃ。あれなら大金貨300枚で買い取れるぞ」
「それでも300枚かよ……」
売れない。その程度の価格ではアビゲイルは手放せない。それだけアビゲイルの製作には時間をかけている。
そんな俺の表情を読み取ったかのようにミラージュが提案してくる。
一式、二式、三式を経て、ついに完成した四式。それら全機に掛けた時間は数年である。それらの結晶がアビゲイルに詰まっているのだ。まさに俺のゴーレム作りのドラマが詰まっているのだ。それを簡単には手放せない。
「すぐに売れとは言わんよ。お主が死んでからでも構わんぞ」
「死んでから……」
おいおい、物騒なことを言い出したぞ。この魔女が。
「アイテムの引き取りは、お主が死んでからで構わん。何せ妾はアンデッドだからのぉ。時なら無限に待てる」
「あんた、アンデッドなのかよ」
「幻覚で化粧を施しているが、本当はホネホネのスケルトンじゃぞ」
「怖ッ。じゃあそのおっぱいも偽物かよ!」
俺はピーーンっと来た。
「ミラージュ。あんた、そうやってここにあるマジックアイテムを集めたな」
「半分は正解じゃ。まあ、何せここはドラマチックショップだからのぉ。他人のドラマを商品として扱っているだけじゃわい」
「物は言いようだな」
「カッカッかッ」
「じゃあ、俺が死ぬまで何年でも待てるのか?」
「当然じゃわい。今も他の客の死をいくつも待っているところじゃぞぃ」
「まるで悪魔か死神だな」
「否。ただの商人じゃわい」
「まあ、いいや。その契約を結んでやろうじゃあないか」
「良い判断じゃ」
するとミラージュは胸の谷間からスクロールを一枚取り出した。それは契約の書類である。
そこに俺は記載した。アビゲイルを担保に大金貨300枚を都合付けてもらう。
「ただしだ。この金額は当店でしか使えない金額だぞ。うちでの専用通貨じゃ」
「分かってるよ。ここでの買い物でしか使わない。だから大金貨も俺には見せてもくれないんだろ」
「当然じゃわい。まあ、残りの大金貨が貯まったら来店すると良いぞよ。それにあのゴーレムが強化されればされるほどに、この貸し金は増えていくと考えるがよい」
「どう言うことだ?」
「あのゴーレムが追加武装したのならば、それらも一緒に買い取ろうと言っているのだ。その追加武装分だけ貸し金も増えていくってわけじゃ。だから、最終的には大金貨300枚以上を貸すと言っているのだ」
「その条件でゴーレムの引き渡しは、俺の死後でかまわないと言っているのか?」
「そうじゃ」
ならば、俺が生前にどれ程アビゲイルを強化しても、その代金はこの店から回収できると言うことではないのだろうか。それだと、完全に人生の前借り状態だ。
これは、ますます眉唾な話になってきたぞ。
俺は鴛鴦検査眼鏡を手に取るとミラージュに訊いた。
「ならば、俺がアビゲイルを大金貨1000枚分まで強化出来たら、ここのアイテムをひとつ貰えるって仕組みにならないか?」
「そうなるのぉ」
やっぱりインチキ臭い。
「だが、ここで買ったマジックアイテムは、お前さんの死後にすべて回収させてもらうぞょ。それも契約のひとつじゃ」
「なるほどね。そう言う落ちかよ。それならあんたに損はひとつもないってわけだな」
「そうなるのぉ~」
どうせ俺が死んだらマジックアイテムも金も墓場までは持っていけないのだ。ならばこの契約を結んでも俺には損が無いのではないだろうか。これは悪魔の契約よりもお得かも知れないぞ。
ならば、更なる疑問。
「ここには、次からどうやったらこれるんだ?」
「その時が来たらケット・シーが導くだろうさ」
「じゃあ、他に要らないマジックアイテムが手に入ったら買い取ってもくれるのか?」
「それがドラマチックならば買い取ろうぞよ」
「曖昧だな」
そう俺が呟いた刹那、周囲が目映く輝いた。その光に俺の目が眩むと周囲に町の雑踏が復活する。
「なに?」
俺が振り返ると、そこには商店街の通りが見えた。俺は裏路地に立っていたのだ。驚く俺の前には地面に伏せているアビゲイルの姿があった。ゆるゆるとアビゲイルが立ち上がってくる。
『マスター、ご無事でありますか?』
「ああ、案ずるな。無事だからさ……」
「ムニュムニュ、もう飲めないよ~」
声の方を見ればアンジュも無事である。民家の手摺の上で呑気に酔い潰れている。
俺は裏路地から青い空を見上げながら呟いた。
「まるでタヌキに騙されていたかのようだな……」
ミラージュか──。何者なのだろう。今度詳しく調べてみても良いだろうな。何より捨て置けない。
0
お気に入りに追加
83
あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
【書籍化進行中、完結】私だけが知らない
綾雅(ヤンデレ攻略対象、電子書籍化)
ファンタジー
書籍化進行中です。詳細はしばらくお待ちください(o´-ω-)o)ペコッ
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2024/12/26……書籍化確定、公表
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!


元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる